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2023年4月の記事一覧

【科学部】御所浦島での生痕化石調査(第2回)

科学部化石班が、2回目の生痕化石調査を行いました。

今回は、前回の予備調査の結果を受けて作成したコドラートを使って、自分たちが考えた調査方法が可能かどうか確認しました。

想定と異なり、上手くいかない点もあり改良が必要ですが、調査方法を概ね確立できました。

次回から本格調査に移行します。

さて、中生代の海底では何が起きていたのでしょうか?結果をお楽しみに!

【ATⅡ】「活動報告書」始めました! / Keeping an Activity Report

今回のASⅡでは、まず、「ブランコの運動」についてのプレゼンテーションと質疑・応答を視聴しました。プレゼン後、参考にしたい点と改善した方がいいと思う点を各自で挙げました。どちらの点も多く挙げられるようになってはきましたが、プレゼンテーションの内容だけに注目してしまい、研究自体についての改善点を指摘するということはまだまだ難しい面もあるようです。

その後、生徒たちは引き続きこれからの研究テーマを決定するための情報を集めていました。方向性が決まりつつある班は、先行研究を見て、自分たちの研究の新規性はどのような点なのかを考え出しているようです。先生方に自分から積極的にアドバイスを受けにいく生徒も多く見られました。

本日から、「活動報告」を毎時間書くことになりました。この報告書を、授業後時間を置かずにきっちりつけておくことで、自分やグループの活動を振り返ることができ、次回やるべきことを明確にすることができます。今後、研究を進めて行くうえで、この活動報告書はきっと役に立ってくれるはずです!

In today’s ASⅡ, students watched a presentation on the motions of swings, followed by a question-and-answer session. They discussed its good and bad points after watching. Having experienced this activity several times before, students are now better at finding both good and bad points about the presentations. Yet, it still remains difficult for them to point out problems of the presentation’s study itself.   

After the discussion, students tried to get more information about the field they are interested in, which will be a help to decide on the themes of their group studies. Some students who already had some ideas in mind, were looking at as much previous research as they could to find a fresh concept of their own to study in the future. Some others were asking teachers for advice. 

From today on, students will keep an activity report every time they have AS class. By writing it as soon as they finish the day, they will be able to look back on what they did and also foresee what they should do in their next class. This activity report will be a strong support for their study.

【科学部】新入部員への研究活動指導

科学部の2,3年生が新入部員に対して、研究活動の指導をしています。

指導の内容は調査機器の使用法であったり、発表要旨の書き方、年間スケジュールの立て方等、多岐にわたっています。

新入部員の皆さんは、しっかり学んで今後の参考にして下さい。

【ATⅡ】データ収集・処理に励んでいます

今日のATⅡでは、春休み中に実施した実験の結果をまとめる班や調査方法を見直して追加の調査計画を立てる班が多数みられました。


5月16日にはB2(数値データを収集する)の本評価が行われます。

現段階よりも1段階上の評価になるよう、各班で話し合いながら活動に励んでいます。

【ATⅠ】「天草消滅」を食い止めよう!/ Prevent Amakusa from disappearing!

本日のATⅠでは、熊本大学 熊本創生推進機構地域連携部門部門長の金岡省吾先生より、天草の地域創生についての1時間の講義を受けました。

まず、生徒にとって身近な吉本興業や日本郵政などの企業がどのようにSDGsに関する取り組みをしているかについて紹介がありました。また、東北大学や信州大学での近年の動きや、天草での「地域創生」の様々な活動についても紹介されました。人口減少により「消滅する可能性の高い」とまで言われている天草を「持続可能」なものにするために、私達ができることは何なのでしょうか。

講義を受けた後、生徒たちはグループでディスカッションを行いました。この、講義の後にグループワークを行うという学習方法は、大学でもよく行われているということです。約20分間ほど、グループ毎に意見を出し合い、講義を受けて気づいたことや疑問に思ったことを整理しました。各クラスに熊本大学や天草市役所の方々がアドバイザーとして入っていただき、討議の補助や助言をしてくださいました。

今回を含めて3回、熊本大学や天草市役所の専門家の先生方の力をお借りして地域創生について学んでいきます。昨年度のASでの学びをより深め、今年度のATでの研究活動につなげていってほしいと思います。

We had a lecture on Regional Revitalization from Professor Shogo Kanaoka from Kumamoto University.  First he showed us some examples of what some companies or local governments are doing with SDGs, or Sustainable Development Goals.  Students were surprised to know some familiar companies around them, such as Japan Post or Yoshimoto Kogyo, one of the major entertainment groups in Japan. They also learned what universities like Tohoku University or Shinshu University have been doing recently, and some SDG-related activity in our city Amakusa.

Today, Professor Kanaoka even told us that Amakusa may disappear if we cannot stop our population decline. What on the earth can be done to make it sustainable instead?

After listening to the Professor’s talk, students discussed in groups. Prof. Kanaoka explained that this “lecture followed by discussion” style of learning has recently been used a lot at universities. Students shared their ideas and discussed for about twenty minutes in groups, with staff from Kumamoto University and Amakusa City giving students some advice during that time.

The students will be learning more about Regional Revitalization in the next two weeks in ATⅠ class. We hope these lectures will give them new ideas for their future studies in class!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ASⅠ】天草学連続講義① 天草の農業

4月25日(火)6限目、天草学連続講義がスタートしました!

天草学連続講義とは、1年生向けの講義で、天草に関する様々な課題を知るためのものです。

今回は天草市役所の農業振興課の皆様を講師としてお迎えし、天草の農業について

講義をしていただきました。

生徒はメモを取りながら、熱心に耳を傾けていました。

最後には生徒から畜産飼料について質問が出るなど、天草の農業に大きな関心を持つ機会となりました。

農業振興課の皆様、ありがとうございました。

 

7限目には、課題研究の初期段階でどのように研究を進めるかについて授業がありました。

仮説を立てる際の具体的な考え方などを学ぶことができ、生徒たちはICTも活用しながら熱心に取り組んでいました。

【科学部】県教育長を表敬訪問しました。

科学部ホタル班の2人が、県教育委員会の白石教育長を表敬訪問しました。

これは先月末の「つくばScienceEdge2023」での創意指向賞の受賞を受けての訪問です。

ホタル班の2人は教育長を始め、多くの県教育行政に携わる方々に向けて、研究発表を行いました。

その後、白石教育長から、新規性や創造性で評価されており素晴らしい、今後もホタル保護のために頑張って欲しいとのお祝いの言葉をいただきました。

今後も世界のホタル保護に向けて、頑張っていきます。

県教育委員会の皆様、この度は有り難うございました。

 

【科学部】サンゴ調査再始動!

海水温が低いために中断していた牛深の砂月海岸での調査を再開しました。

今回は、新入部員の1年生も加えて、4名で調査しました。

今年度も継続して調査を進めていきます。

続報をご期待ください。

【ASⅡ】先行研究調査①② / Useful Advice from the Third Graders!

4月20日(木)ASⅡの後半です。

2年生の生徒が、3年生の先輩から研究の紹介や、実験方法についてのアドバイスをもらっています。

下の写真の班は、破棄された農作物や、生ゴミからバイオエタノールを取り出す方法について興味を持ち、

先行事例がないか調べています。

3年生の科学部の先輩から直接レクチャーを受けている人もいました。

テーマ決めは大変ですが、頑張ってください!

 

In the latter period of the ASⅡ class today, the second graders listened the third graders and received some useful advice.

Some students (picture #1, above), interested in the production of biofuel from farm and food waste, were looking for previous research on the topics.

Some others received direct guidance from third graders in the Science club on deciding their future research.

Deciding what to study is the most interesting, but difficult part, but good luck for everyone!

【ASⅡ・Ⅲ】プレゼンテーションを見てみよう! / Developing the ability to judge

本日のASⅡの授業では、まず初めにつくばScience Edge 2023で金賞を受賞した研究発表動画を視聴しました。視聴後、3・4人のグループで発表内容に関してディスカッションをしました。


まだ始まって間もないASⅡですが、グループの中で自然と「司会者」が出ていたり、級友の意見に質問したりなど、活発な話し合いができていました。出た意見は各グループがgoogle classroomに入力し、様々な意見を一度に見られる工夫がなされていました。研究の経験が浅い2年生にとっては「良い点」を挙げるのは比較的容易なものの、「改善点」については出すのが難しい面もあったようです。プレゼンテーションを見る目を養うことで、自分たちのプレゼンもきっと改善されていくことと思います。


その後、グループで今後やりたい研究テーマについてアイデアを出し合いました。バイオ燃料の研究や天草陶石に関する研究、消波ブロックについての研究などの意見が出ていたり、先輩方の研究を継続したいと考える生徒も多いようでした。中には、天草高校の先輩たちがこれまで作成してきた論文を検索することができるAmataka Scholorを活用したり、様々な学術論文にアクセスできるj-stageのサイトで情報収集している生徒もいました。今後が楽しみです!


In today’s ASⅡ class, students watched a Secondary School’s presentation on the Japanese Fire Belly Newt at the Tsukuba Science Edge 2023.  After watching it, they had a discussion on the presentation they had just watched.


Although it was only the second ASⅡ class they had, some students volunteered as a moderator in some groups, and some others asked questions to each other, which made their discussions very lively. Utilizing google classroom, they typed their ideas in a way where everyone could look through all the ideas and opinions they had.  Since most of them have only one year of experience in research, it seemed rather hard for many of them to find what was bad about the presentation they watched, only listing the good points. By developing the ability to judge others’ presentations, students will surely improve their own presentations in the future!


After the discussion, students talked about what kind of research they would like to start in ASⅡ classes.  There were many ideas, such as making biofuel using new material, studying Amakusa pottery stones—which account for 80 percent of all pottery stones produced in Japan—, or tetrapods which dissipate waves more effectively. Some students were using the website“Amataka Scholar” to read the thesis which graduates from our school had written in high school. Others were looking for the latest information on Science researches on J-STAGE, a platform of scholarly publications in Japan.  We teachers are looking forward to their creative ideas!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ASⅢ】崇城大学での分析実習に向けて

今年度も崇城大学の田丸先生にASⅡ・Ⅲの課題研究について御協力をいただきます。

本日は今後実施予定の崇城大学分析実習について、オンラインを用いて打合せが行われました。

思いがけない展開となった班もありましたが、有意義な打合せとなりました。

田丸先生ありがとうございました。

【科学部】部結成が行われました!

今年度の部結成が行われました。

今年度も多くの新入生が入部してくれ、過去最多の35名での活動となります。

全員の自己紹介の後、部長から「科学的な研究成果を根拠とした地域貢献の実現のために頑張ろう。」と話がありました。

顧問も含めて、協力して頑張っていきます。

【ATⅠ】オリエンテーション / SDGs

本日、2年生にとって初めてのATⅠの授業がありました。

「天草探究」の頭文字を取った「ATⅠ」とは、昨年度本校で開講した2年生対象の新しい科目です。昨年度のASⅠ(天草サイエンス)での知識や研究活動をベースとして、今年度、理系ASクラスの生徒はASⅡ、それ以外のクラスの生徒はATⅠで地域課題の解決を目指し、研究を継続していきます。企業や関係機関と連携を取ったり、専門家の助言を受けたりしながら実験や調査を進めていくなかで、生徒たちは先行研究を活用し、データを分析し、他者に考えを伝えていく力などを磨いていきます。

 

今日の授業では、ATのキーワードの1つであるSDGsに関する英語のビデオを視聴しました。SDGsについては、現在、英語コミュニケーションⅡのレッスンでも扱っています。これから「日本の宝島」天草を更に魅力的なものにするために、様々なアイデアを出して研究を進めていってくれるものと思います。


Today the second graders had their very first ATⅠ class.

AT, which stands for “Amakusa Tankyu,” or “Amakusa Inquiry Study” in English, is a new subject started last year at our school.  Using the knowledge and skill they acquired in Amakusa Science (AS) Ⅰlast year, the students in AS class will continue on with their studies in ASⅡ, while all others conduct their research in AT. Cooperating with local companies and institutions, along with help of experts in various fields, students will be studying previous research, analyzing data, and presenting their ideas, cultivating the essential inquiring skills they need for their future studies.


In today’s class, they watched several videos in which they learned about SDGs.  They have also been studying about SDGs in their English Communication classes.  Students are expected to inquire a lot in their study in AT classes so that they can make our “Treasure Islands” Amakusa, a sustainable, and even more attractive place to live in.  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ATⅡ】今年度スタート

今年度から新たにATⅡがスタートしました。


はじめに、今年度のスケジュールや評価項目、実験を行う上での留意点を確認しました。

その後、担当者と春休みに実施した調査の報告や今後の進め方について協議が行われていました。

ATⅠで立てた調査計画を実行し、ATⅡではデータを処理、地域への発信をしていきます。

SDGsの達成に向けて、高校生独自の目線でどんな活動を提案してくれるか楽しみです。

 

【ASⅠ】授業ガイダンス

4月18日(火)、6限目の時間に、ASⅠ(天草サイエンスⅠ)の全体ガイダンスがありました。

ASⅠでは、1年生が天草の課題解決に向けて探究的に活動していくことになります。

今日はSSH研究主任の宮﨑先生から、探究活動や今後の展望についてお話がありました。

また、先輩の発表動画を視聴し、3年間の課題研究や探究型授業を通して目指すべき姿を共有しました。

 来週からは天草学連続講義が始まります。

天草を題材に、科学的に探究していきましょう!

【科学部】ホタル保護施設の作成①

ホタル班の2人が保護施設の作成を行っています。

保護施設として、グリーンカーテンによる遮光と、打ち水による気温低下を目指しています。

本日はグリーンカーテンの遮光を水耕栽培トマトで検証するための準備を行いました。

【ASⅡ・Ⅲ】オリエンテーション・対面式 AS Orientations

本日、今年度最初のASⅡの授業がありました。

ASⅡ(Amakusa ScienceⅡ)とは、2年生の理系ASクラスの生徒が研究活動を行う授業で、今年度は木曜の6・7時間目に行っています。

6時間目には、つくばScienceEdge2023で創意指向賞を受賞したホタル班の発表の様子を動画で視聴しました。その後、ASⅡの指導担当者の紹介がありました。ASⅡでは、物理や科学など理科の担当者だけでなく、数学・情報・英語科からも教師が指導にあたり、計8名の担当者が36名の研究活動をサポートしていきます。今回は、それぞれの担当者が自己紹介やこれまで指導してきた研究について、今後の研究のヒントなどについて話をしました。


7時間目の「対面式」では、研究や研修を通して色々な考え方を学んだり、発表する力を伸ばせること、今後の研究活動が未来へつながる「武器」となることなど、ASⅡの様々な魅力について、知ることができました。

その後、3つの教室に分かれて、ASⅢの先輩方の発表を聞きました。アマモからバイオエタノールを作る研究をしている班、町山口川でマイクロプラスチックの分布を調査している班、アプリケーションを活用したイルカの個体識別を研究している班など、3年生の生徒が自分たちの研究の概要や魅力を熱心に語っていました。2年生も、積極的に質問している姿が多く見られました。


Today we had the very first ASⅡ class this year. ASⅡ, which stands for Amakusa Science, is the subject in which second graders in AS class do researches in various scientific areas.  

Students first watched a video of the Science Club studying fireflies, which won the Tsukuba Science Edge 2023 Creativity-Oriented Award in March. After that, the teachers introduced themselves.  In ASⅡ, not only Science teachers, but teachers of other subjects—such as math, English, or computers (information)—totalling at 8, also support the 36 ASⅡ students with their research.  Through the talks, students received some tips in researching.


In the 7th period, the 2nd grade AS students had a chance to listen to the 3rd graders’ presentations, who have been doing various kinds of attractive research, such as producing bioethanol from the plants called eelgrass, researching microplastics in the river near school, or identifying dolphins using an application. They were passionately telling the second graders how interesting their studies are, and many students were asking questions with their eyes shining with excitement.  We can’t wait for the next ASⅡ class!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【科学部】生痕化石調査でのデータをまとめました。

化石班の2名が御所浦島で行った生痕化石調査のデータ処理をしていました。

処理では、調査地域を50cm四方に区画分けし、それぞれでの化石の産出状況をまとめました。

コドラート法(正方形の枠を使って行う生態調査法)でサンゴ調査を行っている部員も助っ人で参加し、データをまとめました。

データから特定の範囲にスフィノセラムス(二枚貝)の化石が密集している様子が読み取れました。

今後は、この密集の謎について現地調査を交えて研究を進めていきます。

【科学部】御所浦島での生痕化石調査

科学部化石班が、御所浦島で生痕化石調査を行いました。

調査は「スフィノセラムスの壁」と呼ばれる大昔の海底の様子が残る地層を対象としました。

地層には貝化石の痕跡や、生物が海底を這った跡である生痕化石が観察できます。

今日は御所浦白亜紀資料館の黒須学芸員の指導を受けながら、正確にマッピングする方法を検討しました。

今後は継続的に調査し、どのような化石がどこに分布しているのかマッピングしていきます。

続報を随時アップしますので、御期待ください。