食品工業科 NEWS
メロンパンとあんパン(食品工業科)
食品工業科1年生の「食品製造」の授業でパン製造の学習を行いました。
パンは酵母(イースト菌)が発生させるガスの力で膨らみます。イースト菌は小麦粉や砂糖などの栄養分、35~38℃の温かい環境、60~70%の湿度でより活発に活動しガスが発生します。このガスはエチルアルコールと二酸化炭素です。できたてのパンを割ったときアルコールのにおいがするのはそのためです。
実習では『メロンパン』と『あんパン』を作りました。
材料をこねる→ 一次発酵→ 分割・丸め・成形→ 仕上げ発酵→ 焼成
おいしそうにふっくら焼けました
炭水化物(還元糖)の定性実験 (食品工業科)
2年生「食品化学」の授業で炭水化物(還元糖)の定性実験 『銀鏡反応』の実験を行いました。
『銀鏡反応』とは、還元糖にアンモニア性硝酸銀水溶液を入れて加熱すると、銀が生じる反応のことです。この反応によって、試料中(食品中)に還元糖が含まれていることが分かります。今回は、①「ブドウ糖」、②「ショ糖」、③空試験の「純水」を試料として実験を行いました。
最初に、アンモニア性硝酸銀水溶液の作成を行います。0.1mol/L-硝酸銀水溶液の中に1%-アンモニア水を入れます。はじめは茶色く濁りますが、さらにアンモニア水を加えていくと無色透明の水溶液へと変わります。これでアンモニア性硝酸銀水溶液の完成です。この中に、希釈した試料を2ml加えて、湯浴で加熱し、冷却して観察します。色の違いや濃淡はありますが①のブドウ糖で反応が確認できました。
還元性を持つ糖は、メイラード反応と呼ばれる加熱褐変反応を起こします。パンやクッキー、カステラなど、こんがりとしたきつね色の着色にも役立っています。香ばしいかおりきつね色をつけたい料理で還元糖を使うときれいな焼きあがりになります!
絞りクッキー(食品工業科)
食品工業科1年生の「食品製造」の授業でクッキー製造の学習を行っています。
クッキーには様々な種類があり、形や味・食感で作り方も異なります。
今回は口金をセットした絞り袋に生地を入れて、天板に絞り出す「絞りクッキー」の製造実習です。
口金の種類によってクッキーの形状が変わるのが特徴ですが、同じ大きさ、同じ形に絞り出す技術が必要とされます。
生徒全員上手に絞ることができましたよ
ジャム・マーマレード製造実習(食品工業科)
食品工業科2年生の「食品製造」では『野菜果実の加工』について学習します。
いちごジャム、りんごジャム、マーマレードを製造し、製造の原理や技術、保存食品についての基礎を学びます。
ジャムは果実中のペクチンが酸と糖の作用によってゲル化したものです。
果実に含まれている成分量がそれぞれ異なるので、グラニュー糖やクエン酸、ペクチンの量を調整して仕上げていきます。
いちごジャムは本校農業科で栽培されたイチゴを原材料として使用しています。果肉を潰さずに粒のまま仕上げました。
りんごジャムは1個ずつ丁寧に生徒が皮をむいて、角切りにしました。果肉の食感がやさしく味わえます。
マーマレードは爽やかな甘夏果汁とスライスした外果皮の苦みがクセになる味です。
パンやクラッカー・ヨーグルトと一緒に、また料理の隠し味にと幅広く使えますよ!
各種 1個140g入り ¥300
次の製造は2学期を予定しています。ご購入はお早めに。
お問合せは食品工業科までお気軽にどうぞ。
牛乳の凝固実験(食品工業科)
3年生「総合実習」の授業で、牛乳の凝固実験を行いました。
牛乳の特性のひとつに「タンパク質の凝固」があります。タンパク質が凝固する要因には、熱や酵素など様々なものがあり、この特性は牛乳を利用した加工品の製造も深く関係しています。
今回の授業では、「酸」による牛乳の凝固を確認するとともに、温度の違い、砂糖の添加量の違いが牛乳の凝固にどのように影響するかを調べることを目的として実験を行いました。
←写真ではわかりにくいですが…右側2つのビーカーで凝固が起こっています。
牛乳に酸液(乳酸+クエン酸)を加えたときの変化に、驚きの声をあげる生徒もいました身近な食品が見慣れない変化を起こすことが、生徒の目にとても新鮮に映ったようです。
今回の学びは、食品工業科の看板商品のひとつである酸乳飲料「ラッキス」の製造にもつながる重要な内容です。しっかり覚えて、自信をもって製品づくりに臨んでくれることを期待しています!