校長挨拶

 

校長挨拶

  球磨工業高校のホームページにお越しいただきありがとうございます。

 本校は、1963年(昭和38年)に人吉球磨地区唯一の工業高校として設立され、本年で創立57年目を迎えます。この間、幾多の変遷があり、平成元年に建築科が建築コースと全国初の伝統建築コースへ改編、平成16年に伝統建築専攻科(2年課程)が新設されて、国内の重要な文化財の継承に貢献する卓越した技能を持った人材の育成を目指す学校になりました。

 

 これまで半世紀に渡り「剛健誠実・自主自律・好学敬愛」の3綱領の下、「ものづくりを通した人づくり」「部活動を通した人づくり」「地域から信頼される人づくり」の3本柱を学校目標の根幹に据え、心豊かで活力に満ち、実践力を兼ね備えた技術者の育成に力を注いでいるところです。この間、生徒たちは多方面で活躍し、本校は全国にその名を轟かす工業高校に成長しました。卒業生総数は1万名を超え、県内はもとより、全国各地、各界各層で活躍しています。

 

 現在、機械、電気、建築、建設工学の4科と伝統建築専攻科に530余名の生徒が在籍し、将来の夢の実現に向けて日々、勉学・部活動に熱心に取り組んでいます。今年度は、これまでの教育の成果を踏まえ、「飛躍 ~No rain, no rainbow~」をテーマに掲げ、生徒には「頑張らなければ結果は出ない」を常に意識させて、それぞれの自己実現に向けて着実な努力を促すつもりです。そして、私ども教職員もそのように頑張る生徒たちを側面から支援する中で学校が一層活気づき、さらなる高みへ飛躍できるよう一丸となって取り組んで参ります。

 

 ところで、昨今、我が国の製造業は、深刻な人材不足に伴い、強い現場力の維持・向上と新しい付加価値の創出が課題になっています。その解決にはIoTといったデジタルツールやロボット等の積極的な活用が待ったなしとされ(ものづくり白書2017)、Society5.0という言葉が幅をきかせ始めています。こうして最新テクノロジーが社会や生活を大きく変えようとしている今、「ものづくり」をめぐる環境も大きな様変わりを余儀なくされているところです。加えて、その主な担い手である若者の規範意識の低下や人間関係の希薄化などの問題点も指摘されています。

 

 このような時代に柔軟に対応し、未来を切り開く技術者・技能者は、コミュニケーション能力や豊かな人間性、創造性そして技術者倫理も兼ね備えておかなければなりません。これからも、育友会、同窓会、さらには地域社会の皆さまから応援をいただきながら「社会に開かれた教育課程」の理念の下、社会や時代の負託に応える工業教育を展開する中で、そのような資質・能力を身に付けた人材を育てていく決意でおります。

 このホームページをとおして、本校特色や魅力に御理解を深めていただき、今後の教育活動にさらなる御支援をお願いしますとともに、優秀な生徒の皆さんが高い志を持って入学してくることを心待ちにしております。

           

 平成31年(2019年)4月

                                 第22代校長 西 智博