農業科日誌

農業科ブログ

いちごのデコレーションケーキ講習会♫

絵文字:良くできました OK125日に芦北町の「芦北高校総合支援事業 レベルアップ講座」による『デコレーションケーキ講習会』が農業科食品加工実習室で行なわれました。
水俣市の洋菓子店『モンブランフジヤ』パティシエ 笹原和明様を講師にお迎えし、佐敷小学校4年生53名のみなさんと一緒に農業科3年生18名で、スポンジケーキに生クリームを塗ったり、絞ったりイチゴを飾ったりとデコレーションケーキを仕上げていきます。今年で4年目となる本事業は、事前に笹原さんから生クリームの泡立ての硬さや仕上げていく工程をご指導いただき、本校生徒が指導役として各班のテーブルについて技を小学生に伝授します。笹原さんの丁寧で素早い神業とも言える仕上がりに見惚れて絵文字:キラキラの言葉しかありません。一台を仕上げるのに、2分かからないと言われ全員で驚きました。事前に焼いて持参いただいたスポンジケーキ(超ふわふわ!絵文字:笑顔)、脂肪分の配合バランス(乳脂肪分45%・40%・35%・植物性)の計算された生クリーム(濃厚なのにいくらでも食べたくなるうまさ絵文字:笑顔)、特殊な細かさのグラニュー糖、香り高い価格も高いバニラオイル、契約農家さん栽培の低農薬イチゴ(あまい!絵文字:笑顔)、そのイチゴで作った低糖ジャム(フルーティー!絵文字:笑顔)。すべてお店で使用する“こだわりの材料”ばかりです。出来上がったデコレーションケーキは「モンブランフジヤ」のショーケースに並んでいるケーキ絵文字:キラキラと同じものということになります。

 

さて、エプロン姿に着替えた小学生を元気良くお迎えし、さっそくケーキ作り開始です。

最初に笹原さんにデモンストレーションとして1台仕上げていただきました。児童の皆さんの「すごーい!きれい!じょうずー!絵文字:四人」歓声は実習室いっぱいに響き渡り、とても微笑ましい光景でした。


各班に分かれてイチゴの切り方にこだわったり、生クリームの絞り方に工夫したりとそれぞれの感性でいろんなデザインのケーキが出来上がりました。


すべてが終了してケーキを佐敷小学校へ持参し、いよいよお楽しみの試食会です。私たちが会場に到着するだけで、テンションMAXです!大歓声!各班6等分して…いただきます!!今回は芦北町のお茶農家 梶原さんの和紅茶も一緒にいただきました。


生徒たちは楽しく会話したり、戯れたりと楽しい時間と同時に学んだことを教えること、伝えることの難しさを改めて実感した一日だったようです。4月からの新生活に役立てばいいなと思います。

ケーキ作りの最後に芦北高校に入学したくなった人~?と小学生に聞くと大多数が手を挙げてくれました。大きくなって今度は芦高生として指導する側となってくれるとうれしいなと思います。

芦北支援学校との交流

 今日、農業科3年生は芦北支援学校と共同及び交流学習を行いました
ボールを使って、陣地に立ててある棒を倒すゲームです。支援学校の生徒が投げる際は、芦北高校の生徒がお手伝いをします。芦北高校生は利き腕を使わずに挑戦しました。
、最後は挨拶と恒例(?)となった特技の発表です。剣道部の生徒は木刀で素振りを披露絵文字:笑顔。自衛隊に内定している生徒は腕立て伏せをして、日頃鍛えている筋力を披露してくれました絵文字:良くできました OK
  

お互いにとても楽しい時間を過ごすことができました♬
今回の学習で、共生社会の担い手としての意識が高まったようです。

アンパンマン♫

農業科1年生『食品製造』の授業では小麦粉の加工について学習しています。本日は「あんパンとチーズパン」です。

絵文字:会議パウンドケーキやマドレーヌなどの焼き菓子は“卵の気泡性”やベーキングパウダーなどの“膨張剤”の力でふくらみ、ふわふわの生地となります。パンはこれとは違い“イースト”と呼ばれる酵母菌の働きで膨らみます。絵文字:良くできました OKイースト菌は小麦粉や砂糖、水分をエサにして40℃位の温かい環境で活発化します。これを発酵といいます。発酵で発生する二酸化炭素と一緒にエチルアルコールも発生するので、出来たてのパンはアルコール臭がします。

 

【製造工程】あんパン3個、チーズパン3個 

 水130g砂糖20g塩3g脱脂粉乳(スキムミルク)10gドライイースト4gを入れ混ぜます。

  ボールに強力粉200gを入れ、①を全体に回し入れます。

  指先で粉と水分を混ぜ合わせ、ひとまとまりになったら体重をかけるようにして捏ねます。最初はべたべたと手にくっついていやな感じですが、材料全部がなじんでくると手から離れてきます。絵文字:笑顔気合い絵文字:急ぎで捏ねましょう。

 有塩バター(マーガリン)20gを加えさらに力一杯こねます。(注意:生地をちぎらないようにまとめながらこねます)

  しっとりとなめらか、ふわふわの生地になったら、ボールに入れラップをして35~40℃で20分間一次発酵。(発酵器がない時は温かい窓際や50℃位の湯煎であたためてもOK)

  膨らんだ生地のガスを抜いて6個に分割します。丸めてバットにおいて10分間ベンチタイム。(乾燥しないように布巾を掛けて下さい)

  丸く伸ばしてあんこ50gを包みます。チーズはサイコロ状に切って同じように包みます。あんパンは平たく、チーズパンははさみで切り込みを入れて成形します。天板に並べて35~40℃20分間 二次発酵

  つや出しの卵液(卵+少量の水)を刷毛でぬり、180℃ 12分間 焼成絵文字:うーん 苦笑

 



あんパンといえば アンパンマン♫

漬物伝承学習~内臓が喜ぶ食事~

農業科2年生『食品製造』では野菜類の加工について学習しています。10月3日に就農教育講演会でご講話いただいた漬物職人の尾崎吉秀さんとイタリア料理店経営の積一也さんを再びお招きして、本日は漬物伝承学習の実践編絵文字:キラキラを行いました。

本日の実習では『万能みそ』『味噌漬けを使った漬物寿司』『酒粕入りの味噌汁』を作りました。

『万能みそ』は材料の加熱に大変時間がかかるため、製造工程をビデオに撮った映像を見ながら解説を聞きました。丁寧な仕込みやじっくり煮込んで仕上げていく工程に魅了されました。この夏、芦北伽哩街道に芦高生も参加してJAあしきた道の駅総菜部の方にご協力いたき796杯売り上げた絵文字:良くできました OK“KEYMAN伝承カレー”には『万能みそ』をとり天のソースに取り入れました。その名の通り、ご飯にのせても、ソースとしても、薬味としても何にでも合う万能みそなのです。本日は焼きおにぎりと揚げ豆腐、キュウリにディップしていただきました。

『漬物寿司』は尾崎さんが九州新幹線開業記念に考案して販売した逸品です。味噌漬けを丁寧に薄切りにして酢飯にのせます。15年間味噌に漬け込んだ幻のキュウリの味噌漬け芯まで透き通ったゴボウの味噌漬け、そして、2013年に日本一に輝いたショウガの味噌漬けなど5種類をお寿司のネタとしました。このショウガの味噌漬けは『しょうがのべっこう漬け』と名付け、今では関東有名百貨店から取引の依頼まである商品です。

『酒粕入りの味噌汁』は尾崎さんのこだわりのお味噌汁で、天然のだしと尾崎さんの無添加お味噌に酒粕を少々加えます。あまりのおいしさに生徒はおかわりです。ちなみにご飯は自分たちで田植えした学校のお米“芦高米です絵文字:うーん 苦笑


便利な食べ物より時間をかけて作られた、素材本来の旨味を体に取り入れることで、私たちの体は喜ぶ・・・「内臓が喜ぶ食事」この食文化を学びそして後生に伝えてほしいという思いをしっかりと受け止めた生徒たちでした。


ピザ♫

絵文字:良くできました OK農業科2年生「食品製造」の授業では野菜類の加工について学習しています。本日はトマトの加工についての実習です。
絵文字:会議トマトの加工品には
①トマトの缶詰トマトをそのまま又はカットして詰めたもの)
②トマトジュース(トマトを破砕し裏ごししたもの)
③トマトピューレ(トマトを破砕後裏ごしし3倍程度に濃縮したもの)
④トマトペースト(トマトピューレをさらに濃縮して食塩を加えたもの)
⑤トマトケチャップ(裏ごししたトマトやトマトピューレに食塩、酢、タマネギ、ニンニク、香辛料を加えて濃縮したもの)
とたくさんあります。今回の実習ではトマトピューレ、炒めたタマネギ、ニンニクのみじん切り、砂糖、塩を加えて煮たトマトソースを作りました。更に、ピザ生地もこねて、手作りのトマトソースを塗って直径23㎝のピザを焼きました絵文字:笑顔

【トマトソース】直径23㎝1枚分

  タマネギ1/4個、ニンニク1片をみじん切りにします。

  鍋にオリーブオイルを適量入れ、①を炒めます。

  トマトピューレ100g、砂糖小さじ1、塩ひとつまみ、白コショウ少々を加え煮詰めて完成です。

【ピザ生地】直径23㎝1枚分

  強力粉200g、砂糖10g、塩4g、ドライイースト8g、水120gをボールに入れ、混ぜ合わせます。

  ひとまとまりになったらオリーブオイル小さじ2を加えしっかりこねます。

  ボールにきれいに丸めた生地を入れ、ラップをして1次発酵(40℃で20分間)

  一回り大きく発酵したらガス抜きをしてオーブンシートにのせて麺棒で直径23㎝の円に伸ばす。フォークで全体に穴をあけ、冷めたトマトソースを全体に塗ります。

  トッピング(ベーコン、ピーマンなど)をのせ、最後にとろけるチーズをのせて、180℃のオーブンで12分間焼成で、できあがりです。

ふわふわの生地にチーズがとろけて、かなりのボリューム絵文字:重要みんな大満足です絵文字:キラキラ

ピザ生地はパンと違ってベンチタイムや2次発酵がないので、とても簡単ですよ!ぜひお試し下さい。


 

就農教育講演会

10月3日(火)に農業科全学年を対象にした『就農教育講演会』が開催されました。2013年に漬け物グランプリを受賞された、芦北在住の尾崎吉秀さんとイタリア料理店コラッジオ経営の積一也さんを講師にお招きし農と食のこだわりや経営観念についてたくさんの熱い思いを語っていただきました。

今年は例年と違って、農業科の各学年の代表者をパネラーとして登壇してもらい、尾崎さんと積さん、生徒3人と農業科主任の6人でパネルディスカッション形式で進めていきました。




最初にパネラーの生徒3人に尾崎さんの受賞作品でもある『しょうがのべっこう漬け』を試食してもらいました。「雑味がなく素材本来の味がします」「塩辛さがなくて食べやすい」とコメントをしてくれました。

尾崎さんのお漬け物グランプリを受賞したときの『しょうがのべっこう漬け』は思うような出来ではなかったので、倉の片隅に放っておいたら、とても良い香りがしてきたので、タルを開けてみたら、驚きの仕上がりだったという秘話もお話いただきました。“この時から味噌本来の力に魅了され、今も味噌のトリコとなっている”と81歳という年齢にも負けないくらいの夢を語っていただきました。



漬け物製造だけでなく、漬ける野菜の栽培に欠かせない『土作り』にもこだわりがあり、下処理した野菜の皮などの残さや漬け終わった味噌などはすべて土に返し肥料として利用することにより、土に活力がみなぎりふわふわの土ができ、本来のうまみが凝縮した野菜が出来るとの事でした。味噌漬けという漬け物は単に野菜を味噌に漬け込むという工程ではなく、野菜の具合によって塩の漬け方、その後の塩分の抜き方が大事であるということでした。味噌に漬けてからは味噌の力に委ね、納得のいく仕上がりで世の中に出す・販売すると熱く語られました。

「添加物のたくさん入った食べ物では体の内臓が喜ばない」

81歳にして東京で行われた有名百貨店などが集まる商談会に自ら出向き、納得のいく商品を売り込む精神力に圧倒された1時間でした。まだ尾崎さんのお漬け物を食べたことのない方は、道の駅あしきた、道の駅たのうらで販売されています。ご賞味下さい
また、お忙しい中、来賓としてご出席賜りました、 芦北地域振興局農林部農業普及振興課長様、同課技師様、芦北町役場農林水産課長様、あしきた農業協同組合営農指導部長様、芦北高校就農教育検討委員様、誠にありがとうございました。


フルーツタルト♫

農業科3年生「食品製造」は鶏卵の加工についての学習として『カスタードクリーム』をマスターし、それを使ってフルーツタルトを作りました。

【タルト生地】15㎝タルト型

   有塩バター40gをクリーム状に練り、砂糖33gを加えて白っぽくなるまで混ぜます。

  Mサイズ卵黄1個分を加えさらに混ぜます。

   ふるった薄力粉108gを2回に分けて加え、さっくり混ぜます。

   粉っぽさがなくなったら、手でひとつにまとめます。練らずに押さえつける感じで。

   タルト台の大きさに麺棒で広げます。

   表面に穴を開けて180度8~10分(オーブンによって焼き時間は違います)焼成、冷却。

【カスタードクリーム】

   Mサイズ卵黄1個分砂糖33g薄力粉16gをボールに入れ、ホイッパーで混ぜ合わせます。

   60℃位に温めた牛乳133gを①に少しずつ加え混ぜます。

   ザルなどで、こしながら鍋に移し中火~弱火で加熱します。たえず木べらで底を混ぜないと焦げやすいので注意!(加熱時間によってカスタードクリームの粘度が変わります)

   とろみがついたらバットに広げて冷却します。冷却したタルト生地にカスタードクリームをのせて、果物とミントの葉を飾ったらできあがりです!


カスタードクリームを生クリームやクリームチーズ、サツマイモやかぼちゃのペーストなどに変えたりとバリエーションが豊富です!果物だけでなく、栗をのせるとこれからの季節にぴったりですね。ぜひお試しください!

手作りマヨネーズでオープンサンド♪

3年農業科『食品製造』の授業で「鶏卵の加工」について学んでいます。今回の実習は「マヨネーズ」製造です。


農業科の食品加工実習棟は改修工事(~10月末日)で使用できない為、家庭科調理室を使用して実習を行なっています。

パウンドケーキ♪

農業科1年生の「食品製造」の授業で小麦粉の学習をしています。今回は『パウンドケーキ』を作りました。

パウンドケーキ』はイギリスのお菓子で本来は材料を1ポンド(454g)ずつ加えた焼き菓子です。今回製造したパウンドケーキは10年余り受け継がれてきた、芦北高校オリジナルの配合で“失敗しない&しっとりおいしいレシピ”です。


【製造工程】17㎝×80㎝×60㎝のパウンドケーキ型

①常温にもどした無塩バター75gをクリーム状に混合する。

上白糖110gを一度に加えホイッパーで白っぽくなるまで混合する。

③ほぐした卵Mサイズ2個を②に少しずつ加え、分離しないように混合する。

④ふるった薄力粉110gを2回に分けて、ゴムヘラでさっくり混合する。

甘夏マーマレード40g香料(オレンジエッセンス)を加え混合する。

⑥型紙を敷いたパウンドケーキ型に隙間なく流し入れ、175℃で45分間焼成する。


洋菓子店で個包装して販売してある焼き菓子(パウンドケーキ、マドレーヌ、フィナンシェ)は同じように見えますが作り方がすべて違います。パウンドケーキはバターをクリーム状に練って作りますが、マドレーヌは固形バターを液状にして、フィナンシェは液状バターをやや焦がして加えて作ります。作り方で風味や食感が異なることもおいしい製造実習の中で学んでほしいと願っています絵文字:良くできました OK