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文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定 Ⅱ期目3年次(通算8年目)

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新着情報

【ASⅠ・ATⅠ】 天草市×熊本大学 連携講義 1日目

 本日より、天草市×熊本大学連携講義がスタートしました!

 初回である今回は「あまくさの人口減少について考える」というテーマのもと熊本大学 熊本創生推進機構地域連携部門部門長の金岡省吾先生より講義を受けました。

 地域創生という言葉にピンとこない生徒たちがほとんどの中、金岡先生からの「将来どこで活躍したい?」「天草?」「それ以外?」という問いかけは生徒たちにとって身近な話題であり、人口減少が他人事ではないことに気づくきっかけになりました。そして、「この状況をどうにかしたい!」と問題に立ち向かう大人や若者たちがすぐ近くにいることを知ることができたようです。

 後半のグループワークでは、今日の講義で気になったワードについて4人1組で話し合いました。どの班も積極的に意見を出していました。代表で発表をしてくれた班の生徒は「天草が消滅する」というワードが気になったようで「もしそうであれば悲しい」と感想を述べてくれました。

 AS・ATで研究課題を設定する際、課題解決に向けて研究を進めていく際、様々な場面で大切になる視点だと思います。ぜひ今後も大切にしつづけてほしいです。

 

【ATⅡ】仮評価を行いました / Tentative Evaluation Today

 本日のATⅡでは、C2「考察し結論を導く」の仮評価を行いました。各班、現在の状況や本評価までに進めなければならないことについて、班員同士や担当者とのディスカッションを熱心に行っていました。

 本校ではルーブリックを活用して課題研究の評価を行っており、その中でディスカッション形式で実施する「仮評価」と、個人面談形式で実施する「本評価」を実施しています。本時実施した仮評価は、生徒本人と担当者が現在の状況を客観的に見て、研究の深化のために今後どのように動いていかなければならないのかを考える機会でもあります。現時点で目標が達成できていない場合には、達成のための具体的な手立て(実験や調査)を考え、実行することで研究の質を高めることができるはずです。

 今日の仮評価では、思ったより自分たちの研究が進んでいないことに気づき、慌てて実験や調査の計画の見直しをする班も目立ちました。今回の評価では仮説の検証が1つのポイントにもなっていますが、検証の仕方にももう少し工夫が必要な班もあるようです。明日からは中間考査も始まり忙しい3年生ですが、時間の使い方を工夫して、研究活動もがんばってください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 A tentative evaluation of “C2”: "Consider and Draw Conclusions" was conducted in today’s ATⅡ. Each group was enthusiastically discussing with each other and their teachers about their current situation and what they need to proceed with before the main evaluation planned in June.

 In our school, we use a rubric to evaluate research projects, which consists of "tentative evaluations" conducted in a discussion format and "main evaluations" conducted in the form of individual interviews. The tentative evaluation is an opportunity for the students themselves and the teachers in charge to look at the current situation of the research objectively and consider how they need to move forward to deepen their research. If they haven’t reached their goals at this point, students need to consider and implement specific steps (experiments and investigations) in order to achieve their goals with the time given until the main evaluation.

 In today's evaluation, some of the groups seemed to realize that their research was not progressing as well as they had expected, and they had a chance to revise their plans for experiments and surveys. Verification of hypotheses is one of the key points of this evaluation, but it seems that some teams still need to consider the way they verify their hypotheses. The students will be even busier since mid-term examinations will begin tomorrow, but, to the students: please use your time wisely and do your best in your research activities too!

【ASⅡ】研究テーマの種を見つける発表会

5月11日(土)のASⅡでは、前回作成したワークシートをもとに複数の地域課題から、研究のアイディアを発表するグループワークを行いました。

発表者は、研究のテーマとなりそうな課題をピックアップし、どのように実験を組み立てる予定かや現在困っていることについて発表します。他の人はそのアイディアを聞いて、率直な感想を述べるとともに、研究を進める上で課題となりそうなことやその課題にアプローチができる他の手立てを提案したり、発表者が困っていることの相談にのったりしました。

授業参観の中行われた今回のASⅡでは、自分にはもっていなかった視点が得られたり、実験方法を具体的に考えることができたようです。

どのような研究テーマが生まれるか楽しみです。

【ASⅡ】テーマの「深掘り」とは? / Delve Deeply into a Research Theme

 本日のASⅡでは、冒頭に8月実施予定のシンガポール海外研修についての説明があった後、これまで個人やグループで行ってきた研究テーマ設定に関連して、テーマの「深掘り」を行いました。ASⅡ担当の松原先生より、過去に天草高校の先輩方が行った「赤潮」に関する研究を題材にして、研究テーマを5w1hの形で深く掘り下げる方法について説明がありました。具体的にいうと、赤潮の何(what)が問題なのか、赤潮はどこで(where)起きている問題なのか、などについて、1つ1つ具体的に考えていくということです。生徒たちは、ワークシートを活用してブレインストーミングを進めていきます。既に研究テーマをほぼ固めている班、方向性は決まっているもののテーマ設定までは行きついていない班、様々なことに興味がありまだテーマを絞り切れていない班など、生徒たちの状況は様々です。時には周りの友人とアイデアを出し合ってみたり、先行研究をもう一度見直してみたりと、生徒たちは各自工夫してこの活動に取り組んでいました。

 研究に費やせる時間は限られており、これから始める研究を「高校生のうちに」大幅に進めたり、目覚ましい成果を残すことは現実的には難しいかもしれません。しかし、高校で取り組んだ研究を卒業後に更に発展させていくということを念頭において、ASⅡで研究するテーマを設定することで、今後の具体的な実験や調査の計画も立てやすくなると思います。今、テーマ設定に十分に時間をかけることが、必ず今後の研究に生きてくるはずです。みんな、がんばって!

     After an explanation about the SSH Singapore Study Tour in August, ASII students had an activity to make their research themes more specific. Mr. Matsubara explained how to delve deeply into a research theme using the “5W1H” method, raising the question of “red tides” as an example: “WHAT problems do red tides bring?”, “WHERE red tides are occurring?”, and so on. Students utilized a worksheet to brainstorm their ideas. While some of them have already decided on a research theme, there are still others who have decided on a direction, yet have no specific theme, and those who are, at a loss with so many ideas in mind. Working together, the students were sharing their ideas with their friends, or reviewing their previous research, so that they can have more ideas on what they really want to study in this class.

 The time available for research is limited, and it may be difficult for many of the students to make significant progress or achieve remarkable results while in high school. However, they can still develop the research they work on in high school further after graduation.Keeping this fact in mind, it would be easier for them to set research themes in high school, then to plan specific experiments or investigations to be done. Taking enough time to set a theme now will surely come alive in your future research. Good luck, everyone!

【SSH】職員研修を行いました

 本日、午後からの職員研修の1つとして、課題研究評価に係るSSH職員研修を行いました。

 まず、SSH研究主任より、本校のSSH事業や教科間連携、指導と評価を一体化した課題研究指導についての説明がありました。その後、ワークショップを行いました。今回の活動では、本校で設定している「13の探究場面」のうち、A1(読み解く)を題材とし、AS(天草サイエンス)およびAT(天草探究)の授業の評価で使用する「質疑による評価シート」を用います。まずは、ある架空のディスカッションの動画を見て、生徒(※天高職員が生徒役です)の発言を観察し、それぞれの生徒の現時点でのA1(読み解く)の到達度を考えました。その後、グループで意見を出し合い、協議を行いました。

 研修を通して、仮評価は「評価」としての側面だけではなく、生徒たちにとって、自分たちの到達度を把握し、今後の研究の進め方を考えるための「指針」としての側面を持つことを学びました。また、課題研究においては、教師が「指示」や「指導」ではなく、「問いかけ」をすることで生徒の気づきを促し、研究の深化をサポートしていく必要性も再確認することができました。 

 天草高校がSSH指定を受けてから8年目となりました。本校では、これからも全校体制で課題研究を充実させ、授業改善を行い、外部連携を行いながら生徒の探究的な学びをサポートしていきます。SSH関連の様々な活動に関して、授業内外での生徒たちの頑張りをご覧いただき、応援していただけると嬉しいです。