2018年3月の記事一覧
【本渡校舎】清潔な土 (生物生産科)
先週、草花専攻生でシクラメンの土を作りましたが、このままではまだ使えません。土の中にはシクラメンに有害な土壌伝染性病害虫や雑草の種子があるかもしれないので、消毒を行います。土の消毒には大きく分けて2通りのやり方があり、「熱処理」と「薬剤処理」です。草花専攻では「熱処理」の中の「蒸気消毒」で土を消毒します。
下の写真の赤丸で囲んである機械で水を沸騰させ、蒸気(100℃)を土の中に入れ、消毒します。
蒸気を入れる前は10℃ほどの土の温度ですが約20分後には100℃までに達します。
100℃で1時間土を消毒していきます。
「消毒中」
蒸気消毒以外に「熱処理」には「焼土(火で直接土壌を加熱する)」と「太陽熱(ハウス内の地表面にビニルマルチをして太陽熱で加熱する)」があり、用途によって使い分けます。
蒸気消毒の長所と短所
・長所:低温期でも処理できる。処理後すぐに土を使える。
・短所:設備費がかかる。広い面積に適さない。
本校でシクラメン栽培に使用する土の量はそんなに多くないので、蒸気消毒の長所を生かしてこの方法を用いて消毒しています。