新年度がスタートし、校内の桜もちょうど見頃を迎えた絶好のタイミングで、来年度入学生向けの「スクールガイド(学校案内)」の表紙撮影を行いました
今年の撮影場所は、町内にある見事な桜のある「佐敷川緑地公園」
青空と、満開の薄ピンク色のコントラストが本当に綺麗で、まさに「青春」を絵に描いたようなロケーションになりました
モデルを務めてくれたのは、各学科代表の生徒4名
最初はカメラを前にして少し緊張した面持ちでしたが、カメラマンさんの「もっと笑って!」「普段通りに喋ってみて!」という声かけに、次第にいつもの明るい笑顔が溢れ出しました
今回の表紙は、「新しい一歩を踏み出すワクワク感」が伝わる、非常に華やかで温かい仕上がりになりそうです
どんなスクールガイドになるか楽しみですね
完成したスクールガイドは、地域みらい留学【高校進学】フェスやオープンキャンパス、学校説明会で配布予定ですので、どうぞお楽しみに
二十四節気では、5日に「清明(せいめい)」を迎えます。
この季節を象徴する「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」という言葉。
万物が清らかに、明るく生き生きと輝く季節という意味が込められています。
その言葉を体現するかのように、春休み中の農場では、新しい仲間を迎える準備が着々と進んでいます。
農業科の更衣室では、新一年生が気持ちよく最初の一歩を踏み出せるようにと、ロッカーの隅々まで丁寧に掃除し、場を清める生徒の姿がありました。
新しい風を最高の状態で迎え入れようとするその誠実な姿に、本校が大切にしてきた伝統の「土壌」を感じます。
■ 命を繋ぎ、輝きを創る
来週4月8日に挙行される入学式。
その式典を彩るため、実習棟ではフラワーアレンジメントの制作が行われていました。
制作に励んでいたのは、先月の卒業式でも見事なアレンジメントを手がけてくれた一人の生徒です。
普段から指導していただいている講師の方のアドバイスを真剣な眼差しで受け止めながらも、自ら考え、一輪一輪の花と対話するように向き合う。
その横顔には、春の柔らかな光に負けないほどの凛とした「輝き」が宿っていました。
皆さんは、花の軸を支える「ワイヤー」の存在を知っていますか?
美しい花を、最も輝く角度で、そして式典の間も長く咲き続けさせるために。
生徒は、見えないところで茎に細いワイヤーを巻き、軸を一本ずつ補強しています。
講師の教えを自分のものにしながら、迷いなく花を切り、挿していく。
その一連の動作の裏側にある、繊細で気の遠くなるような手間。
それは、自分たちが大切に育てた、あるいは誰かが想いを込めて育てた命を、自らの技術でさらに美しく昇華させ、新しい誰かへと繋いでいく尊い作業です。
「私にはとても真似できないな」と圧倒されるほどの集中力と、花を扱う優しい手付き。
卒業式からまた一歩、その技術と想いを深めた生徒の献身的な姿こそが、入学式というハレの舞台を本当の意味で輝かせる「魔法」なのだと、深い驚きとともに感動を覚えました。
■ 新しい「光」を待つ農場
清らかに整えられた場と、魔法をかけた花たちが、来週、新しい仲間という名の「光」を温かく迎え入れます。
新しい光が伝統という土を温め、土が光に応えて新たな命を育む。
この清明の季節にふさわしい、瑞々しい物語がもうすぐ始まろうとしています。
■ 輝く明日へ
万物がその命を輝かせる、この佳き日に。
生徒の誇らしい輝きを糧に、私たち農業科一同も、共に一歩ずつ成長していきたいと思います。
皆さまの周りでも、何か新しい「輝き」が見つかるような、清らかな春でありますように。
「清明(せいめい)」
万物の輝きとともに、新しい一歩を待つ芦北高校より。
4月1日。
新年度の挨拶と、期待と不安が入り混じった先生方のザワザワとした談笑。
熱気を帯びた空気の中で、新しい一年が幕を開けます。
午前中から息つく暇もなく始まる会議の連続。
分掌の実務、学級経営、膨大な年間実習計画……。
共有フォルダに積み上がるデータの山を眺めながら、正直なところ「おっと、これは……」と、頭がパンクしそうになっているのが本音です。
ようやく訪れた昼休み。
喧騒を離れ、呼吸を整えるように農場へと向かいます。
会議室の熱気とは違う、少しヒンヤリとした果樹の出荷調整室。
主役を待つ静かな食品製造実習室に響く自分だけの足音。
そして、温室内で鼻の奥をくすぐるサイネリアの香り。
誰もいない現場を歩きながら、
「正直、会議室にこもるより、ここで生徒たちと一緒に実習している方が、よっぽど性に合っているのになぁ……」
なんて、思わず苦笑いがこぼれます。
土と緑の匂いに触れて、ようやく少しだけ、深い呼吸が戻ってきます。
視界の端では、裏山を鮮やかに染める桜の薄桃色が、春風に優しく揺れています。
農業科の学びは、日々の実習という地道な積み重ねでできています。
新しい年度を迎えても、目の前の管理に一つひとつ丁寧に向き合い、毎日の実習を何よりも大切にすること。
その積み重ねの先に、生徒たちの心が満たされ、充実した顔で農場を歩く姿を目指します。
そうして一歩ずつ育んできた「実り」を、どう次へ繋げていくか。
生徒たちが登校し、農場に弾けるような活気が戻ってくるまで、あと数日。
令和8年度。
やるべきことは、山積みです。
けれど、そのすべてが、最後には生徒たちの笑顔に繋がっている。
そう信じるだけで、指先に少しだけ力が宿ります。
「カンッ」、と少し強く叩くエンターキー。
さぁ、始めますか。
芦北高校農業科 「品種名鑑」 #02
前回、芦北高校の「不知火(しらぬい)」こと「あしポン」をご紹介しましたが、実は本校の果樹園で「あしポン」として皆様にお届けしている主役たちは、ただの「不知火」ではありません。
その舞台裏を支えるのは、「肥(ひ)の豊(ゆたか)」と「不知火M16A」という、選りすぐりの二つの精鋭品種です。
見た目ではプロでも見分けがつかないほどそっくりな双子ですが、実は性格の違うこの二つの品種を、私たちが絶妙なタイミングでバトンタッチさせながらお届けしているのです。
この「リレー」の裏側を知れば、あなたも立派な「あしポン目利き」です。
■ 表には出ない、二つの生い立ち
「肥の豊(ひのゆたか)」
── 熊本生まれの「先行ランナー」
地元・熊本県で「不知火」を親として誕生しました。
名前の由来は「肥後(熊本)を豊かに」。
不知火譲りの濃厚な甘さはそのままに、酸が早く抜けるのが最大の特徴です。
シーズンの幕開けと共に、いち早く最高の味を届けてくれる、スタートダッシュのスペシャリストです。
「M16A(エムじゅうろくエー)」
── 科学の力で磨かれた「実力派アンカー」
国の研究機関で、元の不知火からウイルスを取り除き、より健やかに育つよう改良された系統です。
「M16A」というメカニックな名前は、その開発過程で付けられた管理番号。
驚異的な貯蔵性を誇り、冬を越えて春先まで美味しさをキープする、後半戦を支える頼れる守護神です。
■ 「どちらが届くか」は、プロの判断にお任せ
お客様には、お手元の「あしポン」がどちらの品種かは分かりません。
なぜなら、私たちは「その時、一番美味しい状態のもの」を、栽培方法と組み合わせて厳格に選別し、お届けしているからです。
・露地栽培
── 寒さが来る前に「年内収穫」
お正月の寒波で果実が凍らないよう、外で育つ露地ものは年内に一斉収穫します。
まずは足の速い「先行ランナー(肥の豊)」から順に旬を迎え、貯蔵のきく「アンカー(M16A)」へとバトンを繋いでいきます。
・ハウス栽培
── 樹の上でじっくり「2月収穫」
一方、ハウスものは暖かな屋根の下でさらにじっくり熟成させ、2月に入ってから収穫を迎えます。
露地栽培の在庫が終わる頃に、さらに濃厚な甘みが乗った「真打ち」として登場します。
■ 届いた一果に、物語を添えて
次に「あしポン」を手に取られた際は、ぜひその裏側にある「品種のリレー」を想像してみてください。
「今届いたのは、熊本生まれの先行ランナーかな? それとも後半を支える実力派アンカーかな?」
そんな風に、品種と栽培のドラマを語れるようになれば、あなたも立派な「あしポン目利き」です。
「届くまでのリレー。目には見えないけれど、繋がれたバトンの先には最高の『美味しい』が待っています」
■ 次回予告
次回は、冬の窓辺を彩る鮮やかな色彩。
草花専攻生が丹精込めて育てる「シクラメン」について詳しく紹介します。
お楽しみに!
桜の蕾が膨らみ始め、別れと出会いの足音が近づく季節となりました
今年度は、この春で本校を去られる計9名の先生方をお送りすることとなりました
| 所属 | 氏名 | 勤務年数 | 転出先 |
| 教頭 | 牛迫 大樹 | 1年 | 水俣高校・定時制 |
| 事務長 | 坂井 優美 | 3年 | 球磨工業高校 |
| 数学 | 木下 耕司 | 6年 | 小川工業高校 |
| 保体 | 若林 秀樹 | 3年 | 湧心館高校 |
| 福祉科 | 河村 要 | 9年 | 上天草高校 |
| 事務 | 小田 理沙 | 3年 | 装飾古墳館 |
| 福祉科 | 久保 仁美 | 4年 | 南稜高校 |
| 林業科 | 永野 蒼志 | 1年 | 八代農業高校泉分校 |
| 林業科 | 藤﨑 貫治 | 12年 | ご退職 |
転退任式
お一人おひとりの先生から最後のご挨拶をいただきました
生徒代表の言葉では生徒会長の遠山君が笑いを踏まえながらこれからの先生方へ感謝の言葉を話されていました
その後、花束贈呈が行われ、感動的な雰囲気に包まれました
先生方と歌う最後の校歌をしっとりと歌い上げることができました
最後の退場では在校生・卒業生・職員でつくられたアーチをくぐって見送られました
先生方の新しい場所でのさらなるご活躍を、生徒・職員一同、心よりお祈り申し上げます
本校で刻んだ思い出を胸に、またどこかでお会いできる日を楽しみにしています
そして生徒の皆さん、別れは寂しいものですが、先生方から教わったことを糧に、新学期からまた新しい一歩を踏み出しましょう!
自らの業務を片付け、食品製造実習室へと急ぎました。
今日の当番実習は、農業科2年生のシフォンケーキ製造。
……しかし、私が到着したときには、すでに製造の山場は越えていました。
オーブンから出てくる焼き上がりの瞬間にはなんとか立ち会えたものの、材料の計量や生地を混ぜ合わせる、あの繊細な実習プロセスを見届けることができず。
正直に言えば、実習を見逃した「残念さ」が残る到着でした。
けれど、ガランとし始めた調理場で、それ以上の驚きに出会うことになります。
担当職員が指示を出すよりも早く、誰からともなく、すいすいと片付けが始まっていました。
実習台を黙々と磨き上げる者、使用した器具を迷いなく洗浄する者、そして一列になって床を掃き清める者。
「次はどこをすべきか」「誰が足りていないか」を各自が周囲を見渡し、判断して動いています。
そこには、指示を待つ生徒の姿はありませんでした。
これは3年生としての「自覚」なのか、それとも担当者が積み重ねてきた「仕掛け」の成果なのか。
いずれにせよ、その淀みのない動きに、思わず感心していました。
私を含め2名の果樹担当者でも、ちょうど「新3年生は、自分で考えて動くようになったね」と話していたところでした。
食品担当者ともその話題になると、「本当に、成長が見られますよね」と、生徒たちの変化に深く頷き合いました。
もちろん、まだまだ改善の余地はあるかもしれません。
けれど、自分の役割を自ら見つけ、現場を動かしていくその逞しさ。
製造の核となる部分は見られず残念でしたが、もし間に合っていたら、私はこの「自ら考え、動く生徒たち」の静かな凄みに気づけなかったかもしれません。
工程が終わっていたからこそ出会えた、新3年生たちの頼もしい光景。
これからの農業科を背負って立つ彼らの飛躍に、確かな期待を寄せています。
日増しに春の訪れを感じる季節の3月23日(月)本校では令和7年度の表彰式および3学期修了式を執り行いました
1年前の始業式、少し緊張した面持ちで登校してきた生徒たちも、今ではひと回りもふた回りも逞しく成長した姿を見せてくれました
表彰式
修了式に先立ち行われた表彰式では、今学期、学業や部活動、文化活動で目覚ましい活躍を見せた生徒たちが登壇しました
新体操や空手などの運動系の部活がよく表彰されているイメージでしたが、今回は書道や文化系の部活動、福祉関係での表彰が多くありました
修了式
修了式は「昨日までの自分が、今日の自分に力を与え、明日からの自分を助けられるようにつなげる日」です
校長先生からは、課題に目を向けるだけでなく、自分の良さや頑張ったことを大切にし、自分を認め、誇りにしてほしいという温かい言葉がありました。校長訓話全文⇒260323 修了式あいさつ.pdf
生徒代表の言葉として2年林業科の椎屋君が話をしました
この1年を振り返ってよかったこともたくさんありましたが、後悔したこともいろいろありました。その後悔を糧に来年度はいろいろなことに挑戦していきましょう!!と心強い言葉をかけていました
明日からはいよいよ春休みが始まります。
進級を控えたこの時期は、期待と少しの不安が入り混じる時期かもしれません。
事故や健康に十分気をつけ、4月新学期素敵な笑顔でスタートできることを楽しみにしています
学年の締めくくりとなる「3学期クラスマッチ」が開催されました。
1年間共に過ごしたクラスメートと挑む最後のスポーツ行事。どの会場も、熱気と歓声に包まれました!
女子:バドミントン(体育館)
体育館では、女子によるバドミントンが行われました。
5人制(ダブルス×2,シングルス)で行われた今大会ペア同士の「どんまい!」「ナイスショット!」という声掛けが響き渡り、 シャトルを地面に落とさない必死のレシーブに、観客席からは大きな歓声が上がりました。 試合が終われば、敵味方関係なくお互いの健闘を称え合う爽やかな光景が印象的でした
男子:サッカー(グラウンド)
一方、昨夜の雨でコンディションの悪いグラウンドをものともせず、男子によるサッカーが繰り広げられました
泥だらけになりながらボールを追いかける姿は迫力満点。鮮やかなゴールが決まるたびに、クラス全員が飛び跳ねて喜んでいました。 1点を守り抜くために、声を掛け合いながら鉄壁の守りを見せるクラスもあり、担任の先生も熱狂しながらコートサイドでは身を乗り出して応援する姿もあり、クラスの絆がより一層深まったようです
決勝戦はPKまでもつれ込む大接戦でした
女子のバドミントン、男子のサッカー共に2年林業科が優勝を飾りました
3学期も残りわずか
勝ち負け以上に、仲間と全力で笑い、汗を流したこの時間は、きっと一生の宝物になるはずです。
この団結力を糧に、次の学年に向かって力強く進んでいきましょう!
選手の皆さん、運営の生徒会の皆さん、本当にお疲れ様でした!
明日、3月20日は二十四節気の「春分(しゅんぶん)」を迎えます。
太陽が真東から昇り、真西へと沈む日。
昼と夜の長さがちょうど半分ずつになり、明日を境に、私たちが見る世界は少しずつ「光の季節」へと傾いていきます。
私たち農業科の生徒が、栽培を学ぶ上で必ず出会う不思議な法則があります。
それは、植物たちが時計もカレンダーも持たずに、どうやって「今が咲く時だ」と知るのか、という謎。
その鍵を握るのが『光周性(こうしゅうせい)』です。
■ 植物たちの「こだわり」と、闇の魔法
植物には、それぞれ「このくらいの光の長さになったら花を咲かそう」という自分なりのルールがあります。
• 長日(ちょうじつ)植物
春から夏にかけて、日が長くなると「待ってました!」と花を咲かせるタイプ(ホウレンソウやレタスなど)。
• 短日(たんじつ)植物
逆に、日が短くなってくるのを感じて秋に準備を始めるタイプ(イチゴやキュウリなど)。
実は植物たちが測っているのは、光そのものではなく、光が途絶えた「連続した闇の長さ」です。
植物たちは、葉にあるセンサーで、一日のうちの「夜の時間」をじっと測っています。
春分という節目を過ぎ、闇が少しずつ短くなっていく……。
その微かな変化を感じ取り、「春が来た、今こそ芽吹く時だ」と、命のスイッチを入れるのです。
■ 幾万の夜を越え、新しい出逢いへ
果樹園の先にある「峰崎さくらの森」の大寒桜も、まさにこの闇の魔法を敏感に感じ取り、今、見事な淡紅色の花を広げています。
24年前、大松先生たちが植えられたあの苗木たち。
それから今日まで、巡り来る四季を二十四回。
三六五日の朝と夜を、幾千、幾万と積み重ねて、彼らはこの場所で静かに呼吸を続けてきました。
一晩たりとも休むことなく、凍えるような冬の闇さえもじっと数え上げ、光の訪れを信じて待つ。
その誠実な営みの果てに、今のこの美しい景観があります。
そして今、この桜たちは、もうすぐこの学び舎の門をくぐる新入生たちを迎えようと、その枝を精一杯に広げています。
■ 力を蓄え、躍動の春へ
明日の春分、農場は束の間の休息に入ります。
しかし、土の下でも、枝の先でも、植物たちの内なる時計は休むことなく時を刻み続けています。
私たちも、新しい仲間を迎える準備を整えながら、次なる農繁期への力を蓄えたいと思います。
皆さまもぜひ、足元に咲く小さな花が「どのくらいの闇を越えて、咲くスイッチを入れたのかな?」と思いを馳せてみてください。
「春分(しゅんぶん)」
闇の深さを数え、明日を待つ芦北高校より。
芦北高校には、県内外各地から「農業や林業を学びたい」「伝統ある環境で成長したい」という意欲を持った生徒が集まります。しかし、遠方の生徒にとって最大の壁となっていたのが「住まい」の不足でした
今回の協定は、行政・学校・民間が手を取り合い、生徒たちが安心して学業に専念できる居住環境を整備することを目的としています
地域住民 芦北町役場
地域連携、見守り・駆け付け支援、家主補助
熊本県立芦北高等学校
教育的支援、生活指導、緊急時対応、生徒募集
株式会社松下組(地元芦北町の建設のエキスパート)
寮施設の整備、貸主としての提供
イー・アンド・エム株式会社(ICT・システム開発のプロフェッショナル)
ICT保安技術提供(防犯、入退室管理、24時間相談)
株式会社共立ソリューションズ(学生寮の管理・運営のスペシャリスト)
寮運営ノウハウ提供(生活支援、管理、食事)
県南広域本部芦北地域振興局長 森山様を立会人として調印されました
「芦北で学びたいけど、通学が難しいから諦める……」そんな声をゼロにしたい。今回の協定は、私たちのそんな願いを形にする大きな一歩です
今回の調印式をもとにした新たな住まいが令和9年度より稼働予定です
「自分の感覚だけで、5グラムを切り出せるか?」
甘い香りが立ち込めた食品製造の実習室。
今日の実習はクッキー製造です。
生地の計量から成型、焼き上げ、パッケージ詰めまで。
一連の工程の中でも、今日生徒たちが最も熱くなったのは、わずか「5グラム」という極小の世界との戦いでした。
実習中、私から生徒たちへ一つの挑戦を投げかけました。
「秤(はかり)を見ずに、目視だけで5グラムを測れるか?」
職人さながらの技術が問われるこの抜き打ちの挑戦に、私は二人の生徒に声をかけました。
一人目の生徒。
慎重に生地をちぎり、手のひらで転がします。
「これだ!」と自信を持って秤に載せた1回目は「7グラム」。
惜しい。
しかし、そこからの修正能力が光りました。
指先の感覚を研ぎ澄ませて挑んだ2回目。
表示された数値は、なんとピタリ「5グラム」!
実習室に小さな歓声が上がりました。
続いて二人目に声をかけます。
1回目、2回目と、結果は連続して7グラム。
「あと少しなのに!」という悔しさが表情に滲みます。
集中力を極限まで高めて迎えた3回目。
祈るように秤に置いた結果は……「6グラム」。
わずか1グラムの壁。
けれど、その「1グラム」の差にこだわり、一喜一憂する姿こそ、ものづくりに向き合う誠実さそのものでした。
たかが5グラム、されど5グラム。
普段は何気なく食べているクッキーも、こうして自分の手で均一に作り上げる難しさを知ることで、その一袋の重みが変わります。
成長のスピードや進み方は、一人ひとり異なります。
けれど、一歩ずつ技術を磨き、高い精度を追求しようとするその眼差しは、皆同じ「高み」を目指しています。
目指すは、機械よりも正確な「職人の目」と「魔法の手」。
ですが、何よりその指先に必要なのは、食べる人を想い、一グラムの差にこだわる「心」です。
焼き上がったクッキーの香ばしい匂いとともに、生徒たちの技術への探究心も、また一歩、美味しく焼き上がったようです。
この度、KAB熊本朝日放送主催の「ふるさとCM大賞くまもと2026」において、本校クリエイティ部の制作した作品が、見事「最優秀賞」に選ばれました!
本作品は、外部顧問の先生による熱心なご指導のもと、生徒たちが試行錯誤を重ねて作り上げた力作です。芦北町の魅力を自分たちの視点で切り取った表現が高く評価されました。
制作の過程で、生徒たちはふるさと”あしきた”の魅力を再確認するとともに、地域の大人が本気で支援して下さる学習環境に感謝しながら取り組むことができました。また、今回の受賞は生徒にとって自信につながり、次のチャレンジへの原動力となりました。
現在、以下の特設サイトにて受賞作品が公開されております。生徒たちの努力の結晶を、ぜひご覧ください。
■受賞作品の視聴はこちら(KAB特設サイト)
https://www.kab.co.jp/special/furusatocm/
また、4月1日から5月31日の期間中、KABの地上波放送内でも本校のCMが放映される予定です。テレビでもぜひチェックしてみてください!(正確な放映時間は未定のため、期間中の放送をお楽しみにお待ちください。)
今後も芦北高校の生徒の活動へ温かい応援をよろしくお願い申し上げます。
「この葉の症状は、なんだと思う?」
温室に響く、東京農業大学・高畑健教授の鋭くも温かい問いかけ。
その瞬間、生徒たちの視線は、これまで見慣れていた「一葉」の奥にある「理由」へと引き込まれました。
本校が取り組む「ペピーノ」栽培。
その現場に立った教授の指導は、まさに発見の連続でした。
「この花は、蕾のときに振り落としてほしい」
なぜ、せっかく咲こうとする命を落とすのか。
その一言から、植物の生理、栄養の集中、そして「最高のひと果」を作るための勇気ある戦略が語られます。
生徒たちが日々土にまみれて感じていた「小さな気づき」が、学問という確かな裏付けによって、深い「知識」へとアップデートされていきました。
続く講義では、大学での学びやその先の広大な可能性についてお話しいただきました。
机に広げた大学のパンフレットを食い入るように見つめる生徒たち。
「今、目の前にある一株が、世界の農業課題に繋がっている」
そんなスケールの大きな視座が、生徒たちの進路への意識を静かに、けれど熱く塗り替えていきました。
講義が終わったあと、一人の生徒がポツリと、けれど晴れやかな顔で呟きました。
「マジで農大行こうかな」
その一言こそ、今日という日が彼らにとってどれほど刺激的だったかを物語っています。
栽培の「正解」を教わるだけでなく、情熱を持って研究するプロの姿に触れ、自分の未来を重ね合わせた瞬間。
芦北の温室は、間違いなく世界と、そして未来のキャンパスへと繋がっていました。
高畑教授、遠方よりお越しいただき、熱意あふれるご指導をありがとうございました。
「ペピーノ」が繋いでくれたこの特別な縁を糧に、生徒たちの夢もまた、鮮やかに色づき始めています。
令和8年3月16日、芦北町役場で芦北高校総合支援事業補助金交付式が行われました!
芦北町町長の竹崎町長をはじめ多くの方に参加いただきました。
町長の言葉を受け、交付式に参加した生徒それぞれが進学後の抱負を述べてくれました!
卒業生諸君のこれからの活躍を期待しています!
☆速報☆
介護福祉士国家試験 3年福祉科 全員合格です!!
応援ありがとうございました
農場に響き渡るエンジンの重低音と、鼻をくすぐる燃料の匂い。
目の前で巨大なトラクタが動き出すたび、生徒たちからは驚きと感心の声が上がります。
今日、2年農業科の生徒たちが向き合ったのは、泥にまみれ、汗を流して働くための力強い相棒——農業機械です。
JAあしきた様、株式会社やまびこ様、そして株式会社クボタ様をお招きし、農業機械講習会が開かれました。
農業高校生といえども、巨大な機械と向き合うのは勇気がいるものです。
しかし、ただ恐れるのではなく、正しく知り、正しい扱いを学ぶこと。
それが、自分と仲間の命を守る唯一の道です。
「農業機械は、安全が一番。一歩間違えれば命に関わる事故も起きる。
自分を守ること、そして周りを守ることが何より大切です」
JAあしきたの大園さんによる、現場の厳しさが滲む言葉から実習は始まりました。
続いて、株式会社やまびこの徳永さんより刈払機の正しい取り扱いについて。
そして、株式会社クボタの植田さんからはトラクタの取り扱いについてご指導いただきました。
特に大型のトラクタは、一瞬の油断が取り返しのつかない事故に直結します。
植田さんは、横転から身を守るための安全フレーム、体を固定するシートベルト、そしてヘルメット。
それら一つひとつの装備を正しく「扱う」ことが、なぜ命を繋ぐことになるのかを丁寧に説かれました。
ステップに足をかけ、高い運転席に座るその重みを、生徒たちは改めてその胸に刻んでいました。
講義が終わると、いよいよ実習へ。
刈払機では、作業前の点検項目や始動前のチェックポイント、安全な足の運び方を徹底して学びました。
トラクタの講習では、一人ずつ実際に運転席へ。
エンジンを始動させ、慎重にレバーを操作して前進・後退を繰り返します。
初めてトラクタを動かす生徒もおり、その視線の高さと、指先一つで巨体が動くパワーに、再び驚きの声が上がっていました。
「クラッチ」「PTO軸」「プライミングポンプ」「ストレーナー」
生徒たちにとってはまだ馴染みのない言葉ばかりかもしれません。
けれど、今はそれで大丈夫。
機械に対する「少しの恐れ」と、向き合うための「正しい知識」。
それさえあれば、自分を、そして仲間を守れます。
機械を正しく扱うことは、決して操作を覚えることだけではありません。
機械が発する小さな音や震えに意識を向け、レバーを握り、安全を確かめ、正しく動かす。
その一つひとつの所作に、相手(機械)と自分を思いやる心が宿ります。
「大切に扱えば、機械は必ず応えてくれる」
プロの言葉は、技術を超えて、プロとしての「敬愛」の教えのようにも響きます。
機械の取り扱いを学ぶことは、自分と仲間の命を預かる想像力を育むこと。
相棒の「声」を聴き、その力を正しく引き出す。
その実直な向き合い方の積み重ねが、安全を守り、確かな収穫へと繋がっていくのです。
勇気をもってトラクタに足をかけ、視点を高めることで学んだ、正しい取り扱いの極意。
この芦北の実習室で交わされたプロとの対話は、技術者として、そして一人の農業人として、大切な向き合い方を整える時間となりました。
最後になりましたが、熱心にご指導いただいた講師の皆様、そしてこのような貴重な学びの機会を支えてくださる芦北町総合支援事業に、心より感謝申し上げます。
「相棒の声に耳を傾けることもまた、農業なのだ」ということを学んだ一日でした。
今日は2年農業科によるミックスジャムの製造実習。
来週に開催される「デコポン祭」への出品に向けた、大切な準備です。
地域のみなさまと共に祭りを盛り上げたい、そんな思いで実習に励みます。
まずは全体説明を聞き、役割分担、器具の洗浄と手際よく実習を進める生徒たち。
工程の一つにクエン酸を加える実習があります。
担当職員から「色が変わるので注目」とのひとことが。
クエン酸を入れると、確かに鮮やかな色の変化が起こりました。
写真で見比べてみて、色の変化はわかりますか?
食品製造の実習には「化学の知識」が必要なのだと、改めて痛感する瞬間です。
その後は手分けをして瓶詰め実習へ。
瓶に詰め、内容量を微調整し、密閉。
担当者の厳しいチェックを経て完成です。
あとは後日、ラベルを貼ればいよいよ製品となります。
ですが、あまりの熱気と集中力のせいでしょうか。
ふと手元を見ると、瓶の口からジャムがあふれてしまう場面も。
ふり返れば、隣の生徒の帽子には、点々とジャムがはねた跡が残っていました。
そんなアクシデントも、一生懸命に実習に励んだ証です。
地域の方々に喜んでいただけるよう、生徒たちが知識と技術を詰め込んだこのミックスジャムは、来週の「デコポン祭」で販売します!
生徒たちの努力の結晶を、ぜひ会場で手に取ってみてください。
地域のみなさまとお会いできるのを、楽しみにしています!
「学校で、最先端のバイオ技術を学ぶ。」
皆さんは「エリートツリー」という言葉を聞いたことがありますか?通常の数倍のスピードで育ち、CO2をたっぷり吸収する。そんな魔法のような木を、なんと本校の生徒たちが日本製紙のプロの皆様と一緒に育てることになりました。
「エリートツリー」って知ってる?
今回の連携の大きな柱となるのが、今、林業界で最も注目されている「エリートツリー」です。
「エリートツリー」とは、多くの木々の中から、
成長が格段に早い
形が真っ直ぐで美しい
材質が優れている
という条件を兼ね備えた、まさに「選ばれしエリート」な個体のことです。
更に今回提供していただいたスギのエリートツリーは
二酸化炭素吸収量が1.5倍(日本製紙が栽培技術で特許取得)
花粉量が半分以下
という特性も持っています
まずは連携協定のキックオフ講演会として芦北町出身で日本製紙株式会社特別顧問であります馬城様に講演していただきました
そのあと、本校の鏡山演習林にて記念植林を行いました
今回の植林で約250本のエリートツリーを植えることでができました
これから生徒と共に管理・研究を行っていきます
さらに今回は株式会社南栄様と小川林産様の協力のもとシカ防止ネットの設置も行いました
小川林産では年間で50kmもの鳥獣被害対策ネットを設置しているそうで、3人とは思えない速度で設置されていました
これから始まる新たな取組み更に林業を担う生徒と共に管理・研究をしていきたいと思います応援よろしくお願いします
ブログでの紹介がすっかり遅くなってしまいましたが、今、芦北高校では「町」と「企業」、そして「学校」ががっちり手を組んだ、大きなプロジェクトが進んでいます。
令和6年5月、芦北町、芦北高校、そして株式会社共立ソリューションズの3者は、「地域活性化に関する包括連携協定」を締結しました。
芦北の農業のミライを創るため、大きな一歩を踏み出したのです。
「不知火」プロジェクトの目標
この協定の大きな柱の一つが、芦北の名産「不知火」の研究です。
これまでの伝統的な育て方に加え、最新のテクノロジーを導入することで、
• 「高品質な不知火を、よりスマートに、より安定して育てること」
• 「気候変動や人手不足に負けない、持続可能な農業モデルをつくること」
これらを目標に掲げ、芦北高校がその「最先端の研究基地」となります。
その挑戦を現場でリードしてくれるのが、地域活性化企業人の石井裕美(いしい ひろみ)さん。
そして本日、ついに「不知火」の苗木の植え付け実習当日を迎えました。
今回の研究の舞台は、数年前の豪雨で被害を受け、ずっと使えなくなっていたビニールハウス。
多くの方々の協力を得て、最新の設備がそろった「驚きの研究室」へと生まれ変わりました。
実習が始まると、ハウス内は一気に活気に包まれました。
まずは、石井さんから、このハウスに備わった最新設備についての紹介がありました。
生徒たちは、これまでのハウスとは違う、自動で環境を整える「スマート農業」の仕組みに興味津々の様子です。
続いて、果樹担当から、「不知火」の苗木の扱い方や植え付けの正しい手順について説明がありました。
いよいよ植え付けのスタートです!
今回の実習では、生徒と芦北町の職員さんがペアを組み、一本ずつ丁寧に苗木を土へ据えていきました。
土に触れ、対話をしながら「ミライの研究」の土台を築いていく実習に、生徒たちの目もキラキラと輝いていました。
さらに、本日は教頭先生も実習に参加し、生徒たちと一緒に汗を流しました。
町、企業、学校。
みんなで力を合わせて、芦北のミライをつくる挑戦がいよいよ本格的にスタートです!
これから、芦北にはどんなミライが待っているのか、本当に楽しみです!
果樹園の空気も少しずつ和らいできましたが、実習棟の中は「まだまだこれから」という活気に溢れています。
視線を上げれば、積み重なったコンテナの中には、出番を待つ黄金色の「不知火」たちが、今か今かと山のように控えています。
一つひとつ丁寧に、リズミカルにポリ袋へ包んでいく生徒たちの手。
指先に全神経を集中させるこの実習の時間は、余計な力が抜けるからでしょうか。
不思議と、教室にいる時よりも心の距離が近くなります。
「先生、この間、妹の卒業式に行ってきたんですよ」
「中学校の校歌の歌詞、今でも覚えてる?」
「いやぁ、インフルの時の喉の痛み、まじできつかったっす……」
そんな日常の報告や、他愛もない思い出話。
さらには、進路の真剣な相談から「将来は韓国に住んでみたいんです!」という、海を越えた大きな夢まで。
実習の手を休めることなく、けれど表情は教室で見せるそれよりもずっと柔らかい。
一つの果実を慈しむように扱うその手つきは、自分たちの未来も同じように、大切に紡いでいこうとする意志の表れのようにも見えます。
実習は、単に技術を学ぶ場ではありません。
「不知火」を介して、生徒たちの内面にある豊かな彩りに触れる。
黄金色の果実に囲まれながら、彼らの夢も少しずつ、形を成していく。
普段、教室では見せることのない表情や、なかなか話せないことまで感じることができる。
そんな「対話の時間」こそが、私たち指導者にとっても、代えがたい実習の魅力です。
本日は入試採点日。
校内は凛とした静寂に包まれ、生徒たちの声も、足音も聞こえません。
採点処理の画面に向き合い、マウスのクリック音だけが規則正しく響く採点室。
ふと窓の外の「峰崎さくらの森」に目をやると、私の脳内では、こんな会話が勝手に動き出していました。
(ここからは、私の脳内フィクションです。)
春の柔らかな日差しが降り注ぐなか、「大寒桜」が咲き誇る山の上から、一人の女性が楽しそうに坂道を下ってきました。
近所に住む、花好きの「あし子さん」です。
「あらー、先生!山の上はたいぎゃ綺麗かったバイ!昨日のブログば見て、居ても立ってもおられんくなってね。24年も経つと、桜も立派な『大人』になっとるねぇ」
「あし子さん、お久しぶりです。満足げに下りてこられましたね」
「……で、あの中にある『あのお花』も、一緒に連れて帰りたかと思うてきたとたい。卒業式に飾ってあったつの、えらい『もぞらしか(可愛らしい)』ったもんねぇ。……先生、あいた、なんて名前やったかいね?」
「あし子さん、あれは『サイネリア』っていう花ですよ。和名では『富貴菊(ふうきぎく)』とも呼ばれていて、縁起もいいんです」
「そうそう、サイネリアたい!覚えたバイ!……で、先生、今日は買えるとね?」
「残念ながら、今日は入試で中には入れんとですよ」
「なら、あのサイネリアは、いくらね?」
「一鉢、450円ですよ」
「ばっ!そぎゃん安かつね!? 生徒さんの手塩にかけた花が、そがん値段でよかとね!? ……して、何色のあっと? うちの玄関に合うごつ、よか色のあっとよかばってん」
「紫にピンク、爽やかな青、それに白とのグラデーション……。まるで宝石箱をひっくり返したような、鮮やかな色が揃っていますよ」
「わっちゃー、迷うねぇ! なら、試験の採点の終わって門の開いたら、一番に買いに来るけんね! うちの玄関と台所に置く分と、お隣りさんにもあげたか。それから息子夫婦の分も……。あいた、一番よか色のつば『予約』しといてはいよ!」
「ははは、さすがはあし子さん、お目が高いですね。サイネリアの花言葉は『明るい笑顔』や『希望』。いつも元気で花を愛するあし子さんと、大切な方々へ贈るのに、これほど似合う花はありませんよ」
「わっちゃー!そがんとね!なら、ますます楽しみになってきたバイ!」
(ここまでが、私の脳内フィクション。)
……現実は、クリック音だけが響く静かな採点室。
もちろん、今日はあし子さんは来ませんが(笑)、温室の中では生徒たちが丹精込めて育てたサイネリアが、本当に出番を待ちわびて咲き誇っています。
■実習のポイント:サイネリア(シネラリア)
卒業式や入学式を彩る「春を告げる花」として知られています。
生徒たちが温度管理や水やりに細心の注意を払い、育て上げました。
宝石のような鮮やかさが特徴です。
現在、本校農場にてサイネリアを「絶賛販売中」です。
「あし子さん」のように、宝石のような色彩に驚き、大切な人へ「明るい笑顔」を届けたいという方は、ぜひ事前にお電話にてお問い合わせください。
採点という大きな仕事が終われば、また賑やかな農場が戻ってきます。
皆様からのお電話、お待ちしております!
連絡先(0966)82−2034 担当:松野、平松
先日、本校では卒業式が挙行され、3年生が晴れやかな表情で学び舎を後にしました。
先輩たちの賑やかな声が消え、少しだけ静かになった実習棟。
しかし、農場の時計は止まることなく、次なる季節の幕開けを告げています。
本日3月5日は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」を迎えました。
大地が温まり、冬ごもりをしていた虫たちが土の窓を叩いて、次々と顔を出し始める季節です。
■「三寒四温」の雨と、本格始動の号令
ここ最近は、暖かい日が続いたかと思えば、急に冷え込む雨が降る……。
まさに「三寒四温」を地で行くような天気が続いています。
一雨ごとに寒さが和らぎ、その雨が潤いとなって、土の下で眠っていた命を力強く揺り起こしているようです。
農業の世界では、この啓蟄こそが「本格始動」の号令。
果樹園の草刈りに向かうと、そこには鮮やかな「菜の花」が咲き誇り、その蜜を求めて「ミツバチ」が忙しく羽音を響かせていました。
しかし、命が動き出すのは喜ばしいことばかりではありません。
暖かさと共に、作物たちを脅かす「病害虫」もまた活動を始めます。
芽吹きの美しさに目を細める間もなく、防除や観察といった「守り」の作業に追われる日々が始まります。
この地道な戦いこそが、豊かな実りを支える屋台骨。
本格的な農繁期の到来に、身の引き締まる思いです。
■ 二十四年の時を繋ぐ、桜の記憶
果樹園で作業をしていると、ふと山手の方から淡い色彩が目に飛び込んできました。
「あぁ、もうそんな時期か」と斜面の上を仰ぎ見れば、果樹園のさらに先にある「峰崎さくらの森」が、山肌を優しく染め上げています。
誘われるように坂を登り、森へと足を運んでみると、そこにはすでに淡いピンク色の花を咲かせた、美しい桜の姿がありました。
傍らには、「大寒桜(オオカンザクラ)」という表記と共に、「大松 茂」という名が記されていました。
本校林業科の職員である大松先生です。
お話を伺うと、この桜は創立80周年の記念事業として植樹されたものだそうです。
今から約24年前、当時の先生方や生徒たちが、未来の芦北高校を想って植えた小さな苗木が、今ではこうして立派な樹となり、春の訪れを一番に伝えてくれています。
■ 受け継がれる「守り」のバトン
3年生が卒業し、新しい季節が始まります。
「さくらの森」がそうであるように、私たちが日々向き合うこの農場も、多くの先輩方が手塩にかけて繋いできてくださったものです。
その一本一歩の歩みを、これからは2年生(新3年生)が責任を持って引き継いでいきます。
三寒四温の雨が土を潤し、やがて豊かな実りを結ぶように。
24年という時間の経過と、そこに流れる伝統の継承を深く感じながら、春の良き日を噛み締めています。
「啓蟄(けいちつ)」
羽音とともに、明日への希望が膨らむ芦北高校より。
1・2限目の果樹実習。
まだ少し冷たい朝の空気の中、2年生たちが向き合っていたのは、黄金色に輝く「不知火(しらぬい)」でした。
今日の実習は、一玉ずつ丁寧にポリ袋に入れる「個包装」。
数日間にわたる「予措(よそ)」を終え、いよいよ長期の「貯蔵(ちょぞう)」へと入るための、大切な橋渡しです。
実習のポイント
「予措」とは、収穫した果実を一定期間置き、果皮の水分を適度に飛ばして乾燥を促す工程です。
これによって果実が引き締まり、貯蔵中の腐敗を防ぐことができます。
「貯蔵」は、そこからさらに寝かせることで酸味を抜き、まろやかな甘みを引き出すための時間です。
実習棟を見渡すと、生徒たちは皆、とても真剣な表情でした。
その手元には、真っ白な手袋。
「わずかに爪が当たるだけでも、果実には傷がついてしまう」
その緊張感を、言葉以上に、彼らの慎重な手つきが語っていました。
わが子を扱うようなその真剣な眼差しに、指導者として、頼もしさを感じるほどです。
これまでは、何かあればすぐに3年生の「先輩」に聞けばよかった。
けれど、もうここには先輩はいません。
これまでは「後輩」として背中を追ってきた彼らですが、この広大な果樹園も、芦北高校が守り続けてきた伝統の味も。
これからは、君たちの肩にかかっているんですよ。
袋に包んでいたのは、単なる果実ではありません。
それは、先輩から受け取った「責任」という名の重いバトン。
一玉一玉に集中して実習に没頭する彼らの横顔は、いつの間にか、立派な「農の担い手」の顔になっていました。
先日、卒業生に贈るためにみんなで真心を込めて箱詰めした「不知火」。
あの時感じた「贈る喜び」は、今日のこの地道な実習があるからこそ生まれるものです。
袋に包まれた「不知火」たちは、生徒たちの決意を閉じ込めたように、実習棟の中でつややかに並んでいます。
3年生がいない分、少し広く感じるこの場所で。
2年生たちの新しい季節が、確かに動き出しています。
来年は、君たちも不知火を「もらう喜び」を噛み締め、笑顔で卒業を迎えたいですね。
その日のために、この一玉を、自分たちの手で大切に守っていきましょう。
Global Series Vol. 2:Ashikita Connections
[JP]
芦北高校農業科の活動を世界へ届けるシリーズ。
私たちが大切にしている活動の記録を厳選し、月に一度、英語版としてお届けします。
第2回は、2月24日の「高齢者施設でのフラワーアレンジ交流会」の記録です。
[Global Series Vol. 1:Beyond One’s Sight, Into Our Shared Vision はこちら]
[EN]
Sharing the passion of Ashikita Agricultural High School with the world. Once a month, we present an English edition of our specially selected stories. Vol. 2: Flower Arrangement Exchange at a Local Senior Care Facility (Feb 24th).
[Click here for Global Series Vol. 1:Beyond One’s Sight, Into Our Shared Vision]
— 2nd Year Floriculture Students: Flower Arrangement Workshop —
On Tuesday, February 24th, second-year students from the Agricultural Department specializing in Floriculture visited a local senior care facility. They served as instructors for a flower arrangement workshop, putting their daily studies into practice.
For this event, the students carefully selected and prepared floral materials based on a specific theme, planning every detail to ensure the residents would enjoy the experience.
■ Powering Practice with Lessons from the Welfare Department
A vital part of this exchange was the collaborative lesson held beforehand with our school's Welfare Department. Thanks to their professional guidance on "respecting others" and "eye-level communication," our students were able to connect with the residents naturally and confidently.
We extend our sincere gratitude to the Welfare Department. Those lessons truly allowed "flowers of smiles" to bloom at the facility today.
■ The Difficulty of Teaching and the Joy of Connecting
After the session, students shared their honest reflections on the challenges and rewards of real-world experience:
* "Teaching while making conversation was harder than I imagined, but it was rewarding to stay smiling and create arrangements together at eye level."
* "Everyone listened to me with such kindness and smiles that my nerves disappeared. What I learned from the Welfare Department was incredibly helpful."
* "I got a bit confused trying to help multiple people at once. I want to learn even more about flowers so I can give smoother explanations next time."
While facing the difficulty of putting thoughts into words, the joy of "having a wonderful conversation" was even greater. The students learned the importance of heartfelt interaction, going beyond just technical skills.
■ Aspirations Nurtured by the Community
We would like to express our deepest gratitude to the facility staff and residents for welcoming our students so warmly. The students' newfound motivation to "learn more" and "become experts" was sparked by these warm interactions.
With the support of our community, another lesson in the Agricultural Department has blossomed into a rich, life-changing experience.
本日、第77回卒業証書授与式を挙行いたしました
卒業生の皆さん、ご卒業本当におめでとうございます!
3年前、期待と不安を胸に入学した皆さんも、今日、立派にこの学び舎を巣立っていきました
朝早くいくと教室の黒板には在校生が書いたお祝いのメッセージが並んでいました
静寂の中いよいよ卒業生が入場してきました
緊張した顔の生徒もいれば、満面の笑顔の生徒もいてそれぞれの雰囲気が出ていました
各担任の呼称に元気よく返事をする姿は3年前の入学時との成長を感じられました
各学科の代表も力強く卒業証書を受け取っていました
校長式辞(全文はこちら)の最後には「教育スローガン「私は挑戦する、夢を実現するために」のとおり、皆さんは、夢を持って挑戦し続け、期待に応えてくれました。自分の成長を実感し、誇りとして、明日の力にしてください。」と励ましの言葉を送られていました
送辞では在校生総代から卒業生への思い、憧れ等があふれていました
答辞では代表して農業科田副さんが同級生への思い、学校生活の思い出、そして保護者への感謝の気持ちを語ってくれ、職員・保護者も胸が熱くなりました
最後の式歌(仰げば尊し、蛍の光)校歌斉唱は静かながらも透き通った歌声で歌い上げ、更に感動でした
退場ではお世話になった先生方、そして保護者へ感謝の言葉を伝えることができました
式後のHRでは一人一人に卒業証書が手渡され、これまでの3年間をクラスに伝えていました
そこではそれぞれの個性が光る涙あり、笑いあり、歌ありの和やかな最後のHRでした
式典での凛とした姿、最後のホームルームで見せた最高の笑顔。
そのすべてが私たちの宝物です✨
新しいステージでも、あなたらしく輝けますように。
教職員一同、皆さんの未来を全力で応援しています!
追記
卒業証書授与式壇上を彩りましたフラワーアレンジメントは2年農業科の前田さんが作製しました
アシスタントとして1年農業科の高佐さんも参加してくれました壇上に彩を与えてくれてありがとうございました
こちらのフラワーアレンジメントはしばらく本校事務室前に飾られますので、来校された際はぜひご覧ください
明後日の日曜日は、いよいよ卒業式。
今日は午前中に設営と予行が行われ、校内はいよいよ「その日」を迎える緊張感と寂しさに包まれました。
そんな中、農業科の2年生たちは、3年生への感謝を形にしようと、午後の時間いっぱいそれぞれの持ち場で大忙しでした。
一部の生徒たちは、3年生の教室へ。
終礼が終わってからも教室に残り、がらんとした黒板を、輝く未来へのエールで彩る装飾を担当してくれました。
何を描くかは自分たちで考えてくれたのですが、チョーク一本で描き出される世界は驚くほどダイナミックで、そして温かい!
黒板いっぱいに広がる大胆な構図と、そこにちりばめられた可愛いイラストたち。
みんなの自由な芸術的センスが爆発しています。
ちなみに、担任の私の一押しは……この写真に写っている、この「宇宙人」?
(何とも言えない絶妙な表情に、思わず笑みがこぼれてしまいました。笑)
最後は、教室を仕上げてくれたメンバーで記念にパシャリ。やり切った、いい顔をしています。
さて、その裏側では、ほかのメンバーたちもフル回転。
教室装飾と同時進行で、卒業生の胸元を飾るコサージュ作りや、式典の顔となるステージの巨大なフラワーアレンジ作成に打ち込みました。
見事な完成品は当日の様子をお伝えするブログでご確認ください。
「3年生のために」と、放課後の時間も惜しんで真剣に花材と向き合う姿は、もう立派な農業科のリーダー候補たちです。
さらに、農業科の卒業生には特別な贈り物を準備しました。
私たちが丹精込めて育てた、芦北の宝物「不知火(しらぬい)」です。
昨日、2年生果樹専攻生が「喜んでくれるかな」と一玉ずつ丁寧に、真心を込めて箱詰めしたものです。
卒業して、新しい生活が始まって、ふとした時にこの甘酸っぱい香りを嗅いで…… 芦北高校で過ごした、泥臭くも輝いていた日々を思い出してくれたら。
そんな願いを込めて送り出しました。
3年生、卒業おめでとう。
明後日、最高の門出になりますように!
いよいよ明後日は、令和7年度「第77回 卒業証書授与式」が挙行されます
現在、校内では教職員と在校生が一丸となって、3年生の門出を祝うための準備を急ピッチで進めています。本日の準備の様子を少しだけお届けします
壇上を彩るフラワーアレンジメントの様子
どのような装飾になるか楽しみですね
完成バージョンは卒業証書授与式のブログで掲載します
〜 熟練技能者に学ぶ、2年生草花専攻生フラワーアレンジ実技指導 〜
農業科2年生の草花専攻生を対象に、フラワーアレンジメント講習会を実施しました。
本講習会は「熊本県職業能力開発協会」のご協力のもと、第一線で活躍される熟練技能者の方を講師としてお招きし、直接手ほどきを受ける貴重な実技指導の場となっています。
芦北高校ではこの「本物の技」に触れる機会を大切にしており、2年生で年間6回、3年生では年間10回という継続的な指導を通じて、基礎から応用まで着実にステップアップを図っています。
■ 「自分らしさ」を形にする。感性と個性の探究
今回の実技指導では、基礎技術の習得はもちろんのこと、生徒一人ひとりの「感性」を磨き、内に秘めた「個性」を表現することに重点が置かれました。
色とりどりの花材を前に、最初は戸惑っていた生徒たち。
しかし、熟練の技を持つ講師の先生から、花それぞれの個性を生かす捉え方や、自由な発想を大切にする姿勢について助言をいただくと、実習室の空気は一変しました。
・高低差を活かしてダイナミックな流れを作る生徒
・繊細な小花を重ねて、静かな奥行きを表現する生徒
・色彩の調和にこだわり、独自の美意識を追求する生徒
熟練の技術に裏打ちされた自由な表現を間近で見ることで、生徒たちは「正解」をなぞるのではなく、自らの感性で作品を創り上げる喜びを深く実感していました。
■ 確かな技術指導への感謝と、深まる「寄り添う心」
全6回の講習を経て、2年生の生徒たちは見違えるほど成長しました。
道具の扱いといった基本所作から、空間を捉える造形力まで、熟練技能者の方による丁寧な実技指導が、生徒たちの自信へと繋がっています。
実は、こうした日ごろの真剣な学びが、先日の「高齢者施設でのフラワーアレンジ交流会」でも大いに生かされました。
プロから学んだ「花を通じて心を届ける技術」や「相手の感性を尊重する姿勢」があったからこそ、利用者の方々の笑顔を引き出すことができたのだと、改めて実感しています。
【あわせて読みたい】高齢者施設での交流会の様子はこちら
ご指導いただいた講師の先生、そして派遣いただいた熊本県職業能力開発協会の皆様、厚く御礼申し上げます。
プロの厳しさと温かさに触れるこの時間は、生徒たちが将来、農業やものづくりの担い手として、また心豊かな表現者として羽ばたくための大きな糧となりました。
来年度、3年生になれば全10回のさらに高度な講習が待っています。
今回磨いた技術と感性を大切に、さらなる高みを目指して歩みを進めていきます。
〜 北海道大学&先端企業と描く、未来の農業体験 〜
本日、本校農業科にて「スマート農業研修」を実施しました。
本研修は、本校卒業生が北海道大学に勤務されているご縁で始まり、今年で早くも3回目を迎えます。
開会行事では、校長先生が若かりし頃に在学されていた先輩との絆についても触れられ、伝統と未来が交差する特別な一日となりました。
■【午前】データと最新技術が変える農業の姿
座学では、北海道大学の星野教授やヤンマーアグリジャパン様より「経験と勘の農業から、データに基づいた再現性のある産業への変革」について学びました。
また、サングリン太陽園様による北海道の広大なドローン活用事例や、NTT e-Drone Technology様による最新の獣害対策など、スマート農業の最前線を凝縮して吸収しました。
■【午後】五感で学ぶ!最先端の「実学」を体感
午後は武道場と圃場に分かれ、最新機器の音や振動を肌で感じるローテーション研修を行いました。
① 農業用ドローン(NTT e-Drone Technology)
圃場では、実際に水を使った薬剤散布デモンストレーションを見学しました。
プロペラが空気を切り裂く力強い風圧と、低く響くローター音。
頭上を通過する瞬間の迫力に、生徒たちからは「おぉー!」と驚きの声が漏れます。
均一に、そして力強く水が噴霧される様子を間近に見て、空から行われる効率的な農作業の形をリアルに体感しました。
② ドローンサッカー体験(サングリン太陽園)
武道場ではドローンサッカーに挑戦。
球状のガードに包まれた機体を操りますが、これが至難の業。
スティックをほんの数ミリ動かすだけで、機体は敏感に反応して大きく揺れ、あらぬ方向へ。
生徒たちは機体の挙動を必死に目で追い、プロポを握る手にじわりと汗をかきながら、繊細かつダイナミックな操作に格闘。
最新技術を「操る」難しさと面白さに没頭していました。
③ 走行アシストトラクタ・ラジコン草刈機(ヤンマーアグリジャパン)
トラクタ試乗では、エンジンの心地よい振動を全身で感じながら、最新の運転支援技術を体感しました。
1.指示を受けて乗車:高い運転席からの視界に、背筋が伸びる思いでハンドルを握ります。
2.旋回後にこの「魔法のボタン」を押す:旋回を終え、基準線に合わせてスイッチをON!
3.手を放してもまっすぐ進む:ゴツゴツとした土の感触をタイヤが拾いながらも、ハンドルが勝手にスルスルと回り、寸分違わず直進。
自分の手を離れているのに意志を持って進む機械の動きに、感動が広がります。
4.見てください、全員まっすぐの走行跡です:実習を終え、振り返ると圃場には完璧に等間隔で引かれた直線の山。
自分たちの「操縦」がデータと融合して描いた美しい景色に、農業の新しい形を確信しました。
感謝を込めて
北の大地よりお越しいただいた北海道大学の皆様、そして情熱的なご指導をいただいた企業の皆様、誠にありがとうございました。
五感で刻んだこの貴重な学びを、これからの実習や自身の進路に力強く活かしていきます!
この度、JAグループ熊本様より、農業を学ぶ高校生の学習に役立ててもらうために農業用機材をご寄贈いただきました
全体の贈呈式(3月9日)に先立ちまして、個別の本校の方で贈呈式を行いました
本校はバッテリー式刈払機2台とチェーンソー2台を寄贈していただきました
校内で行われた贈呈式では、JAグループ熊本の担当の方から「これからの熊本の農業を支える若い力に、ぜひ役立ててほしい」と温かい激励の言葉をいただきました
受け取った生徒代表も、新しい機材を前に「これからの日本の農業を背負っていけるように、新しい機材と共に頑張ります」と、目を輝かせながら抱負を語ってくれました
いただいた機材は大切に安全に生徒の実習に使わせていただきます
JAグループ熊本様本当にありがとうございました
福祉科の1・2年生は、2月4日(水)5・6時間目に、NPO法人ソーシャルインクルージョンセンターの高濱様ご協力のもと、パラスポーツコーディネーターの山本行文様に「車いすバスケットボール体験会」を開催していただきました✨
芦北高校では、NPO法人ソーシャルインクルージョンセンター様のご協力により車いすバスケットボール体験会を実施しています。この授業は、「 障がいのある人、特に車いす利用者の体験談を聴き、障がいのある当事者及び介助者の双方の観点に立ち、障がいの特性や人権問題に対する理解を深める。また、車いすバスケットボールの体験をとおして、障がい者スポーツの楽しさ、迫力、技術の難しさなどを実感し、心身の状況に応じて生涯にわたりスポーツを楽しむ環境づくりの重要性について考える機会とする。 」を目的としています。
今回の講師もパラスポーツコーディネーターの 山本行文 様です。
まずは山本様の紹介をさせていただきます。山本行文さんは、日本の車いすアスリートの先駆者であり、熊本県出身の方です。車いすマラソンの選手として、1984年ニューヨーク・ストークマンデビルパラリンピック(1984年ロサンゼルスオリンピック時)以降3回のパラリンピックに出場されています。1983年~1992年シーズンの車いすマラソン日本記録保持者。1998年の長野パラリンピック開会式では聖火リレーにおける競技場内の最終ランナーを務められました。
現在は、パラスポーツコーディネーターとして、障がいのある人とスポーツをつなぐ活動に取り組まれています。競技体験会や指導者研修の企画・運営、学校や地域と連携した普及活動を通して、多様性を尊重する社会づくりに貢献されており、誰もが楽しめるスポーツの力を、次世代へ伝えられています。
そんな素晴らしいご経歴の山本様のご協力のもと、まずは車いすの走行の練習に入りました。
車いすのハンドリムを思いっきり前に押し、全力で漕ぎました。
前に漕ぐときは、重心を前にかける、止まるときは重心を後ろにかける。思いっきり止まって、進行方向を変えるなど、頭と体と車いすを使って行いました。
3人で1つの車いすを活用し、順番に練習をしました。待っている時間は、どんな風に漕ぐと早く移動できるのか、素早く止まれるのか、またターンの仕方を見て学びみんなで声を出し合いながら取り組みました。
後半には、4チームに分かれゲームを行いました。
最近まで体育の授業でもバスケットボールがあっていましたが、「車いすを動かすこと」と「ボールをパスしてコントロール」することの両立が難しく、悪戦苦闘していました。
ゲームを重ねるうちに、コートの中でも外でも声を掛け合い、ボールをつなぐことができていました。
車いすユーザーの視点、また同じ環境で競技が行えるということを体験し、理解することができました。
また、失敗してもチームで協力し、立ち上がる力強さを身につけた瞬間でもありました。
ご協力いただきました、山本様・高濱様、車いすを運んでくださった業者の方、本当にありがとうございました!!!
来年度はより、学びを深め開催していきたいと思います。
〜 2年生草花専攻生 高齢者施設でのフラワーアレンジ交流会 〜
2月24日(火)、農業科2年生の草花専攻生は地域の高齢者施設を訪問し、フラワーアレンジメントの講師を務める交流実習を行いました。
この日のために、生徒たちはテーマに合わせた花材を丁寧に選別・準備し、利用者の方々に喜んでいただけるよう計画を練って当日を迎えました。
■ 福祉科の教えを現場の「力」に
今回の実習を語る上で欠かせないのが、事前に行われた福祉科との連携授業です。
専門的な視点から「相手を敬う心」や「目線を合わせたコミュニケーション」を熱心にご指導いただいたおかげで、生徒たちは迷うことなく利用者の方々の懐に飛び込むことができました。
事前指導をしていただいた福祉科の皆様、本当にありがとうございました。その教えが、今日、現場で見事な笑顔の花を咲かせました。
【あわせて読みたい】事前指導の様子はこちら
■ 現場で知った「伝える」難しさと通じ合う喜び
実習を終えた生徒たちからは、現場を経験したからこそ得られた、等身大の感想が寄せられました。
・「会話をしながら教えるのは想像以上に難しかったけれど、目線を合わせて一緒にアレンジができ、笑顔を忘れずに過ごせて楽しかった」
・「皆さん優しく笑顔で聞いてくれたので、緊張が解けて気持ちが楽になった。福祉科で教わったことがとても生きた」
・「一度に複数の方へ対応して頭が混乱することもあった。次はもっとスムーズに説明できるよう、さらに花について詳しくなりたい」
言葉で伝える難しさに直面しながらも、それを上回る「お話ができて楽しかった」という喜び。生徒たちは技術だけでなく、心の交流の大切さを学んだようです。
■ 地域に支えられ、育つ志
生徒たちを温かく迎え入れ、貴重な実践の場をくださった施設の皆様に心より感謝申し上げます。
「もっと覚えたい」「もっと詳しくなりたい」という生徒たちの意欲は、利用者の方々との温かい交流があってこそ芽生えたものです。
地域の力を借りて、農業科の学びがまた一つ、豊かな経験へと変わりました。
水俣市介護保険サービス事業者連絡協議会主催による「専門職による出前講座」を実施しました
①介護支援専門員、②訪問看護師、③訪問リハビリ職の部会から講師をお招きし、業務内容ややりがいなどについてお話しを聞くことができました。
生徒はそれぞれ自分の希望進路に沿ったブースを選び、たくさん質問しました。
この出前講座は昨年に引き続き、2回目です。
実際に働かれている専門職からのお話は、生徒にとって貴重なものです。
生徒は、自分が働くイメージを抱くことができたようで、今後も夢実現に向けて頑張ると決意しました
先日、放課後に福祉科の実習室を覗くと、実技テストに向けて1・2年生が練習をしていました。
2年生は「視覚障がい者を食堂まで誘導し、昼食のメニューを伝え、どこに何があるかを伝える」という課題です。
1年生は衣服の着脱介助の課題です。
「介護」は、介護をする人と受ける人とで信頼関係を築く事が大切です。しっかりコミュニケーションを図り、相手が何をされたいか汲み取ります。介護で大事なことはもちろんその技術ですが、実はその土台はコミュニケーションなんです。
「自分で学ぶ」ことができると、授業中の気づきも多いでしょうね。次の授業はみんなでこの課題の振り返りをしていきます
※写真はこれだけですが、他にも練習する生徒がいました。
「美里町 町長杯GRATIA Futsal U-23」に出場しました。
熊本県の高校チームやフットサルクラブチーム、そして県外からも2校参加し、9チームによる総当たり戦で行われました。
10分2得点ノックアウト方式(引き分けの場合は、先制点もしくは先に枠内シュートを打ったチームの勝利)という、この大会ならではのレギュレーションで、目まぐるしい展開が最大の魅力です。
芦北高校サッカー部の良さはチームワークです。1試合終わるたびに、自分たちで話し合います。
守備は良くなってきたので、奪ったボールをどう攻撃に移すか、それぞれ意見を出しみんなで考えます。
結果は8位でした。引き分けルールによる敗戦が2試合もあり、やはり得点力を上げていかないことには、いくら良い守備をしても勝ちにはつながらないということ。今回、強いチームと試合ができたことでチームの課題がはっきりしました。
現在、フットサルリーグ戦も進行中で、3月に最後2試合します。
「目的」を持ってしっかりトレーニングし、全員の力で勝利を目指します
この1日、生徒と過ごしているとたくさんの良いところを見つけました。とにかく「サッカーが好き」なんだなと。
他チームの試合をずっと観戦し、良いプレーには拍手し讃えます。
試合中、接触プレーで相手を倒してしまった時は手を差し伸べます。
当たり前かもしれませんが、スマホはほとんど触らない。
ある監督からは「芦高生がトイレのスリッパをきちんと並べてくれました」と褒めていただきました。
保護者様、OBのおかげで、少ない人数ながら楽しくから活動できています。
改めて、部活動の良さに気づかせてもらいました。
「立春」を迎え、新しい一年の起点に立った日から、わずか半月。
つい先日、春の始まりを喜んだばかりだというのに、暦はもう次の節目である「雨水(うすい)」を迎えました。
空から降るものが雪から雨へと変わり、凍てついていた土が解け、水となる。
そんな自然のサイクルに合わせるかのように、私たちの農場でも、驚くほどの速さで「季節」と「世代」が動き出しています。
■ 受け継がれる「黄金色のバトン」
本日、農業科2年生の実習では、「不知火(しらぬい)」の収穫を行いました。
これまでこの農場の「不知火」を守り、収穫の重みを担ってきたのは、主に3年生たちでした。
しかし今日は、2年生がそのバトンをしっかりと受け取り、自分たちの手で収穫に臨みます。
ハウスの中は、まだひっそりと静かです。
柑橘特有のあの甘い香りが漂い始めるのは、収穫を終えた果実たちが貯蔵庫でじっくりと眠り、追熟を経てからのこと。
今はまだ、樹の上で寒さに耐え抜いた黄金色の果実たちが、静かにその時を待っています。
本日の実習には、卒業アルバムの制作業者さんも撮影に来てくださいました。
カメラを向けられ、誇らしげに「不知火」を掲げる2年生たち。その姿をレンズ越しに見つめていると、ふと胸に迫るものがあります。
「ついこの間、2年生に進級したばかりだと思っていたのに……」
農業の世界では、収穫は次のサイクルの始まりでもあります。
気づけばもう、彼らの「卒業」に向けた記録が始まっている。
時の針が刻む早さを、改めて実感せずにはいられません。
■ 足元の小さな春と、旅立ちの涙
実習の合間、休憩する生徒たちの足元にふと目をやると、そこには「ホトケノザ」や「ナズナ」が、春の柔らかな日差しを浴びて可憐に花を咲かせていました。
厳しい寒さを越え、誰に気づかれずとも、解け始めた土の上で精一杯に命を謳歌する野の花たち。
その姿は、一歩ずつ自立へと向かう生徒たちの姿とも重なり、温かな光に包まれて輝いています。
本校では間もなく、3年生が学び舎を去る日を迎えます。
この芦北の地で汗を流し、時には人知れず悔しい涙を流した日もあったことでしょう。
今の皆さんの心境は、もしかしたら冷たい雨の中にいるような、寂しさや不安が混ざり合ったものかもしれません。
しかし、農業を学ぶ皆さんは知っています。
「雨が降らなければ、芽は出ない」ということを。
そして、その芽は雨の潤いを得てこそ、やがて力強い茎を伸ばし、鮮やかな花を咲かせ、いつか誰かを笑顔にする豊かな実りへと繋がっていくのです。
これまでの3年間の努力、そして別れを惜しむその涙。
それらすべてが今の皆さんにとっての「恵みの雨」となり、カチカチに固まっていた不安を解かし、心という土壌を優しく、豊かに潤してくれました。
その潤いがあるからこそ、皆さんが新しく踏み出す地でも、希望という名の花が咲き誇ることを信じています。
■ 変化を慈しむ季節
実習地を歩いてみると、長靴の底から伝わる土の感触が、先週よりもずっと柔らかくなっていることに気づきます。
3年生が守ってきたこの農場を、2年生が「潤った土」と共に、引き継いでいきます。
卒業アルバムに刻まれる今日の笑顔が、いつか彼らが道に迷ったとき、自らを潤す記憶の雫となることを願って。
新しい命を育む、温かな季節がすぐそこまで来ています。
「雨水(うすい)」
一雨ごとに、希望が膨らむ芦北高校より。
2月18日本校林業科1・2年生を対象にのグローバル人材育成事業*の一環として、外部講師を招いた「ドローン研修」を実施しました
*芦北町の総合支援事業より支出していただいております。
講師としまして本校OBでもありますHIGH PEAK 高峰 裕介 様、Agrid 矢尾板 享 様をお迎えして行われました
座学:ドローンの仕組みと法律を学ぶ
まずは、航空法や安全管理について。「空のルール」を守ることの大切さを真剣な表情で学びました
実演:「自動追尾機能」のデモンストレーション!
生徒が走ると、ドローンが一定の距離を保ったまま、まるでペットのように後ろを付いてきます。
「AIが自分で判断して飛んでいるんだ……」と、プログラムの精度の高さに、会場からは驚きと感動の声が上がっていました
あらゆる分野で活躍するドローン技術を実際に体感することができ、生徒たちの将来もドローンの飛んでいる空のように高く広がっていったと思います
〜 三ツ星フェス出店 & 今夜テレビ放送のお知らせ 〜
いよいよ今週末、農業科の学びの成果を披露する大きな舞台がやってきます。
3年生が中心となって大切に管理し、見事に実らせた「不知火」。
その最高の素材を受け継ぎ、1年生が自らの手でスイーツへと昇華させ、熊本の皆様にお届けします。
・芦高自慢の味が「三ツ星グルメフェス」に登場!
熊本市花畑広場一帯で開催される『食のみやこ熊本 三ツ星グルメフェス』に、芦北高校が参戦します!
今回お届けするのは、ジューシーな甘みの「不知火」と、香り高い「みなまた茶」を掛け合わせた特製マフィン。
芦北の自然と、生徒たちの愛情がぎゅっと詰まった、ここでしか味わえない自信作です。
・「プロ」の顔で挑む、妥協なき製造実習
現在、食品加工実習室では、本番に向けた最終段階の実習が急ピッチで進んでいます。
昨日は、焼き上がったマフィンの上に丁寧にアイシングを施す「仕上げ」を。
そして本日は、一つひとつを美しく包み上げる「包装」の実習に臨んでいます。
実習室に漂うのは、心地よい緊張感。
口にする方の安心・安全を守るため、徹底した衛生管理のもと、指先まで神経を研ぎ澄ませるその姿は、もう立派な「作り手」であり、プロの表情そのものです。
先輩たちが育てた農産物が、最高の状態で届くように——。
その一心で、最後まで一切の妥協なく実習に励んでいます。
【限定販売】2月21日(土)は花畑広場へ!
生徒たちの情熱が詰まったマフィンは、以下の日時・場所で販売いたします。
出店日: 2月21日(土)のみ
時 間: 11:00 〜(※売り切れ次第終了となります)
場 所: 熊本市 花畑広場(三ツ星グルメフェス会場内)
販売品: 芦北高校産 不知火とみなまた茶のマフィン
イベント全体の詳細については、こちらの公式サイトをご覧ください。
※本校の出店は21日(土)限定となります。
一つひとつが手作りのため、数に限りがございます。
生徒たちの努力の結晶を、ぜひお早めにお買い求めください!
・今夜19時、その「熱」がテレビで紹介されます
フェスを前に、嬉しいお知らせがもう一つ。
本日2月18日(水)夜19:00放送の『週刊山崎くん』(RKKテレビ)にて、本校生徒の活動の様子が紹介されます!
マフィン製造実習のこだわりや、日々ひたむきに農業と向き合う1年生たちの姿を、ぜひご覧ください。
テレビを通じて彼らの情熱に触れていただければ、週末のマフィンがより一層、心に響く味わいになるはずです。
先輩方が大切に育てた素材への想いを、1年生が確かな技術で形にしました。
芦北高校農業科の「絆」が詰まったマフィンと共に、最高の笑顔で皆様をお迎えします。
今夜はテレビの前で。
そして土曜日は、花畑広場でお会いしましょう!
2月17日に本校の裏手に広がる「峰崎農場」にて、近隣の小学生を招いた森林教室を開催しました
今回の主役は、普段は教室で学んでいる本校の生徒たち。この日は「高校生先生」として、湯浦小学校・内野小学校の5年生に自然の豊かさと大切さを伝える大役を務めました!
森育・木育班の3年生の最後の課題研究活動です
森の役割を学ぶ「紙芝居」
高校生手作りの紙芝居で、森が私たちの生活との関係性を分かりやすく解説しました
迫力満点!伐倒(ばっとう)見学
大きな木が音を立てて倒れる瞬間を間近で見学。「おぉ〜!」という歓声とともに、林業の現場の力強さを肌で感じてもらいました
未来へつなぐ植林体験
「大きくなってね」と願いを込めて、各学校一本ずつみんなで協力して丁寧に苗木を植えました。自分たちが植えた木が、数十年後の豊かな森を作ります
後半はネイチャーゲームとしてビンゴ大会とどんぐりグランプリを開催
森の中にある植物を探してビンゴを完成させたり、どんぐりの大きさや形を比べたりしました
峰崎農場の豊かな自然の中で、世代を超えた素敵な交流が生まれた一日でした。参加してくれた小学生のみなさん、ありがとうございました!また、ぜひ遊びに来てくださいね
〜 地域の現状を知り、志に触れる。就農教育講演会を開催 〜
2月17日(火)、農業科2年生18名を対象に「就農教育講演会」を開催しました。
地域の農業の未来を担う生徒たちにとって、現場の最前線で活躍する方々の知恵と情熱に触れる、極めて濃密な時間となりました。
■ 芦北農業の「いま」と、支える仕組みを知る
講演会の冒頭では、県芦北農業普及振興課の皆様より、芦北町における農業や担い手の現状について詳しく説明をいただきました。
特に、JAあしきたが取り組んでいる「リリーフ園」(農作業の負担を軽減し、持続可能な農業を支える仕組み)の紹介では、地域が一丸となって農業を守ろうとする体制について学び、自分たちが学ぶ農業が地域にいかに根差しているかを再認識しました。
■ なぜ、私は農業を選んだのか――若手農家の「志」
続いて、地元の若手農業経営者グループ「芦北4Hクラブ」より、林田様、田中様、菊池様の3名が登壇。
お一人ずつ、「農業を志した理由や背景」について講話をいただきました。
一度は別の道に進みながらも家業を継ぐ決意をしたエピソードや、自然と共に生きる道を選んだ背景など、それぞれの物語には「苦労」を上回る「農業への誇り」が溢れていました。
生徒たちは、自分たちの少し先を歩む先輩方の言葉に、真剣な眼差しで聞き入っていました。
■ 現場のプロと語り合う、農業のイメージと可能性
後半のグループワークでは、生徒たちの率直な「農業へのイメージ」をテーマに語り合いました。
といった問いに対し、講師の皆様はご自身の経験を交えながら、一つひとつ丁寧に応えてくださいました。
対話を通じて、生徒たちの中にある「大変そう」という漠然としたイメージが、「工夫次第でいくらでも面白くなる仕事」というポジティブなものへと変化していく様子が印象的でした。
■ 「学び」を「職業」として捉える一歩に
今回の講演会は、日頃の実習や座学での学びを、将来の具体的な「職業」として捉えるための非常に良い機会となりました。
地域の専門家や現役農家の皆様から贈られた「現場の熱」を肌で感じたことで、生徒たちは、自分たちが磨いている技術が地域の未来を支える仕事へと直結していることを、改めて実感したはずです。
普及振興課ならびに芦北4Hクラブの皆様、誠にありがとうございました!
〜 学科の垣根を越え、学校の総力を結集して交流会へ 〜
来週2月24日(火)、農業科2年草花専攻の生徒たちは、地域との大切な交流行事「フラワーアレンジメント交流会(五松園デイサービス)」に臨みます。
この本番を前に、本日6時間目、生徒たちはいつもの実習棟を離れ、福祉科の教室を訪ねました。
目的は、福祉の専門家から「高齢者の方々に寄り添う技術と心」を直接学ぶこと。
芦北高校の専門性を結集し、学校全体の力を最大化して地域に届けるための特別な挑戦です。
■ 「さすが福祉科!」温かな空気から始まった学び
授業は班ごとの学習形式で行われました。
まず驚いたのは、自己紹介の場面です。
一人が話し終えるたびに、福祉科の教室には自然と温かな拍手が沸き起こります。
「相手を認め、受け入れる」という姿勢が、福祉科では当たり前の文化として根付いています。
その空気感に触れただけで、農業科の生徒たちにとっては、他学科の専門性を肌で知る貴重な学びとなりました。
■ 実践的なロールプレイで学ぶ「寄り添う技術」
授業では、福祉科の先生と生徒によるロールプレイが披露されました。
具体的な場面を想定した指導を目の当たりにし、生徒たちはメモを取りながら、交流会当日の自分の動きをイメージしていました。
■ 技術の先にある、最も大切な「尊重の念」
麻痺への配慮や目線の合わせ方など、教わった技術はどれも即戦力になるものばかりです。
しかし、その授業を見守る中で強く感じたのは、「技術以上に大切なのは、コミュニケーションを図ろうとする気持ちや、相手を尊重する心である」ということです。
農業科の生徒にとっても、福祉科が普段どれほど深く「人」と向き合っているかを知る良い機会となり、同時に、自分たちが育てた花を届けるための「真のホスピタリティ」を学ぶ、極めて実践的な時間となりました。
■ チーム「芦北高校」で、いざ本番へ!
農業科の「花」と、福祉科の「心」。
学科の枠を越えて互いに高め合える環境こそ、本校の誇りです。
本日授かった「専門家からのバトン」を胸に、来週の本番では五松園の皆様に最高の笑顔と彩りをお届けしてきます!
事前学習は、明後日18日(水)も続きます。
「チーム芦高」の総力戦、どうぞご期待ください!
2月16日に熊本大学教育学部の田口様と崇城大学総合教育センターの西本様による木育講座が行われました
なぜ「木を使う」ことがカーボンニュートラルにつながるの?
「木を伐ったらマイナスじゃないの?」と思うかもしれません。でも、ここがポイントです!
成長期が一番吸う: 若い木は、成長するためにぐんぐんCO2を吸い込みます。
成長期が終わった木は休憩: 成長が止まった老齢樹は、吸収量も落ち着いてしまいます。
バトンタッチ: 古い木を伐って「街の第2の森林(家具など)」として使い、その跡地に新しい苗木を植える。
この一連の流れがとても大切なんです
田口先生が教材として持ってこられた品々のなかには生徒たちの興味をそそるものがたくさんあり、説明を受けると生徒たちから驚きの声が上がっていました
話だけでなくいろいろな道具を使って実際に体験してみることで新たな発見や気づきがありました
日本人の多くが感じている木に対するプラスのイメージをより多くの人たちに伝えられるような活動をしていくのも私たちの役割だと思います
木材の魅力に改めて気づくことのできた楽しい2時間でした
田口先生、西本先生本当にありがとうございました。
── 相棒図鑑 其の二 「鋏(はさみ)一族」 ──
シリーズ第二回は、私たちの指先の延長ともいえる、最も鋭利な相棒たちをご紹介します。
農場の冬は、剪定(せんてい)、収穫の季節。
静まり返った果樹園にはカチリ、カチリと、彼らが冷たい空気を切り裂く音が響き渡ります。
一口に「ハサミ」と言っても、その役割は驚くほど細分化されています。
しかし、彼らに共通しているのは「鋭利な刃を持つ一族」であるということ。
ひとたび扱いを誤れば、容赦なく牙を剥き、使い手にケガを負わせます。
「一族を怒らせてはいけない」——。
生徒たちが最初に教わるのは、道具への敬意と、正しい距離感。
すなわち、一族の「掟(おきて)」です。
その鋭さを常に維持し、正しく使いこなすことこそが、農場を預かる私たちの誇りでもあります。
■ 剪定鋏(せんていばさみ) 「一太刀に、翌年の実りを託す『剛の者』」
太い枝も一刀両断にする、一族の力持ち。
このハサミがどこを断つかで、来年の実りが決まります。
握った時のずっしりとした重みは、命の選別を託された責任の重さです。
■ 採果鋏・採収鋏(さいかばさみ・さいしゅうばさみ) 「果実を慈しみ、軸のみを射抜く『指先の魔術師』」
刃先が細く、反り上がった独特の形。
果実を傷つけず、軸だけを確実に捉えるための知恵です。
収穫の喜びを一番近くで支える、最も繊細な仕事人です。
■ 高枝鋏(たかえだばさみ) 「青空へ手を伸ばし、光の旋律を整える『天空の指揮者』」
人の手が届かない高い場所。
青空を背景にスッと伸びて、光の道を整えます。
地上から操る生徒との、呼吸の合った連携が必要です。
■ 充電式剪定鋏 「静寂の中に、一瞬の閃光を秘めた『新鋭の刺客』」
指先のわずかな動きで、硬い枝を吸い込まれるように切り落とす新世代。
その利便性の裏側には、これまでのハサミ以上に「掟」を守る緊張感が漂っています。
■ 事務のハサミ 「教室と農場を繋ぎ、現場の日常を支える『万能の影武者』」
肥料袋の開封から、「不知火」の重い果実を支える「玉吊り紐」のカットまで。
教室と農場の境界を越えてマルチに活躍する、身近な協力者です。
冬の寒さでかじかむ指先も、彼らを握り、カチリと音が響けば、不思議と心が引き締まります。
鉄の冷たさ、バネの跳ね返り、枝を断つ瞬間の衝撃。
生徒たちはハサミを通じて、樹と対話し、自分自身の集中力を研ぎ澄ませていきます。
次の春、美しい花が咲き誇るその日まで、一族と共に挑む真剣勝負は続きます。
「その一太刀(ひとたち)が、未来の果実を形作る。ハサミを磨くことは、磨く人の心も磨きます。」
2月7日(土)、熊本市花畑広場。
吹き抜ける寒風を熱気で塗り替えた、最高の一戦が幕を閉じました。
『第5回 くまもとジビエ甲子園』
芦北高校ナインは持てる力をすべて出し切り、見事「3位入賞」を果たしました!
■ 木村知事のサプライズ激励!
激闘の最中、マウンド(テント)には嬉しい訪問者が。
なんと熊本県の木村知事が激励に訪れてくださいました!
知事からの温かい言葉を受け、生徒たちの表情もパッと明るく。
芦北のジビエが持つ魅力を、直接力強くお伝えすることができた、誇らしい瞬間でした。
■ 硬い舗装の上に刻んだ、熱い足跡
結果は堂々の3位!
……ですが、やはりそこは勝負の舞台に一年間の情熱を注いできた芦高メンバー。
もしここが本物の甲子園球場なら、きっと涙とともに「会場の土」を瓶に詰めていたことでしょう。
あいにく足元は硬い舗装。
土こそ持ち帰れませんでしたが、この場所で全力投球した時間と、少しの悔しさは、彼らにとって何よりの宝物になりました。
この想いは、きっと後輩たちが来年、さらに磨き上げた一杯とともに受け継いでくれるはずです。
■ 3年生が繋いだ「一年間の研究」の集大成
今回、何より胸を熱くさせたのは、卒業を目前に控えた3年生たちの姿です。
本来なら家庭学習期間。
しかし、彼らはバット(調理器具)を置きませんでした。
この日のために積み重ねてきた「一年間の研究の取り組み」。
試行錯誤を繰り返したレシピはもちろん、「自分たちの想いを一目で伝えたい」と生徒自身が作成した、魂のこもったポップもその研究の成果の一つです。
その探究の成果を形にするため、自主的に動く彼らの背中は、まさにチームを牽引する頼もしい先輩そのものでした。
■ 食品製造担当として感じた、純粋な「志」
「一人でも多くの人に、ジビエの魅力を知ってほしい」
忙しい調理の手を休めることなく、一人ひとりのお客様へ真っ直ぐに向き合う生徒たち。
食品製造を担当するものとして、彼らの技術の向上はもちろんですが、何よりこの「純粋な思い」が見れたことが、言葉にできないほど嬉しかったです。
彼らはこの舞台で、「食の尊さ」と「届ける喜び」を、笑顔のフルスイングで証明してくれました。
■ 終わりに
3年生はこの後、それぞれの「次のマウンド」へと進みます。
このジビエ甲子園で流した汗と、人工芝の前で誓った悔しさ、そして一年間向き合ってきた研究への誇りがあれば、これからの長い道のりもきっと自分らしく歩んでいける。
私たちはそう確信しています。
ゲームセット! 芦北高校、堂々の3位!
最高の応援を、本当にありがとうございました!!
農業科の記事に続き林業科の記事になります
明日のジビエ甲子園に向けて仕込みを3年生で行いました
今年も鹿肉コロッケを販売します
生徒が愛情込めて作ったコロッケぜひご賞味ください
〜 芦高ジビエナイン、運命のプレイボール 〜
ついに明日2月7日(土)、決戦のサイレンが鳴り響きます!
本校の精鋭たちが乗り込むのは、熊本市花畑広場。
『くまもとジビエ甲子園』の開幕です!
本校は今回で「5年連続、5回目の出場」。
これまでに「2度の優勝実績」を誇る、まさにジビエ界の常連校にして強豪校です(笑)。
今年も、芦高旋風を巻き起こす準備は整いました。
■ チームを勝利へ導く最強の武器「鹿肉汁なし担々麺」
今大会、私たちが自信を持って送り出すのは、妥協なき試作から生まれたこの一杯です。
主役の鹿肉は、噛むほどに野性味あふれる濃い旨味が溢れ出し、それでいて驚くほど柔らかい最高の食感に仕上げました。
ベースとなるのは、じっくり炊き出した濃厚な鶏ガラスープ。
そこに香味野菜のパンチと、芳醇なゴマの香りが重なり、深いコクを生み出します。
仕上げに散らしたナッツのカリッとした食感がアクセントとなり、一口食べれば最後、箸が止まらない「魔惑の一杯」です。
……ああ、この芳醇な香りと痺れるような旨味を、今はまだ画面越しにしか伝えられないのが本当に悔しい!
皆さんの目の前で、この出来立ての湯気を今すぐお届けしたいくらいです。
■ プロからの「愛のある千本ノック」の日々
ここまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。
試作の段階では、プロのシェフから「もっと高みを目指せるはずだ」という、厳しくも愛のある一言をいただく場面もありました。
まさに、愛情たっぷりの「千本ノック」。
その言葉を胸に、ミリ単位で調味料を調整し、試作に明け暮れた生徒たちの目つきは、今や甲子園の土を踏む直前の「球児」そのものです。
先日はRKKラジオという「大舞台」でマイクを握り、全県へ向けて熱い想いを届けてきました!
気合はすでに「バックスクリーン越えの場外ホームラン」です。
■ エース農業科、林業科との共演!
明日は、本校の「エース」である農業科のメンバーに加え、林業科という「鉄壁の守備陣」も共に戦列に加わります。
科の垣根を越え、芦北の豊かな山々が育んだ命の恵みを、最高の形でお届けする。
一生懸命に汗を流し、泥臭く高みを目指す芦高生の全力プレーを、ぜひその目で確かめてください!
【試合(イベント)詳細】
プレイボール:2月7日(土) 10:30~16:00
球場(場所):花畑広場(熊本市中央区)
内容:高校生によるオリジナルジビエ料理の全力販売
詳しくはこちら(ジビエ博内に詳細があります)
公式情報:くまもとジビエ料理フェア2026及び関連イベント
⚠️重要なお知らせ
芦北高校の参加は【2月7日(土)のみ】です!
数量限定の販売となります。 売り切れ必至ですので、ぜひお早めのご来場をお願いします!
皆さんの「美味しい!」という声援が、生徒たちにとって最高の励みになります。
明日はぜひ、花畑広場へ。
画面越しではない「本物の感動」を、ぜひその舌で体感してください!
芦北高校農業科 「品種名鑑」 #01
新企画をスタートします。
私たちが日々実習で向き合っている、個性豊かな農作物たちを紹介する「品種名鑑」です。
果樹・野菜・草花……本校が誇る命のカタログを綴っていきます。
記念すべき第一号は、やはりこの品種。
「不知火(しらぬい)」です。
※本日使用の写真は1月14日のブログで紹介したプロのカメラマンの方々に撮影していただいたものを使用しています。
■地元の海の名を冠して
実はこの名前、熊本県の宇土半島(宇城市不知火町)で最初に栽培が広まったことに由来しています。
校門を出ればすぐそこに広がる、穏やかな不知火海(八代海)。
その潮風とともに育つこの果実に、地元の海の名前が冠されたことを、私たちは誇らしく感じています。
■「デコポン」と「あしポン」
皆さんがよく耳にする「デコポン」という名前。
実は「デコポン」とは品種の名前ではなく、この「不知火」という品種が一定の糖度と酸度の基準をクリアし、指定のルート(JA)を通じて流通する際にのみ使用できる「商標名(ブランド名)」です。
ですので、私たちがハウスで育てている「樹」や「葉」、そして実っている「果実」のことは、正しくは「デコポン」ではなく、「不知火」と呼びます。
本校の生産品はJAを通じて出荷するものではないため、たとえ基準をクリアしていても「デコポン」という名前で呼ぶことはありません。
その代わりに、私たちは親しみを込めて、芦北高校の「不知火」を「あしポン」と呼んでいます。
■名前よりも、中身。
ブランド名としての「デコポン」は名乗れずとも、中身へのこだわりは負けていません。
教科書にある「清見」と「中野ポンカン」の交配種という知識以上に、実際に触れて感じる「不知火」の力強さや、ハウス栽培ならではの管理の難しさを、私たちは日々学んでいます。
現在、果樹専攻生たちは、一つひとつ丁寧にこの「不知火」と向き合っています。
ブランドという名前の枠を超えて、この果実の本質を学ぶ。
それもまた、農業高校ならではの「品種名鑑」の醍醐味です。
品種名鑑、これから少しずつ更新していきます。
「名前以上に大切なのは、その中身。あしポンの甘みの奥には、生徒たちの誠実な努力が詰まっています」
■次回予告
次回は、この「不知火」の系統である「肥(ひ)の豊(ゆたか)」、そしてメカニックな名前を持つ「M16A」について詳しく紹介します。
お楽しみに!
2月1日より3年生が家庭学習日に入りました。
彼らが毎日汗を流していた実習地や教室には、少し寂しい静けさが漂っています。
そんな中、本日暦は二十四節気の始まりである「立春」を迎えました。
ふと足元に目を向ければ、凍てついていた土の表情が心なしか緩み、ハウスの傍らには寒さに耐えながら出番を待つ小さな蕾が、わずかに膨らみ始めています。
厳しい冬の奥底で、生命が春に向けて一歩を踏み出す、そんな微かな胎動が聞こえる季節です。
■ 「立春」という暦の豆知識
二十四節気において、立春は一年のスタート地点です。
かつて旧暦では、立春を一年の始まりとし、立春の前日である「節分」は大晦日のような位置づけでした。
そのため、立春は「立春正月(りっしゅんしょうがつ)」とも呼ばれ、新しい一年の無病息災を願う特別な日とされてきました。
農業の世界でも、立春はカレンダーの「元日」のような役割を果たします。
例えば、種まきの目安となる「八十八夜」や、台風を警戒する厄日として知られる「二百十日(にひゃくとおか)」などは、すべてこの立春を起点として数えられます。
まさに、実りの秋に向けたすべてのスケジュールの「起点」となる日なのです。
■ 「白」に込める清めの習わし
そんな立春には「白いものを食べると縁起が良い」という習わしがあるのをご存知でしょうか。
中でも有名なのが「立春大吉豆腐」です。
豆腐の「白」は邪気を払い身を清める色とされ、さらに原料の大豆には「魔(ま)を滅(め)する=魔滅(まめ)」という、災いを払う意味も込められています。
立春に豆腐を食べることで、これまでの穢れを払い、清らかな心身で新しい一年のスタートを切るという意味が込められています。
3年生の皆さんは今、学び舎を離れ、それぞれの家庭で社会へ出るための準備を進めています。
この家庭学習日の期間が、白い豆腐のように、皆さんにとって「心を整え、まっさらな自分を作る」大切な時間となるよう願っています。
■ 私たちも新たな気持ちで
私たち1・2年生と教職員もまた、その教えにあやかり、清らかな気持ちで今年の農作業を本格始動させます。
3年生がこれまで大切に守ってきたこの土を、今年も真摯に耕していきたいと思います。
さて、立春に豆腐を食べると、健康にも恵まれ、一年の幸福を呼び込むのだとか。
「福を呼び込む」という言葉に弱い私……。
今夜の献立を考えながら、今日は仕事の帰りにスーパーで少し良い豆腐を買って帰ろうかな、なんて画策しています。
「立春大吉」
皆さんのもとにも、穏やかな春の光が届きますように。
冬の柔らかな光が差し込むハウス内に、パッと輝くような黄金色の実りが並びました。
本日は、今年度初となるハウス内「不知火(しらぬい)」の収穫。
これまで静かに、しかし力強く糖度を蓄えてきた果実たちが、いよいよ収穫の時を迎えました。
昨年末、寒風吹く中で2年生が露地での収穫を終え、繋いできた収穫のバトン。
その最終走者としてハサミを握るのは、卒業を目前に控えた3年生です。
「見て!デコが立派すぎてハサミ入れるの緊張するわ(笑)」
「こっちのもずっしり重いよ、美味しそう!」
ハウス内には、そんな明るい笑い声と、パチンパチンというリズムの良いハサミの音が響いています。
一果一果、感触を確かめるように丁寧にハサミを入れる手つきには、三年間の積み重ねによる自信が溢れていました。
ふと気づくのは、ハウスを満たす「いつもと同じ」土と葉の匂い。
柑橘の香りは、まだどこにもしません。
自分の爪やハサミでわずかでも果皮を傷つければ、その瞬間に芳醇な香りが溢れ出してしまいます。
「香りがしない」こと。
それは、一果一果を傷つけることなく、三年間で磨き上げた精密な技術で収穫できているという、何よりの上達の証です。
コンテナが黄金色に染まっていくたびに、実習地には大きな達成感が広がります。
このメンバーで実習着に身を包み、共に土に触れる日々も、もう指を数えるほど。
だからこそ、一秒一秒を惜しむように、そしてこの一瞬を楽しみ尽くそうとする彼らの表情は、黄金色の実に負けないほど眩しいものでした。
樹になっている状態では、まだ一農産物としての「不知火」。
それが、無傷で収穫する確かな技術と、その後の厳しい糖酸検定という関門をクリアすることで、ようやく本校の誇りである「あしポン」としての命が吹き込まれます。
この名前は、彼らが三年間かけて磨き上げた技術と、注いできた愛情が認められた「合格証」そのものなのです。
奇しくも今日は「節分」。
季節を分けるこの日に、高校生活最後の冬を締めくくるような収穫を最高の仲間と行えたことは、彼らにとって何よりの「福」となったはずです。
選別や一玉ずつの拭き上げを経て、皆さまのもとへ届くまでにはもう少しお時間をいただきますが、3年生が真心を込めて仕上げる「あしポン」の登場を、どうぞ楽しみにお待ちください。
後輩が露地で拓き、先輩がハウスで結実させた、農業科の誇り。
3年生の手から生まれた「あしポン」の確かな重みは、彼らが芦北高校で共に歩んできた「確かな証」として、卒業後の新しい季節を照らす光となることでしょう。
立春を前に始まった、黄金色の実りとの対話。
「あしポン」の収穫は、これからも、もう少し、続きそうです。
前回に引き続き、インタビュー
国家試験、どうでしたか
ー しっかり勉強してきたので、終わった後も意外に冷静でした ー
どんな勉強してきたの
ー テストのやり直し、小テスト対策、わからないことは調べる。それでもわからないときは質問する。特別なことはせずに、自分にできることをやりました ー
「福祉科」で勉強してどうでしたか
ー 入学当時は、「介護の仕事に就くのかな」くらいな気持ちでした。でも、1年生の時の実習で、介護の仕事をする自分のイメージが湧かなかった。2年生の時に「介護をする前に、情報分析したのち、介護計画を立てる」という「介護過程」の授業を受けて、その面白さを知りました。そこから、社会福祉士や特別支援の教師に興味を持ち、大学に行くことを決心しました。大学4年間で、どの道に進むかを考えていきたい ー
後輩へメッセージを
ー 「やりたいことをやる。それが1番。」走ることが好きなので、これからも走ります。でも、それだけやっていてもだめ。勉強するときはする。クラスで何かするときは協力する。だから、自分がやりたいことができる。学校生活をたのしんでください。応援しています
インタビューしながら、「自分も頑張らなきゃ」と高校3年生から刺激を受けました
先日、「介護福祉士国家試験」を受験した3年福祉科の生徒にインタビューしてみました
試験はどうでしたか
(生徒1)全力出し切りました!
(生徒2)あんなに勉強したのは、人生で初めてでした。頑張りました。
(生徒3)達成感でいっぱいです!結構、自信あります!
介護の魅力ってなに
(生徒1)支えることで、その人は日常生活を過ごすことができる。とても素晴らしいと思う。
(生徒2)高齢者に対する偏見が強い。例えば、「◎◎ができない」とか。でも、実はできることはたくさんある。そして、介護することで、できるようになると、嬉しいですよね。もっと「できること」に着目してほしい。
(生徒3)普段から友だちにも「困っていることない?」と声をかけられるようになった。自分も変われることに気づけたこと。
3年間、「福祉」を学んできました。今後、どう生していく
(生徒1)高齢者の食事について学び、そこから「調理師」になりたいと思った。年齢を重ねても、食の楽しみを感じられる手助けをしていきたい。
(生徒2)実習などを通して、「コミュニケーション」の大切さを学んだ。子どもから高齢者まで携わる機会が多くなると思うので、明るく楽しく訓練できる雰囲気を作る視能訓練士になりたい。
(生徒3)人とのかかわりが苦手だったけど、実習やボランティア活動をする中で、子どもとのかかわりが好きなんだと気づいた。保育士として、子どもやその保護者としっかり向き合いたい。
1月25日(日)第38回介護福祉士国家試験から、はや9日。
3年生第4回定期考査や前期特色選抜もあったため、なかなかできなかった自己採点。
本日、ようやくその日がやってきました。
教室にはいつもの笑顔や言葉はなく、静かで張り詰めた空気が流れていました。
机に向かい、問題用紙を見つめる一人ひとりの姿。
まなざしのその先にあったのは、点数や結果だけではありません。
自己採点は、これまでの学びを確かめる時間であると同時に、
これから先の自分の未来を、静かに問い直す時間でもあったように感じます。
この国家試験に真剣に向き合い、
努力を重ね、仲間とともに積み上げてきた日々は
福祉を志す者として揺るぎない財産です。
福祉科3年生14人、一人ひとりが歩んできた道のりに、心からの敬意を。
正式な結果発表まで、引き続き、温かく見守っていきたいと思います。
「事例を読み取り、介護手順を考えてみよう」今回の授業は、班に分かれた協働学習です。
班のメンバーと協力しながら、利用者情報からどのような支援が必要かを考えます。
「なんて説明したらわかると思う?」、「手すりを握ってもらったほうが良くないかな?」
いろんな意見が飛び交い、時には2つの班がいつの間にか一緒になったりと、このクラスの良さが出てきました
ふと、
なぜ、こんなにも福祉の学びに夢中なのか?、介護に真剣に向き合っているのか?
そんな疑問を抱きました
そこで、「突撃!インタビュー」をやることにしました
グループ活動の合間を見て、何人かの生徒に聞いてみました。
なんで、”福祉”を学ぼうと思ったの
(生徒1)中学の先生に勧められました
(生徒2)ひいじいちゃんが施設にいて、そこの職員さんにすごく親切にしてもらって、親がすごく感謝していたから。それで興味を持ちました。
介護の魅力って何だと思う
(生徒3)その人の「生活を支える」ことってすごく大事。去年、実習に行ったときに「ありがとう」って言われて、こんな自分でも人から感謝されることがあるんだなと嬉しくなりました。
(生徒4)介護をすると、その人自身もそうだけど、その家族の負担も減らすことができるから。みんな幸せですよね。
(生徒5)中学生の時は人と話すのが苦手でした。いまは、人と話すのが好きになりました。自分が変われるとは思ってもいませんでした。だから、介護の仕事ってすごくオススメです!!
意外とみんなしっかり考えているんだな〜と感心しました
芦北高校の福祉科では、「福祉施設でのアルバイト」を推進しています。
数日前もある事業所の方から「芦高生に来てもらえると、施設が明るくなります。職員も喜んでいます」と追加募集の連絡がきました。
介護の大変さがよくクローズアップされがちですが、実際はそれ以上に笑顔と感謝に溢れた素晴らしい仕事です。
少しでも、介護に興味を持ってもらえると嬉しいです
7月、10月に行った福祉施設での介護実習についてまとめ、互いに発表をしました
1人ずつプレゼンを作成し、発表することで学びを深めていきます。
施設の概要やサービス利用者の1日の生活の流れなど、それぞれの施設の違いなどを知ることができました。
また、実習先では、利用者の心身の状況に合わせて考えたレクリエーションを実施しました。その工夫点や成果などについても発表しました。
約1年前に入学したこの子たちもやがて「先輩」になります。
自分たちの経験を伝え、引っ張っていくという役目があります。後輩にもアドバイスができるようにしっかり振り返ることができました
Global Series Vol. 1:Ashikita Scenery
[JP]
芦北高校農業科の活動を世界へ届ける新シリーズ。
私たちが大切にしている活動の記録を厳選し、月に一度、英語版としてお届けします。
第1回は、1月16日の「課題研究発表会」の記録です。
[EN]
Sharing the passion of Ashikita Agricultural High School with the world. Once a month, we present an English edition of our specially selected stories. Vol. 1: Our Senior Research Presentation (Jan 16th).
— 2025 Agricultural Department Senior Research Presentation —
A dignified silence, the kind that makes one sit up straight, fills the General Learning Room. This is the "Senior Research Presentation" by our third-year students. The ten minutes granted to each group was far more than a mere explanation of slides.
• One group pursued the potential of cultivation using highly-oxygenated water.
• Another, believing in the potential of venison, labored in the processing room to craft the ideal "miso."
• One group took on the challenge of restoring tree vigor to Sweet Spring citrus, which had been struggling with wildlife damage and decline.
• And another explored new possibilities for cut-flower cultivation within the limited confines of planters.
From every presentation, one could feel the profound weight of the time they have invested since their start in April.
The confidence to speak for ten minutes straight does not come from textbooks. It is forged only through the experience of using one's own hands and mind, and wrestling with problems until the very end. That hard-won confidence permeated every word they spoke.
The first and second-year students watched their seniors' backs in silence. "Will we be able to stand as tall as they do one day?" In their steady gazes, I felt both that quiet self-reflection and a deep respect for their seniors.
As each group leaves the stage, "Graduation" draws ever closer. With every finished presentation, another milestone of their third year comes to a close.
As the Head of the Agricultural Department, watching them from the audience today, I was deeply moved by how dependable they have become. It was a magnificent display.
The "ability to face questions with no answers" you gained through this research will surely serve as a reliable compass on your respective paths.
Carrying these days of seeking answers with your peers as your strength, I truly hope you take flight into your next stage with confidence.
Third-year students, thank you for those exceptional ten minutes.
先日、田浦保育園の年長と一緒に「木」について学ぶ木育教室を実施しました
森はみんなの守り神!「森林の役割」を知る
最初になぜ木や森が大切なのかを、紙芝居を使ってお話ししました
水を蓄える力: 森は「緑のダム」と呼ばれ、雨水を蓄えてくれること。
空気をきれいにする力: 私たちが呼吸するための空気を、木が作ってくれていること。
土砂崩れを防ぐ力: 木の根っこが地面をしっかり支えてくれていること。
大盛り上がりの「森林クイズ」
次は、生徒たちが企画した森林クイズの時間です
「木から食べものができる?」「一番高い木は君たちの何人分?」といったクイズに、園児たちは元気いっぱい手を挙げて答えてくれました。高校生たちも、子どもたちに分かりやすく説明する難しさを学びつつ、一緒に楽しむことができました
世界にひとつだけ!「木片ストラップ作り」
最後に本校の演習林から出た間伐材などを使ったストラップ作りに挑戦!
生徒が丁寧にサポートしながら、子どもたちが自分で木を磨きました。「ツルツルしてきた!」「木のいい匂いがする!」と、感触や香りの変化に目を輝かせていました。自分のママ、パパの分も作ると2~3個作る園児もいました
作成の後は、自由交流タイム!高校生と園児が本気で遊びました。
白熱の相撲大会: 「はっけよい、のこった!」と元気いっぱいにぶつかってくる園児たち。生徒たちも負けじと(でも優しく!)応戦し、土俵(?)は大盛り上がり。
真剣勝負のオセロ: 教室では、じっくりとオセロを楽しむ姿も。園児の意外な一手に関心する生徒の姿も見られました。
楽しい時間はあっという間で1時間半の交流時間もすぐに終わってしまい、お別れの時がやってきました
最初とはずいぶん変わって打ち解けることができました
今回の交流を通じて、生徒たちは技術だけでなく、コミュニケーションの難しさや楽しさを肌で感じることができました。
来校された田浦保育園の先生方、そして一緒に遊んでくれた園児の皆さん、本当にありがとうございました!
本校ではこれからも、地域とのつながりを大切にした活動を続けてまいります。
全16回にわたってお届けしてきた修学旅行ブログも、今回がついに最終回です。
最後を飾るのは、2学年全員が詠んだ「修学旅行川柳」の紹介です。
生徒たちは旅の間、毎日その時々の想いを川柳にしたためてきました。
今回はその中から、一人ひとりに「渾身の一句」を選んでもらいました。
※川柳提出期限の都合上、一部掲載されていない生徒もおります。何卒ご了承ください。
この4日間、生徒たちは何を見て、何を感じていたのでしょうか。
あの日、あの場所で彼らの目に映った景色を、「五・七・五」の言葉から辿ります。
■ 0日目:事前指導 など
A01 楽しみで 眠れない夜 不安だな
A02 初めてだ 都会に入る 不安だな
A06 前日に 急いで帰って 準備中
F07 ついにきた おれにもなれる シティボーイ
F34 ワクワクで 前日の夜 寝れるかな
W12 不安あり 寝れるかどうか 今日の夜
■ 1日目:出発・アクアマリンふくしま など
A08 一日目 疲れを感じた バスの中
A15 夜ご飯 結構多くて きつかった
F01 久しぶり 友だちと行く 空の旅
F10 朝起きて あわてて準備 どこいった
F14 福島県 日の入り早し 夜長し
F18 大寒波 地方で気温 違いすぎ
F20 初めての 東京に びっくりだ
F31 1日目 一都六県 贅沢だ
W08 窓の外 景色変わって 旅気分
W15 温泉で 疲れが取れて いい気持ち
■ 2日目:震災学習など
A03 ご飯うま スカート少し きついです
A04 震災を 学んで見えるは 涙の雨(るいのあめ)
A12 災害は 臨機応変 大切だ
A14 大地震 恐怖の音 津波ゆく
A16 資料館 たくさんのこと 見て聞いた
A17 震災後 強く負けない 福島よ
A18 苗を植え 復興目指す 福島県
F11 復興の 道筋を聴き 苦労知る
F12 福島で 震災学習 ためになる
F23 見上げると わかってしまう 田舎者
F24 2日目で 寝不足なのに まだ元気
F26 福島の 震災身近 恐ろしさ
F27 復興に 光が見える 前進だ
F28 前向いて 頑張る姿に 心動く
F29 便利だけど 危険いっぱい 原子力
F33 福島県 復興再生 実現化
W01 この日常 当たり前じゃない 感じたよ
W05 福島で 雪が降ったよ わくわくだ
W09 災害は 臨機応変 一発勝負
W10 災害の 被災復興 見えた過去
W11 初都会 マンションみあげ そびえたつ
W16 大地震 津波の怖さを 思い知る
W18 福島の 津波の恐怖 実感した
W21 震災は 誰を救うか 選べない
W22 被災地の 現状受け止め つないでく
W23 時止まる 展示物見て 息を呑む
■ 3日目:班別自主研修 など
A05 大都会 人多すぎて こまっちゃう
A09 東京は 人が多いよ 大変だ
F02 同じ部屋 夜は結局 寝不足に
F04 東京の 地下鉄迷路 踏破する
F06 綺麗なベット 綺麗なトイレ 楽しいな
F08 都会にて 田舎者だと バレぬよう
F16 広告の 歴史に浸る あのメロディー
F22 勢いで 買ってしまったが 大満足
F25 線路の道 網のような ラビリンス
F30 想定外 いつくるのか 備えるべし
F32 東京も 変わらぬ人の あたたかさ
W03 自主研修 楽しさの中 ハプニング
W04 大都会 夜景を見ると ドキドキだ
W06 ディズニーは 現実逃避 するところ
W07 ミッキーが ミニーに愛を 伝えたよ
W14 人多く 人酔い頭痛 いとわろし
W21 撮りますよ 心近づく 夢の国
W24 お買い物 たくさん買ったよ あいたたた
■ 4日目:学科別研修・帰着など
A11 幸せな 時間は儚く 散っていく
A13 無事帰り 思い出残る 旅行かな
F03 財布より 思い出重い 帰り道
F05 4日間 楽しく過ごす 無事帰宅
F09 学び旅 終わっていく シャボン玉
F13 久しぶり 家族と再開 ハッピーだ
F15 最終日 チケットなくす 大慌て
F17 東京で 感じた家族の ありがたさ
F19 家帰り 家族に言われる おかえりなさい
F21 東京の 街見てさみしい 最終日
W02 よみがえる 胸がドキッと 検査くる
W17 気がつけば あっという間の 4日間
W19 もう今日で 東京ばいばい また来るね
■ 僕らの想いが重なり合って
旅を締めくくるにあたり、生徒たちが詠んだすべての言葉を一つに重ね合わせてみました。
一人ひとりの小さなつぶやきが、大きな一つの景色となって浮かび上がります。
中心に大きく、力強く鎮座するのは「東京」と「福島」。
しかしその周囲を、「震災」「復興」という重みのある学びの言葉と、「友だち」「感謝」「家族」「仲間」という温かな心の動きがしっかりと取り囲んでいます。
出発前の「不安」が、4日間を経て「思い出」や「満足」へと変わっていく……。
単なる観光地巡りでは終わらない、芦高生らしい「学びと絆の軌跡」が、この一枚の地図に凝縮されました。
この川柳に込められた想いを大切に、これからの学校生活も一歩ずつ歩んでいきます。
これまで16回にわたり、ブログを通じて生徒たちの旅路を見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
「学び得て 笑顔でつなぐ 明日への一歩」
4日間、生徒の傍らには常に、彼らを見守り支え続けた先生たちの姿がありました。
今回は、時に生徒以上に(?)旅を満喫した「先生たちの視点」を少しだけお届けします。
① 本会議場が教室へ:農業科担任
「あれが議長席ですか?」。
前のめりな生徒の問いかけに、先生の解説もギアが入ります。
東京のど真ん中が、一瞬にして熱気あふれる「農業科・出張講義」に早変わりした瞬間。
② 自主研修前の最終確認:林業科担任
旅の裏側で最も大切なのは安全です。
出発前のロビー、担任の先生と入念に「Check!」。
現場で培われた「安全第一」の精神とグローバルな視点の連携で、安心という土台を支える頼もしい後ろ姿。
③ 圧倒的な距離感の近さ:福祉科担任
生徒と同じ目線で、同じ感動を分かち合う。
いつも大切にしている「相手に寄り添う心」はここでも健在。
「先生、生徒との距離感ちかっ!」と思わず突っ込みたくなるほどのキラキラした笑顔で、主役である生徒たちの発見や驚きを、誰よりも近くで見守ります。
④ 東京へ来た証を撮りに:学年主任
今回の東京滞在でお世話になったパールホテル茅場町から徒歩15分。
「東京に来た証」を求めて東京駅へ。
執念の自撮りには、無事に旅を終えられる手応えと、少しの旅情が滲んでいました。
⑤ 持ってる男の「引き」:校長先生
Jヴィレッジにある蹴球神社で運試し。
引いたおみくじは、最高位の「大吉」!しかも内容は「農業」にまつわること……。
広い視点と驚異の引きで、芦高に運勢まで味方につけていました。
共に驚き、笑い、ハプニングも楽しんだ4日間。
先生たちの温かい眼差しに包まれて、生徒たちは一回り大きく成長して帰ってきました。
「先生たちも、この旅が大好きでした。」
さて、修学旅行ブログもいよいよ次が最終回。
明日は、旅の思い出を五・七・五に込めた「生徒たちの川柳まとめ」をお届けします。
どうぞお楽しみに!
「大吉の 運も味方に 芦高生」
1月25日(日)「介護福祉士国家試験」が実施され、3年福祉科の生徒が受験しました
約3年前、この福祉科に入学してきた生徒。
当初は、授業を聞いててもほぼ初めて耳にする専門用語ばかりで、プリントに書くのがやっとでした。
授業や実習、小テスト、実技テスト、発表会、交流会などなど、さまざまな学びを経験し、今こうして辿り着きました
特にこの2、3ヶ月は誘惑と戦い、いくつもの壁を乗り越え、大きく体調を崩すことなく、無事にこの日を迎えることができした。
この資格を取得して、「介護福祉士」として働くと資格手当が加算されます。
実際、卒業後に介護福祉士として就職する生徒もいます。
まさに、人生大一番と言っても過言ではありません。
会場に着いて、車内で少し心を落ち着かせます。
いざ、時間になると
誰一人不安そうに振り返ることなく、会場に入っていきました。その背中は立派でした
それだけやってきた自信の表れなのでしょう
「受験」は、人を成長させるのですね。
午前と午後、合わせて計125問。
3年間、この子たちに携わってくださったみなさま、無事に終わりました。ありがとうございました
合格発表は、3月16日(月)です
吉報を待ちます
学校への帰着から数日が経ちました。
校内には旅を終えた生徒たちの明るい声が響き、日常が戻りつつあります。
あわただしく駆け抜けた4日間の熱を落ち着かせ、大切に思い出を紡ぎ直します。
福島から東京へ。
数え切れないほどの景色に出会いましたが、後から一番目にするものは、やはり仲間と肩を並べて笑う集合写真の数々です。
旅の最中にはお届けしきれなかった、それぞれの場所で全員の笑顔が重なった大切な瞬間。
この旅を象徴する、思い出深い集合写真をお届けします。
福島の澄んだ空気の中、フィールドワークのガイドさんの言葉を噛み締めた祈りの時間。
東京の喧騒を仲間と駆け抜け、見上げた煌めく摩天楼。
同じ風を感じ、同じ食卓を囲んだクラス・学年の絆は一つです。
頬を撫でた風の冷たさも、笑い合った時の熱量も。
この旅で手に入れた「最高の思い出」は、写真の中に確かな記憶として刻まれています。
最高の景色を、最高の仲間と。
この旅を支えてくださったすべての方々に、改めて感謝を込めて。
「この笑顔が、私たちの誇りです。」
「肩寄せた 一瞬一生 宝物」
鹿児島空港での解団式を終え、一行は無事に学校へと戻ってまいりました。
バスから降りてきた生徒たちの表情には、全行程をやり遂げた安堵感と、どこか誇らしげな自信が満ち溢れています。
福島の地で命の尊さと「向き合う」
東京の喧騒の中で自律を「学ぶ」
専門学科の研修で未来を「見据える」
友と語らい、時間を「共有する」
そうして一歩ずつ、昨日までの自分を「超えていく」
そんな、成長を刻んだ濃密な4日間でした。
福島の静謐な空気の中で刻んだ「生の重み」があったからこそ、その後に降り立った東京の煌めきは、より一層、命の躍動として眩しく映ったのかもしれません。
そして今、夜の帳(とばり)が下りた学校に戻り、ふと見上げる「見慣れた」芦北の夜空。
静かな「祈り」を捧げた福島の空も、圧倒された東京の「煌めく」空も、今ここにある空とつながっています。
遠く離れた場所で感じた葛藤も、感動も、そして今日抱いた故郷への愛着も。すべてはバラバラの経験ではなく、彼らの中で、一本の確かな線となってつながります。
自分の足で歩き抜き、新しい視点を得た彼らが見る景色は、出発前よりもずっと、鮮やかな色に満ちているはずです。
膨らんだ鞄の中身以上に、彼らの心には目に見えない宝物が詰まっています。
この経験は、これからの人生を支える確固たる糧となると確信します。
生徒たちはこの旅の間、毎日の振り返りとして「しおり」に一句をしたためてきました。
後日、その心の軌跡を本ブログにてご紹介させていただきます。
彼らが何を感じ、何を学んだのか、その瑞々しい感性を楽しみにお待ちください。
看護師さん、添乗員さん、バスの運転士さんやガイドさん、そして帰校を支えてくれた先生方。
多くの方々の献身に支えられ、この旅は静かに幕を下ろします。
何より、今日まで温かく送り出し、信じて見守ってくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。
今夜はぜひ、お子様が持ち帰った「冒険報告」を肴に、家族団らんのひとときをお過ごしください。
最後までお付き合いいただいた皆様へ、心より感謝を込めて。
ありがとうございました。
「ただいまの 声に自信の 色がさす」
クラス別研修を終えた一行は、先ほど羽田空港へ。
いよいよ、この旅の舞台となった地ともお別れです。
午前中の研修では、農業科と福祉科が、日本の政治の心臓部「国会議事堂」を訪問。
出迎えていただいたのは、参議院議員の松村祥史様。
国会の機能や地元への熱い思いを直接お話しいただき、生徒たちにとってこれ以上ない貴重な学びの場となりました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
くしくも本日は「衆議院解散」という歴史的な一日。
国会議事堂の周辺は、行き交う黒塗りの車や、配備されたパトカー、そして数多くの警察官が目を光らせるなど、異例の緊迫感に包まれていました。
至る所に報道陣やカメラが構える物々しい雰囲気の中、本会議場では国会の開会に向けて慌ただしく準備を進める方々の姿があり、私自身、何度か引率で訪れたことがありますが、今日ほど「歴史の動く音」を間近に感じたことはありません。
高校生という多感な時期に、国家の未来が動く瞬間の熱量を肌で感じられる彼らを、少し羨ましくさえ思います。
その後、農業科は「銀座」へ。
都会の最先端の空気の中、熊本の香りが漂う「銀座熊本館」を訪ねました。
故郷の特産品が並ぶ光景を目にして、いっそう芦北が恋しくなったのではないでしょうか。
林業科は「林野庁」にて森林行政の最前線を学び、福祉科は「オリンピックミュージアム」で共生社会への想いを深めるなど、それぞれに充実した最終日を過ごしました。
各研修を終えた一行は、バスで羽田空港へと向かいました。
車窓を流れていく東京の街並みに心の中で別れを告げ、次第に遠ざかるビル群を名残惜しそうに見つめる生徒たちの表情が印象的です。
ここで、この旅に同行してくださった看護師さんとお別れです。
日々の健康管理はもちろん、移動中の細やかな体調確認など、プロの視点での温かいケアがあったからこそ、全員でここまで歩んでくることができました。心より感謝申し上げます。
チェックインを終え、出発ゲートへと向かう生徒たちの顔には、楽しかった旅の余韻と、故郷を懐かしむ穏やかな表情が入り混じっています。
これより機体に乗り込み、九州の空へと向かいます。
次に更新する際は、鹿児島、それから芦北の地よりお届けいたします。
「旅の果て 笑顔で帰る までが旅」
修学旅行4日目、最終日の朝を迎えました。
さすがに少し疲れの色も見えますが、朝食会場に集まった生徒たちは、最後までこの旅を楽しみ尽くそうという活気に満ちています。
昨夜は、修学旅行最後の夜。
消灯までの時間、それぞれの部屋ではどんなことが語り合われたのでしょうか。
福島の地で感じたこと、東京の街に圧倒されたこと、そして何気ない友人との笑い話……。
ここで交わした言葉や、共に笑い転げた記憶を、どうかずっと忘れないでいてほしいと願います。
都内で2泊お世話になったホテルとも、今朝でお別れです。
ロビーに運び出されたお土産の袋の量を見ると、昨夜のパッキングはさぞかし大変だったことでしょう。
「中身、全部入った?」と声をかけたくなるほど、思い出と荷物がパンパンに詰まったバッグを手に、一行は最終目的地へと出発します。
本日の午前中は、クラス別研修です。
農業科は、日本の政治の中心「国会議事堂」と、洗練された文化の街「銀座」へ。
林業科は、わが国の森林・林業行政の拠点である「林野庁」へ。
福祉科は、「国会議事堂」の見学、そして、共生社会と平和の祭典を学ぶ「オリンピックミュージアム」へと向かいます。
さて、ホテルの朝食も美味しいですが、そろそろ、あの穏やかな芦北の海や、食べ慣れた「いつもの朝ごはん」が恋しくなってはいませんか?
羽田空港から九州への帰路につくその瞬間まで、この4日間で得た経験をしっかりと心に刻み、この旅を丁寧に締めくくります。
「膨らんだ 鞄の重みが 見た世界」
日没を迎え、昨日車窓から眺めた「光の海」へと姿を変えた大都会。
その大海原から、それぞれの航路を終えた「小舟」たちが、続々と母港であるホテルへ帰港してきました。
朝、期待と緊張を抱いて出航した時とは違い、その表情には確かな達成感と、心地よい疲れが混じっています。
「本当に、想像以上に人が多すぎて酔いそうでした!」
「見たいところが多すぎて、時間は全然足りません!」
ロビーのあちこちで、自分たちの「冒険報告」が賑やかに交わされています。
そんな中、ひときわ心温まる「再会」もありました。
自主研修中、東京で暮らす実の兄と合流した生徒がいたのです。
実はお兄さんも本校の卒業生。
偶然にも、かつての恩師である校長先生と、東京の地で久しぶりの再会を果たすという嬉しいサプライズも重なりました。
学び舎を巣立ち、都会の荒波の中で逞しく生きる先輩の姿は、今の生徒たちの目に、何よりも輝く「未来の指標」として映ったことでしょう。
両手いっぱいのお土産という名の「宝物」だけでなく、自分たちの力で街を歩き抜いたという自信が、その背中を少し大きく見せてくれます。
電車内の独特の匂いや、画面越しにしか見たことのない輝く景色。
耳をかすめる数々の国の言葉に、頬を打つ冷たいビル風。
そして仲間と笑いながら頬張ったフードの味。
こうした初めてだからこそ感じられる瑞々しい感覚を、大切にしてほしい。
情報の海で知ったつもりになるのではなく、自らの足で立ち、五感で受け止めた東京。
この鮮烈な体験を、どうかずっと、心のフォルダに刻んでおいてほしいと願います。
さて、いよいよ今夜は修学旅行最後の夜です。
今日一日の出来事、これまでの旅の思い出……尽きることのない話を、友人たちと心ゆくまで語らってください。
ただし、明日の最終航海を最高のコンディションで迎えるために、消灯時間はしっかりと守りましょう。
明日は午前中に都内を見学し、午後の飛行機で羽田空港から鹿児島空港へと向かいます。
学校への到着は、予定通り18時10分頃を見込んでいます。
(※交通状況やフライトの状況による急な変更等は、「すぐーる」にてお知らせいたします)
仲間と過ごす、かけがえのない夜。
静まり返った廊下の先に、心地よい余韻が漂う3日目の締めくくりです。
「迷い道 抜ければ顔つき 大人びて」
なかなか紹介できず、申し訳ありません。
生徒たちが都会の海へと漕ぎ出し、母港でその帰りを待つひと時を借りて、これまでの道中で集めた大切な記録の断片を届けます。
言葉を重ねる必要のない、生徒たちのありのままの表情。
福島での深い学び、仲間と過ごした何気ない時間、そのすべてがこれからの彼らを支えるものとなってくれれば幸いです。
確かな絆を帆に受けて、生徒たちは今、この瞬間も未知なる挑戦を続けています。
まもなく、日没。 経験という名の宝物を積んだ小舟の帰港を、静かに待ちます。
「この瞬間(とき)を 心のフォルダに 全保存」
福島の静寂の中で、深く「生」を見つめた昨日。
その学びを確かな心の羅針盤に変えて、修学旅行は3日目の朝を迎えました。
しっかりと朝食を済ませ、身支度を整えた生徒たちの熱気が、ホテルのロビーを包み込んでいます。
出発を「出航」になぞらえるならば、予定時刻は 8時30分。
しかし、抑えきれない期待からか、 8時を回る頃には多くの班がすでにロビーへと集結してきました。
そこはさながら、未知なる海へと漕ぎ出すための「港」。
先生や添乗員さんとの最終確認を終え、「船長」(リーダー)たちは、母港(ホテル)と自分たちを繋ぐ「現代の羅針盤」である貸し出し用の携帯端末を手に、自分たちを、そして仲間の背中を力強く押し合います。
「よし、いこう。準備はいい?」
「大丈夫、絶対たどり着けるよ!」
彼らがこれから「舵を取る」のは、多彩な表情を持つ東京という大海原。
流行の発信地「渋谷・原宿」、韓流・韓国カルチャーの聖地「新大久保」、高層ビルがそびえ立つ迷宮「新宿」、アニメの熱気が渦巻く「池袋」、ポップカルチャーの殿堂「秋葉原」、伝統の風吹く「浅草」、活気溢れる「アメ横」、夢の世界が待つ「舞浜」。
それぞれの目的地という名の「島」を見据え、生徒たちの瞳が輝きます。
ロビーの隅で入念に海図(ルート)を攻略する慎重な班。
対照的に「まずは駅まで!」と勢いよく帆を張る班。
錨(いかり)を上げる姿一つにも、それぞれの個性が溢れていて、見送る私たちもつい笑みがこぼれます。
一歩外へ出れば、そこは日本一の巨大都市。
昨日、車窓から眺めていた「光の海」が、自分たちが渡る「リアルの街」へと姿を変えます。
自分たちで立てた緻密な計画と、船員(なかま)との絆を頼りに、都会の荒波へと漕ぎ出していく生徒たち。
たとえ不意の霧に巻かれ、激しい嵐が行く手を阻むことがあっても、仲間と頭を突き合わせて自分たちなりの「航路」を見つけていく。
この「航海」のプロセスこそが、この研修の醍醐味です。
福島で受け取った「今を全力で生きる」という熱量を胸に。
今日は東京のエネルギーを全身で受け止め、一回りたくましくなって戻ってくるのを、楽しみに待っています。
日が落ちる頃、荒波を越えた各班の「小舟」が、安らぎの母港であるこのホテルへと次々に帰港してくることでしょう。
その船体いっぱいに積み込まれた、経験という名の「宝物」の話を聞くのが、今から楽しみでなりません。
「嵐さえ 友と笑えば 追い風に」
福島を出発する時は、雲ひとつない快晴でした。
学びの余韻を乗せたバスは、一路、都心へと向かいます。
空が琥珀色に溶け出す頃、車内を優しく満たしたのは「黄昏時(たそがれどき)」の光。
震災遺構で向き合った命の重みを咀嚼するように、生徒たちは心地よい疲れの中で静かな眠りについていました。
ふとタイヤのリズムが変わり、生徒たちが目を覚ますと、そこには眠る前とは全く違う景色が広がっています。
いつの間にか車線は増え、ひしめき合うテールの赤灯が河のように連なる。
福島の広い空から、光の壁がそびえ立つ大都会へ。
「わあ……きれい......」
寝ぼけ眼に映る光の海。
ふと見上げれば、行きに見たあのスカイツリーが、深い暗闇の中で静かに、そして力強く光を放っています。
今日見た「モノクロの記憶」と対照的な「色彩の奔流」。
その輝き一つひとつに誰かの営みがあることを、今の彼らなら感じ取れるはずです。
ホテルに到着し、明日の最終確認。
本日も大きなトラブルや体調不良者はおらず、全員元気です。
予報では「最高気温7℃」と冷え込みそうですが、憧れの街を前にした彼らには、そんな寒さも関係ないのでしょう。
福島で受け取った「今を生きる」バトンを胸に。
いよいよ明日は、自分たちの力で未知の街を切り拓く、「大冒険」が始まります。
地図を広げ、仲間と笑い、都会の荒波に飛び込む彼らの背中を、今は静かに見守りたいと思います。
最高に輝く笑顔に出会える一日になりますように。
おやすみなさい。
「刻む過去 照らす東京 知る重み」
スクリーンに映し出される、街を覆い尽くす波。
防護服に身を包み、見えない恐怖の中で懸命に作業を続ける人々。
かつての穏やかな日常が、一瞬にして音を立てて崩れ去る記録の数々——。
午後の研修は、まず「東日本大震災・原子力災害伝承館」を訪れるところから始まりました。
そこにあったのは、地震、津波、そして原子力災害。
それらが複雑に絡み合い、人々の暮らしや産業、そして地域の大切な「つながり」までもが断ち切られてしまった福島の姿でした。
15年前、まだ幼かった生徒たちの記憶にはないはずの光景が、静かな、しかし確かな重みを持って迫ります。
伝承館で事実を胸に刻んだ後、案内役の「おおがい」さんがバスに同乗し、現場を歩くフィールドワークへ。
車窓を流れる双葉町の景色に、車内は再び静まり返りました。
「避難は3日くらいだと思っていた。それが9年間の避難生活になった」 とおおがいさんが語る、当事者だからこその重みのある言葉。
まだ学校さえ再開していない風景。
剥き出しの壁に絡まり、建物を飲み込もうとする蔦。
そして、あの日から15年間、ずっと干されたままの洗濯物……。
伝承館で学んだ「複雑な震災の姿」が、今も解けない魔法のようにこの場所に留まっている現実を、生徒たちは肌で感じていました。
バスが浪江町の震災遺構「請戸小学校」に到着したその時、空からは静かに雪が降り始めました。
剥き出しの天井、津波に削られた壁、歪んだまま止まった時計。
冷たい雪は、かつて子供たちの声が響いていた教室にも静かに降り注ぎます。
教室の黒板には、訪れた人々やかつての在校生たちが刻んだメッセージが残されていました。
再会を願う言葉、震災を忘れないという決意、未来への祈り。
雪の白さが、黒板に刻まれた人々の想いをより鮮明に浮かび上がらせます。
しかし、校舎の向こう側に目を向ければ、ダンプカーが走り、新しい施設が建設されている光景もあります。
あの日から止まったままの「モノクロの過去」があるからこそ、今、目の前で懸命に色を取り戻そうとしている「カラーの今」の尊さが、生徒たちの瞳に焼き付きます。
あの日、必死に高台へと駆け抜けた児童たちの鼓動。
今も遠く離れた地で避難生活を続ける人の郷愁。
故郷へ戻るべきか悩み、葛藤し続ける人々の揺れる心。
そして、あの日から帰らぬ大切な人を、今も静かに想い続ける方々の祈り。
目の前の遺構を見るだけでなく、今ここにいない「誰か」の想いに静かに想像力を羽ばたかせ、その痛みや祈りに触れようとすること。
それ自体が、彼らにとって何物にも代えがたい「学び」になったのではないでしょうか。
15年という、彼らのこれまでの人生とほぼ同じ時間をかけて、一歩ずつ歩んできた福島の息吹。
幼かったあの日から、自分の足で未来を選べる年齢になった今、彼らはこの「繋がれたバトン」をどう受け取ったのでしょうか。
バスは今、次なる目的地、光り輝く都心へ向けて走り出しました。
「雪よ舞え 黒板の夢 包むよう」
修学旅行2日目の朝を迎えました。
朝の冷え込みもあり、数名ほど腹痛を訴えるなど少しの体調不良は見られましたが、朝食をしっかりとり、午前中の研修が始まる頃には全員が概ね元気に顔を揃えました。
現在は全員揃って、午後のフィールドワークへと出発しています。
午前中、Jヴィレッジにて行われた3学科別研修。
農業科の生徒たちが向き合ったのは、株式会社ReFruits代表の阿部翔太郎様です。
福島県大熊町で「キウイで世界を驚かす」という志を掲げ、若手農業者として最前線を走る阿部さんの言葉に、生徒たちは一瞬で引き込まれました。
大学在学中から大熊町に関わり、卒業後すぐにこの地で栽培を開始された阿部さん。
かつては記者を目指していたという阿部さんが、なぜ「実践者」として土に触れる道を選んだのか。
語られたのは、キウイの歴史から大熊町の現状、そして避けては通れない放射線の影響まで。
栽培だけに留まらず、新品種の研究や加工、そして美味しさを本質に置いた「持続可能な農業」のビジョンでした。
「復興のためというより、自分がやりたいことが見つかったから。原発や震災復興という言葉に依存しない、自律した農業を目指したい」
その言葉は、5年前の水害を経験した故郷・芦北を知る生徒たちの胸を熱く焦がしたようです。
自らの足で立ち、地域を良いものにしていこうとする阿部さんの姿は、一つの理想の「カッコ良さ」として映ったに違いありません。
「自由に、でもカッコ良く生きよう!自分が生きる地域、社会を良いものにしていこう!」
研修室に響いたこのメッセージを深く胸に刻み、生徒たちはバスに乗り込みました。
バスの窓越し、森の向こう側に姿を現したのは福島第二原子力発電所です。
先ほど阿部さんから伺った「大熊町の歩み」と、遠くに見える高い煙突。
静まり返った車内で、生徒たちは言葉を飲み込むようにして、その景色をじっと見つめていました。
研修を経て、歴史の背景を知った生徒たちの目には、今、今朝とは全く違う重みを持った景色が見えているはずです。
バスは今、止まった時間と動き出した時間が混在する街、浪江・双葉へと向かっています。
「冬の陽に 学びを重ね 街を見る」
都会の喧騒を離れ、バスが常磐道を北上すること約3時間。
福島県いわき市にある「アクアマリンふくしま」に到着しました。
バスを降りた瞬間、生徒たちを迎え撃ったのは、海沿い特有の激しい潮風でした。
その鋭く冷たい感触に、誰もが思わず肩をすぼめ、足早に館内へと駆け込みます。
しかし、一歩中へ入ればそこは別世界。
東北の豊かな海を再現した水槽には、力強く泳ぐカツオの群れや、悠然と舞うエイの姿がありました。
水槽越しに差し込む夕方の柔らかな光と、水のゆらめき。
生命(いのち)の輝きを辿る時間の締めくくりには、この館のシンボルでもある「潮目の海」の巨大な三角形のトンネルをくぐり、神秘的な青の世界に包まれながら、福島の海の生命力を肌で感じているようでした。
生命の温もりに満ちた館内を後にし、再び屋外へ。
出口に集まった生徒たちの手には、早速お土産の袋がいくつも揺れています。
サンマのぬいぐるみや、アザラシの鳴き声が聞こえてきそうな愛らしい品々。
「このペースで買っていって、最後まで持ちきれますか?」と思わず声をかけたくなるほど、満足げな笑顔が溢れていました。
しかし、バスへ向かう足元に忍び寄っていたのは、ついに0℃へと達した厳しい冬の冷気でした。
到着時より一段と研ぎ澄まされた空気。吸い込むたびに肺の奥がツンと凍える感覚に、生徒たちは大切そうにお土産の袋を抱え、白い吐息を弾ませてバスへと急ぎます。
刻一刻と深まる福島の夜を、文字通り肌で実感する瞬間でした。
福島の海に別れを告げ、バスはさらに北へ。夕闇が迫る中、本日宿泊する楢葉町の「Jヴィレッジ」へと無事に到着しました。
サッカーの聖地として名高いこの場所は、かつて福島第二原発からわずか数キロという距離にありながら、震災直後には事故対応や復興の最前線基地として機能した場所でもあります。
今、窓の外に広がる美しい芝生と、凛と澄んだ夜の静寂。
その静けさの向こう側に、確かにあの日の記憶と、人々の不屈の歩みが息づいていることを感じずにはいられません。
今日は長距離の移動となりましたが、心地よい疲れとともに、生徒たちは一人も体調を崩すことなく元気に1日目の全行程を終えています。
まずは今日一日を頑張った自分たちをねぎらい、この地で過ごす夜を大切にしたいと思います。
明日は双葉町や浪江町でのフィールドワーク。
15年の月日を経て、復興へと歩むこの地の「今の息吹」を、真っ直ぐに受け止めてきます。
※次回の更新は明日の朝を予定しています。2日目の学びの様子も、どうぞ楽しみにお待ちください。
福島の 冷気は明日の 道しるべ
一歩進むごとに、日常が遠ざかり、空の旅が近づいてきます。
この橋を渡れば、いよいよ雲の上の世界へ。
阿蘇くまもと空港を飛び立ち、約1時間半。
羽田空港に降り立つと、ターミナルの自動ドアが開いた瞬間、ひんやりと乾いた都会の風が肌を刺しました。
熊本のしっとりとした寒さとはまた違う、どこか急ぎ足で洗練された空気の匂いが鼻をくすぐります。
空港ビルを後にし、大型バスに揺られて首都高速へ。
「うわ、車がすごいね!」
「どこまでも並んでる……」
途切れることのない車の波や、すれ違う大型トラックの圧倒的な多さに、生徒たちは窓に釘付けです。
そんな中、霞む冬空を突くようにして現れたのは、巨大なスカイツリーの姿でした。
ビル群の向こうにそびえ立つその圧倒的なスケールを間近に感じ、車内のあちこちから再び感嘆の声が上がります。
一路、常磐道を北へと向かう車中。
窓の外には林立するビル群、そしてどこまで走っても途切れることのない住宅地の波が続いています。
熊本で見慣れているはずの家並みや道路でさえ、この巨大な「都会の迷宮」の一部だと思うと、すべてが新鮮で、特別なものに見えてくるから不思議です。
都会の大動脈が持つ力強いエネルギーに包まれながら、車内ではお待ちかねのお弁当タイムが始まりました。
仲間と肩を並べて食べる食事を楽しんだあとは、バスはいよいよ福島県へと入ります。
次なる目的地は「アクアマリンふくしま」。
震災から力強く立ち直ったこの地の「今」に触れる旅が、ここから本格的に始まります。
「冬の風 見るものすべて 旅の色」
まだ街が深い眠りの中にある午前6時20分。
キーンと冷えた冬の空気を震わせるように、2年生75名が体育館へと集まってきました。
アスファルトに響くキャリーバッグのゴロゴロという音、早朝とは思えないほど元気な挨拶。
吐き出す息は真っ白ですが、整列した生徒たちの瞳には、これから始まる未知の4日間への期待が熱く灯っています。
少し眠そうな目をこすりながらも、どこか誇らしげで、弾むような笑顔。
その一つひとつの表情から、この日をどれほど心待ちにしていたかが伝わってくるようです。
結団式では、教頭先生の激励の言葉があり、続いて福祉科の遠山くんが「安全に、そして多くのことを学び、最高の思い出を作りましょう」と、力強く決意を語ってくれました。
予定の午前7時よりすこし先に。大型バスのエンジンが重低音を響かせ、ゆっくりと校門をあとにします。
まだ暗い中、温かく送り出してくださった保護者の皆様。
そして、円滑な出発のために交通整理や誘導を担ってくれた職員の仲間たち。
多くの方々の支えがあって、この旅が始まるのだと改めて身が引き締まる思いです。
バスは一路、阿蘇くまもと空港へと走り出しました。 五感のすべてを研ぎ澄ませて、実り多き旅にしてまいります。
「朝陽待つ 白き息さえ 弾ませて」
「ついに明日だね!」 総合学習室に集まった生徒たちの間から、そんな弾んだ声がざわざわと心地よく聞こえてくる午前中。
いよいよ明日、2年生75名が福島・東京への旅に出発します。
3時間目からの事前指導を前に、1時間目、2時間目の授業中から、どこか「うわの空」だったのでは……。
見上げれば窓の外には広い空。
生徒たちの心は、授業のチャイムよりも一足先に芦北を飛び出して、もう飛行機の中へと乗り込んでいたに違いありません。
■ 期待を膨らませて
事前指導では、集団行動のルールについても改めて確認を行いました。
「5分前行動」や「感謝の挨拶」といった約束ごとも、明日からの時間を自分たちの手で最高のものにするための大切なステップ。
楽しみを成功させようとする前向きな熱気が、冬の教室のひんやりとした空気を、優しく暖めているようです。
しおりをパラパラと捲りながらルールを学ぶ時間も、これから始まる未知の体験への高揚感に包まれていました。
■ 最後のパッキング、進んでいますか?
放課後、いつもより少し早足で教室をあとにする生徒たち。
その「明日が待ちきれない!」という背中を見送っていると、ふと「あ、あれ買い忘れた!」なんていう声がどこからか聞こえてきそうな気がしています。
今ごろご家庭では、「今からお店が開いているうちに買ってこなきゃ!」と焦る我が子に、
「もう!こんな時間になって言わないでよぉ……」なんていう保護者の皆様の苦笑い。
そんなバタバタと準備に追われる、賑やかで温かな風景が目に浮かぶようです。
何度も「しおり」を確認して、準備万端。
着替えと一緒に、「たくさんのことを学ぶ気持ち」もしっかりバッグに詰め込んで。
明日の朝、期待でパンパンに膨らんだ荷物を抱えて、元気に登校してくる姿を楽しみに待っています。
■ 朝陽とともに始まる旅
明日の出発式(結団式)では、福祉科の遠山くんが代表として旅への決意を表明してくれます。
集合は「朝6時20分」
まだ冷え込みの厳しい時間になりますが、ご家庭での温かい送り出し、どうぞよろしくお願いします。
大切なお子様をお預かりし、安全を第一に、心揺さぶられるような素晴らしい体験を積み重ねてまいります。
旅先で出会う風景、生徒たちの笑顔、新しい発見に驚く声。
その一つひとつを、このブログを通じて丁寧にお届けします。
明日の朝、元気な「おはよう!」の声に出会えることを願って。
「心はもう しおりの中の 空の下」
生きる喜びの基本は食べること
いつまでも美味しさを楽しめる生活をしたい
しかし、高齢による衰えや、障がいによるお口まわりの機能が低下している方々にとって、口から食べることが難しくなる場合もあります。
こんな時に、食べやすさ飲み込みやすさに配慮した食べ物やレシピがたくさん考案されています。
今回は、その食べ物を実際に食べてみました。さらに、それを食べていただく「食事介助」をしました。
とろみのあるもの、通常より柔らかくしたもの、カロリーを少し高めにしているもの、などなど。
いつも食べている味に慣れている分、少し違和感がある食べ物もあったようです。
ー どのようにすれば、美味しく食べていただけるか ー
声かけやタイミングなどいろいろ考えながら、介助する必要があります。
「噛む力」「飲み込む力」「味覚」
特にこの3つの機能が、食事の安全性と満足度を左右します。
今回の授業で、「食事」と「介護」を考えるきっかけになりました
―― 令和7年度 農業科 課題研究発表会 ――
総合学習室に流れる、どこか背筋が伸びるような沈黙。
3年生による「課題研究発表会」。
各班に与えられた10分間は、単なるスライドの説明ではありませんでした。
高濃度酸素水による栽培の可能性を追い求めた班。
シカ肉の有効利用を信じ、製造室で理想の「味噌」を練り上げた班。
獣害と衰弱に苦しむスイートスプリングの樹勢を、もう一度取り戻そうと挑んだ班。
そして、プランターという限られた空間に、切り花栽培の新たな形を模索した班。
どの班の発表からも、4月の始動から今日まで積み重ねてきた時間の重みが伝わってきました。
10分間話し続けるための自信は、教科書からではなく、自分たちの手と頭を動かし、悩み抜いた経験からしか生まれません。
各班が言葉の端々にそれを滲ませていました。
その背中を、1・2年生は静かに見つめていました。
「いつか自分たちも、あんな風に胸を張れるだろうか」 会場にいた後輩たちの真っ直ぐな視線からは、そんな自問自答と、先輩への敬意が感じられました。
ステージを下りる各班の背中には、もうすぐそこまで「卒業」が迫っています。
10分間の発表を終えるたび、3年生としての大きな節目がひとつずつ終わっていきます。
農業科主任として、今日、ステージの下から彼らを見つめながら、その頼もしさに胸が熱くなりました。
見事な発表でした。
君たちがこの研究を通して手に入れた「答えのない問いに立ち向かう力」は、これから歩むそれぞれの道で、必ず確かな羅針盤となるはずです。
仲間と答えを追い求めたこの日々を糧に、自信を持って次なるステージへ羽ばたいていくことを、心から期待しています。
3年生、最高の10分間をありがとう。
1月16日(金)に第38回介護福祉士国家試験の激励会が行われました✨
1・2年生の代表生徒から激励の詞をもらいました。下級生から見た3年生はこんなにかっこよく思ってくれているのだと嬉しく思いました。そして3年生代表の誓いの詞では「合格発表の日、あの時頑張って良かったと心から思えるように、残りの時間を大切にして、今できることに精一杯取り組みたいと思います。」という言葉がとても心に残りました。時間を大切にするということは、その時間を全力で勉強し、苦手なところを少しでも無くして本番に臨むこと!!!だと思います。3年生全員、身が引き締まる思いであと1週間頑張ります✊
3年福祉科は11月から7限授業が始まり、夏休み・冬休みも登校し勉強に励んできました。2学期からは数々の模試に挑戦し、前回の模試を超えるぞ!と、やり直しと解説される授業に必死に食らいついていました。進路活動と共に頑張ったあの姿はとてもたくましかったです。
そんな3年福祉科ですが、かっこいいばかりではありません。
本日の昼休みは、小テストの再テストを必死に受けていました
三年間の集大成となります。誰一人として最後まで諦めません!!!
フレー!フレー!3W~!!!みなさんも応援よろしくお願いします。
1月16日(金)林業科3年生の課題研究発表会が行われました
本校林業科では、①森育・木育②鳥獣被害対策(林家ハンター)③アマモの3つの研究テーマを軸に研究を進めてきました
森育・木育班
ここ数年はこれまで見捨てられてきた「林地残材(りんちざんざい)」に着目した研究を進めています
伐採現場に残された枝葉や端材をただのゴミとして扱うのではなく、地域の資源として活用を目指しています
更に、地域の子どもたちへ「森林教室」を開催し、自分たちが学んだ森の現状を伝えるため、小学生・幼稚園を対象にした「森林教室」を企画。木工体験を通じて、楽しみながら森林保全の重要性を伝える「木育(もくいく)」の実践に取り組みました
林家ハンター班
地域が抱える深刻な「鳥獣被害」この難題に、最新技術と情熱で立ち向かい研究を行いました
見回りの負担を減らすため、罠に設置する「IoT送信機」、効率化と迅速な対応を可能にし、また、センサーカメラのデータから動物の動線を分析し、捕獲率を高める研究をしています忌避剤の研究も進めています
また、ジビエ(野生鳥獣肉)の活用のためにレシピを考案し、県内のイベント等に出店し普及活動を行っています
アマモ班
本校の探究活動の中でも、ひと際長い歴史を持つのが「アマモ班」歴代の先輩から後輩へとそのバトンを繋ぎ、地域の海の再生に挑み続けてきました
「コアマモ移植」への挑戦
「海のゆりかご」と呼ばれるアマモの中でも、浅瀬に自生するコアマモの移植・定着に取り組みました。長年の蓄積されたデータをもとに、苗の固定方法や土壌環境を緻密に計算。地道な作業の積み重ねが、豊かな海域の再生へと着実に繋がっています
県内初、高校生初の「Jブルーカーボンクレジット」の認証取得
研究が認められアマモが吸収・貯留する炭素「ブルーカーボン」を定量化し、Jブルーカーボンクレジット(国の認証を受けた温室効果ガス削減量などの価値)登録することができました。高校生の活動が、具体的な環境価値として社会に認められる一歩を踏み出しています
この研究を通して彼らが手に入れたのは、単なる研究結果だけではありません 「地域のために何ができるか」を考え抜き、自ら行動して社会を動かそうとした経験そのものが、卒業後の彼らの大きな糧となるはずです
3年生のみなさん、本当にお疲れ様でした。 皆さんが蒔いた探究の種は、これからもこの学校で、そしてそれぞれの進む道で、きっと大きな花を咲かせてくれるでしょう
明日(1月16日)開催される「課題研究発表会」。
その中で、2年生18名が12月に実施した「現場実習」の報告会が行われます。
本日は、その発表練習の様子をお届けします。
今回のルールは、極めてシンプルです。
提示するスライドは、わずか1枚。
そして、全員が作成した原稿を手に、約2分間の持ち時間で発表を行います。
水俣・芦北地区の農家さんや企業に飛び込み、5日間みっちりと汗を流した現場実習。
そこで学んだのは、教科書には載っていない「農業のリアル」や、経営のプロが持つ「技術と想い」でした。
「自分の言葉で伝える」というのは、実習とはまた違う難しさがあります。
ですが、お世話になった受入先の皆様の顔を思い浮かべながら、何度も練習を繰り返しています。
自ら現場へ赴き、肌で感じてきた5日間を、たった120秒で他人に伝えるのは容易なことではありません。
人前に立ち、自分の言葉で届けるためには、徹底した準備と「覚悟」が必要です。
自分の「声」だけで勝負する2分間。 プロの現場で揉まれた18名が、どんな言葉を響かせてくれるのか。
最後になりますが、実習を受け入れてくださった農家・企業の皆様、改めて貴重な学びの機会をありがとうございました。
皆様からいただいた熱意を胸に、生徒たちは精一杯の発表に臨みます。
いよいよ本番。3年生の背中を追う18名の『2分間』に、どうぞご期待ください。
本日の農業科の実習は、いつもとは少し違う、華やかな熱を帯びた時間となりました。
本校の果樹部門で大切に育ててきた「不知火(しらぬい)」の、宣伝用写真の撮影です。
実はこの「不知火」、芦北町の「ふるさと納税」の返礼品として出品される計画が進んでいます。
(時期はまだ未定ですが、今から楽しみです!)
本日はそのための素材撮影として、町の職員の方やプロのカメラマンの方々が来校されました。
本格的な機材を抱えた大人たちに囲まれての撮影。
「不知火」が一番美しく見えるよう、角度を変えたり、ときには「しんどい姿勢」をキープしたりと生徒たちは大奮闘です。
「写真は撮るより、撮られる方が難しいですねぇ……」
そんな声が漏れるほど、慣れないモデル役に緊張した様子でしたが、それもまたプロの仕事の奥深さを肌で感じる貴重な経験となりました。
現場は終始、「不知火」のオレンジ色のような明るい笑い声に包まれていました。
撮影も無事に終わり、ハウスを出て一息ついた終盤のこと。
私がカメラを向けると、緊張から解放されたのか「そんなポーズの指示あったっけ??」と思わず笑ってしまうような、サービス精神旺盛な姿を見せてくれました。
撮影のために一部ハサミを入れましたが、本格的な収穫はもう少し先。
芦北の太陽をたっぷり浴びた本校の「不知火」が、最高の状態で皆様へ届く日が今から待ち遠しいです。
ご協力いただいた皆様、本日はありがとうございました。
先日、果樹園の見回りをしていた時のことです。
地面に落ちていた鹿のフンを見つけ、1人の女の子がぽつりと呟きました。
「粒が小さいから……これ、子鹿ですかね」
その言葉に、私は思わず「おっ」と驚きました。
ただのフンとして見過ごすのではなく、そこにある命の姿を自然に推測している。
彼女は、先日の「緊急防衛会議」の当事者である果樹専攻生であり、課題研究でも獣害対策に取り組んでいる1人です。
この場所で山や木々と向き合い続けてきた彼女の中に、農業科ならではの「鋭い感覚」が備わっていることに改めて気づかされました。
私はこう声を掛けました。
「鹿のフンを見て、個体の大きさを予想できる女子高生は、日本に何人いるかなぁ」
彼女は「やめてくださいよぉ」と少し照れた様子でしたが、そのさりげないやり取りの中に、学びの深さが凝縮されているようでした。
1月16日には課題研究発表会が行われます。
卒業を前に、しなやかな感性を身につけた生徒の姿を見ることができた、冬の午後のひとときでした。
2年福祉科は「障がいがあっても暮らしやすいまちづくりを考える」をテーマに「障がい」について学びました。
2学期は「芦北町役場」や「みつば学園」、「児童発達支援センターにこにこ」、「くまもと芦北相談支援センター」を訪問し、障がい者の暮らしやそれを支える仕事などのお話を聞かせていただきました。さらに、調べ学習をとおして、自分たちの福祉観を深めていきました。
授業内で資料等をまとめ、「学習成果発表会」を開きました。発表会には、それぞれの専門職の方々にも参加していただきました。
生徒は、この探究学習の実践を通して地域福祉の向上のヒントを得られたように思います
関係者の皆様、御支援御協力ありがとうございました
1月10日(土)に県下大会が行われました。1回戦は「第二高校」との試合でした。
サッカー部1・2年生は人数不足のため、他の部活動に所属する生徒に力を貸してもらい出場しました。
試合前に気合を入れて、ウォーミングアップする選手
前半は強風の影響を受けながらも、粘り強い守備とGKのファインセーブにより、0−0と拮抗した試合となりました。
後半は相手に得点を許しましたが、チャンスになればパスでつなぎ、相手ゴール前まで攻め込む時間帯もありました。
12月から合同で練習を重ね、日を追うごとにチームとしてまとまってきました。明るく楽しくそしてひたむきに取り組む生徒の姿は、尊く格好良いものでした。素晴らしい「チーム」でした。
たくさんの応援ありがとうございました
1月9日(金)本校の体育館にて全校生徒を対象とした「薬物乱用防止教室」を実施いたしました。 今回は本校学校薬剤師の楠原様をお招きし、薬物の恐ろしさや、身近に潜む危険について詳しくお話しいただきました
最近SNSや街中で見かける機会が増えた「CBD商品」や身近にある経口補水液・エナジードリンク、最近増えている電子タバコなどの危険性についても触れながら、薬物問題の「今」について考える時間を持ちました
「流行っているから」に潜むリスク
最近、グミやオイル、リキッドなどの形で「リラックスできる」と謳うCBD(カンナビジオール)製品が流通しています。これらは法律で規制されていない成分を含むものとして販売されていますが、高校生の皆さんに知っておいてほしい「落とし穴」がありますそれは違法成分混入の危険性があります
経口補水液の「正しい飲み方」をご存知ですか?
熱中症対策などでよく耳にする「経口補水液」ですが、実はスポーツドリンクと同じ感覚で常用するのはおすすめできません
「飲む点滴」であること: 経口補水液は、脱水症状の際に必要な塩分(ナトリウム)や電解質が高濃度で含まれています。健康な時に水代わりに飲み続けると、塩分の過剰摂取になり、体に負担をかけることがあります。
正しい使い分け:
日常の水分補給 ➡ 水、麦茶
運動で汗をかいた時 ➡ スポーツドリンク
発熱や下痢、脱水が疑われる時 ➡ 経口補水液
「頑張りたい」その気持ちの裏側に(エナジードリンクの秘密)
テスト前や部活動の大会前など、「もうひと踏ん張りしたい」時にエナジードリンクを飲む生徒も少なくありません。しかし、そこに含まれる多量の「カフェイン」が、成長期の体に大きな負担をかけることがあります
正しい休息をとりましょう
①ご飯をしっかり食べる ②適度な運動 ③十分な睡眠
SNSの「かっこいい」に騙されない(電子タバコ)
ニコチンが含まれていないと謳っていても、実際には有害物質や依存性の高い成分が含まれている製品が多く出回っています
健康被害: 蒸気に含まれる化学物質が肺に深刻なダメージを与える(肺疾患のリスク)。
依存の入り口: 「吸う」という行為自体が習慣化し、将来的に本物のタバコや違法薬物へとエスカレートする「ゲートウェイドラッグ」になる恐れがあります
昨年話題になったゾンビタバコについても触れられていました
最後に保健委員から謝辞があり、意外と身近に潜む薬物や商品の危険性知ることができ、ぜひ家族や友人の中でも共有していきたいと話していました
「自分には関係ない」と思いがちな話題ですが、SNSが普及した現代では、危険な誘いは意外と身近なところに潜んでいます生徒たちが今回の講話を通じて、「自分の体と心を大切にすること」「正しい判断力を身につけること」の重要性を再認識してくれたなら、これほど嬉しいことはありません
ご家庭でもぜひ、今日の講話の内容を話題にしてみてください。学校と家庭が連携して、子どもたちの明るい未来を守っていきましょう
■ 歌声の余韻の中で
三学期の授業や実習が本格的に始まりました。
ふとした瞬間に、先日の始業式で歌った校歌の一節が胸に蘇ります。
「三岳(さんがく)の険を仰ぎては 心を磨き身を修む」
以前、校長先生からこの「三岳」の由来について伺う機会がありました。
それは、かつて芦北の地に入るために越えなければならなかった三つの険しい峠――「赤松太郎」「佐敷太郎」「津奈木太郎」を指しているのだそうです。
本校の同窓会が「三太郎会」と呼ばれているのも、この歴史に由来しています。
■ 峠を越えて、身を修める
農業科の学びもまた、自然という「険しき峠」に向き合う毎日の連続です。
思うようにいかない気象条件や、冬の寒風。しかし、生徒たちはその困難を避けるのではなく、自らを律し、技術と心を磨くための糧としてきました。
特に、卒業を間近に控えた3年生。
ひたむきに土と向き合ってきたこの3年間の歩みは、まさに校歌が謳う「心を磨き身を修む」そのものでした。
■ 「希望は高く燃ゆるなり」
3年生にとって、一番の結びにある「希望」はもはや抽象的な言葉ではありません。三太郎の険しき峠を一歩ずつ越えるようにして積み上げてきた、確かな自信そのものです。
まもなく、彼らはそれぞれの道へと羽ばたき、伝統ある「三太郎会」の一員となります。
たとえ行く手に新たな「険しさ」が待ち受けていても、芦北の空の下で培った強さがあれば、その希望はどこまでも高く燃え続けるはずです。
旅立ちの日まであとわずか。
卒業していく先輩たちの背中を追いながら、私たちもまた、芦北の嶺に見守られ、誠実な歩みを進めていきたいと思います。
追伸
さて、素晴らしい未来を語った後で恐縮ですが、3年生の皆さんには今月末、卒業前の「最終関門」となる学年末考査が待ち受けています
これこそが、高校生活で越えるべき最後の「三太郎の峠」かもしれません。
「身を修む」の仕上げとして、有終の美を飾れるよう、全力でこの坂道を登りきってください。応援しています!
※校歌の全文や「不知火の海」が歌われる二番以降の歌詞については、ぜひ本校ホームページ内の「校歌紹介」のページを探してみてください。
令和7年度の3学期がスタートしました。
校舎に賑やかさが戻る中、農業実習棟2階の教室では、農業科3年生が「課題研究発表会(1月16日)」に向けた最終調整に励んでいます。
生徒たちが手にしているのは、各自のタブレット端末。
これまでの実習でひたむきに積み重ねてきた経験を、誰にでも伝わる「言葉」へと磨き上げる作業です。
■ 磨きをかける「四つの探究」
すでにプレゼンテーションの形は整い、現在は本番を想定した発表練習が中心。4つのグループが、自分たちの研究成果を最大限に引き出す表現を模索しています。
草花班: プランターによる切り花栽培の確立。
食品班: ジビエ有効利用「シカ味噌」の開発。
野菜班: 高濃度酸素水を用いた比較栽培実験。
果樹班: スイートスプリングの樹勢回復への取り組み。
1・2年次から系統立てて学んできた専門知識を土台に、3年間の学びを一つの物語に繋ぎ合わせていく。
端末を操作する真剣な表情からは、これまでの挑戦に対する誇りが伝わってきます。
■ 16日、4つの挑戦がいよいよ形に
準備期間もあと10日。
現場での貴重な経験を、洗練されたスライドと堂々たる発表に変えて。
1月16日の本番当日、4つの班がどんな素晴らしい姿を見せてくれるのか。
その瞬間が今から待ち遠しくてなりません。
冬休みが明け、校舎に生徒たちの元気な声が戻ってきました
本日、第3学期始業式を執り行いました。 冷え込みの厳しい朝となりましたが、体育館に集まった生徒たちの表情は、新年の決意に満ちた晴れやかなものでした
始業式に先立ちまして表彰式等が行われました
表彰式
昨年末に行われた剣道部と空手道部の大会の表彰が行われました今後も活躍に期待ですね
学校農業クラブ役員任命式
農業クラブ会長より
活動の活性化と来年度本校が事務局を担う県年次大会の成功を目指したいクラブ員全員が積極的に活動を盛り上げていけるように工夫して頑張ってきます
福祉クラブ紹介
福祉クラブ会長より
これまでの福祉クラブの活動を大切にしながら、地域に貢献し、感謝される組織にしたい昨年は多くの交流やイベントを通して積極的に活動してきました
今年は更に福祉クラブを盛り上げていきたいです
始業式
校長訓話(⇐全文はこちらから)では校長先生の今年の目標の話がありました。今年の目標は「素直な心」を大切にすることです。失敗の原因を自分の中に求め、改善して次へつなげる。学びを深め成長し続けるために必要なこの心を、ぜひ皆さんも大切にし、自身の目標を語り合ってください。
3学期は登校日が一番少ない学期ですが、生徒たちが最も大きく成長する時期でもあります 今学期も日々の授業の様子や部活動の活躍、学校のちょっとした日常を定期的にお届けしていく予定です
本年も、本校の教育活動へのご理解とご協力を、どうぞよろしくお願い申し上げます(K)
明日は、いよいよ三学期の始業式です。
久しぶりに登校する生徒たちを前に、農機具庫を少しだけ覗いてみました。
農場には、実習を影で支える頼もしい道具たちがたくさんいます。
今日から時々、そんな彼らにスポットを当てる新企画【芦高・相棒図鑑】をスタートします。
第1回は、本校の果樹園を美しく保つ【草刈4兄弟】です。
エンジンを積んだ兄貴たちは、今、すべての燃料を抜き取られています。
燃料を入れたままにすると、中でガソリンが傷んでしまい、春の始動時に故障の原因になるからです。
農業科ならではの大切な『おやすみなさい』の儀式です。
■ 長男:ラビットモアー 「果樹園の道を切り拓く、不屈の大黒柱」
果樹園の広い通路を、職員が操り力強く整えてくれる一族の大黒柱。今は大きな体を休め、春の出番に向けて英気を養っています。
■ 次男:ラジコン草刈機 「斜面を制する、静かなるハイテク・エリート」
果樹園の斜面をスマートにこなすハイテクな実力者。最新の機能を携えた彼も、今は静かに、次なる合図を待つ眠りの中にいます。
■ 三男:刈払機(エンジン式) 「生徒と汗を流す、熱き現場のムードメーカー」
生徒たちが最も多く手にし、肩に伝わるエンジンの振動は、まさに実習の鼓動そのもの。樹の根元などの細かい実習を共にする一番身近な相棒。草が芽吹き、その力強い鼓動が必要になる季節までは、しばしの休息です。
■ 四男:電動刈払機 「静かに、未来を起動する」
燃料いらず、バッテリーひとつで目を覚ます新世代。音もなく、スマートに実習をこなす期待の末っ子です。今はその心臓部(バッテリー)を外し、静かに牙を研いでいます。
黄金色の実が踊った果樹園に、草が伸び始める春までは、彼らが動き出すことはありません。しかし、丁寧に管理され、整然と並ぶその姿からは、次のシーズンへの静かな決意が感じられます。
明日は、校舎に賑やかな声が戻ってきます。
その声を心地よい刺激にしながら、彼らはもうしばらく、深い眠りの中で春の幕開けを待ち続けます。
生徒たちが手にする明日の「相棒」は、きっと筆箱や教科書。
久しぶりの登校に向けた準備は整っているでしょうか。
私たちも、新しい学期を迎える準備を整えて待っています。 保護者の皆様、地域の皆様、三学期も芦高の教育活動を温かく見守っていただければ幸いです
新年明けましておめでとうございます
今年も芦北高校の魅力を随時発信していきますのでよろしくお願いします
いよいよ、明日1月8日より3学期が始まります
今年もどうぞよろしくお願いします(K)
ついに「その瞬間」を捉えました
これまで、頑丈なフェンスの設置や電気柵の点検など、対策を徹底してきました。
それでも残される足跡やフン……。
その正体を暴くべく設置した自動撮影カメラが、1月3日 深夜2時21分、ついに侵入者の姿を記録しました。
夜間モードに映っていたのは、背中に縞模様がある「ウリ坊」です。
初めて姿を捉えた嬉しさと、対策を突破されていた悔しさ
が入り混じります。翌朝、現場を確認すると、大切に管理してきた果樹園の草地がボコボコに掘り返されていました。
以前、芦北にある熊本県農業普及振興課の方からいただいた「獣害対策に完璧はない。諦めないことが一番大切」という言葉。
今、その意味を強く噛み締めています。
現在、冬休み中ではありますが、本日、果樹担当の職員2名で以下の緊急対策を実施しました。
◆果樹園の柵を隅々まで総点検
◆電気柵が正常に作動しているか動作確認
◆監視を強化するため、自動撮影カメラを追加設置
◆侵入口の可能性がある箇所をプラスチックフェンスで封鎖
※追加設置したカメラの様子です。
侵入口を完全に特定できたわけではありませんが、少しでも可能性があるなら、できる限りの策を講じる。
その想いで現場を回りました。
果樹専攻の諸君へ告ぐ
諸君が冬休みを満喫している間も、果樹園ではイノシシとの熱い知恵比べが続いている。
3学期の始業とともに、この映像と被害状況をもとにした「緊急防衛会議」を招集する。
「どうすれば、この果樹園を守り抜けるか?」
諸君は始業式の日までに、この記事の写真をよく確認し、自分なりの「最強の防衛プラン」を立案しておくように。
2026年、果樹園の平和を取り戻す戦いは、ここからが本番だ。
諸君の斬新なアイデアを期待する。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます
本日、1月5日は二十四節気の「小寒(しょうかん)」。
暦の上では「寒の入り」を迎え、いよいよ冬の寒さが本番となる時期です。
■ 「寒(かん)」に宿る、先人の知恵
古くから、小寒から立春までの約30日間を「寒(かん)」と呼び、この期間に汲み上げた水は「寒の水」として、長く腐らず体に良いものと大切にされてきました。また、厳しい寒さだからこそ、大切な人の安否を気遣う「寒中見舞い」を送るのも、この時期ならではの美しい習わしです。
厳しい自然をただ避けるのではなく、その力を暮らしに取り入れ、人を思いやる。先人たちが受け継いできた、心のゆとりを感じる季節でもあります。
■ 常緑の葉が物語る「静かな成長」
昨年末、先生方を巻き込んで賑やかに収穫を終えた露地の果樹園。
黄金色の実はありませんが、そこには柑橘特有の濃い緑の葉が、冬の青空に映えて力強く広がっています。
常緑樹である柑橘は、冬の間もその葉を落とすことはありません。重い実をすべて預け終えた枝先は、今、この「寒の入り」の厳しい冷え込みを全身で受け止めています。
実は、この寒さこそが、樹が内側から次なる春へのエネルギーを蓄え、根を深く張るための大切なスイッチとなります。作物も、そして人間も。厳しい環境を経験してこそ、その芯(しん)は強く、甘く、磨かれていくのかもしれません。
■ 静寂の農場から、新年の誓い
生徒たちの声のない農場は、耳が痛くなるほどの静けさに包まれています。
しかし、手入れされた道具たちや、寒風の中で緑を守り抜く木々を見つめていると、ここは決して「休み」ではなく、春に最高のスタートを切るための「大切な準備の場所」なのだと教えられます。
生徒たちが登校し、この農場に活気が戻ってくるまであと少し。
2026年も、芦北の豊かな自然と、そこに真摯に向き合う生徒たちの「飾らない日常」を、丁寧にお伝えしてまいります。
本年も、芦北高校農業科をどうぞよろしくお願い申し上げます
さて、2025年も残すところ、あと5日となりました
先日、終業式を終えましたが福祉科3年生は年明けの介護福祉士国家試験に向けて冬休みも授業を続け、頑張っています
12月は福祉科の生徒たちにとって大きな学科行事(学習)が3つありましたのでご紹介します!
①12月3日(水) 小国町社会福祉協議会にて農福連携事業の視察研修(1W・2W)
研修では、耕作放棄地を活用した大豆の栽培をはじめ、加工、販売、飲食提供までを一体的に行い、障がいのある方が地域の中で役割を持って働く仕組みと農業の循環について教えていただきました。午後からは、実際に現場を見学し、利用者一人ひとりの特性に応じた作業の分担や、働くことを通して達成感や生きがいを得ている様子を直接見ることができました。
「農業」×「福祉」を結びつけることで地域課題の解決につながることや、障がいの有無に関わらず、地域を支える一員として共に働く共生社会のあり方について理解を深めることができました。
②12月18日(木) 水俣第二小学校(4年生)を招いての福祉体験学習(2W)
小学校では、総合的な学習の時間において「福祉」を学んでいます。その一環として、福祉を学ぶ高校生が先生役となってと小学生が交流しながら福祉について学ぶ機会を頂きました。
当日は、福祉科2年生が中心となり、まず「高齢者との関わり方」をテーマにしたミニ講座・寸劇を行いました。相手の気持ちに寄り添うことや、思いやりのある声かけの大切さについて、高校生が自分たちの学びや実習経験をもとに、小学生の目線に立って分かりやすく伝えることができました。
続いて、高齢者レクリエーションの体験を行いました。小学生は高校生のサポートを受けながら体を動かし、高校生も小学生もみんなが「笑顔」で楽しむことができました。高校生は介護実習を通して培ってきたレクリエーション力を存分に発揮できたのではないでしょうか。小学生の皆さんに楽しんでもらえたことが高校生にとって何より嬉しかったようです。
その後の質疑応答では、小学生から多くの質問が寄せられ、高校生が一つ一つ丁寧に答えることができました。福祉科の生徒たち自身も、教える立場として関わることで、これまで学んできた知識や技術を振り返り、再確認する機会となりました✨
水俣第二小学校の皆さん、ありがとうございました
③介護福祉士国家試験対策授業(3W)
終業式が終わった後も、福祉科3年生の戦いは終わりません。年明け(令和8年1月25日)に実施される介護福祉士国家試験に向けて授業に取り組んでいます。他学科他学年が長期休業に入る中でも、国家試験合格の目標に向かって気持ちを切り替え、真剣な表情で学習に臨む姿が見られました。授業では、これまでの学びを振り返りながら、重要なポイントの確認や理解を深める学習を行っています。心が折れそうになった時はお互いに声を掛け、励まし合いながら諦めない心を持ち続けているようです。さすが、3年生。成長と責任感を感じます。
国家試験は、生徒たちにとってこれまでの努力の成果が問われる大切な試験です。福祉科一同、最後まで生徒たちを支えながら、全員が自信をもって試験に臨めるよう取り組んでいきます。
「冬を制する者は受験を制す」3年生の皆さん、頑張ってください
冬休み中の12月26日。
世間は仕事納めの活気に満ちていますが、私たちの果樹園では、一年の締めくくりにふさわしい「甘夏」の収穫実習を行いました
今日の果樹園は、いつも以上に賑やかです。
私たち農業科から「ぜひ、私たちの実習を体験してほしい!」とお誘いしたところ、校長先生をはじめ、他学科や事務室の先生方が大勢駆けつけてくださいました。
気温はわずか5度
強い風に乗って雪がちらつくあいにくの天気でしたが、防寒着に身を包み、いざ実習開始
その光景を見守る中で、私たち果樹担当職員は、ある「確信」を抱きました。
生徒たちが、本校の校訓である「創造・勤勉・敬愛」を、果樹園で見せてくれたからです。
■ 自らの手で場を「創造」する
「先生、ハサミの向きはこうですよ」
「まずはここを『二度切り』してください」
果樹園のあちこちで、生徒が「師匠」となり、先生方に手ほどきをしています。
・普段は教わる立場の生徒たちが、今日は頼もしい先生。専門高校ならではの『立場の逆転』が生まれます
・もちろん、先生の中には慣れた手つきで収穫をされる先生もおられます
安全で効率的な実習ができるよう、その場を自ら「創造」する生徒たち。先生方への具体的な説明を通して、自分たちの知識や技術がより深く定着するのを感じているようでした。教えることで学びが深まる、その生き生きとした表情には、担当職員としても驚かされるほどの逞しさがありました。
■ 共に汗を流して知る「勤勉」
今回の収穫は、約20本の「甘夏」。1本当たり約100kgもの実がたわわに実っています。
「たった一玉穫るのにも、こんなに集中力がいるんだね」
先生方のそんな呟きを聞きながら、生徒たちは寒さに負けず、黙々と、かつ丁寧にコンテナを埋めていきます。
生徒たちが毎日当たり前のように繰り返しているこの「勤勉」な実習の重みを、先生方も共に汗を流す中で肌で感じておられました。 その真摯な姿勢が伝播したのか、なんと予定を大幅に前倒しして完遂
寒さを忘れるほどの集中力でした
■ 黄金色の絆が結ぶ「敬愛」
「先生、上手です!」
「ありがとう、助かるよ!」
収穫が進むにつれ、寒風を吹き飛ばすように感謝の言葉と笑顔が溢れます。
自分たちが育てた果実を大切に扱ってくれる先生方を敬い、先生方もまた、淡々と実習をこなす生徒たちの専門スキルに敬意を払う。 そこには、校訓が掲げる「敬愛」の心が、黄金色の実とともにキラキラと輝いていました。 実習服の生徒と、それぞれのスタイルで挑む先生方。その混ざり合った姿は、まさに一つの「ファミリー」でした。
農業科の日常を、学校全体の思い出へと変えた特別な仕事納め。
「命と向き合う責任感」と「人を思いやる心」。
教室の机の上だけでは見られない生徒たちの本物の輝きを、先生方と共有できたことを嬉しく思います。
寒い中、共に汗を流してくださった先生方、本当にありがとうございました
最後になりますが、本年も本校農業科の活動を温かく見守り、応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。
皆様の支えがあったからこそ、生徒たちは雪の日も負けずに、豊かな実りを迎えることができました
来年も、黄金色の甘夏に負けないくらいの輝く笑顔を届けてまいります
どうぞ、良いお年をお迎えください
「私、こうされると喜びます」長持ちのヒミツ
芦高祭で私たちの仲間をお迎えいただいた皆様、本当にありがとうございます
今日は、皆様のお家にお邪魔しているシクラメンたちの「本音」を、草花専攻の生徒が代弁してご紹介します。
1. 「暖房の効きすぎたお部屋は、ちょっとのぼせちゃうんです…」
私は涼しいところが大好き。人間が「ちょっと肌寒いな」と感じるくらいの場所が一番落ち着きます。暖房の風が直接当たると、すぐにバテてしまうので、日当たりの良い涼しい窓辺に置いてくれると嬉しいです!
2. 「お水は、喉が乾いてからたっぷり欲しいんです」
いつも足元(土)がビショビショだと、根っこが息苦しくなってしまいます。土の表面を触って「カサカサに乾いたな」と思ったら、お水をたっぷりください。 その時、私のお顔(花や葉)にお水がかかるとびっくりしてしまうので、鉢の端っこからそっと飲ませてくれると、とってもうれしいです!
3. 「終わった花は、お別れさせてください」
咲き終わった花や黄色くなった葉っぱをずっと付けていると、次の蕾に栄養が届かなくて、私が疲れちゃうんです。 茎の根元を持って、クルッとねじりながら「お疲れ様!」と引き抜いてみてください。意外とスッキリして、また次の花を咲かせる元気が湧いてきます!
4. 「時々、くるっと回して景色を変えて!」
太陽が大好きなので、ずっと同じ向きだと、ついつい光の方へ体が傾いちゃいます。1週間に1回くらい、「はい、チーズ」と鉢を回して向きを変えてくれると、360度どこから見ても美しさをキープできます。
草花の生徒からの一言
私たち生徒が、実習室で一鉢一鉢「可愛くなれよ〜」と声をかけながら、大切に育てた自慢のシクラメンたちです
実は、私たち生徒もシクラメンと同じ。
先生や地域の皆様に「頑張ってるね!」と声をかけてもらうと、ぐんぐんやる気が湧いてきます
皆様のお家で、私たちのシクラメンが少しでも長く「ご機嫌」に過ごせますように
校内では終業式も無事に終わり、冬休みが始まりました。しかし、農業科2年生の果樹の生徒たちは、今日も元気に登校し、果樹園へと向かいました。
寒さの中にも、生徒たちの熱気でどこか暖かさを感じる今日。
わが校の果樹園では、一年で最も活気あふれる「不知火(しらぬひ)」と「甘夏」の収穫実習が行われました
今回は、生徒たちの弾ける笑顔と、真剣な眼差しが詰まった実習の様子をお届けします
青空の下、一歩一歩「学び」の場所へ
実習の始まりは、心地よい足音から。 青い収穫バッグを肩にかけ、みんなで果樹園へと向かいます。生い茂る木々のトンネルを抜けると、そこには黄金色に輝く宝物たちが待っています
一玉に込める「お疲れ様」の気持ち
「見てください」 「不知火」を手に、思わず笑みがこぼれる生徒たち
「不知火」の最大の特徴である「デコ」を傷つけないよう、ハサミを入れる手元は真剣そのものです。春から夏、そして秋。台風の心配をしたり、害虫から守ったり。自分たちが関わってきた時間が形になっていることを、その重みで実感しているようでした
爽やかな香りに包まれる「甘夏」の収穫
続いて、果樹園に爽やかな香りを漂わせる「甘夏」の収穫です。 「不知火」とはまた違う、つるりとした肌の美しい黄色が、冬の青空によく映えます。
高い場所にある実も、仲間と協力しながら丁寧に摘み取っていきます。一玉一玉を優しく扱い、コンテナへと運ぶ姿からは、これまで大切に育ててきた樹への敬意と、収穫への感謝が伝わってきました。
新聞紙を敷き詰め、果実同士がぶつからないよう配慮する細かな作業にも、妥協はありません。この丁寧な仕事が、消費者の皆さまに届く「安心・安全」に繋がっているんですね。
「美味しいって言ってもらえるといいな」
そんな呟きが聞こえてくるほど、丁寧に、優しくコンテナへと運びます。
帽子に刻まれた「ASHIKITA」の文字。
実習中の彼らの背中を見ていると、この地域の特産品である柑橘を守り、繋いでいくという力強い意志を感じます。
終業式を終えてなお、実習に励む彼らの努力。 土に触れ、樹と対話し、収穫の喜びを分かち合う。
教室の机の上だけでは学べない「命の重み」と「食の尊さ」が、ここには溢れています
12月22日(月)終業式が行われました
今年最後の登校になる生徒も多いかと思います
そんな朝の一場面
数日前から朝の落葉掃きを自主的にしています
誰に言われるでもなく「ただ歩きにくそうだったから…」ということから始めたそうです
年末最後にいい光景が見ることができました
まず、2学期の表彰式が行われました
今学期も多くの生徒が活躍してくれました表彰された皆さんおめでとうございます
終業式での草野校長先生の訓話(全文はこちらをクリック)は今年1年間の振り返りから始まり、人との関わり方の難しさの話がありました。
最後には「言葉」のプレゼントを贈りましょう。特に身近な人に感謝を伝えましょうという話を聞き、
近くにいるからこそ伝わりにくいこともあるのだと気づくことができました
生徒代表あいさつでは生徒会副会長の平松君があいさつをしました
冬休みはイベントが多く楽しいことが多いですが、気を抜きすぎないようにしましょう皆で笑顔で新年を迎えられるようにしましょうとあいさつしました
最後に生徒部主事より冬休みの過ごし方などの話がありました
有意義な冬休みを過ごせるように、また元気に3学期の始業日に会えるようにしたいですね(K)
生徒たちが主役として輝く「長距離走大会」。 その号砲が鳴る数時間前、まだ静寂に包まれた農場には、いつも通りの日常を淡々と守り続ける先生たちの姿がありました。
農業科の視点から見た、知られざる「アナザーストーリー」を少しだけお届けします。
静寂の中のルーティン
一日の始まりを告げる、柔らかな光。大会という大きな任務が控えていても、農場の命に「特別」はありません。
これらは、生徒たちが走り出す前の農場の風景です。 先生たちは、大会運営へと飛び出す直前まで、いつもと変わらぬ手つきで植物と向き合っていました。シクラメンの葉を整え、苗に水を与える。限られた時間の中でも焦ることなく、ただ淡々とプロの仕事を完遂させる。その揺るぎない後ろ姿が、本番前の農場を支えていました。
湯気の向こうにある、静かな情熱
調理室では、先生が保護者の皆さまと共に、大きな釜で料理を仕上げていました。 走り終えた生徒たちが、冷えた体と心を温めるための一杯。 そこには「共に生徒を支える」という共通の想いがありました。保護者の方々と呼吸を合わせ、黙々と釜を回す先生の姿。それは、行事の活気を支える、もう一つの確かな熱量でした。
本来、今日の主役は一生懸命に走った生徒たちです。 ですが、彼らが走る「前」から農場を守り、走り終えた「後」まで支え続けた先生方の姿があまりに見事だったので、今日はあえて職員の奮闘を記録させていただきました。
先生方、そしてご協力いただいた保護者の皆さま。 今日一日、本当にありがとうございました。
この準備された舞台で、生徒たちはどんな力走を見せたのか。 「本編」のレポートも、このあと更新予定です。ぜひ併せてご覧ください!
― 農業科主任
12月19日(金)白い息が輝く快晴の日に本校と芦北支援学校高等部佐敷分教室合同で長距離走大会が行われました
男子13㎞、女子10㎞、佐敷分教室7kmのコースを走ります
開会式では芦北高校と芦北支援学校佐敷分教室の代表1名ずつが選手宣誓をしました
精一杯頑張って全員が時間内に完走できるように頑張ってもらいたいです
しかし、頑張ってもケガをしてしまってはいけません準備運動は入念に行いました
そのあとはアップの時間が設けられ各々がスタートに向けて準備をしていました
運営の準備も万端です
9時50分男子がスタートしました。出発1分後の暫定1位と2位ですどこまでこの勢いが続くか見ものですね
今年も草野校長先生参戦です
10時女子と佐敷分教室がスタートしました。出発1分後の暫定1位と2位です
女子は男子と比べハイスピードにならず一団となっての出発になりました
男子1位 3年福祉科 杉村君
女子1位 2年福祉科 脇さん(2連覇)
最後まで全員諦めずに完走することができました
係を手伝ってくれた生徒もお疲れ様でした
走った後は恒例の育友会からの豚汁の提供がありました
企業からの協賛もうけみんなでおいしくいただきました
育友会の皆さま準備から当日の調理までありがとうございました
上位10名には表彰を行いました入賞おめでとうございました
街頭で応援していただいた多くの方々本当にありがとうございました
生徒も本当に助けになったと思います
今回の様子であしきたに元気と感謝を少しでも伝えることができたのであれば幸いです
今後とも応援よろしくお願いします(K)
今日は農業科2年「食品製造」の実習
さて、言葉で長々と説明するよりも、実際に見ていただくのが一番です 一生懸命製造に取り組んだ生徒たちの笑顔と、愛情たっぷりの完成したデコレーションケーキをどうぞご覧ください
12月13日(土)、14日(日)の2日間、2つのフットサル大会に参加しました。
①「azzurro FESTA 2025~2026 TSUNAGU 九州ラウンド」
リーグ戦4試合の結果は、1分3敗でした。 強敵揃いで苦しい展開ばかりでしたが、粘り強く守る試合もあり、多くの収穫を得る大会となりました。
②「第8回 GRATIA CUP Dream Futsal over16」
この大会は16歳以上であれば誰でも参加できます。今回は高校生チームが3、社会人チームが5チーム参加し、1日で7試合をこなしました。
戦績は2分け5敗(特別ルールで1勝6敗)の7位でした。体力的にもきつく、社会人の技術に圧倒されました。チームの持ち味も悪い癖もはっきり出た大会となり、「この経験を次に生かす」とお互い誓い合いました。
私たちは人数こそ少ないですが、みんなで楽しく練習し、雰囲気の良いチームです。その成果として、入部して半年のサッカー未経験者がでこの2日間で2点決めました。チーム力は確実にレベルアップしています。
「見た人が自然と応援したくなるチーム」を目指して、感謝の気持ちをもって、これからも本気で挑戦し続けます!!
12月16日(火)林業科3年生の森育・木育班が水俣第二小学校5年生に森林教室を実施しました
まずは実施場所である学校裏の峰崎農園に登っていきます
途中お兄さんたちと話をしながら登っていきます
いよいよ森林教室の始まりです
天気も快晴徐々に気温も上がってきて過ごしやすい感じになってきました
日程説明や注意事項の後、高校生による紙芝居を使った森林の勉強をしました
身近にある森林がどのような機能や役割を持っているのかを説明しました
そのあと伐倒見学と植林体験を行いました
初めてクヌギの木が倒れるのを間近で見て小学生から歓声が上がっていました
伐倒した高校生も久しぶりだったので緊張していましたが、
無事狙い通り伐倒方向も決められたので安心していました
植林体験は代表の小学生3名にしてもらいました
高校入学の4年後くらいには4~5mぐらいには大きくなっている予定ですぜひ成長の様子を見てもいらいたいですね
最後にネイチャーゲームをしました
毎年3年生が考えた自然を使ったゲームを行います
今年は「おんなじものを見つけよう」ということで高校生のお兄さんが持っている見本のものよりも大きいものを見つけたりするゲームです
小学生の皆さん元気よく野を駆け回って楽しんでいる様子でした
今回の森林教室で少しでも森林や環境について興味を持ってもらえたら幸いです
これからも私たちの大切な自然を守る活動をしていきたいと思います
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