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人権教育講演会

 10月19日(水)、水俣市立水俣病資料館語り部の会から杉本肇様を講師としてお迎えし、「水俣から未来へ」というテーマで御講演いただきました。現在水俣病と認定されている方は約3,000人と現状から見るととても少ないこと、水俣病を引き起こす原因となったメチル水銀は、1gで5人が亡くなるほどの毒性があり、さらに無味無臭であることから気づかずに魚を食べてしまうことなど、正しい知識を身につけることができました。また、ご自身の幼少時代に水俣病になられた家族に足の震えやけいれんが起きる中で怖さや辛さを感じながら生活されていたこと、裁判のために頑張っていた祖父が亡くなられた話など、当時の気持ちや生活の様子を丁寧な言葉でお話しいただきました。

 講演後の生徒たちからは「水俣病になったことより、水俣病によって差別されることが辛かったという話から、自分は差別をしないためにも正しい知識を身につけたいと思いました。」、「不明の病気にかかったとしても差別するのではなく、誰にでも優しくしたりボランティアに参加したりしながら支え合うことが大切だと分かりました。」などといった感想が聞かれました。

 小学生の時に水俣病について学習した生徒たちですが、今回改めて話を聞くことで理解や考えが深まりました。水俣病について正しい知識を身につけ、差別を許さない心や周囲の人に優しい気持ちを持って接することができる人になってくれることと思います。杉本様ありがとうございました。

 <講演会の様子>