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還元糖の定量実験〔ソモギー変法〕(食品工業科)

3年食品化学の授業で『還元糖の定量実験』を行いました。

会議・研修糖類のなかで、ホルミル基(アルデヒド基)-CHOをもつ還元糖の性質を利用して、食品に含まれている還元糖の量を測定します。実験は『ソモギー変法』を用いて行いました。

ソモギー変法の試薬はA液からE液まであり、それぞれを調整します。

◇ソモギーA液:酒石酸カリウム-ナトリウム、リン酸三ナトリウム、硫酸銅(Ⅱ)五水和物、ヨウ素酸カリウム、純水

◇ソモギーB液:シュウ酸カリウム、ヨウ素カリウム、純水

◇ソモギーC液:濃硫酸、純水

◇ソモギーD液:チオ硫酸ナトリウム五水和物、純水

◇ソモギーE液:可溶性デンプン、塩化ナトリウム、純水

試料は市販されているジュース5種(アップル、パイナップル・コカコーラ・ヨーグリーナ・午後の紅茶ストレート)です。

鉛筆還元糖溶液と硫酸銅(Ⅱ)アルカリ溶液を混ぜて加熱すると、硫酸銅(Ⅱ)は水酸化銅(Ⅱ)となり、さらに、糖により還元されて酸化銅(Ⅰ)になります。この酸化銅(Ⅰ)は、ヨウ素酸カリウムとヨウ化カリウムが反応して生成したヨウ素を定期的に消費します。残ったヨウ素をチオ硫酸ナトリウムで滴定し、ヨウ素の消費量から糖量を求めることができます。

▽試薬作りの一部

▽試料溶液に純水やソモギーA液を加え加熱、冷却及びソモギーB液、C液を加え、ソモギーD液をビュレットにセットして滴定、途中でソモギーE液を加え再度滴定して値を出します。

イベント成分表の数値はアップル:11.4g、パイナップル:11.1g、コカコーラ11.3g、ヨーグリーナ6.1g、午後の紅茶4.0gで、各班の実験結果も近い数値が多くありました。上手く実験が出来ていたようですにっこり

※実験工程や操作はここでは簡単に掲載していますが、実際は試薬作りを含め2週間程度かけて実施しています。