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【ATⅡ】2学期スタート! / Long time no see!

 2学期の授業初日、さっそく7限目はATⅡです。まず、ATⅡ担当の中村先生からmeetで2学期の活動の説明があり、生徒たちはそれぞれの活動場所へ。2年生との同じ教室での活動にも少し慣れてきた感じもします(写真では、教室前方に3年生が、後方に2年生が座っています)。

 同じ教室でありますが、基本的に普段の活動は同じ活動をするわけではありません。3年生は2学期、研究のまとめと提言書の作成に入ります。研究班を編制したばかりの2年生は、これから班での研究の方向性を決めていくことになります。このように、内容は違っても同じ教室内で活動を行うことにより、2年生が上級生の活動を見る機会となり、それぞれの班での班長や班員の動き、班でのディスカッションの様子などを自分たちの活動に活かしていってほしいと思っています(3年生、責任重大ですよ!)。

 さて、3年生は本日、早速の「仮評価」を行いました。今回行ったのはE1(提案を創造する)、E2(地域を創造する)の2項目です。この仮評価、「評価」という名前こそついていますが、この段階で満点を取ることが目的ではありません。そうではなく、班でこれまでの研究活動を振り返り、自分たちが達成できていることとできていないこと、これからすべきことを確認し、班でこれからの動きを話し合うことで研究の質を高めていくことを意図しています。さすが3年生、仮評価シートが配布されると、班長がリーダーシップをとり、班員も積極的に意見を出しながら、これまでの研究を振り返っています。担当の先生とも評価項目を確認したりしながら、各班、しっかりディスカッションをして、仮評価が無事終了しました。どの班も、11月の本評価までにやるべきことが明確になった様子です!

 再来週には、提言書作成の準備の1つともなる「討論会」も予定しています。限られた時間ではありますが、今週、来週で自分たちの研究を地域への提言に落とし込むためのアイデアをどんどん出していってほしいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    In today’s AT, after listening to Mr. Nakamura, the teacher in charge of ATII, 3rd-year students went into their classrooms, which they shared with 2nd graders. Although the students from different grades are in the same classroom, they do not usually engage in the same activities. 3rd graders will begin writing their proposals to their city. 2nd-year students, who have just formed their research groups, will be deciding on their research themes. By conducting activities in the same classroom, the 2nd-year students will have an opportunity to observe the activities of the upperclassmen, and we hope that they will make use of the activities of the group leaders and members in their respective groups and the discussions in their groups in their own activities (3rd-year students, you have a lot of responsibility!). ).

   Now, our 3rd-year students had their first “Tentative evaluation” today. This time, we conducted two items, E1 (Creating Proposals) and E2 (Creating Community). Although this activity is called “evaluation,” the purpose is not to obtain a perfect score at this stage. Rather, they are expected to improve the quality of the research by having the groups look back on their past research activities, confirm what they have achieved and what they have not, and what they should do in the future, and discuss their future activities as a group. Once the evaluation sheets were distributed, the group leaders took the leadership and the group members actively expressed their opinions as they reflected on their research to date. Each group had a thorough discussion with their teacher to confirm the evaluation items, and the tentative evaluation was successfully completed. All groups seemed to have a clear idea of what they would need to do before the final evaluation in November. Keep up your great work, everyone!

【ATⅠ】2学期スタート

9月3日(火)に2学期のATⅠがスタートしました。

この日は担当の佐藤先生から2・3学期のスケジュールが説明された後、3年生との合同の教室へ移動し、研究班のメンバーが再集結しました。班編制が行われて2回目の授業となりますが、夏休みの課題として行った先行研究調査の成果を持ち寄り、テーマ設定を進めています。

3年生との交流により継続研究を進めるのもよいですし、担当者と協議しながらオリジナリティのあるテーマを設定するのもよいでしょう。今年度はどのような研究テーマが生まれ、どのような成果が生まれるのか楽しみです。

【科学部・ASⅡ】地域のこども会への出張科学講座

地域の子ども会から依頼があり、子供会のイベントで科学実験講座を行いました。

本年度の新しい取り組みです。

ダイラタンシーの実験と、手作り顕微鏡の作成を子供たちと一緒に行いました。

今後も依頼を受け、地域の子どもたちの為に科学の面白さを伝えたいと思います。

出張依頼をご希望の方は、本校(0969-23-5533)まで御連絡(担当:宮崎)下さい。

 

【ASⅡ】シンガポール研修 帰国日 / Singapore Study Tour Day 5 [The Last Day]

 スンガイ・ブローの動植物に別れを告げ、私たちは帰路につきました。シンガポールの玄関口、シンガポール・チャンギ国際空港は世界中の空港利用者からの投票による「世界の空港トップ10」でアジア1位、世界2位に選ばれている空港です。入国日は通過しただけでしたが、何と言っても今日は出発便まで待ち時間が何時間もあり、これを利用しない手はありません! 二手に分かれて夕食をとった後(カレーor牛丼でした)、みんな揃って空港内の「ジュエル・チャンギ」に向かいます。ここはアート、建築、自然が1つの建造物に集約された構造になっており、熱帯植物や2,000本を超える樹木が囲む高さ40メートルの滝はかなりの存在感です。「緑の都市」として知られるシンガポールの環境保護に対する姿勢を空港内でも感じることができました。滝をライトアップして行われる光と音のショーを見た後は、滝を間近で見ることができるスカイ・トレインにも乗ってみました。これは、ターミナル間の移動に使われている、数分おきに運行されている列車です。空港使用料に含まれているといえばそれまでですが、ジュエルチャンギの散策やショー、スカイトレインの利用も全て無料になっています。他にも、この空港には巨大滑り台やアスレチック、映画館やプールまであるとのこと、是非いつの日か行ってみたいものです!

 さて、福岡行きのフライトが近づいてくる頃には、みんなかなり眠そうです。それもそのはず、日本時間では午前2時20分です… 何とか飛行機に乗り込み、暗くなるとみんなあっという間に眠りについたようです。福岡空港に着くと、みんな慣れた樣子で入国審査を済ませ、天草に向かいます。飛行機が少し遅れたこともあり、台風接近もあり、色々と心配していましたが、新幹線からバスに乗り換え、予定の13時頃には無事天草高校に帰ってくることができました。

 学校到着後、校長先生より、「研修の学びを今後につなげていって欲しい」とのお言葉をいただき、それぞれの帰路につきました。きっと、シンガポールでの貴重な経験や研修での学び、様々な発見など、各家庭で思い出話は尽きないのではないかと思います。天草高校としては初めての実施となった今回のSSHシンガポール海外研修。研修内容の決定や移動手段の確保、事前の学習会や物心両面でのサポートなど、国内外で多くの方にご支援をいただき、無事全日程を終えることができました。これから、研修での学びを生徒自身が今後に活かしていくことはもちろん、研修成果を授業内外で波及させ、探究活動を学校全体で更に充実させていきたいと思います。この度の天草高校SSHシンガポール海外研修に際し、ご支援いただいた皆様にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 We bid farewell to Sungai Buloh and headed home. Singapore Changi International Airport, the gateway to Singapore, is ranked first in Asia and second in the world in the “Top 10 Airports in the World.” After splitting up for dinner, we all headed to “Jewel Changi” together. The structure combines art, architecture, and nature in one structure, and the 40-meter-high indoor waterfall surrounded by tropical plants and over 2,000 trees is quite a sight.  

    By the time our flight to Fukuoka was approaching, everyone was getting quite sleepy. It was 2:20 a.m. Japan time... We managed to board the plane, and when it got dark, everyone fell asleep in no time. The plane was a little delayed and there was a typhoon approaching, so we were worried about many things, but we were able to return to Amakusa High School safely at around 1:00 p.m. as scheduled.

 Thanks to the support of many people in Japan and abroad, we were able to successfully complete the entire program. We hope that the students themselves will make use of what they have learned during the training, and we will also spread the results of the training both inside and outside the classroom to further enhance the exploration activities of the school as a whole. We would like to express our sincere gratitude to everyone who supported us on this tour.

【ASⅡ】シンガポール研修 4日目(その3)/ Singapore Study Tour Day 4 [Vol. 3]

 SSHシンガポール研修の最後を飾るのは、スンガイ・ブロー湿地保護区での実習です。シンガポール政府観光局のウェブサイトによると、この87ヘクタールに広がる観光保護区は、1989年に政府から自然公園の指定を受け、国際的にもその重要性が認められている場所です。オーストラリアに向かう多くの渡り鳥の中継地点になっており、マングローブが生い茂る公園内にはミズオオトカゲやテッポウウオなど、多くの多様な生物が生息しています。

 にぎやかな鳥とセミの声に迎えられて中に入ります。保護区というだけあって、観察のための通路や小さな小屋、コースの案内板や生物の説明など、きれいに整備されています。観察中も工事の方が通路の補修をされており、休憩所の自動販売機では水と一緒にレインコートや虫除けを販売しているなど、環境保護と同時に市民の環境教育に力を入れているという印象を持ちました(ちなみに、入場料は無料です!)。

 保護区に入るとすぐに私たちを迎えてくれたのは、一匹のカワウソ! 仲間を探しているのか、辺りをキョロキョロ見回しながら、通路を私たちの方に走ってきました。驚かさないよう、じっと見守ります。その後観察を続けると、木にくっついている一見貝のような「望遠鏡カタツムリ」、まだ赤ちゃんサイズの「ミズオオトカゲ」、サヨリにも似ている「ブッフォンズリバーガーフィッシュ」、絵本から抜け出してきたような可愛い「オオバコリス」など、様々な生物に出会えます。(若干水位が高く、ワニとの出会いは果たせませんでした…残念!)渡り鳥の季節には少し早いとのことですが、小さめの渡り鳥の集団が羽を休めている姿も見ることができました。

 今日は雨が降ったり止んだり、たまに青空も見えるという、とてもシンガポールらしい天気の一日でしたが、それでも屋外での活動のときは必ず雨が止んでくれました。無事全ての研修を終え、スーツケースに思い出をいっぱい詰めて、これからチャンギ国際空港に向かいます。

 The final part of our study tour is a field trip to the Sungai Buloh Wetlands Reserve. According to the Singapore Tourism Board website, this 87-hectare tourist reserve was designated a Nature Park by the government in 1989 and is internationally recognized for its importance. It is a stopover for many migratory birds on their way to Australia, and the mangrove-lined park is home to a wide variety of species, including the water monitor and the tanager.

  We were first welcomed by the sound of lively birds and cicadas. As a protected area, the park is well maintained with pathways for observation, small huts, information boards on the trails, and explanations of the creatures. While we were observing, some construction workers were repairing the pathways, and vending machines at the rest area were selling raincoats and insect repellents along with water, giving us the impression that the park is making efforts to protect the environment as well as educate citizens about the environment. Above all, the admission fee is free!

 As we walked further, suddenly came a lone otter! It came running down the aisle toward us, looking around as if he were looking for a mate. We watched him closely so as not to startle him. We continued our observation and came across a variety of creatures, including a “Telescope snail” that looked like a shell attached to a tree, a baby-sized “Water monitor,” and a “Buffon's river garfish” that looked like a Japanese anchovy, or "Plantain squirrel" that was as cute as a stuffed animal! Although it was a little early in the season for migratory birds, we also saw a small group of migratory birds resting their wings. It was a pity that we couldn't meet the crocodile as the water level was slightly high, still, we had a very valuable learning opportunity there.
 It rained on and off today, with occasional blue skies, but luckily, it always stopped raining during outdoor activities. Now we're heading for Changi International Airport.

【ASⅡ】シンガポール研修 4日目(その2)/ Singapore Study Tour Day 4 [Vol. 2]

 NTU研修2日目の午後は佐藤先生の研究室で使われている「マダガスカルゴキブリ」を使って神経系の反応についてや解剖学に関する研修を受講しました。佐藤先生は「昆虫サイボーグ」を使った災害救助の研究をされているのですが、その「昆虫」は、マダガスカルの森に生息する7センチ前後の大きなゴキブリです。このゴキブリの神経に刺激を与え、どのような動きをするのかをみんなで観察しました。みんな解剖を間近で見るのは初めてで、日本のものとはかなり見た目が違う虫とはいえ、ゴキブリはゴキブリということもあったのか、最初はやや遠巻きに観察していた生徒もいましたが、後半はずいぶん慣れた樣子で神経を的確に刺激していました。何事も経験と慣れですね。

 最後は、機械学習に関する研修です。ここでは、「昆虫サイボーグ」に使われているカメラで撮影した画像をどのように処理・活用するのかを学びます。機械学習の仕組みの学習に始まり、画像処理のプロセスや、撮影する画像に人間が含まれているかをどのように判断するかなど、実践的に学ぶことができました。昆虫でも運べるくらい小さい(→解像度が高くない)カメラでどのように人と物体を認識・判断するのかを、とても分かりやすく教えていただきました。今後、研究でこの技術を活用していく予定の「AI信号機」班には、特に大きな学びの機会となったのではないでしょうか。

 この2日間の充実した研修プログラムで、生徒たちは他では学べないような実践的な内容を学び、様々な実習を経験することができました。難しい内容もありましたが、分かりやすく丁寧に教えていただくことで多くの学びを得ることができ、今後の研究や卒業後についても考える機会となりました。佐藤教授をはじめ、温かく私たちを迎えてくださった研究室のスタッフの方々や学生のみなさん、このような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

 In the afternoon, we attended a training course on anatomy and the response of the nervous system using “Madagascar cockroaches” used in Prof. Sato's laboratory. This insect, which is essential to his research, is a large cockroach of about 7 cm that lives in the forests of Madagascar. We stimulated the nerves of this cockroach and observed together how it moves. It was the first time for all the students to see a dissection up close, and although the cockroach looks quite different from Japanese cockroaches, some students looked scared and observed it from a distance at first. In the latter half, however, they got used to it and were stimulating the nerves precisely. 
 The last part of the training was on machine learning. The students were able to learn how to process and utilize images taken by the camera used in “Bilological machine” through practical training, starting with learning the mechanism of machine learning, the process of image processing, and how to determine whether or not a human being is included in the image to be taken. The students were able to learn how to recognize and judge people and objects with a camera so small that even an insect could carry it, along with the actual process. This must have been a particularly great learning opportunity for the “AI Traffic Light” group, which plans to utilize this technology in its research in the future.
 During this two-day, fulfilling training program, students were able to experience a variety of hands-on training that they would not have learned otherwise. Although some of the content was difficult, they were able to learn a lot from the easy-to-understand and detailed instruction, and it gave them an opportunity to think about their future research and after graduation. We would like to express our sincere appreciation to Professor Sato, the laboratory staff, and all the students.

【ASⅡ】シンガポール研修 4日目(その1)/ Singapore Study Tour Day 4 [Vol. 1]

 南洋理工大学(NTU)での研修も2日目に入りました。昨日の反省を踏まえて、朝から研究室のみなさんに英語で話しかけようとする生徒が増えてきました。また、講義や実習時にも自分から手を挙げたり、英語で質問を頑張ってみたりと、英語を活用しよう!この研修で何かを得て帰ろう! という意欲が少しずつ表に見えはじめたように思います。 

 さて、今日の研修はモーションキャプチャー・システムに関するものから始まりました。これは人やものの動きをデジタル化する技術で、映画やゲームなどに広く使われています。生徒たちは「マーカー」と呼ばれる印がついたヘルメットと手袋をつけて自由に動き、その動きがコンピュータ上でどのよに再現されるかを確認しました。後半はVRカメラを装着して仮想世界で動いてみる体験もあり、生徒たちにとって、自ら体を動かして学ぶ充実した体験ができました。

 お昼前には、学生さんに、NTUの象徴とも言われる特徴的な建物The Hive(日本語で「蜂の巣)という意味)、昨年できたばかりだというアジア最大級の木造建築「ガイヤ」、雲南庭園と呼ばれ、観光客にも人気の中国式の庭園など、南洋理工大学を代表する様々な場所を案内していただきました。建物の構造や植えられている植物などに生徒たちは興味津々です。東京ドーム43個分とも言われる広大な敷地を一部分ですが巡ることができ、学生さんたちの普段の姿も見ることができて、とても貴重な体験でした。

     We are now on the second day of training at Nanyang Technological University (NTU). More and more students have been trying harder in speaking English. We can see their attitude and action have been changing day by day. 

 Today's training began with a session on motion capture systems. This is a technology that digitizes the movements of people and objects, and is widely used in movies and games. The students put on helmets and gloves with markers and moved freely to see how their movements were reproduced on the computer. Later on, they also had the opportunity to try on a VR camera and move around in a virtual world, providing a fulfilling experience for them to learn something new.

 Before lunch, the students were guided around the various representative sites, including "The Hive," a distinctive building that is said to be the symbol of NTU; "Gaia," one of the largest wooden buildings in Asia, which was completed just last year; and a Chinese-style garden called the "Yunnan Garden," which is popular among tourists. The students were given a tour of the building's structure, plantings, and plants. They were very interested in the structure of the buildings and the plants planted here and there in the campus. It was a very valuable experience for us to be able to visit a part of the vast site, which is said to be 43 times the size of Tokyo Dome, and to see the NTU students in their daily lives.

【ASⅡ】シンガポール研修 3日目(その2)/ Singapore Study Tour Day 3 [Vol. 2]

 お昼は学食でマクドナルドを食べた生徒たち。昼からは、ASの研究内容に関するプレゼンテーションを行います。なんと、プレゼンテーションの会場は、佐藤先生が予約していただいた講堂。写真で見ていただけるように、大きなスクリーンが3つもある立派な講堂です。こんなスケールの大きい場所でのプレゼン、緊張しない人などいるのでしょうか…!

 さて、いよいよプレゼンです。今日のトップバッターは「AI信号機」班。AI信号機の仕組みや従来の信号機との違い、AI信号機の抱える課題とその解決法の提案などを3人で協力して一生懸命発表しました(もちろん英語です!)。2番目は「海水準」班。珪藻と花粉を使った海水面の上昇予測と、それを利用したハザードマップについて発表しました。最後は「彼岸花」班。彼岸花に含まれる毒を耕作放棄地の除草に活用する方法についての発表です。さて、発表を終えて、3班全てに言えることは…「まだまだ」。うーん、やっぱり英語での発表は難しいものですね。練習をしてはいたものの、いざ英語で発表となると緊張のあまり、言葉につまってしまいます。特に質疑応答に関しては、どうして良いか分からずに固まってしまう場面が多く見られました。また、スライドに関しても、分かりやすくするための工夫が足りないという指摘を受けました。反面、研究の題材が面白いと褒めていただいたり、今後の研究についてとても参考になる助言もいただきました。

 プレゼンの後には、実際の大学の研究施設を巡って、研究紹介や実習が行われました。最初に「めっき」に関する研究紹介が行われました。研究紹介では、研究室の学生が全て作り上げた研究機器(企業が作った研究機器に全く引けを取りません!)の紹介の後、実際にメッキ加工を施したものを紹介してもらいました。加工品は、一部のみ加工されていたり、とても細かいものに加工が為されたいたりと、大学の研究力の高さを感じることが出来ました。電子顕微鏡の実習では、実際に虫の一部を電子顕微鏡で観察しました。普段何気なく見ている虫の体がとても精密な構造をしていることをはっきり確認することが出来ました。生徒たちは、ハイレベルな大学での研究に驚きつつ、興味関心を高めていました。

 夜のミーティングでは、今日の反省と明日挑戦したいことについて各自が意見と決意を述べました。うまくいかなかった部分も多い今日の研修でしたが、自分の課題や準備しておくべきだったこと、また、英語でのプレゼンテーションを効果的に行うために英語力を伸ばすことはもちろん、どんなことを準備すべきだったかに気づけたことは、生徒たちの意識を変え、それが今後の行動につながってくると思います。まずは明日、研修でどれだけ積極的に英語を使えるか、また、研修内容を踏まえてどのような事前準備ができるかです。気がつけばシンガポール滞在も残りわずか。思い残すことがないように、一人ひとり、ベストを尽くしてがんばりましょう!

 The first group to present today was the “AI Traffic Signal” group, who worked hard together to present the mechanism of AI Traffic Signals, the differences between AI Traffic Signals and ordinary Traffic Signals, and the challenges faced by AI Traffic Signals and their proposed solutions (in English, of course!). The second was the “Sea Level” group, which had a presentation on the prediction of sea level rise using diatoms and pollen, and making a hazard map based on the prediction. The last group, the “Cluster Amaryllis” group, presented how to utilize the poison contained in the flowers called Cluster Amaryllis, for weeding abandoned farmlands. Do you want to know how the presentations were? Well, although they had practiced, when it came time to present, they got nervous and confused. Especially in the Q&A session, some groups had difficulty in understanding the questions, and there were many occasions when they froze. It was also pointed out that the presentation slides lacked creativity in making them easy to understand. On the other hand, they were praised for their interesting subject of our research and received some very helpful advice for their future research.

 At the meeting afterwards, students reflected on today's results and expressed their opinions and determination on what they would like to try harder tomorrow. Although there were many aspects of today's activities that did not go well, they realized some important things; what they should have done beforehand, or what they should do to improve their English skills to make their presentations more effective. There is only one day left of our stay in Singapore. Let's each of us do our best so that we will not have any regrets!

【ASⅡ】シンガポール研修 3日目(その1)/ Singapore Study Tour Day 3 [Vol. 1]

 南洋理工大学(NTU)での研修に向けて朝からパリッと制服姿の生徒たちは、心なしか緊張している樣子ですが、しっかり朝食をとると、大学へ向けて出発しました。ホテルから大学までは少し距離がありますが、最寄りのPioneer駅までは予想したほどの混雑もなく、無事に到着しました。駅からはバスで大学に向かうのですが、既に駅の時点で周りはNTUの学生と思われる若者で溢れています。そして、バスの車内は、人、人、人…! 短い乗車時間ではありましたが、3万人以上の学生数を誇るNTUの規模の大きさを改めて感じた出来事でした。

 機械航空学科の佐藤裕崇教授にお世話になる今回の研修ですが、生徒たちが先生にお会いするのは3月に本校で行ったSSH特別講演会以来です。研修は先生の研究内容を含むショートトークで始まります。先生がなぜ「昆虫サイボーグ」の研究をされているのか、どのような仕組みなのか、また、他大学との研究との違いはどのようなものか、この研究をいつ、どのように活かしていきたいと思っているのか。はじめは緊張のあまり表情も硬かった生徒たちですが、先生の飾らないお人柄と、生徒たちにも分かりやすくかみくだいて説明してくださる優しさに触れ、少しずつですが発言ができるようになってきました。その後は、研究や講義で使用されている大学の施設や研究室などの施設のツアーをしていただきました。現地の学生が勉強している姿を間近で見ることもでき、生徒にとって大学生活を肌で感じる機会となりました。また、NTUの整った施設や初めて見る機器などに驚きと発見の連続だったようです。研究室の学生さんたちにもとても丁寧に接していただき、英語に苦戦しながらもなんとか午後からの実験の準備を終えた生徒たちでした。

【ASⅡ】シンガポール研修 2日目(その2)/ Singapore Study Tour Day 2 [Vol. 2]

 さて、午後の研修ではチャンギ空港の近くにある離島「ウビン島」へ向かいます。今日の移動では、シンガポールで初めてのバス乗車に挑戦! ここで私たちが活用したのはシンガポールで販売されている「ツーリストパス」、つまり、公共機関が乗り放題になる旅行者向けのパスです。このパスを機械にタッチし、乗車。早速、2階に向かいます。そう、シンガポールの路線バスは2階建てバスが多いのです(ざっと見たところ半分以上!?)。2階からの眺めを楽しみつつ、ウビン島行きのフェリーターミナルに向かいます。終点のチャンギ・ヴィレッジから船に乗り、わずか10分ほどでウビン島へ! さぁ、いよいよ離島上陸です!

 シンガポール政府のウェブサイトによると、ウビン島は面積およそ10平方キロメートルで、過ぎ去った時代の素朴な美しさが残っている場所だということです。この島には池や湿地、海岸林、かつて稼働していた花崗岩の採掘場など様々な見どころのあるこの島には、ヤシの木やマングローブが生い茂り、トンボや蝶、魚類や鳥類、小動物など多種多様な生き物が暮らしています。

 ウビン島に到着した私たちはまずシンガポール最後の村のひとつであるカンポンで昼食を取り、それから様々な動植物を観察しながら、お目当ての湿地を目指します。南国らしいカラフルな花や見たこともないような実がなっている木々などを見ながら歩くこと、約3㎞、心地よい汗をかきながら、無事目的地に到着しました。残念ながら、一番期待していたトカゲには逃げられてしまってじっくりと姿を見ることはかないませんでしたが、日本とは鳴き方の違うセミやユニークな形状の魚、聴いたことのないような鳴き声の鳥、それに猿の群れまで観察することができました。観察後は、日本で観察した白嶽湿地との土の違いや植生の違い、観察した生物などについてディスカッションを行い、ウビン島の生態系について考えを深めることができました。

 2日目の日程は夕食後のプレゼン練習で終了となり、いよいよ明日、南洋理工大学での研修が始まります。英語での発表や質疑応答がしっかりできるのか、全工程英語で行われる研修で積極的に質問できるのか、期待と不安が入り混じった表情をしている6名の生徒たちです。またとないこの研修の機会を最大限活かせるよう、私たちスタッフも精一杯サポートしていきたいと思います。

 In the afternoon, we are visiting Plau Ubin, a remote island near Changi Airport. For today's trip, we tried riding a bus for the first time in Singapore! We used the “Singapore Tourist Pass,” a pass for that allows unlimited rides on public transportation. All you need is touch this pass to the machine and board the bus. We immediately headed for the second floor. Yes, many buses in Singapore are double-decker buses (more than half of them, at a glance!). Enjoying the view from the second floor, we headed for the ferry terminal to Pulau Ubin. From the terminal at Changi Village, it is only a 10-minute boat ride to Pulau Ubin! Now, it is time to land on the remote island!
 According to the Singapore government website, Plau Ubin is approximately 10 square kilometers in area and retains the rustic beauty of a bygone era. The island, with its ponds, wetlands, coastal forests, and once-operating granite mines, is home to palm trees, mangroves, dragonflies, butterflies, fish, birds, small animals, and a wide variety of other creatures.
 Upon arrival there, we first had lunch in Kampong, one of the last villages in Singapore, and then headed for the wetlands, observing a wide variety of flora and fauna. We walked about 3 km, looking at colorful tropical flowers and trees with fruits that we had never seen before, and arrived at our destination. It was quite a good exercise! Unfortunately, the lizard we found eescaped quickly so we were unable to get a good look at it, but we observed cicadas with a different sound than in Japan, uniquely shaped fish, birds with a sound unlike anything we had ever heard, and even groups of monkeys. After the observation, we had a discussion about the differences in soil and vegetation from the Shiratake wetlands we observed in Japan, as well as the organisms we observed, and were able to deepen our understanding of the ecosystem of Ubin Island.
 The second day's schedule ended with a presentation practice after dinner, and the training at Nanyang Technological University will finally begin tomorrow. Our six students are looking both hopeful and anxious, wondering whether they will be able to give their presentations and answer questions in English. We will do our best to support them so that they can make the most of this unique training opportunity.

【ASⅡ】シンガポール研修 2日目(その1)

 シンガポール研修2日目は、バイキング形式の朝食で始まりました。食パンやコーヒーの他に、ピーナッツのお粥やシンガポールのソウルフードとも言われるカヤトーストに使われるカヤジャム(砂糖、卵、ココナッツミルク、パンダンリーフから作られたジャム)など、日本ではなかなかお目にかからないようなユニークなメニューもありました。

 さて、今日の午前中はHSBC(香港上海銀行)の堀江様の講義です。この講義に向けて生徒たちはHSBCの事業内容や脱炭素の取組について調べてきましたが、それ以外にも、これまでの日本や海外でのご経験、シンガポールと日本の違い、国や人々の考え方についてなど、多くのことをお話しいただきました。生徒ひとり一人の意見を引き出しながらディスカッション形式で進められた講義はとても中身が濃く、あっという間の2時間でした。(終了後は講義会場から徒歩3分のマーライオンも見ることができました!)

 余談ですが、この講義では国際交流の支援などを行っている「クレアシンガポール事務所」の会議室をお借りしました。クレアのオフィスがあるこのRuffle's Placeというエリアは、シンガポールの中心業務地区なのだそうです。駅を出ると立ち並ぶビル群に迎えられ、感嘆の声をあげるや否や、一斉に写真を撮り出す生徒たち。さらに、クレアが入っている近代的な高層ビルのセキュリティや近代的な設備(エレベーターも段違いの性能。30階まであっという間です!)に、自然豊かな天草からやってきた私たちは、ひたすら驚くやら圧倒されるやらでした。

 今回の講義をサポートいただいたクレアの黒岩様と山口様はそれぞれ宮﨑県庁と熊本県庁からの派遣とのこと、講師の堀江様(天草のご出身です)をはじめ、みなさま九州のご出身で、様々な経験を経て現在このようにシンガポールで活躍されています。この素敵なご縁を通して、生徒たちにとって海外で学ぶことや働くことが身近に感じられ、自分たちの持つ可能性に気づく機会になったと思います。ご協力いただいたみなさまのご支援と温かいお心遣いに感謝します。本当にありがとうございました。

 午後からは高層ビルが立ち並ぶ環境とは180度異なる、昔ながらの自然が残る離島「ウビン島」を訪問します。さて、どんな研修になるのでしょうか?

 

 The second day in Singapore started with a buffet breakfast. In addition to bread and coffee, there were some unique dishes such as peanut porridge and kaya jam (jam made from sugar, eggs, coconut milk, and pandan leaves) used for kaya toast, which is considered one of Singapore's soul foods.

     In the morning, we had a lecture was given by Mr. Horie of HSBC (Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited). In preparation for this lecture, the students had been researching HSBC's business and decarbonization initiatives, but he also talked about his past experiences in Japan and overseas, the differences between Singapore and Japan, and the way of thinking of the country and its people. The lecture, which was conducted in a discussion style, was very fulfilling, and the two hours went by very quickly.  As you can see one of the photos above, we also had a chance to see the Merlion, which was only a 3-minute walk from the lecture hall!

 By the way, for today's lecture, we borrowed the conference room of Clare Singapore Office.  Clare is an organization which provides support for international exchanges (We have a Clare in Kumamoto too!) The office is located in the area called Ruffle's Place is the central business district of Singapore. As soon as the students exited the station Ruffles Place, they were so amazed by a row of buildings, and they started to take pictures at once. We were all astonished and overwhelmed by the security and modern facilities of the modern high-rise building where Clare is located.

 We didn't know that the three active people who helped us, Mr. Kuroiwa and Mr. Yamaguchi of Clare, and the lecturer, Mr. Horie (from Amakusa), are all from Kyushu. Through this wonderful opportunity, the students should have become familiar with the idea of studying and working abroad and realized their own potential. We would like to thank everyone for their support - thank you very much!

 In the afternoon, we are saying goodbye to these high buidings in Ruffle's place and visiting “Ubin Island,” a remote island where nature remains as it did in the past. If you are interested, please stay tuned!

 

【ASⅡ】シンガポール研修 1日目(その3)/ Singapore Study Tour [Vol. 3]

 お腹もいっぱいになったところで、7時からは、プレゼン練習&ミーティングの時間です。まず、英語での発表練習と質疑応答を行いました。今回の研修に参加しているのは、海水準の変動を反映したハザードマップの開発を目指している「海水準班」とAI信号機の日本での実用化に向けての研究を行っている「AI信号機班」、彼岸花に含まれる毒素を活用して耕作放棄地の雑草の成長阻害を図る「彼岸花班」の3班に所属する生徒たちです。発表は正直いってまだまだつたない部分も多いものの、それぞれ原稿をしっかり覚えていたり、聴衆の注意を引く工夫を考えたりと、分かりやすい発表に向けた工夫が見られました。プレゼンを聴く班も、頑張って英語で質問したり、アドバイスをしたりとお互い協力しあって頑張っていました。明後日の発表まで、更に工夫を重ねていきましょう!

 さて、明日からいよいよ本格的に研修が始まります。明日の午前中はHSBC(香港上海銀行)で勤務されている方に講話をいただき、午後からはウビン島での生態系調査の予定です。日本での事前学習を最大限活かして、ここでしか経験できない学びを得てくれることと期待しています!

 

 After dinner, students had a presentation practice & meeting. First, they practiced their presentations in English and had a Q&A session. The students participating in this training program belong to three groups: the Sea Level Group, which aims to develop hazard maps reflecting sea level fluctuations; the AI Traffic Signal Group, which is researching the practical application of AI traffic signals in Japan; and the Cluster Amaryllis Group, which aims to inhibit weed growth on abandoned farmland by utilizing toxins contained in the flower. Although their presentations still need lots of improving, we could see each group tried hard to make their presentations easy to understand by memorizing their scripts or thinking of ways to attract the audience's attention. The students listening to the other groups also worked hard, asking questions and giving them advice in English. Well, we know it's not easy to have presentations in English, but you can continue to work hard to make it better until the last minute. We are sure you can do it!

 Tomorrow morning, we will have a lecture by a person who works at HSBC (Hongkong and Shanghai Banking Corporation), and in the afternoon, we will conduct an ecological survey on the island of Ubin. We expect that the students will make the most of their prior learning in Japan, and learn things that they can only experience here!

【ASⅡ】シンガポール研修 1日目(その2)/ Singapore Study Tour [Vol. 2]

 事前準備の甲斐もあったのか、拍子抜けするほどスムーズな入国審査を終え、いよいよ空港からシンガポール市内に出発です。荷物を受け取ると、ガイドのアレックスさんが私達を笑顔で迎えてくれました。今回の研修では、ホテルまでシンガポールの地下鉄「MRT」を利用します。乗り換えもありましたが、アレックスさんの細やかな声掛けのおかげでホテルまであっという間でした。

 今日は移動日のため、どこかを見学したり実習に参加したりということはないのですが、生徒たちは多くの気づきを得たようです。チャンギ国際空港では、Wi-Fiの使い易さや、空港中に漂う花のようないい香り、まるで公園にいるかのような緑と水の癒やしスポットなど、ここは外国なのだと実感するポイントがいくつもあります。また、地下鉄でも発見がありました。日本の電車や地下鉄の路線とはまた違って、地下鉄のドアを出た正面に次に乗る列車がやってくるという、シンガポールのMRTの乗り換えのし易さには感激でした。それに、飲料水確保のために駅直結のショッピングモールに立ち寄ったことも、学びにつながりました。海外でありながら日本の某チェーン店(ドーナツや焼肉、フライドチキンなどなど…)が幾つも入っているかと思えば、エスカレーターを降りた先にロッククライミングができる場所があったり、スポーツ店でクレジットカードしか使えなかったりと、予想もしなかった発見や経験がたくさんありました。

 さて、夕食はホテル内のレストランです。ほっとする味の卵スープに、育ち盛りに嬉しいチャーハンやビーフン、中華風の野菜の炒めものなど、美味しくいただきました。食後はミーティング&プレゼン練習が待っています。みんな、がんばって!

 After a deceptively smooth immigration process which made us so releaved, we finally departed from the airport for the city of Singapore. Outside the baggage area, our tour guide, Alex, welcomed us with a warm smile. We used Singapore's MRT subway system during the tour There were some transfers, but thanks to Alex's attentive assistance, it didn't take long to get to the hotel.
 Although we did not have any classses or workshops today, the students seemed to have experienced and learned a lot. At Changi International Airport, we were surprised at its good smell (where did it come from?), and found using the Wi-Fi was so easy, or enjoyed a soothing green and water spots that made us feel as if we were in a park.They also made a discovery on the subway. Unlike the train and subway lines in Japan, the MRT in Singapore is so easy to change trains as the next train arrives just outside the door. No need to walk at all! Another learning experience was a stop at a shopping mall connected to the station. There were several Japanese chain stores (doughnuts, yakiniku, fried chicken, etc...), a big rock climbing facility at the end of the escalator, a sports store that only accepts credit cards, etc. They were all new to our students.
 Dinner was served at a restaurant in the hotel. We enjoyed a delicious meal of egg soup, fried rice and rice noodles, and stir-fried Chinese-style vegetables. After dinner, meeting & presentation practice awaits. Good luck, everyone!

【ASⅡ】シンガポール研修 1日目(その1)/ Singapore Study Tour [Vol. 1]

 いよいよ、SSHシンガポール海外研修の出発日となりました。参加生徒6名は夜明け前に学校に集合(温かく送り出してくださった保護者の皆様に感謝です!)、色々と乗り継ぐこと約3時間半、無事、福岡空港国際線に到着しました。夏休みということでやや混雑気味の福岡空港ですが、今年5月に導入された自動手荷物預け機がいい仕事をしていて、とてもスムーズなチェックインでした。

 ちょっぴり緊張した出国審査も無事終わり、あっという間に搭乗口へ。今回利用するのは、昨年度の「世界の航空会社ランキング」で1位を獲得したシンガポール航空です。耳を済ますと日本語以外の言語もちらほら聞こえてきて、いよいよ外国へ行くんだ!と期待が高まります。

 シンガポールまでの搭乗時間は5時間と少し。備え付けのテレビでは定番のものから新しいものまで映画も見放題で、この分だとあっという間に着いてしまいそうです。映画には英語で字幕もつけることができ、入国前に耳慣らしもできそうですね! 当たり前かもしれませんが、外国の航空会社ということで、機内食やドリンクの注文もすべて英語。大丈夫かな?と生徒たちの樣子をうかがってみましたが、日頃の英語の勉強の成果か!?それぞれしっかりお目当ての食事をゲットしたようです。ちなみに、今日の機内食は「牛丼orシーフードパスタ」。キンキンに冷えたざるそばまで付いています。食事後はハーゲンダッツのアイスクリームまで出ました。早起きと移動の疲れも、少し取れた気がします。次の記事は、シンガポールからお送りしますね!

   It's a departure day! The six students gathered at the school before dawn, looking excited.  After taking a bus, a bullulet train, and underground, we arrived at Fukuoka Airport for our international flight - it is alreay a long way from Amakusa! The airport was a bit crowded, but the automatic baggage check-in machine, which was introduced in May this year, did a great job and made our check-in very smooth.

 We passed the passport control without any problem, and we were on our way to the boarding gate in no time at all. We will be flying with Singapore Airlines, which won first place in the “World Airline Ranking” last year. On the plane, we could hear languages other than Japanese here and there, and we were feeling we were going abroad finally.

 The flight to Singapore takes a little over 5 hours. The TV set on the plane is equipped with so many movies you can watch, both new and old favorites. The movies can be subtitled in English, so it's good for our students who need to familiarize themselves with the language before entering the country! Needless to say, all in-flight meals and drink orders are in English, but against our worries, each of the student succeded in getting the meal they wanted.  Today's meal was either "Beef bowl (gyudon)" or "Seafood pasta." It even came with a bowl of cold Zaru soba (buckwheat noodles), which was acutally very tasty. After the meal, Haagen-Dazs ice cream was served. Hurray! It relieved our fatigue of waking up early and traveling.

    More articles from Singapore shortly!

【科学部】天草ブルーカーボンニュートラル協議会での活動

科学部が今年度から参加しているブルーカーボンニュートラル協議会の活動に参加しました。

本日は本渡中学校沖の海洋でアマモ調査を実施しました。

調査では天草市、天草漁協、漁業者の方々と協力し、漁船から採泥と採水を実施しました。

調査地点は天草市の情報提供を元に天草高校科学部と市や漁協、漁業者の方々で協議して選定しました。

採取した泥と水は科学部員が分析を行います。

今後は分析結果を天草市、天草漁協、漁業者の方々と共有し、アマモ場を造成する地点を検討します。

これからもSSH校の科学部として、研究成果による科学的な根拠に基づいた地域貢献を実践していきます。

【ASⅡ】白嶽湿地での実習 後半 〜SSH海外研修に向けて〜

 白嶽湿地での実習、講話の後はいよいよ公園内の探索です。スタッフの皆様にご案内いただきながら、白嶽湿地での生態系の観察を行います。今回は送迎にご協力いただいた保護者の方々にもご参加いただき、とてもアットホームな観察会となりました。生徒たちはSSH主任の宮﨑先生と、どのような点に着目して観察を行うべきかについてディスカッションを交えながら公園内を探索し、生徒同士で知識を共有しながら、それぞれ記録を残していました。約1時間かけて、公園内に生息するシダ植物をはじめとした様々な植物や、イモリや小魚などの生物が住む小川、いのししの通った跡やきれいな水の流れる滝など、様々な場所をじっくり観察することができました。

 今回の実習に際して快くご協力いただいた上天草市役所の川嵜様をはじめとするスタッフの皆様、温かいサポートをいただいた保護者の皆様、ありがとうございました。ここで学んだ観察のポイントを活かしてシンガポールの湿地で天草との生態系の比較を行い、環境保護活動についての考察につなげていきたいと思います。

【ASⅡ】白嶽湿地での実習 前半 〜SSH海外研修に向けて〜

 いよいよ今週土曜に2年ASクラスの生徒6名がSSHシンガポール海外研修に出発します。シンガポールでは、アジア随一の工科大学として名高い南洋理工大学での研修に加えて、現地の湿地2箇所で環境保護や生態系についての学習を行うことになっています。その事前準備として、本日、雲仙天草国立公園内の白嶽湿地にて実習を行いました。

 まず、実習を始める前に上天草市役所の川嵜様より雲仙天草国立公園の維持・管理に関してご説明をいただきました。この白嶽がある地域は保護区の中でも2番目に規制が厳しい特別地域にあたり、木を1本切るのにも環境省の許可が必要というほど、生態系の維持管理が徹底されているそうです。また、この公園を管理されている堀様と山本様にも、この公園内に生息している日本一小さなトンボであるハッチョウトンボやモウセンゴケについて等、また、遊歩道の草刈りなどを含めた施設や公園の管理についてお話しいただきました。講話を通して、生徒たちはこの湿地やその生態系の希少さだけでなく、多くの方々の熱意や専門的なスキル、日々の地道な作業等によってこの地域の唯一無二の自然環境が維持されていることを学ぶことができました。後半に続きます。

【科学部】環境シンポジウム「アマプロ」2024 午後の部

 環境シンポジウム「アマプロ」、大人が多かった午前の部とまた違った雰囲気で、午後は元気いっぱいのちびっ子達や保護者の皆様、のべ85人にご参加いただき、にぎやかな雰囲気で科学実験講座を行いました。今回の経験を活かし、来年のアマプロでは更に充実した講座を計画したいと思います。ご協力いただきました天草市の方々、ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 今回行った体験などは以下の通りです。

 ・プログラミング体験:レゴで組み立てた車をプログラミングで走らせる体験。広い体育館を縦横無尽に行き来する車と目を輝かせる子どもたち。特に男の子に人気の体験でした。中には1時間以上熱中する強者小学生も! 

 ・VR避難体験:いつ起こるか分からない自然災害に備えて、タブレットや360度カメラを使って夜間の避難訓練を疑似体験できます。自分の動きによって周囲の映像が変わる体験を大人の方にも多く体験していただきました。

 ・顕微鏡づくり:穴の空いたスチレンボードにガラスビーズをはめて作った単レンズ式望遠鏡で、たまねぎの薄皮やティッシュなどを観察した。物によっては200倍くらいに拡大することができます。たった5分あまりで簡単にできる顕微鏡づくりに興味津々の樣子でした。

 ・フォトフレームづくり体験:天草の海岸でとれたシーグラスや貝殻、流木などを使った写真立てを作ることができる体験で、小さな子から中・高校生、大人まで人気のコーナーでした。様々な趣向を凝らした個性豊かな作品ができていました。

 ・海洋ごみ・イルカに関する展示(天草市役所):天草市の海洋ゴミの回収状況やマイクロプラスチックを含む海洋プラスチックゴミの問題などについて、分かりやすい展示がありました。中には夏休みの自由研究に役立つ案内もあり、小学生から大人まで、多くの人がじっくり展示に見入っていました。

 

      フォトフレームづくり体験                  VR避難体験

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        顕微鏡づくり体験                  プログラミング体験

                       手書きの看板

           閉会式                    卒業生も交えて記念写真

 

【科学部】環境シンポジウム「アマプロ」2024 午前の部

 本年度の環境シンポジウム「アマプロ」、午前中は天草漁業協同組合御所浦支所の皆様のアマモ場の再生に関する御講演、科学部の発表およびパネルディスカッションを行いました。アマプロに関わるのが初めての生徒も多く、少々緊張しつつ本番を迎えた科学部一同ですが、多くの市民の皆様にご来場いただき、張り切って受付や司会、発表などそれぞれの役目を果たしていました。

 午前の部の後半には、科学部の石津さんによる「天草ブルーカーボンニュートラル」に関する発表の後、パネルディスカッションを行いました。現時点では廃校のプールを活用してのアマモ養殖を模索しているところですが、具体的な場所や海水の確保等について、天草市長の馬場様より質問や提案がありました。また、天草市環境審議会の金澤様より、養殖の際に考慮すべき海水の塩分濃度や必要な栄養素について、専門的な立場から助言をいただきました。また、科学部OBの崇城大学池田さんから淡水でのアマモ養殖の可能性について、自身の研究の状況も合わせて報告がありました。また、御所浦でアマモ場の再生に取り組んでいる杉原様より、養殖したアマモを環境の違うところに移す場合に生じる影響についてもご意見をいただきました。更に、天草市のブルーカーボンニュートラルに関する取組状況や崇城大学での研究についても説明や協議が行われ、様々な視点から今後の具体的な活動や連携について考える良い機会となりました。

 午後からは会場を移し、多目的室等の2会場で科学実験講座を行います。多くの子どもたちや地域の皆様のご来場を期待しつつ、それぞれの活動班でコツコツ準備をしてきたところです。「アマプロ」後半も、科学部連携プレーでがんばります!

【科学部】環境シンポジウム「アマプロ」2024 いよいよ明日!

 本日、科学部15名が天草市複合施設「ここらす」にて、いよいよ明日開催となった「アマプロ」の準備を行いました。毎年天草高校科学部が天草市と共催しているアマプロ(=Amakusa Protect Project)、今年のテーマは「ブルーカーボンニュートラルの達成」です。明日、午前中(9:30−)には天草漁業協同組合御所浦支所の皆様のアマモ場の再生に関する御講演や本校科学部の発表、天草市長もお迎えしてのパネルディスカッションを予定しています。また、午後(12:20−)は科学実験講座が予定され、プログラミング体験やVR体験等、シーグラスを活用したクラフトなどが体験できます。子どもから大人まで、きっと多くの人に環境について楽しく学んでいただけるプログラムになっていると思います。当日参加もできますので、図書館に来られたときにでも、「ここらす」1階にぜひ足をお運びください。科学部一同、お待ちしています!

環境シンポジウム「アマプロ」について、詳しくはこちらをご覧ください。

https://sh.higo.ed.jp/amakusa/sshtop/amapro