校長室からの風(メッセージ)
「先ず逃げる事」、「避難第一」 ~火災避難訓練
12月4日(金)の4限目に本校で火災避難訓練を実施しました。上球磨消防組合消防本部から3人の消防士の方に来ていただき、御指導をお願いしました。化学室で火災が発生したとの想定で避難訓練と消火器を使った消火訓練を行いました。避難終了後の校長挨拶を次に掲げます。
「先週あたりから急に寒くなりました。冬到来です。寒くなると火が恋しくなりますね。学校内でもエアコンによる暖房だけでなく、灯油ストーブを図書室事務室など数台出しています。皆さんの家でも様々な暖房器具を使っていることでしょう。しかし、冬は空気が乾燥し、住宅を構成している木材も乾燥するので、火災の危険性が高まります。従って、師走に入ったばかりのこの時期に学校として防火避難訓練を行った次第です。
火災の増える大変御多用な中、今日は上球磨消防署から3人の消防士の方に防火訓練の御指導に来ていただいています。誠にありがとうございます。上球磨消防署は、多良木、あさぎり、湯前、水上の4か町村の住民の安全、安心を守り支えるという重い使命を担われ、日夜業務に取り組んでいらっしゃいます。そのことに深く敬意を表します。上球磨消防署のホームページに今朝アクセスしてみたのですが、朝8時段階で、今年の救急出動数が1469件と表示されていました。本校でも生徒の皆さんが大きな怪我、あるいは急に体調が悪くなった場合等、救急車を要請しますが、この数字を見て、消防署の皆さんの激務を知る思いです。
さて、改めて申すまでもありませんが、火災は恐ろしいです。高温の炎、有毒ガスを含む煙に私達は対処できません。皆さん、消防士の方々の服装、身に付けておられる装備を見てください。日頃厳しい訓練を積まれ、そのうえ火災に対応した装備を身に付けたプロの消防士の方に任せるしかないのです。私達ができることは、先ず逃げる事、避難です。そして通報です。しかしながら、まだ火災には至っていない段階、例えばストーブの近くの雑誌が燃えているとか、その程度の火であれば、自ら消火器を使って初期消火ができるかもしれません。自分自身及び家族、まわりの人々を守るためにも、消火器やAEDを操作できる高校生になって欲しいと思います。
これから、上球磨消防署の方から、今日の避難訓練についての講評をいただき、その後、消火訓練も予定されています。皆さん、緊張感をもって受けとめてください。以上で挨拶を終わります。」
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄