アライグマを熊本県内で初確認
本校の生物部では昨年より御船町の動物相調査(どんな動物が生息しているか?という調査)を行っています。
その一環として、赤外線センサーカメラによる哺乳類の撮影をしているのですが、3月3日、この生物部のカメラで外来種のアライグマが撮影されました。
2012年3月3日撮影
アライグマは、元々アメリカに生息する哺乳類なのですが、ペットとして日本に入ってきたものが逃げだし、現在日本各地で野生化しています。日本の生態系に影響を与えることは勿論、農作物被害も深刻で、とても大きな問題になっています。
九州でも、大分県や福岡県などで定着(その土地で繁殖する)が確認されており、熊本県にもすでに侵入していると考えられていましたが、決定的な確認報告はまだありませんでした。よって、今回生物部が撮影したアライグマは、熊本県内で初確認となります。
2012年3月3日撮影
これらは連続して撮影された写真です。タヌキに似ていますが、尾のしま模様はアライグマ特有のものです。また、写真のように後ろ足で立ち上がることも特徴の一つです。
今回の発見が単発的なものなのか、それともすでに県内で完全に定着しているのかは分かりませんが、確認された以上は熊本県としても対策を立てることが出来るでしょうから、決して嬉しい発見ではないものの、早い段階で確認することが出来て良かったと思います。
生物部では、今後も御船町の動物相調査を続けていくと共に、アライグマの動向にも注意していきたいと考えています。