◆上天草高校の『いま』◆

2021年12月の記事一覧

R3 修学旅行団より ~FTWL№3

熊本地震の震災遺構の1つ、旧東海大学阿蘇キャンパスにやってきました。地震当時、この地域には、1000人を超える学生が生活をしていました。

熊本を襲った127年ぶりの大地震。立っていることはもちろん、固定されていない家具は倒れ、寝ていた人はベッドから、文字通り「吹っ飛ばされてしまう」ほどの揺れだったそうです。

熊本地震で、右横ずれした断層

 

 

 

 

 

 

 


熊本には、日奈久断層など、いくつか存在が知られている断層がありましたが、熊本地震で、この地区にも大きな断層があることがわかりました。

 建物の直下が断層。柱が、捻られ、破断した

旧東海大学阿蘇キャンパスにある、この地割れのあとは、断層の跡です。校舎直下にも断層が走っており、被害の一番大きなこの建物の床は、層がずれた結果、床がねじり上げられ、また断層直上の柱は中の鉄骨が破断するほどの被害を受けました。

「災害に対する備えは、やはり大事」と語り部の方はおっしゃいます。事実、先ほどの建物は、構造物の形上耐震アーチをかけにくく、補強工事がされていませんでした。断層が直下に存在していることもありましたが、両隣の建物と比べると、明らかに被害が大きくなっています。

「じいちゃんからみんなへのお願い。1つ、マイ避難袋を準備しておくこと。2つめ、重いものは高いところに置いておかないこと。3つめ、タンスとかは固定しとこう。4つめ、避難所の位置はきちんと確認しておこう。」

 語り部の方が話されたことには、それぞれに意味があります。2と3については、今回の地震で怪我をした人の多くが、落下してきたもの飛んできたものが当たっての怪我だったということ。4については、大災害が起こったときは、色んな意味で72時間が勝負だということ。避難所に72時間以内に行かないと、支援の対象にならないかもしれません、とのことでした。

2-3生徒B「やはり、現物をみると、写真や映像だけではない、リアルさが伝わってきた。上天草も、40年前に大規模な土砂災害が起こったということを聞いた。自分たちの世代は、ほとんどの人がそのことを知らなかったが、災害を忘れることなく、次につなげるような取り組みをしないといけないと思った。」

R3年度 修学旅行団より ~FTWL NO.1

上天草高校2年生、本日から2泊3日の熊本⇔大分の旅程で、修学旅行に行って参ります。

出発前に行われた出発式では、校長先生から「修学旅行ができるよろこびと、保護者の方をはじめ、関係の方々に感謝の気持ちをもって行動してください。」と話がありました。

また、団長の教頭先生からは「挨拶など、いつもやっていることをしっかりやっていこう。お互いに気持ちよくなるような、心がけと行動で、修学旅行を成功させよう。」と話がありました。

2-1のA君「自分は就職を希望しているので、修学旅行は人生で最後のものになる。全力で、楽しんでいきたい。」とのこと。

今回の旅行は、阿蘇での震災学習、大分ではAPUの学生との交流と、城島高原パークや、大分うみたまごでのレクレーションなど、盛りだくさんの内容になっています。

 

      立命館アジア太平洋大学 HPより

 これからまず、震災遺構の見学に、旧東海大学阿蘇キャンパスと数鹿流崩之展望所に向かいます。旅行先から、学校HPを更新していきますので、よろしくお願いします。

 

末筆になりましたが、朝早くから生徒送迎をしていただいた保護者の皆様、大変お世話になりました。御陰様で、誰一人として遅刻することなく、時間通りに集合することができました。この旅行が、生徒にとって高校生活最高の思い出の1つとなるように努めて参ります。本当に、ありがとうございました。そして、いってきます!

上天草地域KAIGO・REBORN・PROJECT 2021

 12月2日木曜日に楽ワザKAIGO in上天草高校福祉科が開催されました。

 ケアプロデュースRX組より

 代表の青山幸弘先生やアシスタント4名のかたから、「利用者、介護者ともに負担のない介護技術」についてご講演と実技指導をしていただきました。

 

 利用者の方の生活歴を把握することで、その方の思いが見えてきたり、思いを叶えるための支援につながると言うことを教えて頂きました。

 また自然な身体の動きを熟知しその動きを活用することで、利用者の方、介護者にとって負担の少ない介護につながることを生徒達は身をもって感じることが出来たようです。

 上天草市を福祉も町に…と介護の魅力を広げることもテーマの一つである、今回のプロジェクトには地域の福祉施設の職員の皆様も参加されました。その中には卒業生の姿もあり、地域で活躍している姿に、本校職員も胸が熱くなりました。

 最後は、青山先生他スタッフの皆様、福祉科の生徒達、参加された皆様全員で記念撮影をしました。

各学年LHRの様子

金曜日の7限目は「LHR(ロングホームルーム)」です。

各学年に分れて、HR活動が行われました。

1・3年生は「人権教育LHR」です。

1年生は「同和教育」。同和問題・歴史を通して、差別意識とは何かを考え、人権尊重の精神及び差別を見抜き、差別を許さない心を育みます。

動画を視聴しながら、同和問題の歴史や差別意識について学びます。

 

3年生は「ハンセン病について学ぶ」。豊かな人権感覚をもつ社会人として生きていくために、講話の聴講を通して、ハンセン病回復者及びその家族の人権について理解を深めます。

本日は、上天草市地域人権教育指導員の舛本修様をお招きしてご講話をいただき巻いた。

ご講演いただいた舛本様(上天草市地域人権教育指導員)

 

2年生は、来週から出発する修学旅行の事前学習です。

修学旅行のテーマには「震災学習」が含まれています。一般社団法人みなみあそ観光局の久保尭之様による、Zoomによるオンラインでの講演をいただきました。

内容としては、「熊本地震を通して南阿蘇が学んだこと」「被災の様子と備えの大切さ」「防災リスクと暮らし」などでした。

久保様(一般社団法人みなみあそ観光局)による解説

 

各学年それぞれの取組を行いました。それぞれの学年が目的・目標を持って取り組んだ有意義な時間となりました。

1・3年生は、人権尊重の精神を高め、2年生は充実した修学旅行となることを期待します。

1年福祉科福祉体験実習・2年福祉科介護福祉類型基礎介護実習最終日

 本日で介護実習も最終日を迎えました。

 実習最終日のため、デイケアのお見送りにも力が入ります。

 実習で御利用者の方から、いろいろなことを教えて頂いた御礼を込めてお見送りのあいさつをしていました。

 レクリエーションでは、おたまでボールやお手玉を隣の人に渡すゲームをされていました。こんなにたくさんお玉があつまりました。

 集団でレクリーションを楽しむ方もいらっしゃれば、個別に塗り絵を楽しまれている方もおられました。

 何色もの色を組み合わせて、すてきな色使いでした。

 

 レクリエーションに参加して頂けるよう実習生が御利用者様に声をかけていましたが、なかなか伝わらずに困っていました。そこでどのようにしたら伝わるか考え、筆談でコミュニケーションをとるようにしたようです。

 4日間という短い間でしたが、さまざまな貴重な経験をさせていただき、たくさんの学びがあったようです。

 それもこれも、地域の高校生のため、地元から介護職の担い手を育てるためとコロナ禍の中、実習生を受け入れて下さった、施設の皆様、御利用者様のおかげです。本当にありがとうございました。