カテゴリ:探究活動
【2年総探】牡蠣260枚計測!
5月19日(木)に第1回牡蠣生育調査を行いました。本校では外部との連携事業を行っており、総合的な探究の時間に様々な活動をしています。本事業では国立水俣病研究センターと水俣漁協の方々と連携し、水俣における牡蠣の収量安定を目指して養殖実験を行っています。今年度は袋湾で実験を行っており、異なる水深でどのように牡蠣が成長するのか比較調査を行います。参加生徒10名で協力し、260枚の牡蠣の大きさと重さを計測しました!
【建築コース&機械科】【WCP】Wood connect project2022スタート
先週の金曜日、水俣環境アカデミアで木育ワークショップがあり、建築コース3年生は今年度のウッド コネクト プロジェクト成功に向け、学んだり、習ったりしてきました。まず、林業者の方から水俣の森林の講演をしていただきました。今回この講演会には、本校機械科のイノシカハンターズも参加しました。講演会後には、水俣の山林の課題を自分事ととらえることができ、生徒たちから積極的に質問の手が上がりました。ウッド コネクト プロジェクトとイノシカハンターズの取組みは、とても密接な関係があり、この講演を聴き、学ぶことでさらにお互いのプロジェクトについてイノベーションが起きるのではないかと期待しています。
その後は、夏休みにアカデミアで計画している小中学生向け木育ワークショップ用に「木の加湿器」の試作品を建築コース3年生が製作してきました。講師をするために、製作してきたものを見てもらい、水俣市建具組合ものづくりマイスターの方々より、木製品の検討や木の性質や加工について、また製作方法についてアドバイスを受けました。
多くの地域の方々の支援を受け、社会に開かれた学びを体験できています。今後ともウッド コネクト プロジェクト2022、イノシカハンターズシーズン4の活動を報告していきます。
【総探】令和3年度校内成果発表会ベストポスター賞
先日開催しました校内成果発表会のベストポスター賞の発表を行います。発表に関わった皆さんお疲れ様でした。
ポスターとGoogle Meetを利用した発表動画を掲載していますので、以下のリンクよりご覧下さい。
(1~2年生を対象にした投票により支持率が高かったものから上位になっています。)
第1位 「第2言語として英語をマスターするための極意」
赤司ひなた、 廣田耕生、田村笑海夏 |
第2位 「ジェンダー問題とこれからの化粧品のあり方について」 永野瑞稀 |
第3位 「化粧品と動物実験の関係性」 中村凜音、中村夏野、久木田菜奈 |
第4位 「理学療法士と装具士の需要の差について」 井川陽仁、松本蒼汰 |
第5位 「水俣湾における漁業再生の課題」 児玉璃奈、齋藤可倫、前田桃寧 |
第6位 「色・文字によって変わる印象の違いについて」 岩﨑もも |
【総探】令和3年度校内成果発表会
先週3月11日(金)、本校にて校内成果発表会が行われました。
2学年の生徒を中心に、総合的な探究の時間や各学科の課題研究において1年間をかけて取り組んできた探究活動の発表を行いました。普通科・商業科・機械科・電気建築科のそれぞれの科の特色をいかした発表となりました。
いつもはポスターを使い、聴衆にむけて発表を行いますが、今年は蔓延防止の観点からオンラインでの発表となりました。1年生はMeetを使用し自分の教室から発表を聞きました。みなさんとても真剣にメモをとりながら聞いていました。
制限時間10分の中、ポスターデータやスライドを使用し、自らのテーマのもと実証実験の結果や収集したデータから分析を行い仮説の立証を行いました。どのグループも堂々とした発表でした。終わった後は、緊張から解放されほっとした顔をしていました。社会の問題に鋭く切り込む発表もあり、見ごたえがありました!
ベストポスター賞に選ばれたポスターと発表はYouTubeから見ることができます。ぜひ生徒たちの頑張りをご覧ください。
発表テーマは、次の通りです。
3年生の総探・課題研究発表会が行われました。
1月31日(月)に3年生の総探・課題研究発表会が行われ、それぞれのクラスの代表者が、3年間の研究の成果についてポスターやスライドにまとめ、リモートで発表しました。新型コロナウイルス感染症の影響で、全体の前での発表はできませんでしたが、それぞれの発表が終わると全てのクラスで拍手がおこり、スタジオにした教室まで拍手が聞こえてきました。その様子に、パソコン画面に向けての発表に戸惑っていた発表者も達成感を感じている様子でした。発表のタイトルは以下の通りです。それぞれの科の特性に合わせた、素晴らしい内容の発表ばかりでした。中学生のみなさん、水俣高校には、自分の興味関心を深める機会や夢中になれる題材に出会う機会がたくさんあります。ぜひ水俣高校で探究活動をしてみませんか?
<普通科>
①オゾン層破壊を止める、または再生させるためにはどうすればよいか
②地域政策と過疎化(都市部への人口流出の視点から水俣市の特徴を知る)
③OYSTER PROJECT(漁協や国水研と協力して牡蠣の養殖へのチャレンジ)
④平等な環境作りを目指して(水俣のユニバーサルデザインの現状と、今後に向けての提案)
⑤音楽による自殺率の削減(防災行政無線を活用した音楽放送の提案)
<商業科>
①商業科で学んだこと(商業科で取得できる資格検定の紹介と活用について)
<機械科>
①水中ロボットとレーザー加工機の製作(3Dプリンターを活用した水中ロボットコンテスト日本一に向けての取組と自作レーザー加工機で暗記パンをつくるまで)
②アイディアロボットの研究(アイディアロボットコンテストに向けて作成したロボットの紹介)
③真空砲の開発(真空砲を自作して、ペットボトルキャップでアルミの板を打ち抜け!)
④箱罠の研究(猟友会と協力して、自作した箱罠でイノシシ被害を減らす取組)
<電気建築システム科>
■電気コース
①プログラミングR03(小学生向けプログラミング教室での取組とプログラミング教材の開発)
②マイコンカーの製作(ジャパンマイコンカーラリー全国大会出場に向けての取組紹介)
■建築コース
①Wood Connect Project(水俣市や建具組合、林業者等との産学官連携による、水俣市役所新庁舎のキッズコーナー木製家具製作や中学校への出前授業等の取組紹介)
【総探】【1年生】SDGsについて学んだよ!
1月26日(水)、1年生対象にSDGs講演会が行われました。 来年からは各自興味のあるテーマについて探求活動・課題研究を深めていくことになりますが、 どのような分野のどのような探究であれ、社会との繋がりのある、世界中の誰もが取り残されることのない将来に向かう視点を持ったものであってほしいと企画されています。
水俣環境アカデミア所長の古賀実様を講師にお招きし、 17個あるSDGsターゲットについて1つずつ展望や問題点についてお話いただきました。急速な新型コロナ感染拡大を受け、今回は急きょ最小限の対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型で実施しました。画面越しではありましたが、今回の話を受けて生徒一人一人の心の中に何かの種火が灯ってくれたら嬉しいですね。
ベトナムの大学生と社会の課題について発表してみた!
1月25日(火)、水俣市環境アカデミアのご協力を得て、水俣高校・日越大学共同オンラインプレゼンテーションが実施されました。
これは、以前より水俣市と関係のあった日越大学で学ぶ学生(ベトナム・香港・ミャンマー)と、海外との文化比較に関する探究テーマを進めている本校2年生との交流から実現したものです。1学期にスタートして、両国・両都市・メンバーの紹介から始まり、各種SNSを活用してテーマ設定・意見交換・資料作成を重ねた中間報告を経て、今回の最終発表に至りました。
①空気汚染、②英語教育、③ドメスティックバイオレンス、④水銀条約の効果的な周知に向けた取組、についての4つのグループに分かれて英語で発表し、古賀アカデミア所長や日越大学の先生方4名、本校副校長からフィードバックと修了証が送られました。
発表内容も各班よく考えられたものでしたが、今回の発表に至るにまで、資料収集やスライド作成などの分担などを、訛りも文化的背景の異なるメンバーと不完全な英語を活用して行ってきたこと自体が価値ある経験だったのではないでしょうか。こうした経験を経た若者は将来どんな未来を思い描いていくのしょうか?楽しみですね。
SDGsについて英語で発表したよ!
1月22日土曜日に三菱みらい育成財団助成事業として実施してきた モンタナ大学オンラインプログラム最終回(第5回目)が実施されました。
本プログラムは、熊本県と友好関係にあるモンタナ州のモンタナ大学国際交流課英語教育センターのSara先生の指導のもと、SDGsに関する話題を中心に据え、プログラムの最終的な目的である英語プレゼンテーションの実施に向けた英語の実践的な演習及び効果的なデジタルデバイスの活用能力向上を目指したものでした。
今回は10名の参加者が5グループに分かれて、割り当てられていたそれぞれのSDGsターゲットをテーマに英語プレゼンテーションを行いました。各ターゲットの世界的規模のインパクトと、水俣市における取組状況や課題等も発表されました。その後に、Sara先生やモンタナや日本のオーディエンスからの質疑応答もありました。
Sara先生やDemitra先生から、①文字を多く入れ過ぎず視覚情報を入れるなど、スライドはしっかり準備し、②しかし原稿を作ってはいけない、と事前に指示が出ていました。各班とも準備・練習が大変だった模様で、質疑応答の時にはなかなか意思疎通が上手く進まない場面もありました。しかし、この5回に渡るプログラムを通じて学んできた、完全な英語でなくても意思疎通を成し遂げようとする姿勢は十分に伝わってきました。(第1回目のシャイな様子と比較すると雲泥の差でした!)
募集段階では参加希望者が少なく実施が危ぶまれたこともありました。しかし、参加生徒の皆さんの勇気とチャレンジ精神と、Sara先生を初めとするモンタナ大学関係者の皆さん・三菱みらい育成財団・熊本県モンタナ担当者の坂口さん・その他大勢の関係者各位の皆さんのご協力があり、無事に今回の事業を終えることができました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
こうした経験をした若者がどんどん水俣から世界に飛び出して、課題満載のこの世界をより良いものにしていってもらえたら嬉しいですね。
最後にこの言葉を皆さんがこれからも実践してしていってくれることを心より期待します。
A small step makes a big difference!
※今回の事業は三菱みらい育成財団より助成を受けて実施したものです。
【探究】英語で全国の高校生と環境問題について話し合ったよ!
12月19日(日)、2021年度全国高校生フォーラムがオンラインにて開催されました。
文部科学省が実施しているWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業とSGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)ネットワーク校の高校生がオンラインにより一堂に会し、日頃取り組んでいるグローバルな社会課題の解決や提案等を英語でのプレゼンテーション映像で発信・話し合う場となりました。
海外を含む全国から118校の参加があり、本校からは2年生4名(新井康斗さん・山口功世さん・齋藤可輪さん・前田桃寧さん)が「水俣湾におけるカキ養殖の取り組み」を発表しました。指導助言係の筑波大学と関西外語大学の先生方から英語で質問を受けたり意見を求められりするなか、4人のチームワークを生かして水俣の漁業が抱える課題や将来への展望などを伝えることができたようです。
後半は、全国の高校生と筑波大学大学院で生物と環境について学んでいるインドネシア出身の留学生と一緒に、「国際的な視点で解決しなければならない重要な課題は何か?」「そのための解決策として考えられることは何か?」「解決のために当事者としてどう取り組むか?」「将来、どのように地域や世界に貢献したいか」など、多岐に渡るテーマについて話し合いました。英語での交流を4時間半に渡り経験した生徒たちは、充実感と安堵感、そして心地よい疲労感に包まれていたようです。
What can we do to save the earth? 投げかけられた問いかけに、水高生はどう答えていきますか?
【総探】いろんな「なぜ?」を発表してきた!
12月18日(土)、水俣市環境アカデミアで研究体験プログラムの第3回目が実施されました。 今回のプログラムの目的は、「現在自分が答えを知らないことについて、答えを知ろうと挑戦し、その結果を発表する。答えを知るための手順は自分で考える。」という体験プログラムです。水俣の子どもに探求活動の楽しさを知ってもらおうという目的で水俣市が企画されて、今年で3年目になるプログラムです。本校から4名、市内の中学校から1名参加して本日の最終発表が行われました。
参加者の研究テーマは以下の通り。
「即実践!洗濯物を速く乾かすテクニック」、「ハイブリッドレシピは存在するのか??」「ミネラルウォーターv.s.熊本の水道水」「牡蠣の旨味の測定方法について」「舌の仕組み」
もともと第1回目のテーマが味覚・嗅覚センサ研究の第一人者であられる九州大学の矢田部先生の講話から始まった今年のプログラムでしたので、多くの中高生が「味」に関連したテーマを選択していましたが、中には実際の生活に根ざしたテーマもあり、日頃何気なく行動していることが探求テーマになり得ると考えさせられました。
「味」という主観的なものなどを、第3者に説明しなければならないものが多く、疑問に対する考えをデータで提示するという経験をすることで、論理性という重要なキーワードを体験していたようです。
これからも、日頃の「なぜ?」「どうして?」を大切にしていってもらいたいものですね。