食品工業科 NEWS
タンパク質(アミノ酸)定性実験(食品工業科)
2年生「食品化学」の授業でタンパク質(アミノ酸)の定性実験として『ニンヒドリン反応』の実験を行いました。
『ニンヒドリン反応』とは“ニンヒドリン”とアミノ酸がもつ“アミノ基”が反応して、青紫や赤紫に色が変わる反応のことです。この反応によってアミノ酸が含まれていることがわかります。
今回は①「醤油」、②「牛乳」、③「卵白」、④調味料の「味の素」と⑤空試験※の「蒸留水」を試料として実験を行いました。※⑤の空試験とは物質が入っていないときは反応しないことを証明するための実験です。
希釈した試料(牛乳のみ原液)3mlに0.2%ニンヒドリン溶液を1ml加えてガスバーナーで加熱し、冷却して観察します。
⑤の空試験「蒸留水」以外は色の違いや濃淡はありますが反応が確認できました。
また、色の違いや濃淡によって、アミノ酸の含まれる量も推測することができました。
この「ニンヒドリン反応」は紙や木材に付着した指紋の検出にも用いられます。
また、ニンヒドリン反応を最初に報告したイギリスのルーエマンさんにちなんで、反応した時の紫系の色を『ルーエマンパープル』といいます。
開放講座(食品工業科)
11月12日(土)に食品工業科実習棟で開放講座が行われ「ロールケーキ」を作りました。
卵9個と砂糖を使用し、全卵を泡立てる共立て法で生地作って焼きます。共立て法は湯せんで温めるとより泡立ちがよく、もったりとした生地ができます。そして、篩った薄力粉を入れてゴムへらでさっくり混ぜて生地の完成です。
(ちなみに卵白だけを泡立てるのは別立て法といいます。この場合は冷やすとよりしっかりとしたメレンゲとなります。)
天板に流しいれ、きれいにならしたら200℃のオーブンで13分間焼きます。
焼きあがって冷却した生地に、泡立てた生クリームをのせて巻いていきます。みなさんとてもきれいに巻くことができました。そして箱に入れてお持ち帰りいただきました。
親子で参加された方もあり楽しんで作っていただきこちらも良き時間でした。
肉加工実習(食品工業科)
肉加工については「食品製造」の授業で主に3年生が学習する分野ですが、南園祭で販売するために10月上旬から3年生を中心に全学年で取り組みました。
肉の下処理や塩漬、乾燥、燻煙、ボイル、冷却、包装、殺菌、検品そしてラベルを貼って完成です。検査機関に完成した製品を提出して安全を確認して販売となります。
下処理から包装までベーコンとロースハムは10日間、ソーセージは7日間を要します。
ひとつひとつの工程を丁寧に、安全に行わなければならないので生徒も職員も必死でした。そして南園祭では多くの方にお買い求めいただきました。会計までの待ち時間も長く大変ご迷惑おかけしましたが、本当にありがとうございました。
これからも安心安全に取り組んでまいります。
パウンドケーキ(食品工業科)
食品工業科1年生「食品製造」の授業で『パウンドケーキ』を作りました。
『パウンドケーキ』は薄力粉、砂糖、卵、バターを1ポンド(POUND)=450gずつ合わせたイギリスのお菓子です。フランスでは『カトル・カール(1/4が4つ集まったという意味)』と呼ばれます。
今回の配合 パウンドケーキ型(8㎝×21㎝×6㎝)
薄力粉125g、砂糖125g、卵125g、無塩バター125g、バニラオイル3滴 です。
材料それぞれに温度差があると分離して膨らみが悪いことがあります。無塩バターは軟らかくしておく、卵はぬるま湯の湯煎であたためるなど準備をしておくと上手に焼き上がります。
175℃のオーブンで40~50分程度焼いたらできあがりです。
みんな上手に膨らみました!
あんぱん&チーズパン(食品工業科)
食品工業科1年生の「食品製造」の授業でパン製造の学習を行いました。
パンは酵母(イースト菌)が発生させるガスの力で膨らみます。イースト菌は小麦粉や砂糖などの栄養分、35~38℃の温かい環境、60~70%の湿度でより活発に活動しガスが発生します。このガスはエチルアルコールと二酸化炭素です。できたてのパンを割ったときアルコールのにおいがするのはそのためです。
今回の実習では『あんぱん』と『チーズパン』を作りました。
材料をこねる→ 一次発酵→ 分割・丸め・成形(あんことチーズを詰める)→ 仕上げ発酵→ 焼成
おいしそうにふっくら焼けました!
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