SSHのページ

2024年9月の記事一覧

【科学部】One Teamプロジェクト事業 ドローン実技講習会

 本日、科学部9名の生徒が有明町の「岳(がく)ドローンスクール」で行われた、合同実技講習会に参加しました。

 これは熊本県立高校One Teamプロジェクト事業として行われている活動の1つで、ドローンに対する理解とその操縦技術を高めることで、課題研究及び授業・実習等における探究的な学びの充実を図ることを目的に実施されているものです。今回の講習会には、本校のほかに倉岳校、拓心高校、天草工業高校が参加し、天草の高校生が交流を深める場ともなりました。

 講習会では、インストラクターの先生からの説明とデモンストレーションの後、早速、教室でドローンを飛ばす「実技講習」に入りました。ドローン初体験の生徒ばかりで、最初は思う方向に動かせなかったり、壁にぶつかって何度もプロペラが外れてしまったりもしましたが、だんだんとコントロールも上達し、見事、設置してある30センチほどの輪をくぐることができたときは、歓声があがっていました。

 天草高校にもドローンがあり、ASなどの課題研究や科学部の研究で活用してきました。講習会で操縦技術を習得したことで、今後の研究の幅も広がるかもしれませんね。

【科学部】「お菓子の家」の運命やいかに!?

 文化祭で披露する「科学劇」に向けて科学部が7月末に作った「お菓子の家」。食物被服部と見紛うばかりの出来映え(自画自賛!?)の、この家がその後どうなったか、みなさん知っていますか?

 実は、この家、長い、ながーい間、地学室の冷凍庫に眠っていたのです。というのも、この美味しそうな家はそもそも「お菓子の家の日光や雨風への耐久性を検証するために」作ったものだったのです。が、その後、なかなか実験に適した天候&タイミングが訪れず(科学部数名は夏休みの宿題にも追われ...笑)、冷蔵庫の中でスタンバイしていたこの家がやっと!! 今日デビューの日を迎えたというのです。良かった良かった...!

  本日、多くの部員は校外でドローンの講習会(※この後の別記事でご報告します)に参加したのですが、出発前に体育館の渡り廊下にこのお菓子の家をセッティングしていました。およそ3時間後の帰校時に、どうなっているかを確認しにきたのですが... 渡り廊下に足を踏み入れるやいなや、3人の「うわーっ!」という悲鳴に近い声が聞こえてきたのです...!

 お菓子の家に何が起こっていたのか? 何でこんなことに!?

気になる人は、是非、再来週の文化祭で「科学劇」をご覧ください!

【ATⅠ】 貝殻班の実験 / Perfect Day for Experiments

 土曜日、地学室に何か気配がする...! と覗いてみると、そこにいたのは、ATⅠ「貝殻」班の2名でした。

 この「貝殻」班の2年生は、10月下旬に行われる「世界津波の日」高校生サミットに参加予定の3班のうちの1つで、貝殻を使って熱を発生させる研究をしています。夏休みは思うように研究が進んでいない様子で少し心配していたのですが、ちゃーんと、地道に頑張っていたのですね。さすがです!

 今日、彼女たちが何をするかというと、天草の特産品でカラフルな色が目を引く「緋扇貝(ヒオウギ貝)」を粉砕したものを、地学室にある電気炉で焼くのだそうです。それも、1,000度という高温で! 初めて「電気炉」なるものを見ましたが、意外とコンパクト&ちょっとレトロな色使いのかわいい仕様。これがそんなに熱くなるんでしょうか?想像もつきません。

 さて、緋扇貝を焼いている間に、実験に入ります。実は、焼いた貝に水を加えてどれくらい発熱するかを実験するのは、今回が初めて。(ちなみに、今日使う貝は「シジミ」だそうです)実験道具の選定に始まり、水と貝殻の割合はどうするのか、水を加える方法はどうするのか... 科学部の宮﨑先生ともディスカッションをしながら、最適な実験方法を考えていく生徒たち。そして、いよいよ水を加えます! すると...???

 この実験結果はこれからスライドにまとめ、10月のサミットで発表予定となっています(もちろん英語!)。まだまだやることが沢山ですが、持ち前のガッツと笑顔で頑張ってくれることでしょう。貝殻班、ファイトです!  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Today we’ll introduce you to the “Seashell” group!  They are one of the groups which are going to join the High School Students Summit on “World Tsunami Awareness Day” 2024 in Kumamoto. Today, they are baking the crushed shells as preparation for their experiments. With the tiny electric furnace in the Earth Science room, can we heat it to 1,000 degrees Celsius? 

 While baking, they get to the experiment. Actually, this is their very first time to experiment how much heat is generated by adding water to baked shellfish. Starting with the selection of tools for the experiment, what proportion of water and shells to use, how to add water.... The students discussed with their teacher and came up with the best way to conduct the experiment. Now they are finally adding some water - what would be happening?

 The results of this experiment will be presented in English at the summit in October. There is still a lot of work to be done, but we are sure that the students can make it!

【ASⅡ・ATⅠ】「津波の日」高校生サミット に向けて / Getting Ready for Summit on "World Tsunami Awareness Day"

 10月23日から24日にかけて熊本城ホールで行われる「世界津波の日」2024高校生サミットin熊本。本校からも2年生有志13名の参加が決まっています。これは、世界各国の多くの高校生が参加し、自然災害の脅威や対策を学び、議論するとともに、交流を通じてお互いのきずなを深めるサミットで、11月5日の「世界津波の日」に合わせて、毎年この時期に行われています。今回の参加予定者は、海外の高校生250名と日本の高校生250名。使用言語はもちろん、英語です。

 本校からの参加生徒は、3班に分かれて防災、減災、復興に関連する研究を行っており、それぞれの研究についてプレゼンテーション発表をすることになっています。サミット当日は発表に加え、世界の高校生の発表を聴いてディスカッションを行う活動もあります。

 今日の放課後、地学室に集まった生徒たちは、それぞれの研究やスライドの進捗を確認し、これからすべきことを確認したりしていました。写真は、3班のうちの1つ、「貝殻」班です。この班では、貝殻を化学反応で発熱させ、冬の災害時に暖を取る方法を考えています。今日は、実験に向けて、夏休みに準備した貝殻を粉砕していました。貝を見せてもらうと、アサリに牡蠣、アワビ、ヒオウギ貝など、天草らしい様々な貝がバラエティー豊かに揃っています。それぞれをミルで粉砕した後(すごい音&歯医者さんみたい?な匂いがします)、高温で焼くという作業もあるそうです。どうか実験がうまくいきますように!

 授業等と並行しながらサミットへの準備をするのは大変ですが、何といっても、世界中の高校生と英語で語り合えるまたとない機会です。みんなで助け合ってしっかり準備をすることで、本番のサミットでは大きな学びが得られるはず。みんな、がんばって!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 The “World Tsunami Day” 2024 High School Student Summit in Kumamoto will be held on October 23-24, and 13 second-year students from our school will be participating. High school students from around the world will participate in this summit to learn and discuss threats and countermeasures against natural hazards, as well as to deepen mutual bonds through exchange. This summit is held every year, and this year, 250 high school students from overseas and 250 from Japan are scheduled to participate. Of course, English will be the language of instruction.

 The participating students from our school are working on research related to disaster prevention, disaster risk reduction, and creative reconstruction, and will give presentations on their research. On the day of the summit, in addition to the presentations, there will be activities to listen to others and have discussions on the three themes mentioned before.

 After school today, the students gathered in the Earth Science Room to review the progress of their research and slides, and to confirm what they need to do for the summit. The photo shows one of the three groups, the “Shells” group. This group is working on a way to keep warm in the event of a winter disaster by generating heat from shells through a chemical reaction. Today, they were preparing for the experiment by crushing the shells they prepared during the summer vacation. Later, these shells are going to be burned at high temperatures. We wish them success in their experiments!

 It is hard work to prepare for the summit while also having classes and other activities. However, this will be a very special opportunity for every participant to meet and talk with high school students from various countries using English. We hope that everyone will help each other in preparation and do their best so that they can enjoy themselves in the summit!

【ASⅡ・Ⅲ】久しぶりに集結! / After a long summer...

 木曜日はASの日♪ 久しぶりに理科棟に大集合したASⅡ・Ⅲの生徒たちです。さて、ASクラスの3年生はこれから2年間の研究のまとめとして論文作成に入ります。(この論文は、「日本学生科学賞」にも応募予定です。入賞目指して頑張って!) 論文といっても、これまで書いたことのある小論文とは桁違い、なんと、5,000字という文量です...! これは、計画的に進めることはもちろん、書く内容にもちょっと工夫が必要そうですね。生徒たちは、論文作成手順やポイントについてSSH主任の宮﨑先生から説明を受けた後、それぞれの班で話し合いながら、早速論文の構想を練っていました。

 2年生はというと、担当の松原先生と2学期の活動予定を確認した後、8月に神戸国際展示場で行われた生徒研究発表会に参加した3年生のポスター発表と報告を聞きました。さすが、天高初の「ポスター発表賞」を受賞した化石班! これまでの研究の様子や成果がしっかり伝わる、堂々とした発表に2年生は聞き入っていました。

 質疑応答の後(科学部が勇気をもって手を挙げてくれました!)、化石班は発表会で学んだことや後輩へのアドバイスをスライドを使って発表してくれました。例えば、質疑応答で質問の意味がはっきり分からなかった場合にはどうすべきか、研究内容を伝えるためにどのような工夫をすべきか、といった、2年生がこれからの研究や発表で必ず必要とするポイントについて、ロールプレイを交えつつ、分かりやすく伝えてくれました。2年間、一生懸命研究に打ち込んだからこその今日の助言、きっと、後輩たちがこれからの研究で活かしてくれることでしょう。

  ARP最終探究成果発表会が終わり、ASクラスの主軸は2年生となりました。夏休みもサイエンスアカデミーや関西研修、SSHシンガポール海外海外研修と様々な経験を重ね、一回り大きくなった2年生ASクラスの生徒たち。これから各班で協力しながらそれぞれの研究を進めていきます。今後の活動にも是非ご期待ください!

 
 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  It’s Thursday again! AS II and III students gathered in the science building for the first time in a while. Now, the third graders will begin writing their thesis as a summary of their two-year research. The thesis paper is a whopping 5,000 words, a far cry from the essays they have written in the past...! Right after receiving an explanation on the procedure and key points for writing the paper, the students began working on their papers while discussing in their groups.

 What are the second-year students doing today? Today they had a chance to learn from the third-graders, who received the “Poster Presentation Award” in the Student Research Presentation held at the Kobe International Exhibition Hall in August. The third-year “Fossil group” first gave a poster presentation, then gave a slide presentation on what they had learned for younger students. For example, they taught what to do in the  Q&A session, or shared some of the tips to make good posters.  

  The second-year students have learned a lot through the Science Academy, SSH Kansai Study Tour, and SSH Singapore Overseas Study Program during the summer vacation. From now on, each group will work together to advance their own research in ASⅡ. We hope everyone will enjoy themselves in their future research!