カテゴリ:生物部

クロツラヘラサギを見に行きました

 熊本県には冬になると、世界的にも希少なクロツラヘラサギという鳥が渡ってきます。しかし、生徒も顧問も見たことがないというわけで、12月23日、白川河口に探しに行きました。
 希少な鳥なので、なかなか見つからないかと長期戦を覚悟していましたが、意外とあっさり集団を見つけてしまい、その後は冬の水鳥観察会になりました。
 こうやって外に出て、希少な生物を探すのは楽しいですね。


干潟でえさを探していた

特徴的なヘラ状のくちばし

しばらくすると、飛び立っていった

第63回 熊本県高等学校生徒理科研究発表会(生物部門)

 生物部は昨年からずっと、学校近くにある辺田見山でセンサーカメラを使った哺乳類の調査を行ってきたのですが、その研究成果を、10月21日(日)に第一高校で開催された生徒理科研究発表会で発表してきました。

 研究タイトルは「御船町辺田見山における自動撮影装置を用いた哺乳類の生息調査」です。詳しくはこちらの研究の要旨をご覧ください。
H24_生徒理科研究発表会_御船高校_要旨.pdf

 発表に向けて、生徒たちは調査結果をまとめたり、発表用パワーポイントを作ったり、一生懸命準備をしてきました。
 10月に入ってからは、文化祭の準備と並行しての作業となりましたが、毎日遅くまで発表の練習をするなど、気合い十分で挑みました。

 その結果、見事に「生物部会長賞」をいただくことができました。残念ながら上位3校に入ることは叶いませんでしたが、自分達の成果が認められたことで、生徒たちはみんな満足そうな顔をしていました。

 また、他の学校の発表も聞くことができ、これからの生物部にとって良い刺激になったと思います。


 
 
 

荒尾干潟のムツゴロウ

 8月18日、生物部のみんなで荒尾干潟まで行ってきました。目的は、有明海の固有生物としてお馴染みのムツゴロウです。
 炎天下の中、目をこらして干潟を見てみると・・・いました!ムツゴロウです。(小さいトビハゼもいました。)
 生徒達はムツゴロウを探したり、カニを探したり、水鳥を見たり、思い思いに干潟を楽しんでいました。普段なかなか学校周辺から外に出ることがないので、とても貴重な機会となりました。

 
 

くまもとの外来生物 高校生シンポジウム

 6月15日(金)~8月31日(金)の期間、松橋収蔵庫にて「くまもとの外来生物」という企画展示が行われています。その一環で、7月28日(土)に高校生を対象とした外来生物シンポジウムが開催されました。

 シンポジウムには第二高校、八代高校など、外来生物に関する研究をしている生物部が主に参加しており、御船高校もアライグマ撮影の件で一緒に参加させていただきました。

 外来生物に関する講演、グループ討論などが行われ、外来生物問題について考える良い時間になったと思います。
 他校の生徒との交流もあり、他校の生物部の活動のようすを知ることもできました。また、各校の研究発表もあり、本校生物部も辺田見山の動物調査とアライグマについて発表しました。

 終了後は、普段は見ることのできない松橋収蔵庫のバックヤードを見学させてもらい、貴重な体験ができました。

 グループ討論

 外来生物に関する説明

 アライグマについて発表

アライグマを熊本県内で初確認

 本校の生物部では昨年より御船町の動物相調査(どんな動物が生息しているか?という調査)を行っています。
 その一環として、赤外線センサーカメラによる哺乳類の撮影をしているのですが、3月3日、この生物部のカメラで外来種のアライグマが撮影されました。



2012年3月3日撮影


 アライグマは、元々アメリカに生息する哺乳類なのですが、ペットとして日本に入ってきたものが逃げだし、現在日本各地で野生化しています。日本の生態系に影響を与えることは勿論、農作物被害も深刻で、とても大きな問題になっています。

 九州でも、大分県や福岡県などで定着(その土地で繁殖する)が確認されており、熊本県にもすでに侵入していると考えられていましたが、決定的な確認報告はまだありませんでした。よって、今回生物部が撮影したアライグマは、熊本県内で初確認となります。



2012年3月3日撮影


 これらは連続して撮影された写真です。タヌキに似ていますが、尾のしま模様はアライグマ特有のものです。また、写真のように後ろ足で立ち上がることも特徴の一つです。

 今回の発見が単発的なものなのか、それともすでに県内で完全に定着しているのかは分かりませんが、確認された以上は熊本県としても対策を立てることが出来るでしょうから、決して嬉しい発見ではないものの、早い段階で確認することが出来て良かったと思います。

 生物部では、今後も御船町の動物相調査を続けていくと共に、アライグマの動向にも注意していきたいと考えています。