校長室からの風(メッセージ)

校長室からの風(メッセージ)

3年生を励ます ~ 3年生進路激励会

3年生を励ます ~ 3年生進路激励会

 進路を決める高校3年の2学期を迎えました。

 自らの進路達成に挑戦する皆さんに対し、追い風が吹いていると私は思っています。今年度で閉校する多良木高校の最後の学年である皆さんは、入学以来、期待と注目の存在です。96年の歴史のアンカーです。同窓生の方が、地域の方が、そしてメディアまでもが注目し、応援してくれています。そのことは皆さんも実感していることでしょう。

 閉校すると分かっていながら多良木高校を志望した皆さんの選択は間違っていなかったと思います。他の学校ではとうてい得ることができない、特別な体験を重ね、多くの方の応援を受けてきたからです。それは皆さんの強みです。

 小・中学校、高校とこれまで横並びの歩みでした。しかし、高校卒業後の進路はそれぞれ全く異なります。人それぞれです。「この道より我を活かす道なし この道を歩く」(武者小路実篤)という決意、覚悟が問われます。

 「皆さんは豊かな可能性を持っている」と私はよく口にしますが、それは二つの根拠があるからです。高校の教員として32年間、多くの高校生の卒業後の活躍を見てきたこと、そして多良木高校長として4年間、多良木高校の諸先輩たちの活躍を見聞きしていることです。皆さんもきっとできます。

 公務員試験はすでに始まり、一般企業の採用試験は9月16日解禁です。専門学校、大学等の推薦試験も近づいています。就職、そして進学の推薦試験において必須となる面接についてのアドバイスを贈ります。多良木高校だから学べたこと、体験できたことを伝えてください。地域に開かれた学校である多良木高校の生徒として、多くのボランティア活動や地域の方との交流活動を展開してきました。また、少子化が要因で閉校となることを同窓生や地域の方がいかに惜しまれているかを皆さんは知っています。これらのことは他校の生徒では決して話せないことです。

 多良木高校は3年生67人の小さな学校です。しかし、多良木高校生は小さな高校生ではありません。大きな可能性を持っています。その可能性を発揮し、全員、進路希望を実現しましょう。私たち職員全員で支えていきます。