農業科ブログ
就農教育講演会
10月3日(火)に農業科全学年を対象にした『就農教育講演会』が開催されました。2013年に漬け物グランプリを受賞された、芦北在住の尾崎吉秀さんとイタリア料理店コラッジオ経営の積一也さんを講師にお招きし農と食のこだわりや経営観念についてたくさんの熱い思いを語っていただきました。
今年は例年と違って、農業科の各学年の代表者をパネラーとして登壇してもらい、尾崎さんと積さん、生徒3人と農業科主任の6人でパネルディスカッション形式で進めていきました。
最初にパネラーの生徒3人に尾崎さんの受賞作品でもある『しょうがのべっこう漬け』を試食してもらいました。「雑味がなく素材本来の味がします」「塩辛さがなくて食べやすい」とコメントをしてくれました。
尾崎さんのお漬け物グランプリを受賞したときの『しょうがのべっこう漬け』は思うような出来ではなかったので、倉の片隅に放っておいたら、とても良い香りがしてきたので、タルを開けてみたら、驚きの仕上がりだったという秘話もお話いただきました。“この時から味噌本来の力に魅了され、今も味噌のトリコとなっている”と81歳という年齢にも負けないくらいの夢を語っていただきました。
漬け物製造だけでなく、漬ける野菜の栽培に欠かせない『土作り』にもこだわりがあり、下処理した野菜の皮などの残さや漬け終わった味噌などはすべて土に返し肥料として利用することにより、土に活力がみなぎりふわふわの土ができ、本来のうまみが凝縮した野菜が出来るとの事でした。味噌漬けという漬け物は単に野菜を味噌に漬け込むという工程ではなく、野菜の具合によって塩の漬け方、その後の塩分の抜き方が大事であるということでした。味噌に漬けてからは味噌の力に委ね、納得のいく仕上がりで世の中に出す・販売すると熱く語られました。
「添加物のたくさん入った食べ物では体の内臓が喜ばない」
81歳にして東京で行われた有名百貨店などが集まる商談会に自ら出向き、納得のいく商品を売り込む精神力に圧倒された1時間でした。まだ尾崎さんのお漬け物を食べたことのない方は、道の駅あしきた、道の駅たのうらで販売されています。ご賞味下さい♫
また、お忙しい中、来賓としてご出席賜りました、 芦北地域振興局農林部農業普及振興課長様、同課技師様、芦北町役場農林水産課長様、あしきた農業協同組合営農指導部長様、芦北高校就農教育検討委員様、誠にありがとうございました。
フルーツタルト♫
農業科3年生「食品製造」は鶏卵の加工についての学習として『カスタードクリーム』をマスターし、それを使ってフルーツタルトを作りました。
【タルト生地】15㎝タルト型
① 有塩バター40gをクリーム状に練り、砂糖33gを加えて白っぽくなるまで混ぜます。
② Mサイズ卵黄1個分を加えさらに混ぜます。
③ ふるった薄力粉108gを2回に分けて加え、さっくり混ぜます。
④ 粉っぽさがなくなったら、手でひとつにまとめます。練らずに押さえつける感じで。
⑤ タルト台の大きさに麺棒で広げます。
⑥ 表面に穴を開けて180度8~10分(オーブンによって焼き時間は違います)焼成、冷却。
【カスタードクリーム】
① Mサイズ卵黄1個分、砂糖33g、薄力粉16gをボールに入れ、ホイッパーで混ぜ合わせます。
② 60℃位に温めた牛乳133gを①に少しずつ加え混ぜます。
③ ザルなどで、こしながら鍋に移し中火~弱火で加熱します。たえず木べらで底を混ぜないと焦げやすいので注意!(加熱時間によってカスタードクリームの粘度が変わります)
④ とろみがついたらバットに広げて冷却します。冷却したタルト生地にカスタードクリームをのせて、果物とミントの葉を飾ったらできあがりです!
カスタードクリームを生クリームやクリームチーズ、サツマイモやかぼちゃのペーストなどに変えたりとバリエーションが豊富です!果物だけでなく、栗をのせるとこれからの季節にぴったりですね。ぜひお試しください!
ふわふわブッセ♬
手作りマヨネーズでオープンサンド♪
3年農業科『食品製造』の授業で「鶏卵の加工」について学んでいます。今回の実習は「マヨネーズ」製造です。
農業科の食品加工実習棟は改修工事(~10月末日)で使用できない為、家庭科調理室を使用して実習を行なっています。
パウンドケーキ♪
農業科1年生の「食品製造」の授業で小麦粉の学習をしています。今回は『パウンドケーキ』を作りました。
『パウンドケーキ』はイギリスのお菓子で本来は材料を1ポンド(454g)ずつ加えた焼き菓子です。今回製造したパウンドケーキは10年余り受け継がれてきた、芦北高校オリジナルの配合で“失敗しない&しっとりおいしいレシピ”です。
【製造工程】17㎝×80㎝×60㎝のパウンドケーキ型
①常温にもどした無塩バター75gをクリーム状に混合する。
②上白糖110gを一度に加えホイッパーで白っぽくなるまで混合する。
③ほぐした卵Mサイズ2個を②に少しずつ加え、分離しないように混合する。
④ふるった薄力粉110gを2回に分けて、ゴムヘラでさっくり混合する。
⑤甘夏マーマレード40gと香料(オレンジエッセンス)を加え混合する。
⑥型紙を敷いたパウンドケーキ型に隙間なく流し入れ、175℃で45分間焼成する。
洋菓子店で個包装して販売してある焼き菓子(パウンドケーキ、マドレーヌ、フィナンシェ)は同じように見えますが作り方がすべて違います。パウンドケーキはバターをクリーム状に練って作りますが、マドレーヌは固形バターを液状にして、フィナンシェは液状バターをやや焦がして加えて作ります。作り方で風味や食感が異なることもおいしい製造実習の中で学んでほしいと願っています。
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