鉛筆 考査抜け 息つく間なく マイク持つ

 「――それでは、発表を始めてください」

 

 マイクを通じて部屋に響く、少し緊張を帯びた、けれどもしっかりとした声。

 カーテンを閉め切った総合学習室の暗がりに、ぽっと浮かび上がるプロジェクターの白い光。

 そして、手元の資料をめくるカサリという微かな紙の音。

 昨日の考査最終日、テストが終わったばかりの放課後のことです。

 総合学習室には、息をつく間もなく集まった生徒たちの静かな熱気が満ちていました。

 

 来週の23日(火)と24日(水)の2日間、本校を事務局(会場)として「令和8年度 熊本県学校農業クラブ連盟 年次大会」が開催されます。

 

【支える手、挑む声。それぞれの真剣練習】

 この大会は、県内の農業高校から集まったクラブ員たちが、日頃のプロジェクト研究や自らの意見をステージで発表し合う、年に一度の大きな舞台。

 本校は今年、その運営を担う事務局校を務めます。

 昨日集まったのは、大会の成否を握る司会進行や計時などの「運営」を担う生徒たち、そして芦北高校の代表として壇上に立つ「意見発表」「プロジェクト発表」の生徒たちです。

 発表チームは、スクリーンのタイミングを合わせながら、自分の言葉に熱を込めて語りかけます

 一方の運営チームは、手元に置かれたマイクを前に、シナリオを何度も読み込みながら進行の流れを細かくチェックしていきます。

 そこにあるのは、「自分たちの発表を成功させたい」という想いだけではありません。

「他校から参加する発表者の仲間たちが、少しでも気持ちよく壇上に立ち、日頃の成果を100%出し切ってほしい」

 

 そんな、事務局校としての温かい「おもてなしの心」が、生徒たちの真剣な眼差し、そして何度も繰り返される練習の姿からひしひしと伝わってきました。

 

【最高の舞台を、私たちの手で】

 テスト勉強の疲れも見せず、遅くまでリハーサルに邁進した生徒たち。

 誰かの輝くステージは、こうして見えないところで汗を流し、準備を重ねる人の手によって創られていくのだと、改めて教えられる時間でした。

 大会本番まで、あとわずか。

 熊本県の農業を担う仲間たちを最高の舞台で迎えるために。

 そして、自分たちの学びを堂々と伝えるために。

 チーム芦北、一丸となって最後まで心を込めて舞台を整えていきます!