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【SSH】台湾研修3日目(大学研修①)
研修3日目の今日は、大学での研修です。学食2階のカフェで朝ごはんをいただいた後、台湾3回目となる研究発表を行いました。プレゼン後の講評では、スライドの構成や発表のスムーズさをお褒めいただいた一方で、仮説の甘さや実験や考察の根拠について鋭いご指摘もいただきました。今後の研究につなげていってほしいと思います。
さて、発表後は各学部での講義と実習に移ります。最初の講義は地方創生に関するもので、昨年もお世話になった許先生がこれまで高齢者や障がいのある方々と活動される中でどのような課題を発見し、工夫をされてきたかについて教えていただきました。お話の中で、先生が地域の人々と密接に関わり合い、実際の活動で生じる課題を1つ1つ解決しながら、困難な状況に置かれている人々のために何ができるかを模索しておられること、人々とのつながりをとても大事にされて地道な活動を継続されていることがとても良く分かりました。講義の後のワークショップでは、海岸に打ち上げられた流木と古着を活用した作品を作りました。身の回りにあるものや再利用できるものをうまく活用し、地球にも人々にも優しい活動となります。目の不自由な方や高齢の方と一緒にこのような作品を作ることで、コミュニケーションの機会を増やしたり、収入を増やすことにもつながっていくとのことです。難しいところは先生に手伝っていただいたり、アドバイスを受けながら、それぞれ思い思いの作品を創っていました(時間の都合上、終わらなかったところは、帰国後に頑張ります!)。
許先生の講義後は、靜宜大学で学んでいる日本人の先輩方とお昼ご飯です。(今日は朝・昼食とも桂田先生のご厚意でご用意いただきました。本当にありがとうございます...!)お昼は日本の「松花堂弁当」のように、とてもきれいにご飯とお肉、野菜のおかずが盛り付けられていて、見た目も楽しめるようになっています。おこわにエビフライ、オクラやインゲン豆など、どれも美味しく、ほっとする味でした。
お昼からも、がんばります!
【SSH】台湾研修2日目(番外編)
中興高校での研修を終えた私たちは、靜宜大学へ向かいました。到着後、寮への宿泊手続きを手伝ってくれたのは、天草高校と熊本北高校の卒業生の先輩方。(靜宜大学では、日本の学生が現在80名ほど、交換留学を含めると100名ほども学んでいるそうです。さすが、国際交流に力を入れている大学ですね!)
その後、私たちは日本語の授業に参加させていただきました。中興高校で英語で発表したスライドを用いて、3班の研究内容を日本語で紹介します。その後、日本語を学んでいる大学生による出身地についての発表があり、その後、日本人大学生が台湾での学生生活について紹介してくれました。第二・第三言語である日本語で意欲的に発表をしているみなさんの姿や、世界の人々と積極的に交流して生き生きと毎日を過ごしている日本人の先輩方の姿を見ることも、とても良い刺激になりました。
日本語教室の後は、夕食。今日は台湾で愛されている「火鍋」です。火鍋というと辛そうですが、スタンダードなものはとてもまろやかで、各自の鍋に好きな野菜、肉、海鮮などの具を好きなだけ入れて食べる、とてもヘルシーな食べ物です。ちなみに、今日食事をとったこのレストラン(去年の研修参加者も着たところです!)には、台湾バージョンのヤクルトや北海道豆乳などもデザートとして提供されています。日本のものが海外で愛されているのは、なんだか嬉しいですね。
夕食の後は、今日の2回のプレゼンテーションの振り返りを行いました。うまくいったところはどこか、反対に、もっと上手くできた「はず」のところはどこか。台湾の学生と自分たちのプレゼンテーションの違いはどこか、また、明日のプレゼンでどこを変えたいか。一人ひとり、しっかり意見を言うことができました。明日のプレゼンテーションでは聴衆とのより良いコミュニケーションをとれることを、期待しています!
【SSH】台湾研修2日目(高校研修②)
研究発表・協議が終わった後、生徒は生徒同士、教師は教師といっしょに昼食となりました。
中興高校のご厚意で準備していただいたのは、「給食」。今日は"特別バージョン"で器に入ってお弁当のようになっていますが、いつもは、つぎ分けて食べるスタイルなんだそうです。ご飯の上に野菜や茶葉卵、お肉が乗っていてとても美味しく、ボリュームがあります。いつもは白ご飯のところ、毎週水曜は味付きのご飯とのこと、今日はもちもちのおこわの炊き込みご飯で、とても美味しかったです。タピオカミルクティーもそれぞれご準備いただき、みんな大喜び。台湾に来て初のタピオカです。日本のものよりやや甘さ控えめで美味しい、本場の味でした。
昼食後は、3年生の生物の授業に参加させていただきました。今日の授業では、心臓の部位や仕組みを復習した後、2人1組で鶏の心臓の解剖を行います。お互い、ジェスチャーや英語でコミュニケーションを取りながら、心臓を切り開いたり、大動脈に爪楊枝を通したり。授業を担当された先生は少し日本語を勉強されているとのこと、授業スライドやプリントに日本語を入れていただいていたり、日本語を交えて説明してくださったり。先生方も生徒さんたちもみんな、私たちのことを温かく迎え入れてくださり、とてもありがたかったです。
授業が終わってからは校内の施設を見学させていただきました。売店で飲み物や文房具を買う体験をしたり、木の床でありながら土足で使用する体育館に、おそるおそる靴のまま足を踏み入れたり。創立当初から70年あまりここにあるという椰子の木についてや、1999年の地震で倒壊した「科学館」の歴史についても教えていただきました。
中興高校での研修で、生徒たちはもちろん、私たち引率者も様々なことを教えていただきました。昨年に続き、研修団を温かく迎えていただいた校長先生を始めスタッフのみなさま、フレンドリーで親切な、才能あふれる生徒のみなさん、そしてサポートしていただいた靜宜大学の先生方や学生のみなさま、本当にありがとうございました。
さて、私たちは南投にある中興高校を出て、大学へ向かいます。次の記事もお楽しみに。
【SSH】台湾研修2日目(高校研修①)
SSH台湾海外研修2日目の朝がやってきました。
ホテルでの朝食は、みんな大好きバイキング! シェフの方に日本語を交えてメニューを紹介していただいたりしながら、多彩なメニューを楽しみました。台湾らしく、自分で色々なトッピングができるお粥や肉まん、担々麺もあれば、乙女心をくすぐる(?)ワッフルやラベンダーミルクティーなるものもあり、色々な味に挑戦して、パワーチャージ完了です。
それから、一行は今日の研修地、國立中興高級中学に向かいます。「高級中学」、略して「高中」は、高校のこと。去年に引き続きこの高校を訪れた私たちを、陳漢銘校長先生をはじめとした先生方やスタッフのみなさま、そして生徒のみなさんが大勢、日本と台湾の旗を振って盛大に歓迎してくださいました。
歓迎式典では、中興高中と天草高校、両校のあいさつと、交流を深めるためのMOUの締結式、それから、生徒さんによる琴や二胡の素晴らしい演奏を聴かせていただきました。その後は、いよいよ生徒たちの研究発表。中興高校の生徒さんによる2グループの発表に引き続き、天草高校からはアマモの生育促進、高齢者の認知症予防、それからホタルの発光周期に関する発表を行いました。練習の成果が発揮できたところもあれば、緊張でうまくいかなかったところもあり...(また今夜、練習しようと思います!)中興高校の生徒さんの発表は、火星での太陽光発電に関する発表と銅錯体の化学的安定性についてのもので、専門的で難しい部分もありましたが、動画やクイズで分かりやすくしたり、聴衆の反応を見ながら発表をしたりなど、様々な工夫がなされていました。天草高校の発表も熱心に見ていただき、色々と質問も出て、活発な協議ができました。
次の投稿に続きます。
【SSH】夕食を終えて...
台湾研修1日目の夜は、海洋科技博物館の近くのレストランで食事をとりました。
九份といえばこれ!という、左右に連なる赤い提灯を眺めながら、250段あまり階段を上っていったところが、本日の夕食会場。「千と千尋の神隠し」の舞台とも言われるお茶屋さんの近くのレストランです。
唐辛子の効いたきくらげの前菜に始まり、椎茸とズッキーニの炒め物や海老のすり身の揚げ物、厚揚げの煮物など、普段あまり食べたことのない、けれどなぜか懐かしい味のする台湾のご飯を楽しみました。九份は平日の夕方とは思えないほど多くの人々で賑わっており、少しだけ非日常を味わったひとときでした。
これから台中の宿舎まで、2時間半ほど南下します。ホテルに着いたら、各自プレゼンの復習をしつつ、しっかり休息もとり、明日の研修に備えたいと思います!
【SSH】國立海洋科技博物館にて
さて、海洋科技博物館に到着してまず私たちを出迎えてくれたのは、水族館の外の海に設置されたライブカメラの映像を利用した展示です。まるで本当に海の中にいるような世界です。進んで行くと、日本の水族館のように大きく様々な魚が暮らす水槽もあれば、川の生態系を再現した展示など、フロア毎に様々な工夫がなされていました。
研修の参加生徒も天草で研究しているアマモや、ブルーカーボンについての詳しい展示もあり、中国語や英語の説明を頑張って読み解いたり、メモを取ったりしていました。また、台湾の子どもたち向けの環境教育として、デジタル機器を活用し、体験して学べるコーナーも興味深いものでした。今後のサイエンスアカデミーやARPでの活動にも活かすことを念頭に置いて、体験して学ぶことができたようです。
最後に見学したのが、研究のための水槽が並んでいるフロアです。地球温暖化によるサンゴの白化や外来種の流入など、様々な環境問題をテーマにしてあり、天草の抱えている問題と共通する部分が多くありました。小学生の科学展の入賞ポスターも展示してありました。中国語のポスターですが、生徒たちはアプリを駆使して読み解き、そのレベルの高さや日本のポスターとの違いを観察していました。
【SSH】桃園から博物館へ...
台湾・桃園国際空港に時間通りに到着。すごく混んでいます!当たり前ですが、空港内の看板は全て中国語。スーツケースを受け取って現地ガイドの劉さんと合流し、今日の研修地である國立海洋科技博物館に向かっているところです。
空港から博物館までは、約1時間。車中で、劉さんが台湾の文化や習慣(トイレの使い方まで!)、九份をはじめとする有名な観光地について教えてくださいました。台湾の面積は九州と同じくらいで、台湾の人は、台湾の形を「さつまいも」に例えること。なぜ、劉さんが日本語に興味を持ったかということ。日本統治時代の話や、鉄道の歴史。様々なことを、手作りの地図や写真、スマートフォンの中の資料を見せたり、周りの風景を指し示しながら、分かりやすく丁寧に教えてくださいました。劉さんの、様々な資料を効果的に用いて、聞いている人の目をしっかり見ながら話すスキル。これも、プレゼンテーションに生かせそうですね。
天草と同様、海に囲まれた台湾。博物館では天草や日本の海の生態系とも比較しながら、多くのことを学んできたいと思います。
【SSH】台湾へ出発!
本日から、SSH台湾海外研修が始まります。
多くの先生方、保護者の皆様に温かく見送られ、午前7時に天草高校を出発した旅行団。無事10時前に熊本空港に到着し、12時の便で台北に向かいます。
初めての海外ということもあり、わくわくドキドキの生徒たち。これから4日間、台湾の大学や高校、博物館等で多くのことを学んできてくれることと思います。
次回の投稿は、台北からお送りします。どうぞお楽しみに!
【科学部】「東京動物園協会野生生物保全基金」報告講演会
昨年度、科学部ホタル班が助成をいただいた「東京動物園協会野生生物保全基金」の報告講演会が東京の上野動物園で行われました。
ホタル班からは、現班長の1名が参加しました。
講演には同様の助成を受けている日本各地から、生物保全に関わっている研究者や高校生が来られました。
その方々との交流の中で、ホタル班の研究を深化させるヒントを得たり、アドバイスを受けたりました。
今後の参考にしたいと思います。
※発表の様子は保全基金の方々が撮影し、後日いただけることになっております。
写真をいただいた後で一部更新します。
【SSH】NTU佐藤教授と消防・KSC加盟校との意見交換会
昨日、講演会でお世話になったNTU(南洋理工大学:シンガポール)の佐藤教授と、天草市内消防、KSC加盟校との意見交換会が行われました。
これは佐藤教授が開発された昆虫サイボーグを災害の模擬現場で実証テストを進めるための意見交換会です。
天草各地の消防からは16名、県教委からSSHコーディネーター、KSC加盟校からは5名(第二高校2名、熊本北高校1名、鹿本高校1名、熊本西高校1名)、本校職員5名の計27名の参加がありました。
活発な意見交換が2時間ほど行われ、その中で本校生徒が天草の消防と連携して、模擬現場での昆虫サイボーグの実証実験を行うこととなりました。
今後、NTUや天草の消防の方々と連携を深めていきます。
続報を御期待ください!