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【ASⅡ】白嶽湿地での実習 後半 〜SSH海外研修に向けて〜
白嶽湿地での実習、講話の後はいよいよ公園内の探索です。スタッフの皆様にご案内いただきながら、白嶽湿地での生態系の観察を行います。今回は送迎にご協力いただいた保護者の方々にもご参加いただき、とてもアットホームな観察会となりました。生徒たちはSSH主任の宮﨑先生と、どのような点に着目して観察を行うべきかについてディスカッションを交えながら公園内を探索し、生徒同士で知識を共有しながら、それぞれ記録を残していました。約1時間かけて、公園内に生息するシダ植物をはじめとした様々な植物や、イモリや小魚などの生物が住む小川、いのししの通った跡やきれいな水の流れる滝など、様々な場所をじっくり観察することができました。
今回の実習に際して快くご協力いただいた上天草市役所の川嵜様をはじめとするスタッフの皆様、温かいサポートをいただいた保護者の皆様、ありがとうございました。ここで学んだ観察のポイントを活かしてシンガポールの湿地で天草との生態系の比較を行い、環境保護活動についての考察につなげていきたいと思います。
【ASⅡ】白嶽湿地での実習 前半 〜SSH海外研修に向けて〜
いよいよ今週土曜に2年ASクラスの生徒6名がSSHシンガポール海外研修に出発します。シンガポールでは、アジア随一の工科大学として名高い南洋理工大学での研修に加えて、現地の湿地2箇所で環境保護や生態系についての学習を行うことになっています。その事前準備として、本日、雲仙天草国立公園内の白嶽湿地にて実習を行いました。
まず、実習を始める前に上天草市役所の川嵜様より雲仙天草国立公園の維持・管理に関してご説明をいただきました。この白嶽がある地域は保護区の中でも2番目に規制が厳しい特別地域にあたり、木を1本切るのにも環境省の許可が必要というほど、生態系の維持管理が徹底されているそうです。また、この公園を管理されている堀様と山本様にも、この公園内に生息している日本一小さなトンボであるハッチョウトンボやモウセンゴケについて等、また、遊歩道の草刈りなどを含めた施設や公園の管理についてお話しいただきました。講話を通して、生徒たちはこの湿地やその生態系の希少さだけでなく、多くの方々の熱意や専門的なスキル、日々の地道な作業等によってこの地域の唯一無二の自然環境が維持されていることを学ぶことができました。後半に続きます。
【科学部】環境シンポジウム「アマプロ」2024 午後の部
環境シンポジウム「アマプロ」、大人が多かった午前の部とまた違った雰囲気で、午後は元気いっぱいのちびっ子達や保護者の皆様、のべ85人にご参加いただき、にぎやかな雰囲気で科学実験講座を行いました。今回の経験を活かし、来年のアマプロでは更に充実した講座を計画したいと思います。ご協力いただきました天草市の方々、ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
今回行った体験などは以下の通りです。
・プログラミング体験:レゴで組み立てた車をプログラミングで走らせる体験。広い体育館を縦横無尽に行き来する車と目を輝かせる子どもたち。特に男の子に人気の体験でした。中には1時間以上熱中する強者小学生も!
・VR避難体験:いつ起こるか分からない自然災害に備えて、タブレットや360度カメラを使って夜間の避難訓練を疑似体験できます。自分の動きによって周囲の映像が変わる体験を大人の方にも多く体験していただきました。
・顕微鏡づくり:穴の空いたスチレンボードにガラスビーズをはめて作った単レンズ式望遠鏡で、たまねぎの薄皮やティッシュなどを観察した。物によっては200倍くらいに拡大することができます。たった5分あまりで簡単にできる顕微鏡づくりに興味津々の樣子でした。
・フォトフレームづくり体験:天草の海岸でとれたシーグラスや貝殻、流木などを使った写真立てを作ることができる体験で、小さな子から中・高校生、大人まで人気のコーナーでした。様々な趣向を凝らした個性豊かな作品ができていました。
・海洋ごみ・イルカに関する展示(天草市役所):天草市の海洋ゴミの回収状況やマイクロプラスチックを含む海洋プラスチックゴミの問題などについて、分かりやすい展示がありました。中には夏休みの自由研究に役立つ案内もあり、小学生から大人まで、多くの人がじっくり展示に見入っていました。
フォトフレームづくり体験 VR避難体験
顕微鏡づくり体験 プログラミング体験
手書きの看板
閉会式 卒業生も交えて記念写真
【科学部】環境シンポジウム「アマプロ」2024 午前の部
本年度の環境シンポジウム「アマプロ」、午前中は天草漁業協同組合御所浦支所の皆様のアマモ場の再生に関する御講演、科学部の発表およびパネルディスカッションを行いました。アマプロに関わるのが初めての生徒も多く、少々緊張しつつ本番を迎えた科学部一同ですが、多くの市民の皆様にご来場いただき、張り切って受付や司会、発表などそれぞれの役目を果たしていました。
午前の部の後半には、科学部の石津さんによる「天草ブルーカーボンニュートラル」に関する発表の後、パネルディスカッションを行いました。現時点では廃校のプールを活用してのアマモ養殖を模索しているところですが、具体的な場所や海水の確保等について、天草市長の馬場様より質問や提案がありました。また、天草市環境審議会の金澤様より、養殖の際に考慮すべき海水の塩分濃度や必要な栄養素について、専門的な立場から助言をいただきました。また、科学部OBの崇城大学池田さんから淡水でのアマモ養殖の可能性について、自身の研究の状況も合わせて報告がありました。また、御所浦でアマモ場の再生に取り組んでいる杉原様より、養殖したアマモを環境の違うところに移す場合に生じる影響についてもご意見をいただきました。更に、天草市のブルーカーボンニュートラルに関する取組状況や崇城大学での研究についても説明や協議が行われ、様々な視点から今後の具体的な活動や連携について考える良い機会となりました。
午後からは会場を移し、多目的室等の2会場で科学実験講座を行います。多くの子どもたちや地域の皆様のご来場を期待しつつ、それぞれの活動班でコツコツ準備をしてきたところです。「アマプロ」後半も、科学部連携プレーでがんばります!
【科学部】環境シンポジウム「アマプロ」2024 いよいよ明日!
本日、科学部15名が天草市複合施設「ここらす」にて、いよいよ明日開催となった「アマプロ」の準備を行いました。毎年天草高校科学部が天草市と共催しているアマプロ(=Amakusa Protect Project)、今年のテーマは「ブルーカーボンニュートラルの達成」です。明日、午前中(9:30−)には天草漁業協同組合御所浦支所の皆様のアマモ場の再生に関する御講演や本校科学部の発表、天草市長もお迎えしてのパネルディスカッションを予定しています。また、午後(12:20−)は科学実験講座が予定され、プログラミング体験やVR体験等、シーグラスを活用したクラフトなどが体験できます。子どもから大人まで、きっと多くの人に環境について楽しく学んでいただけるプログラムになっていると思います。当日参加もできますので、図書館に来られたときにでも、「ここらす」1階にぜひ足をお運びください。科学部一同、お待ちしています!
環境シンポジウム「アマプロ」について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://sh.higo.ed.jp/amakusa/sshtop/amapro