校長室からの風(メッセージ)
進路体験報告会
近未来の自分が見えると頑張れる ~ 進路目標を定めよう
人は、近未来の自分が見えると頑張ることができると言われます。近い将来の希望を持てれば前向きな気持ちになり、力が発揮できるのです。しかし、高校3年間は自分探しの期間と形容されるように、考えが揺れ動きます。多くのことを学び、知り、そして体験する中で、自分の興味、関心も変化し、本当にやりたいことは何か、自分でもわからなくなる時があります。大いに迷い、考え、様々な人の助言、指導を謙虚に受け、最終的には「よし!」と自分の進路を決めなければなりません。
2月3日(水)の6限目に進路体験報告会を開催し、1、2年生は、3年生の代表6人の今年度の進路体験を聴く機会を得ました。企業に内定が決まっている生徒は、3年間の成績評定の重みや、学校を欠席しないことの大切さ等が語りました。看護専門学校に進む生徒からは、進路目標を決定するまでの紆余曲折が具体的に語られ、進路について親と早い時期から相談しておいた方が良いとの助言がありました。大学進学の生徒の一人は、第一志望の大学に落ちた時の悔しさに触れると共に、なぜ不合格となったかについて冷静に分析する内容でした。
6人とも共通して、勉強を頑張ることはもちろん、部活動、ボランティア活動、そして資格試験に積極的に取り組むことが必要だと後輩に伝えてくれました。自分の体験に基づいた話しですから、借り物ではない、気持ちのこもった言葉でした。身近な先輩の言葉は大きな力があります。1、2年生も真剣な表情で聴く態度が印象的でした。
進路体験報告会の翌日、進路指導室の廊下に置いてある今年度の求人票を2年生の生徒たちが見ながら、進路についてお互いで話しをする姿を見かけました。また、ある1年生は「すぐに進路目標は見つからないかもしれません。けれども、焦らないようにします。進路目標が決まるまで、先ずは自分の実力を高めます。」と私に話してくれました。
3年生が、1,2年生の気持ちに火を付けてくれました。バトンは確実に後輩に手渡されたと思います。
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄