SPH活動日誌
令和2年度 3年次 成果発表会
〇令和2年度 熊本県立熊本工業高等学校 3年次 スーパー・プロフェッショナル ・ハイスクール(SPH) 成果発表会
1 日時 令和2年12月15日(火)12時50分~15時25分
2 会場 熊本県立熊本工業高等学校 第1体育館
3 日程 12:30~12:50 受付
12:50~13:10 開会
13:10~15:15 成果発表
15:15~15:25 閉会
15:40~16:40 運営指導委員会・研究推進委員会(熊工会館)
開会式 |
ポスターセッション |
ポスターセッション |
ポスターセッション |
ステージ発表 |
運営指導委員会・研究推進委員会 |
インターロッキングブロック施工実習【土木科】
1 期日 2020年11月17日(火) 終日
2 場所 熊本工業高等学校 北-中棟間連絡通路
3 対象学年 土木科1年生(39名)
4 協力 熊本県建設業協会青年部
5 目的
現在、校舎間移動で通行する屋外通路はゴム製マットが敷設してあるが、劣化が進み通行に支障がある。熊本県建設業協会青年部の協力の下、雨天時または車両が通行することを考慮して、インターロッキングブロックで施工することで、土足で通行している状態を解消し、施工体験を通して建設業のイメージアップに繋げたい。
6 日程
9:00~ 9:45 開会・実習内容説明
9:55~12:00 実地研修
12:10 閉会
7 内容 下地の敷均し・転圧、ブロックの敷詰め、目地の調整
8 実習風景
前日に重機で舗装を剥ぎ取る |
下地に砂を敷いてレーキ等で均す |
コンパクタ(転圧機)で整地 |
隙間なくブロックを敷詰める |
目地に砂をつめて完成 |
協力頂いた青年部の方々 |
9 アンケート結果(調査数39名)
Q1.道路舗装の工事に関して、興味関心がある
Q2.今回の施工実習に積極的に取り組み、学ぼうとする意欲がある
Q3.自分の将来の職業に対して意識をしている
Q4.防災・減災について興味・関心がある
Q5.将来、災害に対応できるエンジニアとして活躍していくことに興味・関心がある
10 感想(抜粋)
・今回の実習では自分の将来の事について、考えが少し変わりました。今までは大手の会社に就職したいと思っていましたが、地元の中小企業や職人になるのも選択肢の一つだなと思いました。もっと考えを深めるために、今後の実習にも力をいれていきたいです。
・アスファルト実習とは違う楽しさや難しさなどがあり、とても良い経験になった。このような貴重な経験ができるのは、熊工ならではなので、熊工に入学することができたことを誇りに思った。
・熊工の古い部分を施工して自らの土地を自らで使いやすくするというのは、とてもうれしいことだなと思いました。業者の方が言っていたことで「自分たちで作ったものは、自分の息子や家族、友人などに誇りをもって言えるという実感」を自分も感じ、今回の実習を将来や仕事を選ぶときにも参考にしたいと思いました。
・今回の実習を通して、土木は道路や橋などの建設物ばかりの仕事が全てと思い込んでいましたが、デザイン性や利便性、耐久性を重視したインターロッキングブロックという施工を体験したことにより、自分の中の土木に対する知識や関心が高まりました。また、将来の選択肢が増え、土木についての勉強をするのが今まで以上に楽しみになってきました。
・今回の施工実習を通して、幼い頃から好きだったものづくりに少し触れることができて、もっと好きになりました。また一層興味が湧いてきました。今回は以前の舗装作業よりも工程が淡々としており、頭で理解しながら、「これは何のため」などと考えながら、積極的に行動することができました。少しの時間だったが、疲労は溜まりました。そう思うと、土木の仕事って、時間や労働力を使って、私達に必要なダムや道路、トンネルなどを構築していっているので、本当に日本でも世界でも欠かせない職業だなと思いました。
・自分たちがこれから使っていく物を自分たちで作ることができて良かったです。このような貴重な経験をさせていただいて感謝しています。自分達も将来このような仕事をする事になると思うけど、早さと正確さが求められてくると思うので、プロの方がされているのを見たり、積極的に動いたりして少しでも経験をつんでいけたらいいです。
くまもと物産フェアオンラインに本校SPHの取組が紹介されています。
くまもと物産フェアオンラインが開催されており、「専門高校紹介」に本校を代表して、土木科3年生4名が参加しています。学校紹介やSPH(スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール)事業に関して、紹介しております。
その動画が下記アドレスで公開されていますので、是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=eiH4w0Ez2lU&feature=emb_title
くまもと物産フェア オンラインについては、下記アドレスよりご覧ください。
http://www.kumamotobussan.com/
非破壊試験特別授業第2回(劣化調査・診断)【建築科】
<建築科>課題研究「非破壊試験班」特別授業第2回(劣化調査・診断)
日 時 : 令和2年11月10日10時から15時25分まで
10:00~12:50 赤外線サーモグラフィーカメラについて(南棟)
外壁タイルの赤外線カメラ・打診調査実習
13:35~15:25 建築物の長寿命化について(第二体育館)
建築物のひび割れ調査、不同沈下量調査、中性化試験
コンクリートの強度試験(シュミットハンマー)
鉄筋調査
対 象 : 建築科3年生課題研究「非破壊試験班」8名、職員2名
協力会社 : 住商産業株式会社
場 所 : 熊本工業高校敷地内(南棟・第二体育館)
アンケート集計結果: 1事前アンケート結果.pdf
2事後アンケート結果.pdf
住商産業株式会社社長の内田大和様の指導のもと南棟において赤外線カメラや高所作業車を用いて、外壁タイルの劣化調査の実習を行いました。午後の授業では、第二体育館において建築物の長寿命化についての講義として、外壁のひび割れ調査と原因の考察や不同沈下量調査、中性化試験、コンクリートの強度試験(シュミットハンマー)、鉄筋調査の実習を行いました。
生徒の感想の中には、「今まで私たちが学んできた校舎はそんなに劣化していないと思っていたが、タイルの浮きやひび割れなど多く、想像以上に劣化していた。調査では、色々な調査器具を使うことができ貴重な経験になった。今回の実習では、建築物の長寿命化に関する知識とその調査方法を実際に行うことができた。今後私が仕事で建築物に携わっていくが、今日学んだことを忘れずに取り組みたいと思った。」などの言葉がありました。生徒にとっては、普段の授業ではできない貴重な経験をすることができたと思います。
外壁タイルの打診検査の様子
鉄筋探査の様子
不同沈下量調査の様子
建築の長寿命化についての講義の様子
南阿蘇断層被害見学会【土木科】
1 期日
2020年10月29日(木)終日
2 行程
立野ダム展望所 → 57号線落橋箇所 → 阿蘇大橋
→ 長陽西部小学校(昼食) → 高野台(地すべり)
→ 俵山展望台 → 益城町堂園(断層)
3 対象学年
土木科2年生40名
4 講師
国立大学法人 熊本大学 くまもと水循環・減災教育センター
教授 松田 博貴様
特任准教授 鳥井 真之様
5 目的
熊本地震により、南阿蘇・益城町を始め、多くの県内の地域が被害を受けた。特に、道路、電気、水道などの生活を支えるインフラ構造物に関する被害は、地震のメカニズムに関係しており、専門的な見地から断層による地震のメカニズムを理解することは、土木技術者として災害対応型エンジニアを目指す上で重要である。そこで、今回、専門家による講話を受けて、被災箇所を見学することで、その理解を深めたい。
6 内容
南阿蘇・西原村を中心に、熊本地震の際に、断層のずれによる被害箇所を見学する。現地学習には、事前学習で講義していただいた松田教授・鳥井准教授にも同行いただき、見学会を実施した。
第30回全国産業教育フェア大分大会
スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール事業発表会
日時:令和2年10月24日(土) 10:20~12:30
第30回全国産業教育フェア大分大会にて,SPH事業の発表会が併せて開催されました。
今年はコロナ禍により,動画発表とオンライン協議という形となりました。
公式ページはこちら
熊工会場の様子です。オンラインで大分会場とつながっています。
こちらは大分会場の様子です。ここから全国の学校とつながっています。
リアルタイムで全国とつなぐためにはこれだけの機材が必要だそうです。
大分会場に展示されていたポスターです。
展示ポスターPDF:R2ポスター.pdf
大分のメイン会場の様子です。かなり広い建物でした。
仮設住宅「みんなの家」見学【インテリア科】
SPH事業に伴う見学を実施しました。
10月14日に、インテリア科1年生が西原村にある袴野集会所と星田公民館の見学に行きました。
この二つの公民館は、仮設住宅に建てられていた「みんなの家」を被災地の集会所や公民館として移転、活用されているものです。
当日は西原村役場の方や、関係された設計事務所の方々においで頂き、仮設住宅に建設されるときや移転するときの様子を説明していただきました。
特に、避難者や地域住民とのワークショップを重ねることで、仮設住宅では皆のリビングとして活用していただけたこと。移転後は集会所として長く使い続けるための工夫ができたことを、具体的に説明していただきました。生徒たちもしっかりとメモを取りながら聞いていました。
西原村役場の山田様、セルアーキテクト、(株)産紘設計の方々。また袴野地区、星田地区の皆様、有り難うございました。
袴野集会所内での説明
ヨーロッパにも行った「みんなの家」の模型
星田公民館での説明
星田地区の被災状況の説明
アスファルト舗装実習【土木科】
令和2年SPHアスファルト舗装実習
1 期日
2020年10月13日(火) 終日
2 場所
熊本工業高等学校
①正門前歩道
②体育倉庫前
3 対象学年
土木科1・2年生(89名)
4 協力
(一社)熊本県道路舗装協会
5 目的
土木科ではインフラ復旧に貢献できる技術者の育成を目指して研究を進めているが、今回、校内のアスファルト舗装実習を(一社)熊本県道路舗装協会の御協力により実施しました。内容は、機械施工、維持修繕工法、カラー舗装、仮復旧体験です。
道路舗装は、災害時のライフラインの復旧の中でも、救急車両を通し、支援物資を運搬するためにも非常に重要なものです。今回の実際のアスファルト舗装実習を体験することによって、その技術・知識を深め、舗装技術を通して地域に貢献できる技術者を目指して実施します。
6 日程
9:00~ 9:30 開会
9:45~12:00 実地研修(グラウンド前・正門入口)
12:00~13:00 昼食
13:00~15:30 実施研修
16:00 閉会
7 内容
維持修繕工法
2年生:オーバーレイ工法
1年生:カラー塗装・段差擦り付け補修
8 実習風景
実習を前に説明を受ける1年生 |
カラー塗装前に歩道の掃除中 |
歩道との境界にはマスキング |
カラー舗装の体験 |
塗装の前と後 |
段差の擦り付け補修 |
重機と手作業でアスファルトを敷く |
境界面は転圧機で滑らかに |
バックホウの操縦体験 |
完成した道路で記念撮影!
9 アンケート結果
Q1.道路舗装の工事に関して、興味関心がありますか?
Q2.自分の将来の職業に対して意識をしている
Q3.将来、災害に対応できるエンジニアとして活躍していくことに興味・関心がある
10 感想(抜粋)
・今までアスファルト舗装の仕事のイメージは「暑そう」とか「きつそう」というマイナスなイメージでしたが、今回の実習で、「人の役に立つことができる仕事」というイメージに変わることができました。また、カラー塗装された道を見ると、見栄えが良く、通る人も気分が良くなり、作った人も達成感があり、道路舗装はやりがいのある仕事だと思いました。
・カラー塗装では、塗っていく高さを上げると面積が広く薄くなり、低く下げると面積は狭く濃くなるので、塗料を最小限かつ作業効率を上げるために丁度良い高さで均等に塗る必要があることが分かりました。それに、アスファルトのひび割れの部分は特に塗り残しが起こりやすい安いことも分かりました。SPHは今年で終わってしまうが、このような貴重な経験ができる実習が来年も続いていってほしいと思いました。
・舗装体験では、まだ扱ったことのない重機があり、特にタンパを使った締固めはとても難しく、思うように動かすことができずにいました。自分は不器用なので、カラー塗装の作業も難しくて向いていないと感じましたが、このような経験ができたからこそ、次にどのようにすればよいかが分かるし、自分にどんな仕事が向いているのかというイメージもできました。自分ができないからやらないというのは通じないので、自分ができなくてもやれるように頑張りたいと思いました。
・舗装作業は想像していたよりも暑く、アスファルトを扱うときは火傷しないように心掛けました。また、ローラーなどの重機を運転するときは死角に十分気を付けて操作しなければいけないことを教わりました。塗装体験では、道路にどのようにして塗装がしてあるのかをとても詳しく教えてもらいました。担当者の方がとても上手に塗装をしていたので、簡単だと思って挑戦しました、意外と難しかったです。実習服は汚れましたが、だんだんと出来ていくことに楽しさや達成感がありました。
・カラー塗装体験をするまでは、塗装は簡単なものだと思っていました。でも、実際にやってみると、液体はすぐになくなるからすぐに入れないといけないし、ムラが出来ないように2回も塗装しないといけないのが結構大変でした。これからも自分の想像とは違うものにたくさん遭遇すると思うので、できる限り体験していきたいです。
・今回の体験で色々な重機に乗ることができ、とても楽しかったです。プロの仕事を間近で見て話を聞くことができ、驚くことがたくさんありました。いつか自分もあんな仕事をできるように高校3年間の勉強を頑張ろうと思いました。
UAV空中写真及び地上レーザーによる3次元点群データを基にした3Dモデルの動画【土木科】
ドローンと、地上レーザーによる3次元点群データを基にした3Dモデルの動画を、公式YouTubeチャンネルに掲載しています。
地上レーザーで作成した3次元データは校舎の屋根部分を反映していませんが、壁面は精密にデータを取得しています。これにUAVで作成した3次元データを重ねて3Dモデルを制作しています。
阿蘇神社・旧東海大学阿蘇キャンパス現場見学【建築科】
日時:令和2年10月2日(金) 9時から15時45分まで
9:00~10:30 移動(熊本工業~阿蘇神社)
10:30~12:00 阿蘇神社見学
12:00~13:30 昼食・移動(阿蘇神社~旧東海大学阿蘇キャンパス)
13:30~14:45 旧東海大学阿蘇キャンパス見学
14:45~15:45 移動(旧東海大学阿蘇キャンパス~熊本工業)
対象:建築科3年生38名、職員3名
協力:阿蘇神社、文化財建造物保存技術協会、清水建設株式会社
熊本県庁知事公室付震災ミュージアム
場所:阿蘇神社(熊本県阿蘇一の宮町宮地3083-1)
旧東海大学阿蘇キャンパス(熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽5435)
阿蘇神社では、プロジェクターを用いて、文化財建造物保存技術協会・清水建設株式会社より、熊本地震による被害の状況や楼門の耐震補強として用いる鉄骨フレーム、柱の継手として用いるアラミドロッドなどの説明をしていただきました。その後、実際に作業中の楼門や古材の加工場などを見学し、作業状況や施工・管理方法などの見学を行いました。旧東海大学阿蘇キャンパスでは、熊本地震によって被害を受けた校舎や断層などを見学しました。また当時を知るガイドの方から、熊本地震時の状況や体験談などの説明をしていただきました。生徒は「阿蘇神社の耐震工事や旧東海大学阿蘇キャンパスの被害状況を見ることができて、新たに耐震についての知識を学ぶことができた。柱の継手にアラミドロッドという技術が使われており、自分の知らない技術を実際に見ることができて勉強になった。地震による建物の被害だけではなく、改めて地震の恐ろしさを感じることができた。また命の大切さを再認識することができた。」と感想を述べていました。
阿蘇神社見学① |
阿蘇神社見学② |
旧東海大学校舎見学① |
旧東海大学校舎見学② |
ICT施工【土木科】
期 日 2020年9月30日(水)
場 所 コマツIoTセンタ九州
対象学年 土木科3年生7名
関連会社 コマツカスタマーサポート株式会社
無人航空機測量技術研究所
SPH事業において、コンサルタントコースではi-Construction(アイ・コンストラクション)を目標に活動をしております。先日、デモエリアにある土工のUAV測量を行い、その測量データを用いて3次元設計データを作成しました。
本日はその3次元設計データを基にICT建機を動かし、施工を行いました。今回施工を行う建機は20トンの油圧ショベルで、迫力のある建機です。設計データの座標の、建機のアームやバケットが自動アシストしてくれるので、経験の少ないオペレーター方でも施工することができます。コマツの方のご指導の下、無事に施工をすることができました。
施工後、無人航空機測量技術研究所の吉田様にご指導いただき、UAV測量での出来形測量を行いました。
今回のコマツIoTセンタ九州での実習は、自ら測量・設計・施工・出来形測量までを通して、土木の最先端技術に携わることができ、土木の魅力を感じることができました。
今回、ご尽力いただきました、コマツカスタマーサポート株式会社・無人航空機測量技術研究所の関係者の皆様、誠にありがとうございました。
※ 生徒が飛ばしているドローン映像の動画をYouTubeの本校公式チャンネルの方へ掲載しておきます。
https://www.youtube.com/channel/UCEHO2xQn3Bk9NYxXW0Tx8pg
CAD設計【土木科】
期 日 2020年9月9日(水)
場 所 コマツIoTセンタ九州
対象学年 土木科3年生7名
関連会社 コマツカスタマーサポート株式会社
SPH事業において、コンサルタントコースではi-Construction(アイ・コンストラクション)を目標に活動をしております。先日、デモエリアにある土工をUAV測量しました。
本日は講義をメインとして、CADや設計を行う部分を教えていただきました。初めて触れるソフトで、慣れない手つきでしたが、ご指導をいただき、体験することができました。
今後は私たちが計画したデータを基にICT建機を動かして、施工していきたいと考えております。
UAV写真測量【土木科】
期 日 2020年9月8日(火)
場 所 コマツIoTセンタ九州
対象学年 土木科3年生7名
関連会社 コマツカスタマーサポート株式会社
(株)無人航空機測量技術研究所
SPH事業において、コンサルタントコースではi-Construction(アイ・コンストラクション)を目標に活動をしております。大津町にあるコマツIoTセンタ九州の約2,200㎡の施工現場デモエリアでUAV測量を行いました。
前回お世話になった、微塵航空機測量技術研究所の吉田さんにサポートしていただき、測量を行うことができました。
対空標識を設置して、ネットワーク型RTKを使用して座標を測りました。飛行前点検や周囲安全点検を済ませ、飛行計画を実行させました。写真データ98枚、飛行時間は4分程でした。
学校へ帰り、データをPCへ取込み、3D点群を生成しました。
今後は、この測量データを用いてCADを行い、設計を勉強します。
以下は、実際に3D化した点群データです。
UAV写真測量講座【土木科】
期 日 2020年8月19日(水)・20日(木)
場 所 熊本工業高校土木科CAD室・ソフトボール場
対象学年 土木科2年生4名、土木科3年4名
関連会社 九州ドローンスクール (株)無人航空機測量技術研究所
今回は九州ドローンスクールのUAV写真測量講座を昨年度、ドローンの特別講習を受け、許可を得ている生徒と課題研究で取り組む生徒の8名が2日間受講しました。
1日目は、ドローンに係る知識やルール、UAV測量、DJI GSProについての講義が行われました。昨年度、法令等は学んでおりますが、改めて各法令について教えていただきました。写真測量に関しては、測量士補試験に出た、過去の出題例を交えて学びました。2年生はこれから測量士補試験を受験しますので、写真測量に関して対策することもできました。DJI GSProのアプリケーションでは、ドローンを自動飛行させるミッションを設定しました。撮影方法や撮影範囲、飛行高度など地形に合わせ、設定していきます。
2日目は、点群処理ソフトの使用方法と実飛行です。点群処理ソフトでは、写真を使用して点群モデルを作成しました。不具合が出て、時間がかかりましたが、モデルを作成することができました。午後からは、本校ソフトボール場を実飛行させ、写真データを収集しました。RTKを使って対空標識の座標を取得し、一連の流れを確認しました。
この2日間では、ドローンの基礎知識から写真測量まで多くのことを学ぶことができました。今後ドローンは災害復旧に関して、活躍していきます。今回の経験を今後の土木技術者として活かしてもらいたいです。
生徒アンケート集計結果(上期)
年度始めと年度末に実施しているアンケートの集計結果(上期分)です。今回は、防災教育の一環として、内閣府が制作した水害に関するYouTube動画を視聴したうえで、Microsoft Forms上のアンケートに回答する形式をとりました。県南の豪雨災害発生直後であり、いまだ線状降水帯がどこに発生するか分からない状況の中で、一人一人の防災意識を高めるためにも必見の動画でした。
1 実施要項
対象:全学年 全クラス
実施期間:令和2年7月10日(金)~7月20日(月)
実施方法:
(1)内閣府防災(YouTube)の動画を視聴する。
【通常版】(水害編)警戒レベルに関する映像(21分11秒)
https://youtu.be/Qveuokv2bR4
(2)Microsoft Formsのアンケートに回答する。
※上記のリンクはEdmodoに掲載し、配布プリントにもQRコードを印刷
※ハザードマップポータルサイトへのリンクも掲載
http://disaportal.gsi.go.jp/index.html
配布プリント:01 アンケート実施計画 20200710.pdf (1,050 kb)
2 アンケート項目
生徒配布プリント:02 3年次SPHアンケート(生徒)v04.pdf (1,171 kb)
3 集計結果
今回の集計結果:10_集計20200804.pdf (599kb)
これまでの推移:20_集計20200804 推移.pdf (314kb)
4 感想(抜粋)
PDFファイル:30_記述 生徒v3(抜粋).pdf (200kb)
(動画を見て感じたことを記入してください。)
- 専門の知識を持っているのと持っていないのとでは、災害時にする行動も少し違ってくると感じました。災害が起こった時に冷静に判断できる力が必要だなと感じました。その為にも、授業で習ったことだけでなく、自らの学ぶ意識も大切だと思いました。
- 今まさに動画のようなことが身近で起こっていて、ひとつひとつの情報を真剣に聞くことができました。川の形状によって氾濫しやすいところとしにくいところがあると聞いて、たしかに、川が合流している地点やカーブしている地点では流れが激しかったりして水が溢れやすいのだと思いました。自分の家は川や海がとても近くにあるので、しっかり家族とマップで氾濫が起きやすいところや避難経路、避難場所などを話し合って、確認して、水やタオルなどを備えたリュックを用意したり、もしもの時のために今できることを、もう一度考えて行動に移したいと思います。とても参考になりました。
- 災害の恐ろしさや、自分のとらなければならない行動などを再確認できて、良い機会だったと思います。自分の家は、どういう風な立地に建っているのかということをもっと知っていきたいなと思いました。そのためには、日頃何も起きない時に、ハザードマップなどをチェックしていきたいなと思いました。
- まわりが避難しなかったら、「みんなも避難しないし大丈夫か」と思い自分も動かないと思う。いざという時はご近所に声かけし、協力し合う事が必要だと思った。その為には、普段からのご近所付き合いや知識も必要に感じた。家族で話し合っておくのも大切だ。
- 自宅は川から比較的離れており、安全であるが、ついこないだの豪雨ではハザードマップで予想されていなかった場所まで水が流れてきたみたいなので、予想されないことも起こるということを頭に入れて今後防災計画をたてようと思った。
- 水害のみならず、災害に備えてハザードマップを用いた避難経路、避難場所の確認や非常事態時の持ち物等を把握しておくことの大切さ。また水害や災害の恐ろしさを感じました。自然災害は人間の技術がどこまで発展しても発生を防止することはできないと思うので、いつ災害が発生しても対応出来るよう準備しておきたいと思いました。
- いつ日本のどこで起こってもおかしくない災害で、自分が住んでる地域では水害は無かったのですが、もしも自分だったら〜という仮定して、実際のその場に居たら適切な行動を取れるのかと考えさせられた内容でした。
- やはり、災害国と言われる日本では、生きる以上、災害は防ぎきれない。そのため、最適な避難方法、危険箇所などを確認し、少しでも生命維持をすることが大切だと感じた。また、避難先での食糧、衣服などの準備も大切だと感じた。
- 自分達が対応していくために今学んでいる学校での内容(授業)の大切さが分かりました。
- 自分も災害時に役に立てる人になりたいと思った
- これから災害があった時に私たちが動いていかないといけないと思いました。1人では出来ないと思うので地域の方とも普段から交流を深めて協力出来るようにして行かないといけないと思いました。
- 避難などする時は近所の方々と協力して行えるように、日頃から積極的にコミュニケーションをとるなどしていきたいなと思いました。そして、自分の命は自分で守り、他の人の命も救えるような行動をとりたいです。
- この動画を見て避難が困難な人がたくさんいることに気づけたし、地域の人との協力が大事ということを改めて理解することができたので、これからの授業で災害に関することを学ぶときは最優先に理解したいと思います。
- 一人一人の油断が重なり合って大きな被害が出ていると感じたので、自分だけでもちゃんとした知識を持ち周りの人の安全にも気を配れるようになろうと思いました。
- 日本ではとても多くの災害が毎年起こっているので、そこに土木科として、専門の知識を持って学んでいきたいと思います
- 日本では年々災害が増えており、私たちが今学んでいる事が将来の日本に役立つ時が来ると自覚し、今しっかり学んで将来役立てていきたい。
- この動画を見て、災害に対する意識がさらに高くなりました。災害が起きた時に、周りの人を助けることは、とても大切なことなのですが、それをするためには自分の身をしっかりと守れるようになることが必要だと思いました。これからは何かあったときに周りの人をたすけることができるくらいに自分自身をつよくしたいです。
- 自分の学科で学んでいることが今回の様な災害時にどのように活かせるのかを考え日々の専門教科を頑張ろうと思いました。
- 他人事のように捉えるのではなく、もし自分が被災した方々の立場だったらどうしたらいいのかなど、もっと考えなければならない事が沢山あるなと思いました。
- また家の近くに川がある、ではなく、どのような形の川がある、というところまで把握していることも大事だということがわかった。
- 今年も熊本県で水害が起こり、梅雨や台風などで毎年災害が発生しているので、どのような順序をおって災害が起こっているのかが分かりました。また、避難などしなくても大丈夫という考えを持ちがちですが、自分や家族、周りの人の命を守るために大切な事なので早めの行動を心がけていきたいです。そして、将来は災害復旧に携わっていくので専門的な知識をもっと身につけ、災害から学んだ事を活かして次同じことを繰り返さないようなエンジニアになりたいです。
- 改めてこういう豪雨での災害はとても怖いと感じましたし、自分は大丈夫だろうという楽観した考えではなく1番最悪の場合を想像して行動することが大切だと思いました。そして冷静に物事を判断するには、正しい知識が必要だと思うので、これから更に勉強していきたいと思いました。
- 動画を見ている時はこういう場合はこうするなどわかるけど、実際自分がその場にいたら本当に行動に移すことが出来るのか、怖くなるだろうなと思いました。また、家族で話し合うことも大切で、ハザードマップを活用していくことも大切なことだと改めてわかりました。そして自分の命は自分で守ること、助け合うことが1番大切だといました。
- 水害を専門的にみることができたのは熊本工業に入ったからだと思いとてもいい経験ができたのではないかなと思いました
- もっと建築について学んでいかなければと思いました。
- この動画を視聴して災害は起こる前の対策、知識でうける被害の大きさが変わるなと思いました。自分の家がどのくらいの被害をうけるのか、近くの川は氾濫しやすい川なのかなどしっかりとその後のことを理解し災害と向き合うことが大切だなと思いました。
- 災害に対して適切な対応ができるようにもっと勉強をしていこうと思いました
- また、そのような災害が起きた時に自分が専攻している電気の知識を用いて困っている人の助けになりたいと思った。
(その他、気付いたことや意見・感想等あったら記入してください。)
- 土木科のSPH、防災マネジメント班では先週くらいに西日本豪雨についての活動をしていました。そのすぐに熊本の南部で線状降水帯による豪雨災害がおこりました。直近の話題であるのと、自分の地元が被害にあったということにとても驚き、ニュースを信じることができませんでした。その後の被害の内容や原因を伝えるニュースはどれも学んだ覚えのあるものばかりで被害の凄まじさを感じることが出来ました。誰が悪いというのはありませんが、行政側も住民側もそれぞれの行動が大事だということを今回の災害で改めてわかることが出来たなと思いました。
- ハザードマップを見たり、マイタイムラインを自ら作る人がいないこと等も被害が増える原因だと思うので、地域や近所の人たちと回覧板のようなみんなが目を通すようなもので災害予想のハザードマップを共有したり、マイタイムラインを作るサイトを掲載したりする事をしてみると災害対策の知識を身につけるきっかけになるんじゃないかと思う。
- 僕たちが学んでいることは災害にあった人を救うことができると思ったので、正しい技術、知識を学びたいと思います。
- この動画を見て、1人ではなく住民一人一人が災害についてもっと考えないと行けないし、避難経路なども確認しておくのがとても大切だと思いました。そのためにも日頃の避難訓練は積極的に参加をしないといけないと思いました。
- これから、災害が起こった時に学校で学んだことを活かせるように頑張って勉強したいです。
- エンジニアになって、人を助けることができるものを作りたいと思いました。
- インテリアの知識を活かして何か救えることがあると思うので、自分に出来ることをしっかり考えたいと思いました
- 災害の際に、自分にできることを明確にして、正確な判断のもと行動できる人になりたい。そのために工業生として、災害の時に色々な引き出しが頭の中から出るように今のうちにしっかり学習して知識をつけたい。
- 動画を見た後、自分の家のハザードマップを見て見ると、5m以上浸水すると予測されていました。自分の家は少し高い場所にあるから大丈夫と思っていたけど意外にも浸水してしまう事がわかったので今のうちに避難経路などを確認しておこうと思いました。
- 今回の大雨による水害で、多くの被害が出たことをニュースで見ました。より一層、建築士になりたいという夢を叶えたいと、思うようになりました。また、次このような被害が起きたら自分ができることを精一杯取り組み周りの人の役に立ちたいです。
- ここ最近、豪雨や地震などの自然災害が多く土砂崩れや川の氾濫による水害などがあり、より土木の重要さを強く感じました。このような災害に対して土木は欠かせないものだと思いました。これから先も自然災害はあると思うので、災害に対応できる力を身に付けていきたいと思いました。
- 私は、このような災害の、復旧に携わる仕事に就こうと思っているので、災害の多い日本を、災害から、守れるように、災害に対応できる人材になりたいと思います。
第1回運営指導委員会
日時:令和2年7月28日(火)10時~12時
場所:本校会議室
今年度の運営指導委員会を開催しました。
貴重な御意見をいただき、また今後の方向性を指南いただく等、大変参考になりました。
関係の方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。
<次第>
1 開会 10:00~10:25
・高校教育課長あいさつ
・熊本工業高等学校長あいさつ
・出席者紹介
・日程説明
・学校説明
2 議事
・3年目の事業計画および取り組み状況について 10:25~10:50
・研究協議 10:50~11:50
「2年間の取組みを踏まえた3年目の事業計画等について」
3 閉会 11:50~12:00
<議事録より抜粋>
- 継続してできるためには、ダウンサイジングしていかないといけない。
- 高校生で基礎的なところを学ばせることが必要
- 既存のカリキュラムとの関連性を整理し、継続できるものとできないものを取捨選択する。
- アンケートを実施した時期は人吉球磨地区の豪雨の直後であるが、今回の事業がその状況を彼らが離れたところから見ているがどのように感じたかがアンケートにまとめられていると良い。
- 防災全体の関係は、昔の経験則があり、ドローン等の新技術があり、それらの総合力となる。
- 自分を俯瞰しながら自分がどういうことをやっているかを見ながらやる。
- 今まで学習してきたことを振り返る。例えばタイムラインを作ってやっていったにもかかわらずそれがうまくいってなかったのは、何が要因だったのか等の振り返り等が必要。
- 3年生が下級生に教える取り組みも非常に効果がある。
- 今の3年生が1年生からどういう風に変容してきたかは客観的に欲しいデータとなるが、加えて1年間だけ取り組んだ当時の3年生と、今の3年生がどのように答えているかを比較することも、この事業の成果を見る上で何か見えて来るのではないか。
- 平均のみで変容を見るのではなく、「箱ひげ図」という表現の仕方もある。平均も見えて分布の状況も見えるので表現の仕方としては面白いものである。色々な表現と比較すると色々なものが見える。
- アンケートを採った後にボランティア活動をされているので、その後で再度アンケートを採るとまた違った結果が出るのかと思う。
- 評価については、成果としてどうなったかというのを見せるための評価と、3年目になって課題は何なのかというのを洗い出すための評価がある。
- 回答分布のアンケートで1が多い項目は、今年度そこに集中してケアをする手立てをすることを考えていくと、このプログラムが充実する。そういった評価の使い方をすると良い。
- この事業の一番の成果は、先生達が工夫されること。教員側が今時の課題を見つけていきながら、どうやって生徒に教えていくかは、学習評価を見ながら生徒の教え方も学んでいく。
- 3回の災害を経験して私自身が感じたことは、どんどんスピード感が要求されるようになってきている。つまり、被災された方々にどう寄り添えるかが重要であり、先ほどボランティアの話が出てきたが、やはり現場の声をいかに聴くかがこの災害対応型エンジニアを育てるための一番の材料であると思う。
- 土木科でいうと、発災直後から道路の応急・復旧等がでてくる。応急・復旧した後にしっかりとした査定を行って、本格復旧、それから恒久的な復旧と段階を踏んで進んでいく。そういったところをしっかり学んでいただければよいと思う。被害状況についてはやはり最近ではドローンがすごく効果を発揮している。災害が起きた場合、特に今回の場合は土砂がかなり流れ込んできていて人間が踏み込めない場所も結構あった。そういったところに入っていくときはドローンで現場の被害状況をいち早く察知することがとても効果がある取り組みである。SPHでの取り組みもかなり実用的な学習につながってきていると思う。
- 建築科においては、災害住宅の復興に取り組まれているが、災害公営住宅というのは災害が発生してしばらく落ち着いて、避難者が恒久的な住宅をどう探していくかというときの建物である。実は災害対応で一番求められるのは、応急仮設住宅をいかに早く作って避難所からすぐ出ていただいて、個人のプライバシーも含めて生活をしていただける環境を作るかというのがとても重要である。先ほど新型コロナの話も出ておりましたが、まさにコロナ対策の中で現在県の方に求められているのは、一刻も早い応急仮設住宅を作って、それぞれの避難者の方々が安心して生活できるような環境を作ることである。今回は熊本地震のときよりも更に早く作成させていただいて、8月前半を目処に取組を進めているところである。本SPHの取り組みも最終年度とはなっており、難しいとは思いますが、もし可能であれば、応急仮設住宅をどうやったらいち早く作って現場対応ができるかというのも検討していただけると、大変有り難い実用的な災害対応になるのではないかと思っている。
- インテリア科においては、防災マップづくりが取り組みの一つとなっているが、一番重要なのはハザードマップをいかに住民の方々に広く浸透させ、自分でいち早く逃げるという意識改革を進めていくのかというところ。この防災マップづくりを通してこれをいかに住民の方々に広く浸透させ、いち早く逃げていただける環境をどうやったら作れるかというところを研究していただくのも一つの方法。
- パッケージングの仕方は、今までやってきたものをユニット化してそれらを組み合わせてパッケージングするのか、それとも、一つコアのパッケージ、小さなパッケージを作ってそれに付加的に何か付けるようなパッケージングを考えていくのか、その辺を考えていただきたい。今まで結構いろんなことをやって来ているが、それらを一度、効果や目的に合わせて一回分解し、その中で必要なものがどれかを考えて、最小限これだけはやっておきたいというものを決めると良い。
- 「熊本を支える産業人材育成事業」というのがあり、地方の課題を解決するためのプロジェクト学習を支援する事業。学びに関わる講師の謝金や旅費・材料代等を少額ではあるが支援している。
道路舗装講義【土木科】
BIM実習【建築科】
1 日時 令和元年7月23日10時から11時30分まで
2 会場 学校法人 熊本YMCA学院 東部校舎(熊本県熊本市中央区帯山2丁目1番地11号)
3 目的 実際に業務としておられるコンサルタントの技術者の方々から、「BIM」を使った3DCADの使用方法、活用方法などを学ぶことによって、その技術を習得し、自分の将来に向けてのスキルアップにつなげる。また、熊本地震のような自然災害による被災地の復旧工事においても、設計図作成の時間短縮、施工時の建物細部の可視化、施工ミスが減少する手助けとなるものである。公務員、コンサルタント、施工業者に関わらず、将来必要不可欠になる技術を着実に身に付ける。
4 内容
(1) 日程
10:00~10:40 CAD・BIMの基本概念 講義 (パソコン室)
10:40~10:50 BIMを使用した設計図についての解説・説明 (パソコン室)
10:50~11:30 BIMの体験学習 (パソコン室)
(2) 方法
学校法人熊本YMCA学院東部校舎パソコン室のプロジェクターを用いて、レン建築工藝工房の連尾泰史様よりCAD・BIMの基本概念について、40分の講義をしていただいた。次に実際に連尾様が講師をされているゼミのある生徒が作成されたというBIMの一種であるArchiCADを使用した建物についての説明をしていただいた。最後にArchiCADを使用した図面の作成方法が印刷されたプリントが配布され、ArchiCAD上での図面を作成する体験学習を行った。
(3) 参加者
建築科3年生希望者14名、職員1名
5 生徒の感想
今回は特別授業として、将来着々と普及が見込まれるであろうBIMに関してのイントロとして、講師の連尾様にCAD・BIMの基本概念やBIMのメリット・デメリットなどの説明をしていただいたり、実際にBIMの一種であるArchiCADに触れさせていただいたりした。受講した生徒たちの感想の中には、「BIMとCADの違いが最初はわからなかったが、丁寧に教えていただいたので詳しく学ぶことができた。」といった講義に関しての気づき・学びができた生徒もいたり、「操作の難しさがあったが、BIMの実用性や利便性がよく分かった。」といった体験を通してのArchiCADの操作についての難しさ、それを使いこなすことによって得られるメリットを学べたりした生徒もいた。そのほかにも「将来必ず必要になると思う。」「会社に入ったら使える技術なのでもっと学びたい。」といった、これからの建築業界の一端を担うであろう生徒の最新技術の導入の必要性やその技術への学習意欲が芽生えたといった点も、今回の講義の成果でないかと思う。1時間半という短い時間ではあったが、建築設計・施工の最先端の技術の体験ができた貴重な時間であったと思う。
人吉市・球磨村におけるボランティア活動
期 日 2020年7月23日(木)
場 所 熊本県球磨郡球磨村
参加人数 生徒309名、職員14名
熊本県南部豪雨被害の災害ボランティア活動に参加しました。本校からバス8台で移動し、人吉市と球磨村に分かれてボランティア活動を行いました。ほとんどの生徒が初めての参加でしたが、服装や長靴などの装備もしっかり準備していました。現地到着後、作業内容の説明を聞いたあと、土木科は公園近くの住宅地の側溝に溜まった土砂の撤去を行いました。
スコップで泥を掻き出し、側溝付近に山のように積んでいきます。しかし、午前中も午後も、途中で激しい雨が降り出し、せっかく側溝から上げた土砂が雨で一部が側溝へ戻ってしまうこともありました。午前午後を通じて、下の写真のように大量の土砂の除去をすることができました。この地域は、住宅の2階の軒下まで水に浸かったあとが残っており、5m以上は冠水したことが想像されました。また、球磨村につくまでに球磨川にかかる橋が流されていたり、あちこちで住宅が壊れていたりして、被害の大きさを感じました。
一人の力は微力ですが、本校生は雨に打たれながらも一生懸命作業していました。情報システム科の生徒も「今日受け持ったところは時間ギリギリまできちんと綺麗にしたい」と、教師が想像した以上の強い思いを持って取り組んでいました。まだまだ、機械が入れないこのような場所に人的支援が必要だと思うので、また、機会があれば参加したいという意見も聞くことができました。
慈愛園における花壇の施工実習【土木科】
土木科3年施工班は、社会福祉法人 慈愛園における花壇の施工実習を行いました。アウテリアタイガー株式会社のご指導のもと、プロの技術を学ばせていただきました。皆、熱心に取り組むことができました。
3年次第1回研究推進委員会
今年度の第1回研究推進委員会を開催しました。
最初に各型に分かれて授業見学を行いました。
第Ⅰ型は会議室にて生徒によるプレゼン形式で、普段の授業の様子や活動の進捗などを報告しました。
第Ⅱ型及び第Ⅲ型は、実際の授業の様子を見学しました。
その後、学校からの説明を行い、協議、そして分科会を実施しました。
貴重な御意見をいただき、大変ありがとうございました。
【日程】
1 日時 令和2年7月21日(火)13時10分~16時30分
2 場所 大会議室
3 日程
12:40~13:10 受付
13:10~13:30 開会行事(校長挨拶、出席者紹介、諸連絡)
13:35~14:25 授業見学(5限目)Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型に分かれて見学
14:25~14:35 休憩
14:35~14:45 全体説明(年間計画等)
14:45~15:00 各科説明(各科5分程度)
15:00~15:25 質疑応答
15:25~16:30 分科会(Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型)
写真左:委嘱状授与、 写真右:第Ⅰ型の生徒プレゼン
【議事録より抜粋】
・12月の最終報告で、是非とも彼らに発表してもらいたいものは、自分の今後の課題みたいなものを一つ出してもらいたい。学んだことはこうですではなくて、それを踏まえて「私はこういうことをやっていきたい、こういうものを作っていきたい。」という将来の夢を12月に一人一人語ってもらいたい。
・本SPH事業を持続可能な取り組みにする部分については企業さんの御協力もあり解決してきている。今後残していけるという感触を今持っている。3年間の取り組みで信頼関係ができてきている。
・設計のコンペに関して、図面は生徒が作成しているが、今まで図面を見て決めてきていた。今までにうちが採択した資料は必要であればご提供できるので役立てていただきたい。
・これまで3科中心で持続可能な取り組みとして教育プログラムの開発をしてきた。持続可能な取り組みにするためには、教える側が企業さんとしっかり連携して取り組んでいけるかが鍵となる。今ここにいる関係職員だけでなく、その背景にいる若いそれぞれの科の職員が力を付けていく必要がある。職員の研修もできる仕組みがあればと願う。生徒のみでなく職員の育成が持続可能な取り組みとなる。企業と職員との連携ができる仕組みづくりができないものか。職員の育成を持続していくことが学校としての課題ではないか。SPHを受けて良かったと感じているのは、先生たちの意識もSPHで高まってきていること。この意識を途絶えさせない必要性を感じている。
・持続可能な取り組みにするには、如何に無駄を省き、コンパクトなものを目指した方が良い。負荷が高いと続かない。ギブアンドテイクというものがあれば持続できる。本来のカリキュラムもある中で考えていかないといけない。教員の研修については我々は可能。教員免許更新講習でも経験有り。
・うちの会社としては、SPH事業は若い社員教育のプランづくりに活かしている。高校生に教える内容は、そのままうちの若い技術者に教えるものとして活用できる。今回SPH事業に参加させてもらうことにより若手の教育体制を一緒に確立できたと思っている。高校生と一緒に取り組んでいくことによって若い技術者も増えることを期待している。持続可能な取り組みとなる。
・パッケージ化も高校生にどのように落とし込めるかを考えながらやっている。企業との連携強化は自身も感じている。発信することで広まりがあることもパッケージ化していきたい。
・2年目と比べると生徒の目が生き生きとして成長を感じている。一つ提案したいのは、ベンチの置き場所一つにしても「なぜその場所なのか」を考えさせる。町内会でもインテリア科の生徒との取り組みは発信していきたい。
・砂取校区は熱心に防災について取り組んでいる。避難所運営についても実際に動いて体験してみると完成度が高まるのではないか。
・先ほど土木科の生徒のプレゼンを見てレベルが高い質問があったが、それだけ生徒が成長してきていることを実感した。
・今年の3年生の変容、成長は確かに感じている。外部の技術者の言葉・姿に触れて、生徒たちの感性が磨かれてきたのでは。間違いない流れになっている。産学官連携は成果があると感じているがそれを残していけるようパッケージとしてまとめていきたい。
・個人的な考えとしては、企業との連携や校外連携に関する方法を普及させる要素が強い。SPHを通してこういった研究ができるようになったといったことをまとめていきたい。実習等のそれぞれの項目について指導案等をまとめていく。
・テーマがコミュニティなので、地域に根ざした活動等について地域の人たちと連携してじっくりとやっていく。
路線測量実習【土木科】
期 日 2020年7月20日(月) 4限目~6限目
場 所 熊本工業高校内
対象学年 土木科3年生 コンサルタントコース 校内測量班
協力会社 旭測量設計株式会社
今回校内測量班は、旭測量設計株式会社の方に来ていただき、路線測量と縦横断測量を行いました。今回、トータルステーション(TS)は前回までに使っていたこともあり、スムーズに使用することができました。中心杭を打つ際、TSのライトをとプリズムで場所を抑えていきました。
また、路線測量後、縦横断測量を行い、測量後、内業として縦横断図の作成を行いました。
この度は、大変お忙しい中、貴重な体験をありがとうございました。
地上レーザー測量【土木科】
期 日 2020年7月20日(月) 4限目~6限目
場 所 熊本工業高校内
対象学年 土木科3年生 コンサルタントコース UAV班
協力会社 株式会社 水野建設コンサルタント
今回は、地上レーザー測量を行いました。建物の側面や樹木は、先日行ったUAV測量では点群データを取得することができませんでしたが、今回の地上レーザー測量では、多くの点群データを収集することができました。
また、今回の地上レーザー測量機器は2,000万円以上の機器であり、1周(360°)計測するのに47秒、1秒間に最大500,000点も高速でデータを収集します。
地上レーザー測量は普段触れることのできない機器であり、高価な機器であるため、生徒達も恐る恐る実習を行っていました。
大変お忙しい中、貴重な体験をありがとうございました。
管工事実習【土木科】
期 日 2020年7月16日(木) 3限目~6限目
場 所 熊本工業高校土木科 CAD室・水理室
対象学年 土木科2年生
協力会社 熊本市管工事協同組合
管工事実習を行いました。昨年度に引続き、熊本市管工事協同組合の方々に来ていただきました。講演と実習は下記の通りです。
講演 講師 旭設備工業(株) 永田 様
題名 管工事について・熊本地震による水道復旧工事について
実習
A班(1号~20号) | B班(21号~40号) |
GX管φ75粍接続(デモ) 継手チェックシート書き方 配水用ポリエチレン管φ50粍接続(デモ) EF接続チェックシート書き方 サドル分水栓穿孔(デモ) |
漏水修理実演及び体験 デモ(10分) 断水コマによる止水(20分)2ヶ所 補修バンドによる止水(20分)2ヶ所 |
漏水修理実演及び体験 デモ(10分) 断水コマによる止水(20分)2ヶ所 補修バンドによる止水(20分)2ヶ所 |
GX管φ75粍接続(デモ) 継手チェックシート書き方 配水用ポリエチレン管φ50粍接続(デモ) EF接続チェックシート書き方 サドル分水栓穿孔(デモ) |
講演では、管工事の仕事をされている方々の話や熊本地震の時、ライフラインである水が断水して、復旧するまで夜通し仕事を行ったことなど動画を交えて講演をしていただきました。
実習では、配水管の接続するやり方、漏水修理をするやり方などを学びました。特に漏水修理では、水を浴びながら止水を行いました。実習服はビショビショになり、楽しく実習を終えることができました。
お忙しい中、20名以上の技術者に来ていただき、手厚く実習を教えていただきました。本日は、ありがとうございました。
熊本市管工事協同組合 http://www.kumakan.com/
マイ・タイムラインの作成【土木科】
1 日時:令和2年7月15日(水) 13:00~16:00
2 場所:熊本大学工学部 自然科学研究棟2F
3 対象学年:土木科3年 防災マネージメントコース9名
3 題名:マイ・タイムラインの作成
4 講師:熊本大学 くまもと水環境・減災研究センター減災型社会システム部門
客員教授 北園 芳人 先生
5 講義内容:
(1)令和2年7月豪雨災害
(2)マイ・タイムラインとは
(3)マイ・タイムラインの作成のために
(4)マイ・タイムライン作成ツール
マイ・タイムラインとは、予測できる災害に対して、自分自身がとる標準的な行動を時系列にまとめたものです。時間的な制約が厳しい洪水等の発生時に、行動のチェックリストとして、また判断のサポートツールとして活用するものです。昨年は、12月に3年生10名が水環境防災センターのマイ・タイムラインの2日間の研修に参加し、作成方法を身につけることができました。その後、本校土木科の1年生に授業を行い、タイムラインを通して1年生に防災意識を向上してもらうことができました。
今年度は、これまで県庁の危機管理防災課、都市計画課益城町復興計画室を訪問して熊本県の防災体制の理解と震災からの益城町の復興について学んできました。今回は、特に7月4日~5日にかけての人吉市を中心に起こった熊本県南部の豪雨災害が起こり、多くの家屋や人命が失われてしまったことからタイムラインの重要性を改めて感じたところでした。今後、このような自然災害に対して安全で安心な生活を守れるよう堤防や河川管理などのハード面とそれと並行してハザードマップの活用、マイ・タイムラインの作成などのソフト面を学びことは非常に重要だと分かりました。
最後に、北園先生から「高齢者を中心に空振りでもいいから、避難勧告等が出たときは、避難することが重要である。さらに、避難後、災害が起こらなくても、それを“空振り”と考えず、早期の避難を心掛けることがこれからの課題だ。」という言葉をいただきました。今後、この講義をさらに深化させ、タイムラインの作成の技術を高めたいと考えています。
アスファルト舗装実習(座学)【土木科】
期 日 2020年7月14日(火) 2限目~4限目
場 所 熊本工業高校土木科1年教室
対象学年 土木科1年生
協力会社 日章工業株式会社
アスファルト舗装実習(座学)を1年生対象に行いました。日章工業株式会社の野口様(H3土木科卒)より講義をしていただき、今年で3年目です。
講義では、熊本地震時に施工業者が行った業務などを聞きました。また、室内実習ということで、簡易舗装を体験しました。
室内研修:簡易舗装実習
1 ステンレスバットに、乳剤スプレーを吹きかけ、常温合材を入る
2 スコップで合材を平坦に均す
3 タンパ―を使い締固めを行う
4 ローラーで隅々まで転圧を行う
5 ステンレスバットを返し、完成
次回の予定は、8月にアスファルト舗装実習(実地体験・維持修繕工法・カラー舗装・仮復旧体験)を熊本工業高校内で行う予定です。
プロの技術を学ぶ(施工班)【土木科】
期 日 2020年7月13日(月) 4限目~6限目
場 所 熊本工業高校
対象学年 土木科3年
協力会社 アウテリアタイガー株式会社
土木科のSPH事業(施工班)では、本年度も昨年に引き続き、社会福祉法人(慈愛園)に2か所の花壇を作ることにしました。
昨年は2か所の花壇を、アウテリアタイガー株式会社のプロの技術を学びながら完成できましたが、本年度はさらに技術アップのために昨年以上に専門的な知識や技術を学ばせていただくことになりました。
紹介してある写真は、
1)昨年施工した、社会福祉法人(慈愛園)での現地調査・花壇の施工の様子・完成後の写真です。
2)次は、益城町砥川団地でつくった花壇の施工から完成までの様子です。
3)最後は、本年度取り組む 社会福祉法人(慈愛園)に作る花壇の事前の現地測量から設計までをアウテリアタイガー株式会社の専門の方から講義をしていただきました。
次回の予定は、7月20日(月)、22日(水)、27日(月)の3日間で
社会福祉法人(慈愛園)の2か所に花壇を作る予定です。
県庁都市計画課益城復興推進室訪問【土木科】
期 日 2020年7月13日(月) 5限目~6限目
場 所 熊本県庁 土木部会議室
対象学年 土木科3年生防災マネージメントコース
協 力 熊本県土木部 道路都市局 都市計画課
講 師 熊本県土木部 道路計画課 益城復興推進室
審議員(益城町推進室長) 坂口 誠 様
今回、防災マネージメントコースでは、益城町の復興に関して土木部の都市計画課益城復興推進室の坂口誠様に説明を受けました。4年前の平成28年熊本地震により、大きな人的被害、住家被害を受けた益城町が現在、県道熊本高森線の4車線化を中心に、活気あるまちづくりに取り組んでいます。土地区画整理事業については、これまで阪神淡路大震災を受けた兵庫県庁の視察で学びましたが、住民の理解を得るためにワークショップによる意見交換を行ったり、熊本大学と連携してより良い生活環境を研究したりして、『安全・安心、快適なくらしと町の発展を支える”にぎわい・健康・文化の交流拠点”』の将来像を目指して県と益城町とが協働してまちづくりに努力されていることが理解できました。今後、公務員として災害の多発する現在、自然災害からの復興を計画するやり甲斐を感じることができました。
基準点測量(レベル)【土木科】
期 日 2020年7月13日(月) 4限目~6限目
場 所 熊本工業高校内2路線
対象学年 土木科3年生コンサルタントコース 校内測量班
協力会社 株式会社水野コンサルタント
校内測量班は基準点測量(水準測量)を行いました。レベルを使用し、校内2路線を測量しました。
標尺を持つ際、丸型気泡管とポール2本を使用して、固定させるなど、実際に現場でやられている技術を教えていただきました。
2班に分かれ往路・復路で観測しました。観測の読み間違いがあり、再測する場面がありましたが、時間内に終えることができました。
次回の予定は、UAV測量班は地上レーザー測量、校内測量班は路線測量を熊本工業高校内で行う予定です。
UAV測量実習【土木科】
期 日 2020年7月13日(月) 4限目~6限目
場 所 熊本工業高校
対象学年 土木科3年コンサルタントコース UAV測量班
協力会社 旭測量設計株式会社
本校校内においてUAV測量を行いました。前回に引き続き、旭測量設計株式会社の方に来ていただきました。
今回は、一連の作業と講義をしていただきました。
講義では前回益城でのUAV測量での成果、先日大雨で被災した人吉のことや球磨川から流れ出た流木の調査をUAVで行うなど、今後の業務内容などを教えていただき、様々なことを学ぶことができました。
次回の予定は、UAV測量班は地上レーザー測量、校内測量班は路線測量を熊本工業高校内で行う予定です。
UAV測量実習【土木科】
期 日 2020年7月1日(水) 4限目~6限目
場 所 益城町潮井公園
対象学年 土木科3年コンサルタントコース UAV測量班
協力会社 旭測量設計株式会社
益城町潮井公園付近でUAV測量実習を行いました。6月24日(月)に講義に来ていただいた際に旭測量設計株式会社と計画したフライトプランをUAV飛行の許可申請を受けている生徒2名がUAV測量を行いました。
フライト前に対空標識を設置するためにネットワーク型RTKのVRSを使用し座標を測り、設置しました。フライト前のチェックリストを使用してUAVを確認した後、フライトプランを実施しました。フライト時間が7分程で74枚の写真データを撮りました。
UAV測量は計画から準備、フライト前のチェックまで多くの時間を要し、十分な準備が必要だと学ぶことができました。
次回の予定は、UAV測量班はUAV測量を本校校舎で行い、校内測量班は基準点測量(レベル)を熊本工業高校内で行う予定です。
基準点測量(TS)【土木科】
期 日 2020年7月1日(水) 5限目~6限目
場 所 熊本工業高校内2路線
対象学年 土木科3年生コンサルタントコース 校内測量班
協力会社 株式会社水野コンサルタント
校内測量班は基準点測量を行いました。トータルステーションを使用し、校内2路線を測量しました。水野コンサルタント様から5名の講師に来ていただきました(5名:本校土木科卒業生)
前回、据付けや観測の練習を行っていましたが、実際に測量をしてみると手順が分からずに戸惑いましたが、卒業生ということもあり、測量の手順をアドバイスしていただき、高校生活の話など、気軽に話しかけていただきました。
次回の予定は、UAV測量班はUAV測量を本校校舎で行い、校内測量班は基準点測量(レベル)を熊本工業高校内で行う予定です。
慈愛園における花壇作製【土木科施工班】
期 日 2020年6月29日(月) 4限目~6限目
場 所 社会福祉法人 慈愛園
対象学年 土木科3年 施工班(16名)
協力会社 アウテリアタイガー株式会社
アウテリアタイガー(株)の協力のもと、社会福祉法人 慈愛園内の施設であるパウラスホームの花壇造りを行いました。本実習は、計5回計画されており、今回はその1回目でした。1回目の実習は、現地調査及び簡単な測量、立面図の作成を行いました。趣味で行う家庭菜園等と異なり、ガーデニングのプロによる実技指導です。専門的な知識や技術を身に付けると共に、社会人としての礼儀等についても、しっかり学んで欲しいと思います。
実習に先立ち、開会行事を開いていただきました。写真は開会行事の様子です。
この日は、雨が降り、立面図の作成等、実習ができるか心配でしたが、なんとか最後まで実習を行うことができました。
トータルステーション実習【土木科】
期 日 2020年6月29日(月) 4限目~6限目
場 所 熊本工業高校内ピロティー
対象学年 土木科3年生コンサルタントコース
協力会社 株式会社水野コンサルタント
コンサルタントコース2班に分けて、UAV測量班(旭測量設計株式会社)と校内測量班(株式会社水野建設コンサルタント)に分けて実習を行う予定でしたが、雨天により実施できませんでした。水野コンサルタント様のご厚意で、体育館下ピロティーでトータルステーションの据付けと2対回の練習を行いました。
トータルステーションは自動視準機能がついており、ボタンを押すと自動回転を行うもので、生徒は初めて触れる器械に驚いている様子でした。
次回の予定はUAV測量実習を益城潮井公園で行い、校内測量班は基準点測量(TS)を熊本工業高校内で行う予定です。
コンサルタント業者による講義【土木科】
期 日 2020年6月24日(水) 5限目~6限目
場 所 熊本工業高校土木科CAD室
対象学年 土木科3年生コンサルタントコース
協力会社 株式会社水野コンサルタント、旭測量設計株式会社
コンサルタントコースでは、UAV測量班(UAV測量・地上レーザー測量)と校内測量班(基準点測量・水準測量・路線測量・縦横断測量)の2班に分かれ、2社のコンサルタント会社の指導の下、測量実習を行っていきます。
今回は、2社の方に来ていただき、これから行う実習の講義をしていただきました。難しい内容もありましたが、質問等にも気軽に答えていただきました。
講義内容
株式会社水野コンサルタント
・測量とは
・測量の順序
・基準点測量
平面直角座標系、路線説明、観測及び許容誤差、
・水準測量
・路線測量
・地上レーザー測量
旭測量設計株式会社
・UAV自律飛行
・自律撮影支援アプリ説明
・国土交通省飛行情報共有システムについて
・飛行計画
次回の予定
UAV測量班はUAV測量実習を益城潮井公園で行い、校内測量班は基準点測量(トータルステーション)を行う予定です。
非破壊試験班 特別授業第1回(劣化調査・診断)【建築科】
1 日 時 令和2年6月23日10時から13時まで
2 会 場 熊本工業高等学校 CAD室、熊工寮(熊本県熊本市中央区上京塚町5番1号)
3 目 的
実際に業務としておられる技術者の方々から、鉄筋コンクリート構造物の①地震被害の差はなぜ起こるのか、②建築基準法の考え、③地震被害の要因(地震地域係数、整形性、構造)の基本的な考えの学習④適切な改修補強工法の選定ができるようになることで、新築から維持・改修そして解体に至る建物のライフサイクル全般にわたる建築技術者としての基礎的な知識・技術の習得になる。また地震災害時には技術者として最も大切な「建物として安全に使用出来るのか?」等の判断基準を学ぶことで災害対応型エンジニアとしての基本を習得する。
4 内 容
(1) 日 程
10:00~11:00 地震地域係数やピロティについての講義 (CAD室)
11:00~12:00 改修補強工法や維持・改修ついての講義 (CAD室)
12:00~13:00 建築物の劣化(剥離、爆裂など)視察 (熊工寮)
(2) 方 法
CAD室のプロジェクターを用いて、住商産業株式会社会長の内田大和様より鉄筋コンクリート構造物の地震被害の差と建築基準法の考え、地震被害の要因、適切な改修補強工法の選定の講義を2時間していただいた。その後、実際建築物の劣化を見るために、熊工寮を視察。軒裏の剥離の説明や非常用階段の壁の浮きを打診棒を用い、確認するなど1時間の実習を行った。
(3) 参加者 建築科3年生課題研究「非破壊試験班」8名、職員2名
5 評価(アンケート調査)
生徒8名へのアンケート調査
6 生徒の感想
今までの課題研究の授業を通して、特別授業に向けた調べ学習や本校敷地内において校舎の劣化状況の目視調査などを行ってきた。生徒の感想の中に、「今まで知っていた耐震について、より詳しい内容の知識を得るができた。実際に働いている方々の話を聞けて良かった。現場監督の仕事に就くことができたら、コストがかかっても強く、安全な建物をつくっていきたいと感じた。法律通りに建物をつくったとしても、それが本当に安全かどうかを最終的に技術者として、自分たちで判断する必要があることを学んだ。実際に災害が起きたときに、安全な建物かどうかを判断できるようになりたい。」などの言葉があった。生徒にとっては、普段の授業ではできない貴重な経験をすることができたと思う。また、講義や実習に取り組む生徒の姿勢もとても積極的で、講義と実習の内容が面白く楽しかったと感想を述べていた。
近年、建築業界では“新築”から“改修・補修”へと需要が変わってきており、非破壊試験は今後さらに必要とされる分野になるだろう。この事業を通して、今まで以上に生徒に興味・関心がわいたのはもちろんであるが、県下高校教育の活性化にもつながる機会でもあったと思う。
講義の様子
講義の様子
建築物劣化の説明 (熊工寮軒裏)
打診試験実習 (熊工寮非常用階段)
熊本県庁危機管理防災課訪問【土木科】
期 日 2020年6月17日(水) 5限目~6限目
場 所 熊本県庁危機管理防災課訪問
対象学年 土木科3年生防災マネージメントコース
協 力 熊本県知事公室 危機管理防災課
講 師 熊本県知事公室 危機管理防災課 主幹 西浦裕一 様
防災マネージメントコースでは、土木系公務員を目指す生徒が、自然災害から住民の方の生命、財産を守るためにどうすれば良いのかを研究しています。今回は、県庁の危機管理防災課を訪問しました。危機管理防災課では、熊本県地域防災計画に基づいて、写真の部屋(防災センター)を中心に有事の際には、各方面から情報を集めて、市町村への災害情報を出しているそうです。熊本地震の際にも、ここが災害対策本部となり、被害情報を収集し、適切な支援を行えるよう各方面の専門機関と連携して災害対策に当たったそうです。SPHが始まってから毎年防災マネージメントコースでは、ここを訪れて、公務員としての役割や使命を学んでいます。
校内破損箇所の補修作業【土木科施工班】
期 日 2020年6月17日(水) 4限目~6限目
場 所 校内
対象学年 土木科3年 施工班(16名)
本校敷地内道路の破損箇所及び危険箇所を調査し、常温混合アスファルトを用いて補修を行いました。コテやトング等を使い、パッチング及び擦り付けの専門技術を学び、安全な道路を仕上げることができました。
益城町災害公営住宅を対象とした建築設計競技の計画敷地見学【インテリア科】
ア 目 的 平成30年より継続して連携を図ってきた団地を対象に今年は建築設計競技を実施するにあたり、計画敷地の見学を通して、計画の貴となる周辺の状況や動線、敷地のスケール感などを理解することを目的とする。
イ 日 時 令和2年6月12日(金)2~4限目
ウ 対 象 3年生課題研究コンペ班、まちづくり班の計13名の生徒
エ 成 果 設計競技の対象となる団地の公園を実際に見て、計画に必要な基礎的事項について理解することができた。見学には団地の組長と地域の区長も立ち会われ、住民の要望を直接聞くことができた。また、近隣には防災公園があり、防災設備も学ぶことができた。本日の経験を今後は計画に移していきた。
団地の組長と地域の区長の挨拶 |
スケール感の理解 |
防災設備の見学と実測 |
2年次 SPH 中間報告会の開催
2年次 SPH 中間報告会の開催
12月18日(水)に本校会場にて中間報告会を開催します。
多くの皆様の御参加をお願いします。
午前の講話では、「平成28年熊本地震」において防災センターオペレーション責任者として陣頭指揮を執られた、熊本県危機管理防災特別顧問の有浦 隆様に「未来につなげ!熊本地震の教訓」と題して御講演をいただきます。防災担当の先生にも参考になる御講話になります。
令和元年度(2019年度)熊本県立熊本工業高等学校 2年次スーパー・
プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)中間報告会について(御案内)
錦秋の候、ますます御清祥のこととお喜び申し上げます。また、平素から本校教育活動に御理解、御協力をいただき厚くお礼申し上げます。
さて、本校は2018年度から3年間、文部科学省による「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)」の指定を受け、「産学官協働により災害対応型エンジニアを育成する教育プログラムの開発」を研究テーマとして教育活動に取り組んで参りました。
つきましては、これまでの取組を報告し、皆様に理解してもらうとともに御指導をいただきたく、2年次中間報告会を下記のとおり開催いたします。
なお、午前中は、「平成28年熊本地震」において防災センターオペレーション責任者として陣頭指揮を執られた、熊本県危機管理防災特別顧問の有浦 隆様に「未来につなげ!熊本地震の教訓」と題して御講演をいただきます。
御多用のところ誠に恐縮ではございますが、御臨席賜りたく御案内申し上げます。
記
1 日 時
令和元年(2019年)12月18日(水)
午前「講 演」:10時30分から11時45分
午後「報告会」:13時00分から15時00分
※ 午前「講演」のみ、午後「報告会」のみの参加もできます。
2 会 場
熊本工業高等学校 [〒862-0953 熊本市中央区上京塚町5番1号(地点:県庁)]
3 受 付
午前「講 演」:本校第一体育館、午後「報告会」:第二体育館
午前の受付は第一体育館2F入口、午後の受付は第二体育館入口です。
4 講 演
講師:熊本県 危機管理防災特別顧問 有浦 隆 氏
演題:「未来につなげ!熊本地震の教訓」
~リーダーとなるみなさんへ、未来に向けてのメッセージ~
<プロフィール>
防衛大学校卒業、第47普通科連隊長、熊本県危機管理防災企画監
[自衛官としての経験]
<災害派遣対応>東日本大震災など、<職歴>指揮官、幕僚、教官
5 日 程
10:00~10:25(25分) 午前の受付(第一体育館2F入口)
10:30~11:45(75分) 講演(講師紹介、質疑応答含)
< 昼 食 >
12:30~12:55(25分) 午後の受付(第二体育館入口)
13:00~13:15(15分) 開会
13:15~15:20(125分) 中間報告会①(生徒によるポスターセッション)
中間報告会②(研究報告、質疑応答)
・全体 ・土木科(Ⅰ型):インフラ ・建築科(Ⅱ型):建造物
・インテリア科(Ⅲ型):コミュニティ・アメニティ
講評・指導助言
15:20~15:25(5分) 閉会
6 参加申込
参加を希望される場合は、令和元年(2019)年12月5日(木)までに、本校担当者宛てにFAXでお申込みください。
7 駐車場
正門から入って正面の駐車場を御利用ください。
問合せ先
熊本県立熊本工業高等学校
SPH研究主任 主幹教諭 千場(せんば) 博文(ひろふみ)
TEL:096-383-2105 FAX:096-385-4482
熊本県の広報誌「気になる!くまもと」にSPHの取組が紹介されました。
SPHの取組が「気になる!くまもと」熊本県の広報誌に紹介されました。
下記アドレスか「気になるくまもと」で検索してください。
https://www.kininaru-k.jp/
SPHを広げる取組、保育園での「災害への対応と防災への取組」
2019 ポスター
建築3次元モデル、BIM(ビルディングインフォメーションモデリング)講習【建築科】
日 時 : 令和元年7月23日
10:00~10:40 CAD・BIMの基本概念 講義
10:40~10:50 BIMを使用した設計図についての説明
10:50~11:30 BIMの体験学習
対 象 : 建築科3年生 希望者14名、職員1名
協 力 : 学校法人 熊本YMCA学院 ,レン建築工藝工房
場 所 : 学校法人 熊本YMCA学院 東部校舎パソコン室
学校法人熊本YMCA学院東部校舎パソコン室にて、レン建築工藝工房の連尾様よりBIMの基本概念について、講義をしていただきました。
BIMの一種であるArchiCADを使用した建物について、説明をしていただきました。
参考資料をもとにして、ArchiCADでの図面作成を行いました。
生徒は、
○「BIMとCADの違いが最初はわからなかったが、丁寧に教えていただいたので詳しく学ぶことができた。」
○「操作の難しさがあったが、BIMの実用性や利便性がよく分かった。」との感想。
これから主流になるであろうBIMを学ぶことができ、その将来性と建築への活用を知る講義となりました。
益城町 災害公営住宅の居住者向けアンケート実施【インテリア科】
ア 目的 居住空間のコミュニティやアメニティ促進に必要な考え方を居住者へのアンケートを通じて知り、その考 え方をものづくりに反映させる技術を学ぶとともに、関係者との対話を通して共助や公助の大切さを理解する。
イ 日時 平成31年 4月19日(金) アンケート作成
平成31年 4月27日(土) アンケート配付(職員のみ)
平成31年 5月11日(土) アンケート回収(職員のみ)
ウ 対象 インテリア科3年生6名で10世帯の居住者向けに作成
学習事項
アンケート設問に対する考え方
アンケートの書式
話し合いやすい環境づくり
エ 成果 益城町の畑中地区災害公営住宅の居住者と話し合いながらものづくりをするにあたり、その準備としてアンケート作成を行った。事前準備として、アンケートにおける設問の優先事項や、話し合いに適した机配置について簡単に説明を行った。その後、居住者から何を聞き出すか思いついた意見をまずは出し合い、続いてそれらを整理しながら進めた。アンケート等に関する「知識・技術」を身に付けながら、学校と地域のつながりにより、「主体的に取り組む意欲」や「課題解決力」が高まり、「共助」についても理解することができたのではなかろうか。また、アンケートは益城町の担当部署でも共有されることになり「公助」につながる取組であったと考えられる。今後、アンケート結果を整理し、ワークショップ開催を検討しながら、共助や公助、災害対応に専門性をどう活かすかについて学べるであろう。
左:机は協議しやすいようラウンド型配置
中:アンケート配付時、多くの住民が集まり協力して下さった
右:右手のベンチやプランター入れは昨年度の試作品
課題研究「非破壊試験班」特別授業第2回【建築科】
日 時 : 令和元年7月9日 10時から13時まで
10:00~11:00 コンクリート物劣化・建物傾斜沈下 講義(CAD室)
11:00~11:45 鉄筋探査・RCレーダー・X線(建築科製図室廊下)
11:45~12:20 建物傾斜測定・トランシット(南棟)
不同沈下測定・レベル測定(インテリア科製図室外壁)
12:20~13:00 柱梁 ハツリ 中性化深度測定・鉄筋腐食度調査
コンクリート強度測定(建築科実習棟)
対 象 : 建築科3年生課題研究「非破壊試験班」8名、職員2名
協力会社 : 住商産業株式会社、株式会社調査診断センター
場 所 : 熊本工業高校敷地内
住商産業株式会社の内田正寛様より建物の不同沈下傾斜とコンクリートの中性化・鉄筋腐食について、講義をしていただきました。
建築科製図室廊下にて、グループに分かれてRCレーダーで鉄筋位置の調査とX線カメラの撮影を行いました。
トランシットを使い建築物の沈下レベルの測定を行いました。
建築科実習棟にて柱をはつり、鉄筋を露出させてフェノールフタレイン1%溶液を塗布し、中性化深度と鉄筋径の測定腐食度を確認しました。また、シュミットハンマーを用いてコンクリート強度を測定しました。
生徒は、「学校の中で、実際にコンクリートの中性化についてみたりすることが出来たのは貴重な体験だったほか、機械を使って鉄筋を探したりしたのが楽しかった。」と感想を述べていました。
課題研究「非破壊試験班」特別授業第1回(劣化調査・診断)【建築科】
日 時 : 令和元年6月18日 10時から13時まで
10:00~11:00 鉄筋コンクリートの劣化、赤外線カメラについて講義
11:00~13:00 打診棒と高所作業車を用いての打診試験実習
対 象 : 建築科3年生課題研究「非破壊試験班」8名、職員2名
協力会社 : 住商産業株式会社、株式会社調査診断センター
場 所 : 熊本工業高校敷地内(南棟)
住商産業株式会社会長の内田正寛様より鉄筋コンクリートの劣化と、赤外線カメラついて1時間の講義をしていただきました。
その後、インテリア科製図室外のタイル壁と南棟ピロティ横のタイル壁にて打診棒と赤外線カメラを用いて、2時間の実習を行いました。
南棟ピロティ横のタイル壁の実習では、高所作業車を使用し2階部分まで上がり試験を行い、普段の授業ではできない貴重な経験をすることができました。
講義や実習に取り組む生徒の姿勢もとても積極的で、講義と実習の内容が面白く楽しかったと感想を述べていました。
地震のメカニズムと地震災害【土木科】
TSを用いた4級基準点測量【土木科】
GNSS測量機を用いた基準点測量実習【土木科】
平成30年度 中間報告会 開催
平成30年度 中間報告会(1年次)を開催しました。
平成31年(2019年)1月16日(水)
●午前中 特別講演 常葉大学(静岡)田中 聡 様
参加者:全校生徒1200名、職員120名、関係者20名、合計1340名
【 講演内容 】
① 応急危険度判定の仕組み
② 現場に足を運んで一つずつ確認していく作業の大切さ
③ 衛星画像を利用した被災状況の確認法
④ 益城町における前震後から本震後の状況変化、スマホアプリの利用法等
そして、本校が身に付けなければならないちからを示していただいた。
① 現場で全身をつかって学ぶちから
② 制約条件を理解するちから
③ 「もし・・・だったら」を考える想像力
④ 「とにかくつくってみる」ことができるちから
●午 後 中間報告会
1 目的 1年間の実践と成果を報告し、指導・助言を受ける。その内容を今後の研究に役立て、次年度の目標達成につなげる。
2 対象 運営指導委員5名、研究推進委員6名、熊本県教育委員会2名、研究協力機関1名、県外高校職員6名、県内高校職員16名、本校職員33名、計69名
3 成果 各担当者から事業報告・課題等を説明し、質疑応答の後、高校教育課の草野主幹と西村指導主事から下記のとおり指導・助言を得た。
① 基本は、3年間、実施計画に基づいて行うこと。
② 各事業が、概略図・事業計画書のどこに該当するのか、どういう力を育んでいくのか常に確認が必要。それが最終的な教育プログラムにつながる。
③ 先生が、生徒の伸ばす力について強く意識して取り組み、それが生徒に伝わり、生徒が意識を持って取り組むことが重要。
④ 常に、生徒の変容を確認していくこと。1年目の学習状況を次年度にバトンタッチするという循環。そして、どこを手厚くするのかフィードバックが大切。
●運営指導委員会・研究推進委員会 (15:20~)
1 目的 1年間の取組について、専門的観点から指導・助言を受け、次年度の目標達成に役立てる。
2 対象 運営指導委員5名、研究推進委員6名、熊本県教育委員会3名、本校職員9名、計23名
3 成果 協議では、今後の方針等について下記の指導・助言を得た。
① 3年間の経験が役に立ち、災害が起こった時に、意識を持って行動できる生徒を育てていけばいい。
② 地方に行けば人間関係は強いが、熊本市内だと地域との交流が少ない。少しずつ色んな交流を深め、つながりを深めることが大事。
③ 益城町役場は、圧倒的に技術系の職員(土木・建築)が不足している。このような取組で人材を育成し、震災に対応できる人材になって欲しい。
④ 新しいカリキュラムの開発の手順を作る上で、広げ・浸透させるためには、教員の中での共有が重要である。そうでないと持続的な活動が難しくなる。
⑤ 住民とのつながりでは、賛成ばかりの話だけではなく難しさもある。例えば、土木関係では、公共事業を進める中で用地買収など色んな住民説明会があり、勉強するといい。
⑥ 評価では、いところをさらに伸ばしていく。関連することを見るのであればそれもひとつの評価である。
⑦ アンケートの設問1・3は、少しすれば上がりやすい項目である。逆に7とか13とかは上がりにくい。設問7は協力が必要。設問13は1年では難しい。逆に低いのでこれから伸びていく可能性がある。それが上がることにより全体(平均値)が上がる。仕分けが必要。
⑧ 3年後の評価の変化を見るのは難しく頭打ちになることもある。数値的なところと質のところを意識するといい。
⑨ 変容の差を見ると特徴が出てくる。変わらないところもある。
⑩ 変容を見る際、1年の早い段階と学びをした後を見ることが重要である。
⑪ 事業・研修の取組では、検証のために評価をとって欲しい。このことにより事業の改善につながる。
⑫ 変容を見る上で、教員による生徒の4観点評価が大切である。そして、生徒と教員の擦り合わせが必要。その中でどう生徒が変わったかがわかる。
⑬ このような取組では、専門性が高く難しいと避けるのではなく、10分か20分でもいいので事前学習をすると効果が上がる。そして、事後学習する等。それによって実際座学と結びつけることができ成果が出る。
⑭ 体験型・現場での学習は、答えがないところを探そうということに焦点を絞る。発散せずに目標を一つに絞ってやったがうまくいく。技術は会社で育つ。考える力を養う。
⑮ 現在のカリキュラムが重要で、プラスアルファでしていく。学校の教科書で学べないことを社会で学ぶということに特化し、外に出る分を減らす。
SPH中間報告会
午前に講演、午後に報告会があり、午前「講演」のみ、午後「報告会」のみの参加もできます。
平成31年1月7日(月)まで(第2次)
主幹教諭 千場博文(せんば ひろふみ)
TEL:096-383-2105 FAX:096-385-4482
第2回研究推進委員会
参加者:推進委員6名、本校職員
午後から5限目の授業を見学した後、約90分協議を行いました。
協議内容
・今までの事業内容において、改善点・成果・課題について
・評価法について
・平成31年1月16日の中間報告会について
・教育プログラムの開発について
平成30年12月2日(日) KSH合同発表会、ポスターセッションに参加しました。
本校から4ポスターによる報告を行いました。
①概要 ②土木科によるインフラ ③建築科 ④インテリア科
H30.11.3 熊工祭にてSPHの発表
熊工祭にてSPHの発表を3科の生徒が行いました。
土木科は東京視察について、建築科は県内被災地の視察について、インテリア科は東北視察について報告しました。
H30.11.8 文科省による実地調査
企画評価会議委員と文部科学省調査官にお越しいただき、建築科、インテリア科、土木科の授業参観とSPHの協議を行いました。協議の中では、次のような御助言をいただきました。
①この事業は、本校だけに留まらず、県下そして全国へ発信して欲しい。
②各事業では何を目標にして実施するのか、各事業ごとの目標設定をして欲しい。
③評価として、ルーブリック、アンケート、ポートフォリオ等をうまく活用し、整理して欲しい。
④現在、3科(土木科、建築科、インテリア科)を中心に実施しているが、他の科を含め、学校全体としての取組にして欲しい。
その他、多くのアドバイスをいただきました。
今後、改善しながら事業を進め、将来、生徒が各地域で「災害対応エンジニア」として活躍できるように取り組んでいきたいと思います。
インテリア科では、東北視察に行った1年生女子生徒3名が、3年生に対して説明しました。11月3日の熊工祭では、全校生徒に説明する予定です。
第1回 運営指導委員会開催
第1回 SPH運営指導委員会を開催します。
第1回 研究推進委員会開催
第1回 SPH研究推進委員会を開催しました。
研究推進委員の方7名と本校担当職員で今後の取組等について協議しました。
九州横断道路 大野川橋梁工事 現場見学【土木科】
挨拶、全体の説明 |
ボルト締め体験 |
安全帯を着ける |
高度20mまで上がる |
木製桁架設体験① |
木製桁架設体験② |
|
160tオールテレールクレーン試乗 |
コマツIOTセンタ スマートコンストラクション体験【土木科】
○主催 (ー社)雇用環境整備協会、(株)コマツIOTセンタ
コマツIOTセンタ九州で、i-constructionについて、ビデオ2本と簡単な説明をしていただいた後、実際にバックホウに乗せてもらうことができました。生徒達は、昨年度、小型車両系建設機械運転資格を取得しており、操作は経験済みでしたが、IOT重機であらかじめデータ入力されており、その設計通りに動かすことができるため、スムーズな操作ができることを知ることができた実習となりました。
阿蘇大橋建設現場、長陽大橋炭素繊維巻立工事見学【土木科】
雇用環境整備協会の支援を受けて、国土交通省の現場で阿蘇大橋建設現場、長陽大橋の橋脚の炭素繊維巻立て工事の見学を行いました。見学に先立ち、阿蘇復興事務所で熊本地震に関する阿蘇の復興の過程を、写真を交えて詳しく説明していただきました。炭素繊維に関しては、鉄筋に比べて軽くて、強度が強いという利点があります。初めて、炭素繊維を見ることができ、たいへん勉強になりました。
熊本地震への国土交通省の対応について【土木科】
「測量の日」記念講演【土木科】
○主催 (ー社)熊本県測量設計コンサルタンツ協会
SPH採択(2018~2020)
今年度、採択された学校は8校であり、工業高校からは本校1校のみとなりました。また、九州の工業高校から初めての採択になります。
「産学官協働により災害対応型エンジニアを育成する」をテーマとして、3年間取り組んでいきます。
そして、本校で育った生徒たちは、各地域に行きましても、”災害に対応できるエンジニア”として、その地域をリードする人物になるものと確信しております。学校をあげて頑張りますので、地域の皆様の御支援と御協力をよろしくお願いします。
熊本県立熊本工業高等学校
〒862-0953
熊本市中央区上京塚町5番1号
(地図)
TEL(全日制)
096-383-2105
TEL(就職)
096ー382-1800
TEL(定時制)
096-383-0310
FAX
096-385-4482
URL:
https://sh.higo.ed.jp/kumakoths/
E-mail:
kumamoto-th@pref.kumamoto.lg.jp
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者
校長 野崎 康司
運用担当者
HP担当者