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2023年6月の記事一覧

【ASⅢ】研究✕笑顔=???/ Can’t tell you what fun it is! 

 さて、ASⅢでは、7月13日(木)に市民センターで行われるARP探究成果発表会に向けて、スライド発表とポスター発表の準備をしています。ほとんどの班がパソコン室で作業しているのですが、そのにぎやかなこと!(※いい意味です)

 ARPはASⅢの生徒にとってはまさに2年間の集大成の大舞台でもあるのですが、「主役」の生徒たちは時間に追われて焦るどころか、とっても楽しそうです。これはやはり、今まで研究を頑張ってきたからこその笑顔なのかもしれませんね。

 スライドを作ったり、アブストに加筆したり、データを見直したり。それぞれの班で集中しつつ、実に楽しそうに活動をしています。研究を始めたばかり(で、研究計画書に苦しんでいる真っ最中)のASⅡのみなさんも、1年後には班員同士の結束がもっともっと固くなり、他の班とも活発に意見を交わし合って、一人ひとりが研究や発表を心から楽しんでいるのでしょうね。こういった先輩の「楽しんで研究している姿」を間近で見るのも、2年生にとって良い刺激になっています。

 研究の楽しさを後輩に分かってもらえるように! 

 学校内外の人々にこれまでの研究を知ってもらい、その意義を伝えられるように! 

 ASⅢのみなさん、ARPがんばってください!

In the 7th period, most ASⅢ students are preparing for the “ARP Inquiry Study Presentation,” which will be held on July 13th at Amakusa Civic Center.  (“ARP stands for “Amataka Research Project.”) You have no idea how energetic they are in the computer room!  There is little time left until their big day, but no one looks frustrated at all!  Everyone is fully enjoying what they are doing, smiling and even laughing!  Their smiles may be proving that their research days have been full of enrichment.

Some students are making presentation slides, while others are adding some more explanations on their abstracts or checking their data again.  They are focusing on what needs to be done in each group. Still, they are enjoying themselves indeed.  ASⅡ students, who have just started, would probably enjoying what they’re doing just like their seniors are now.  They will be strongly united as a group: discussing and advising each other.  Looking at what their seniors are doing with passion always inspires juniors.  

We wish they could tell the pleasure of studying to their juniors!  We hope they could tell people inside/outside school about what they have devoted themselves to, and the significance of their study would be fully acknowledged!  

July 13th - your proudest moment of school life will come soon! 

【ASⅡ】研究計画書の奥深さ / Polishing the research plans

ASⅡでは先日提出した研究計画書が返却され、生徒たちは先生方の助言をもとにそれぞれの計画を練り直しています。今日は崇城大学の田丸先生にも来ていただいています。優しい笑顔でしっかり話を聞いてくださり、生徒たちから上手に考えを引き出してくださる、私たちの心強い味方です。

 「精油班」は精油のリラックス効果を調べようとしていますが、田丸先生は計画書の中でも「研究の背景」の記述が気になられたようです。先生が指摘されたのは、「リラックス効果を調べたいということは、リラックスできていないという前提があるはずだ」という点。その点を具体的な数値を用いて研究背景に入れてこそ、研究の必要性が説明できる。研究背景をきちんと説明することにより、仮説や研究方法の改善につながるという助言に、生徒たちも納得した様子です。また、「リラックスについて調べる際、普通にページ検索するだけでなく画像検索を試してみては?」とも提案していただきました。素直な生徒たちはすぐに画像検索に取り掛かり、研究背景と関連がありそうな様々なデータやグラフを見つけたようです。活発なディスカッションが始まっています。

 木材の持つ防音や吸音性について研究しようとしている「音班」もまた、研究背景に説得力が足りないという指摘を受けていました。「面白そうというきっかけで研究対象を決めるのも悪くないけれど、それだけではなぜこの研究が必要なのかということの説明には不十分」ーここでもまた、研究背景が単なる「きっかけ」の記述となってしまっているという問題点が指摘されていました。最初は少し緊張していた様子の生徒たちでしたが、先生の「正解があるわけではないから、思った通りのことを素直に言っていいんだよ」という言葉かけで、少しずつ、研究への思いを自分たちの言葉で伝えることができてきました。木を使って防音することで、何が解決できるのか?なぜ、他の素材ではなく木なのか?まだまだ、ディスカッションの余地がありそうですね。

 研究の第一歩ともいえる研究計画書は、ただ自分たちの研究を計画するためのものではなく、研究の必要性や意義を読む人に納得してもらえるものでなければなりません。書いてはみたものの、考えれば考えるほど、奥の深い研究計画書。完璧な計画書というものは世の中に存在しないのかもしれませんが、自分たちのやりたいことを伝えられる計画書になるといいですね。

With their submitted research plans, ASⅡ students are polishing their plans with teachers’ advice.  Today Prof. Tamaru (from Sojo University) is with us - he is the person who always listens with a warm smile and draws out students’ spontaneous ideas - such a strong supporter for us!

Reading the research plan of the group “Essential Oil," which is trying to figure out the oil’s effect on relaxation,  Prof. Tamaru is concerned about their research background.  He said, “If you say you want to research the relaxing effect of oils, there should also be the fact that people are not relaxed enough or well.  You need to write that in the background with related data, so that you can prove the need of your study.  Otherwise, your hypothesis or research plan won’t make sense. '' He also advised that students can try searching images online, which may lead them to the useful data for their research.  The students immediately tried image search, and it helped them a lot.  Now they are actively discussing how to rewrite their research background.

Another group called “Sound,” also got similar advice on their research background.   They are to study soundproofing and sound absorption, but the professor pointed out that they need more persuasion in their research background: “It’s ok to start your research from your interest, but that is not enough to explain the necessity of what you are trying to study.” Students were listening with strained faces. The professor added, “There is no one and true answer, so feel free to tell me whatever you think.” Then, students gradually came to tell their thoughts in their own words.  He drew out ideas by asking questions like “What problems are you trying to solve?” or “Why would you use wood, but not other objects?” - There seems to be a lot more to discuss in the group.

The first step of their study - “The Research Plan” - is not only for themselves, but also something that can convince others of the necessity and significance of their study.  Probably much more profound than what they initially thought, right? Although students say they are finished planning, can we ever consider their research finished? There probably is no “perfect research plan” in this world, but at least it needs to be the one which tells others our true intentions.  Such a profound thing, a research plan!  

【SSH】課題研究指導に係る職員研修

 本日、AS(天草サイエンス)とAT(天草探究)の授業で行っている課題研究指導について職員研修を行いました。今回は「研究テーマ」と「仮説」の設定、「研究計画の立案」に焦点を当て、まず、指導の際のポイントやチェックポイントについて学びました。

 次に、3つのグループに分かれ、実際の研究報告書を用いて、生徒の設定した研究テーマや仮説、研究計画についてどのように助言したら良いかの討議を行いました。それぞれのグループで出た意見は以下のようなものがありました。

「研究テーマ」

・なぜその研究をしたいのかをしっかりディスカッションすることが大事である

・実験の目的・方法や場所などを1つ1つ細かく確認し、助言することが必要である

・先行研究を行い、結果により、テーマの見直しも検討する必要がある

「仮説」

・仮説が1年間で検証できるか、スケールを調整することが必要である

・理想とするモデルがあれば、研究の方向性が見出し易いのではないか

・仮説ではなく、事実(当たり前のこと)になっていないかを確認する必要がある

「研究計画の立案」

・その実験が、調べたいことの結果を出せるかどうかを計画時によく考える必要がある

・データを取る方法についてより良い方法を考えていくとよい

・テーマや仮説の設定が適切でなければ、実験で検証した結果も整合性が取れなくなってしまう


 課題解決力の伸張は、今後、ますます重要になっていきます。「世の中に解決策のない課題」を研究することは容易ではありませんが、生徒達が工夫して学ぶだけでなく、私たち教師も指導力を高めていく必要があることを改めて感じた1時間でした。

<実践報告>

<グループワーク>

<グループワークで出た意見の共有>

【ATⅡ】発表会に向けて研究成果をまとめています

ATⅡでは7月の発表会に向けて、これまでの研究成果をポスターやスライドにまとめています。

発表会では、基本的にポスターでの発表になりますが、いくつかの班がステージに立って口頭発表を行います。

最後までデータを集め、正確性を高めています。

【ASⅠ】天草学連続講義⑥⑦

本日6・7限は、最後の天草学連続講義〜地域課題を知り、研究テーマを決定する〜が行われました。

6限目は「天草の生物多様性」というテーマで、九州大学理学部准教授の新垣 誠司様に講義いただきました。「変化に富んだ熊本の海が場所の多様性を生み、生物多様性に繋がっている」というお話を聞き、天草の海の魅力の要因を知ることができました。また、比較研究の対象には注意が必要であることなど、今後の研究上の注意点もわかりやすくお話しくださいました。

7限目は「天草と災害について〜天草の成り立ちと自然災害〜」をテーマに、熊本大学大学院最先端科学研究部地球環境科学分野教授の松田 博貴様に講義をいただきました。「天草の自然を知りどんな災害が起こり得るのかを知ることが大切」という言葉を聞き、生徒たちも自分ごととしてお話を聞いていました。

全7回に渡った「天草学連続講義」を受けて、次回から始まる研究テーマの決定に繋げてほしいです。

【総合理科】考査に向けた「問い」づくり

本日の総合理科Bでは、来週に控えた期末考査に向けて「問い」作りを行いました。

考査範囲の内容から、一問一答、正誤問題、4択問題、記述式の形式で問題作成にチャレンジしました。

生徒達は、教科書や資料集だけでなく、授業で使用したプリントやノートを細かく読み込んで「問い」を作成していきました。

作問をする中で、新たな知識を得たり、関連するものとの違いが明確になったり、現象を説明する表現力を身に付けたりすることができました。

次回の授業で作成した問題集を共有して知識を整理した上で、期末考査に臨みます。

【ASⅢ】神戸での発表会に向けて

本年度も8月9、10日に、神戸国際展示場にて全国のSSH指定校が一堂に会して生徒研究発表会が実施されます。

今年の天草高校代表はクラゲ班です。

本日はクラゲ班が研究を行っていました。

さて、どのような研究結果となるのでしょうか?

楽しみです。

研究では、県の水産研究センターの御協力をいただきました。

この場を借りて、お礼申し上げます。有り難うございます。

【ASⅠ】熊本大学研修で研究手法を学んできました!

6月15日(木)、1年生全学級で熊本大学に行きました。

生徒たちは、事前に行った希望調査をもとに文・法・教育・熊本創生推進機構・理・工・医・薬・合津マリンステーションのそれぞれの場所に分かれ、熊本大学で行われている最新の研究や、研究手法に触れてきました。

午後には施設見学なども行われ、研究が実際に進んでいる様子を見ることもできました。

いよいよ始まる自分たちの課題研究に向けて、1年生はさらに学びを深めたようでした。

 

 

 

 

 

【ASⅡ・Ⅲ】締切迫る!研究報告書 / How nice to have reliable seniors!

今日はいよいよ、研究報告書の締切です。各班、先生方の助言を生かして、最後の追い込みに入っています。

 音などに反応して葉が動く、「踊る植物」を研究する舞萩班は、葉の動きをどのようにデータ化するかという点について考えています。先行研究の論文は見つけているものの、論文の解読に四苦八苦している様子。知恵を出し合って、具体的なデータ化の方法を模索しています。

 スフェノセラムスの生態を研究している「スフェノセラムス班」は、夏季休暇中に御所浦の「スフェノセラムスの壁」を訪れ、化石の分布などを調べるとのこと。「研究方法をもっと詳しく」との助言を受け、どんなデータを集めるかなど、より具体的な計画を立てています。

 「精油班」は、過去の先輩の研究に関連して、天草の植物から精油を抽出し、そのリラックス効果を調べようとしています。「リラックスした状態」は、どのような数値で表すことができるのでしょうか。指標を何にするかについて活発にディスカッションしています。

 7限目にはASⅢのメンバーも加わり、地学室もますます活気づいてきました。ASⅢで行っている「魚糞」の継続研究を考えている班が先輩に助言をもらったり、「電磁誘導班」が物理室で活動している「波力発電班」の先輩に報告書を見てもらったりしています。みんなラストスパートがんばってください!

Students’ activity reports are due today, so this is the final sprint!

 One group studying “Maihagi,” or telegraph plant in English, has been thinking about how to digitize the movement of the plant.  They found some previous research on the plant, but found it difficult to fully understand.  They are putting their heads together and discussing the best way.

Another group “Sphenoceranus,” where students are studying a kind of clams that lived during the Cretaceous period, is planning their study trip to Goshonoira, which is known as “Fossil Island.”  There is a place, so-called “The Wall of Sphenoceranus,” which has thousands of fossils, since it used to be at the bottom of the ocean.  Heeding advice from a teacher, they are trying to make more detailed plans, and deciding what kind of data they should collect.

Another one called “Essential Oil,” is continuing the study of their seniors before.  They are trying to extract essential oil from locally-grown plants such as cypresses or olives in order to learn about their relaxing effects.  How can we measure the “relaxing effect”? They are currently figuring out how. 

In the seventh period (two hours before the deadline!) came ASⅢ students, and some 2nd graders didn’t miss the chance to ask questions to their seniors.  While a student studying fertilizer made from fish feces was asking a senior for advice, a student studying electromagnetic induction was asking another senior to check the activity report.  How nice to have reliable seniors!