電気科ブログ

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電気科2年 企業見学

電気科2年 企業見学

 1月30日(木)に電気科2年38名が、企業見学を行いました。主催は、公益財団法人熊本県雇用環境整備協会で、この見学会を実施することで、企業の現場を見学し、生徒一人一人の進路選択の手助けをするために先生方や企業の方々の協力の下に、企画されました。

 8時にアヤメ公園を出発し、午前中は、1月に(株)ジェイディバイスから(株)アムコー・テクノロジー・ジャパン(ATJ)に社名変更され、慌ただしい中、社名変更後の会社見学は、球磨工業高校が初という事でした。

 (株)アコムー・テクノロジー・ジャパン(熊本県大津町)は、国内シェア第1位・グループ世界第2位の半導体後工程メーカーで、主に自動車、スマートフォン、パソコン、家電、ネットワーク関連などの多様な機器に搭載されており、世界中の人々の暮らしを支えています。

 中でも自動車関連製品の比較は、全製品の約60%に達し、世界トップクラスのシェアを誇っています。厳しい品質を要求される自動車分野で高いシェアを獲得していることは会社の技術力が認められている証拠です。

 1時間程度の会社概要の説明の後、2班に分かれて、工場見学を1時間していただいた後、30分間の質問があり、10名の生徒が質問をするなど、活発な意見交換が行われました。

 午後からは、九州電力(株)熊本支社(熊本市中央区上水前寺)の見学でした。「ずっと先まで、明るくしたい。」それが、私たち「九州電力の思い」です。会社のモットーの説明後、九州電力は、昭和26年の創立以来、「電力を安定してお客さまにお届けすることを通して、お客さまの生活や地域社会に貢献する」という使命感を持って、さまざまな事業活動に取り組んでおられます。

 お客さまから「やっぱり!エネルギーは九電グループ」と選んでいただけるように「日本一のエネルギーサービス」を提供する企業(グループ)を目指しておられます。

 「快適で、そして環境にやさしい」そんな毎日を子ども達の未来につなげていきたい。この思いの実現に向けて社員は挑戦しつづけておられます。

 30分間大会議室において、九州電力の概要(雇用関係)について説明された後、2班に分かれ、総合制御所「総合制御システムについて」の説明、配電用電算システム「配電制御システムについて」、「配電線事故シュミレーション」がありました。残念ながら、時間が押していたため、全体の質問はできませんでしたが、その部署部署では、活発な質問を生徒達は行っていました。

(株)アコムー・テクノロジー・ジャパンの研修風景

会社の概要説明

昼前でしたので、社員食堂では足が止まりました

次々に質問をする生徒達

謝辞を述べる原先汰知君(山江中出身)

九州電力(株)の概要説明

配電線事故シュミレーションの様子

謝辞を述べる星原孝哉君(あさぎり中出身)

電気科2年・実習風景

電気科2年・実習風景

 三学期最初の電気科の実習は、本日(1月10日)の電気科2年の実習です。今回は、第2班が行った「発電機の並行運転」の実習を紹介します。

 この実習は、1つの負荷(電気を使うもの)に対して2台の発電機から電力を供給し、発電機の負荷分担の方法を学ぶ実習です。2台の発電機を動かし、それぞれの発電機の運転の諸条件を合わせ、1号機だけで発電して負担していた負荷を徐々に2号機に移行して、1号機の発電機を止め、2号機だけで発電して負担する(1号機から2号機への負荷移行)実験を行います。

 生徒達は、9人で2班に分かれそれぞれの担当の仕事を行います。実習が終わったら、データーの整理およびレポートのまとめに入ります。

生徒一人一人が、担当の仕事をこなします

実習風景

実習終了後は、整理整頓

全てが終わったらレポートの整理をします

進路トーク・電気科

進路トーク・電気科

 12月20日(金)4・5時間目に本校・大会議室において、電気科の進路トークが実施されました。この進路トークは、毎年、各科で実施されるもので、3年生が今年体験した就職試験での勉強の仕方や面接内容、心ががけておいた方がいいことなど、進路決定までの説明をしました。

 この進路トークは、20分間1コマで、それを3コマ行います。説明を受ける2年生は、4ヶ月前に、実際先輩達が体験したことを聞けるとあって、真剣にメモを取るなどして聞いてました。

スリッパを並べて入室する(常識)ことは、習慣化されてます

説明をされる木村先生

全体の様子

説明する3年生(右)、説明を聞く2年生(左)

 

電気科3年・課題研究

電気科3年・課題研究

 12月17日(火)4~6時間目の課題研究の時間に、人吉職業訓練所にある倉庫で、竹灯籠製作を行いました。この竹灯籠は、人吉商工会議所・青年部の企画で、2月8日(土)に人吉市鍛冶屋町で「点灯式」が行われますが、1本の竹に6~35mmの穴を100~200個開ける根気のいる作業です。

 詳しい内容は、Facebookの「ひとよしまち燈り」で検索してみてください。

二人一組で作業を行いました

全体の作業風景

穴を全部開けたら、下紙を剥がします

たわしを使い、表面をきれいにします

2時間で10本の竹を完成させました

第3種電気主任技術者に合格!!!

電気主任技術者とは

 電気主任技術者になれば、発電所や変電所、それに工場、ビルなどの受電設備や配線など、電気設備の保安監督という仕事に従事することができます。

 電気設備を設けている事業主は、工事・保守や運用などの保安の監督者として、電気主任技術者を選任しなければならないことが法令で義務づけられています。

 

取り扱うことができる電圧によって、第一種から第三種まで3種類あり、

第一種では、すべての事業用電気工作物

第二種では、電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物

第三種では、電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物

(出力5千キロワット以上の発電所を除く)

 

               一般財団法人 電気技術者試験センターより抜粋

令和元年度(一般も含む)

 全国の受験者数は41,543人で、全科目合格者数は、3,879人。合格率は9.3%。

 熊本県の受験者数は390人で、全科目合格者数は、30人。合格率は7.7%。

 

 熊本県では、平成16年頃に熊本工業から現役高校生が合格している。しかし、その後は県内の電気系の工業高校で、合格者を出そうと試行錯誤していたがなかなか合格者がでなかった。

 今回合格した尾方幸河君【山江中】は、1年生から挑戦しており、2年生で1科目合格、3年生で残りの3科目を合格し、見事免状取得の運びとなった。

 

 熊本県では、15年ぶり。本校では、昭和45年あたりに1名合格者がいたのではないかという話ではあるが(確認するものがなく、当時の職員の記憶のみ)、その後は出ておらず、約半世紀ぶりの合格者となった。

 現3年生に科目合格者が2名(浦野雄飛君【球磨中】、中村大志君【多良木中】)、現2年生に科目合格者が1名(田山由大【山江中】)。来年も合格者を期待できる状況である。

 

合格者の喜びの声

【現在の感想】

1年生のときからずっと挑戦し続け、悔しい思いをしていたので合格できてとても嬉しい。合格するだけで満足せず、学んだことを忘れないように維持していきたい。

 

【特に努力したこと】

過去に出題された問題をとにかく数多く解くことで、応用力を身につけられるよう努力してきた。

 

【特に苦しかったこと】

問題の数が多いので、合格を目指せるほどに理解を深めることが大変だった。放課後や長期休暇に課外授業をしてくださった先生方には、とても感謝している。

 

【後輩に一言】

失敗ですら無駄では無く、次に活かせるということを自分は学んだ。

一度の失敗で諦めず、二度目があるなら是非挑戦して欲しいと思う。