日誌

2020年7月の記事一覧

第1回運営指導委員会

日時:令和2年7月28日(火)10時~12時
場所:本校会議室

今年度の運営指導委員会を開催しました。
貴重な御意見をいただき、また今後の方向性を指南いただく等、大変参考になりました。
関係の方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

<次第>
1 開会 10:00~10:25
 ・高校教育課長あいさつ
 ・熊本工業高等学校長あいさつ
 ・出席者紹介
 ・日程説明
 ・学校説明
2 議事
 ・3年目の事業計画および取り組み状況について 10:25~10:50
 ・研究協議 10:50~11:50
  「2年間の取組みを踏まえた3年目の事業計画等について」
3 閉会 11:50~12:00

 

<議事録より抜粋>

  • 継続してできるためには、ダウンサイジングしていかないといけない。
  • 高校生で基礎的なところを学ばせることが必要
  • 既存のカリキュラムとの関連性を整理し、継続できるものとできないものを取捨選択する。
  • アンケートを実施した時期は人吉球磨地区の豪雨の直後であるが、今回の事業がその状況を彼らが離れたところから見ているがどのように感じたかがアンケートにまとめられていると良い。
  • 防災全体の関係は、昔の経験則があり、ドローン等の新技術があり、それらの総合力となる。
  • 自分を俯瞰しながら自分がどういうことをやっているかを見ながらやる。
  • 今まで学習してきたことを振り返る。例えばタイムラインを作ってやっていったにもかかわらずそれがうまくいってなかったのは、何が要因だったのか等の振り返り等が必要。
  • 3年生が下級生に教える取り組みも非常に効果がある。
  • 今の3年生が1年生からどういう風に変容してきたかは客観的に欲しいデータとなるが、加えて1年間だけ取り組んだ当時の3年生と、今の3年生がどのように答えているかを比較することも、この事業の成果を見る上で何か見えて来るのではないか。
  • 平均のみで変容を見るのではなく、「箱ひげ図」という表現の仕方もある。平均も見えて分布の状況も見えるので表現の仕方としては面白いものである。色々な表現と比較すると色々なものが見える。
  • アンケートを採った後にボランティア活動をされているので、その後で再度アンケートを採るとまた違った結果が出るのかと思う。
  • 評価については、成果としてどうなったかというのを見せるための評価と、3年目になって課題は何なのかというのを洗い出すための評価がある。
  • 回答分布のアンケートで1が多い項目は、今年度そこに集中してケアをする手立てをすることを考えていくと、このプログラムが充実する。そういった評価の使い方をすると良い。
  • この事業の一番の成果は、先生達が工夫されること。教員側が今時の課題を見つけていきながら、どうやって生徒に教えていくかは、学習評価を見ながら生徒の教え方も学んでいく。
  • 3回の災害を経験して私自身が感じたことは、どんどんスピード感が要求されるようになってきている。つまり、被災された方々にどう寄り添えるかが重要であり、先ほどボランティアの話が出てきたが、やはり現場の声をいかに聴くかがこの災害対応型エンジニアを育てるための一番の材料であると思う。
  • 土木科でいうと、発災直後から道路の応急・復旧等がでてくる。応急・復旧した後にしっかりとした査定を行って、本格復旧、それから恒久的な復旧と段階を踏んで進んでいく。そういったところをしっかり学んでいただければよいと思う。被害状況についてはやはり最近ではドローンがすごく効果を発揮している。災害が起きた場合、特に今回の場合は土砂がかなり流れ込んできていて人間が踏み込めない場所も結構あった。そういったところに入っていくときはドローンで現場の被害状況をいち早く察知することがとても効果がある取り組みである。SPHでの取り組みもかなり実用的な学習につながってきていると思う。
  • 建築科においては、災害住宅の復興に取り組まれているが、災害公営住宅というのは災害が発生してしばらく落ち着いて、避難者が恒久的な住宅をどう探していくかというときの建物である。実は災害対応で一番求められるのは、応急仮設住宅をいかに早く作って避難所からすぐ出ていただいて、個人のプライバシーも含めて生活をしていただける環境を作るかというのがとても重要である。先ほど新型コロナの話も出ておりましたが、まさにコロナ対策の中で現在県の方に求められているのは、一刻も早い応急仮設住宅を作って、それぞれの避難者の方々が安心して生活できるような環境を作ることである。今回は熊本地震のときよりも更に早く作成させていただいて、8月前半を目処に取組を進めているところである。本SPHの取り組みも最終年度とはなっており、難しいとは思いますが、もし可能であれば、応急仮設住宅をどうやったらいち早く作って現場対応ができるかというのも検討していただけると、大変有り難い実用的な災害対応になるのではないかと思っている。
  • インテリア科においては、防災マップづくりが取り組みの一つとなっているが、一番重要なのはハザードマップをいかに住民の方々に広く浸透させ、自分でいち早く逃げるという意識改革を進めていくのかというところ。この防災マップづくりを通してこれをいかに住民の方々に広く浸透させ、いち早く逃げていただける環境をどうやったら作れるかというところを研究していただくのも一つの方法。
  • パッケージングの仕方は、今までやってきたものをユニット化してそれらを組み合わせてパッケージングするのか、それとも、一つコアのパッケージ、小さなパッケージを作ってそれに付加的に何か付けるようなパッケージングを考えていくのか、その辺を考えていただきたい。今まで結構いろんなことをやって来ているが、それらを一度、効果や目的に合わせて一回分解し、その中で必要なものがどれかを考えて、最小限これだけはやっておきたいというものを決めると良い。
  • 「熊本を支える産業人材育成事業」というのがあり、地方の課題を解決するためのプロジェクト学習を支援する事業。学びに関わる講師の謝金や旅費・材料代等を少額ではあるが支援している。

 

BIM実習【建築科】

1 日時  令和元年7月23日10時から11時30分まで

2 会場  学校法人 熊本YMCA学院 東部校舎(熊本県熊本市中央区帯山2丁目1番地11号)

3 目的   実際に業務としておられるコンサルタントの技術者の方々から、「BIM」を使った3DCADの使用方法、活用方法などを学ぶことによって、その技術を習得し、自分の将来に向けてのスキルアップにつなげる。また、熊本地震のような自然災害による被災地の復旧工事においても、設計図作成の時間短縮、施工時の建物細部の可視化、施工ミスが減少する手助けとなるものである。公務員、コンサルタント、施工業者に関わらず、将来必要不可欠になる技術を着実に身に付ける。

4 内容
 (1) 日程
 10:00~10:40 CAD・BIMの基本概念 講義 (パソコン室)
 10:40~10:50 BIMを使用した設計図についての解説・説明 (パソコン室)
 10:50~11:30 BIMの体験学習 (パソコン室)

 (2) 方法
 学校法人熊本YMCA学院東部校舎パソコン室のプロジェクターを用いて、レン建築工藝工房の連尾泰史様よりCAD・BIMの基本概念について、40分の講義をしていただいた。次に実際に連尾様が講師をされているゼミのある生徒が作成されたというBIMの一種であるArchiCADを使用した建物についての説明をしていただいた。最後にArchiCADを使用した図面の作成方法が印刷されたプリントが配布され、ArchiCAD上での図面を作成する体験学習を行った。

  (3) 参加者
   建築科3年生希望者14名、職員1名

5 生徒の感想
 今回は特別授業として、将来着々と普及が見込まれるであろうBIMに関してのイントロとして、講師の連尾様にCAD・BIMの基本概念やBIMのメリット・デメリットなどの説明をしていただいたり、実際にBIMの一種であるArchiCADに触れさせていただいたりした。受講した生徒たちの感想の中には、「BIMとCADの違いが最初はわからなかったが、丁寧に教えていただいたので詳しく学ぶことができた。」といった講義に関しての気づき・学びができた生徒もいたり、「操作の難しさがあったが、BIMの実用性や利便性がよく分かった。」といった体験を通してのArchiCADの操作についての難しさ、それを使いこなすことによって得られるメリットを学べたりした生徒もいた。そのほかにも「将来必ず必要になると思う。」「会社に入ったら使える技術なのでもっと学びたい。」といった、これからの建築業界の一端を担うであろう生徒の最新技術の導入の必要性やその技術への学習意欲が芽生えたといった点も、今回の講義の成果でないかと思う。1時間半という短い時間ではあったが、建築設計・施工の最先端の技術の体験ができた貴重な時間であったと思う。

 

 

人吉市・球磨村におけるボランティア活動

期  日  2020年7月23日(木)
場  所  熊本県球磨郡球磨村
参加人数  生徒309名、職員14名

 熊本県南部豪雨被害の災害ボランティア活動に参加しました。本校からバス8台で移動し、人吉市と球磨村に分かれてボランティア活動を行いました。ほとんどの生徒が初めての参加でしたが、服装や長靴などの装備もしっかり準備していました。現地到着後、作業内容の説明を聞いたあと、土木科は公園近くの住宅地の側溝に溜まった土砂の撤去を行いました。

 スコップで泥を掻き出し、側溝付近に山のように積んでいきます。しかし、午前中も午後も、途中で激しい雨が降り出し、せっかく側溝から上げた土砂が雨で一部が側溝へ戻ってしまうこともありました。午前午後を通じて、下の写真のように大量の土砂の除去をすることができました。この地域は、住宅の2階の軒下まで水に浸かったあとが残っており、5m以上は冠水したことが想像されました。また、球磨村につくまでに球磨川にかかる橋が流されていたり、あちこちで住宅が壊れていたりして、被害の大きさを感じました。

 一人の力は微力ですが、本校生は雨に打たれながらも一生懸命作業していました。情報システム科の生徒も「今日受け持ったところは時間ギリギリまできちんと綺麗にしたい」と、教師が想像した以上の強い思いを持って取り組んでいました。まだまだ、機械が入れないこのような場所に人的支援が必要だと思うので、また、機会があれば参加したいという意見も聞くことができました。

 

慈愛園における花壇の施工実習【土木科】

土木科3年施工班は、社会福祉法人 慈愛園における花壇の施工実習を行いました。アウテリアタイガー株式会社のご指導のもと、プロの技術を学ばせていただきました。皆、熱心に取り組むことができました。

 

 

 

3年次第1回研究推進委員会

 今年度の第1回研究推進委員会を開催しました。
最初に各型に分かれて授業見学を行いました。
第Ⅰ型は会議室にて生徒によるプレゼン形式で、普段の授業の様子や活動の進捗などを報告しました。
第Ⅱ型及び第Ⅲ型は、実際の授業の様子を見学しました。
その後、学校からの説明を行い、協議、そして分科会を実施しました。
貴重な御意見をいただき、大変ありがとうございました。

【日程】
1 日時  令和2年7月21日(火)13時10分~16時30分
2 場所  大会議室
3 日程
 12:40~13:10 受付
 13:10~13:30 開会行事(校長挨拶、出席者紹介、諸連絡)
 13:35~14:25 授業見学(5限目)Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型に分かれて見学
 14:25~14:35 休憩
 14:35~14:45 全体説明(年間計画等)
 14:45~15:00 各科説明(各科5分程度)
 15:00~15:25 質疑応答
 15:25~16:30 分科会(Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型)

  

写真左:委嘱状授与、 写真右:第Ⅰ型の生徒プレゼン

 

【議事録より抜粋】

・12月の最終報告で、是非とも彼らに発表してもらいたいものは、自分の今後の課題みたいなものを一つ出してもらいたい。学んだことはこうですではなくて、それを踏まえて「私はこういうことをやっていきたい、こういうものを作っていきたい。」という将来の夢を12月に一人一人語ってもらいたい。

・本SPH事業を持続可能な取り組みにする部分については企業さんの御協力もあり解決してきている。今後残していけるという感触を今持っている。3年間の取り組みで信頼関係ができてきている。

・設計のコンペに関して、図面は生徒が作成しているが、今まで図面を見て決めてきていた。今までにうちが採択した資料は必要であればご提供できるので役立てていただきたい。

・これまで3科中心で持続可能な取り組みとして教育プログラムの開発をしてきた。持続可能な取り組みにするためには、教える側が企業さんとしっかり連携して取り組んでいけるかが鍵となる。今ここにいる関係職員だけでなく、その背景にいる若いそれぞれの科の職員が力を付けていく必要がある。職員の研修もできる仕組みがあればと願う。生徒のみでなく職員の育成が持続可能な取り組みとなる。企業と職員との連携ができる仕組みづくりができないものか。職員の育成を持続していくことが学校としての課題ではないか。SPHを受けて良かったと感じているのは、先生たちの意識もSPHで高まってきていること。この意識を途絶えさせない必要性を感じている。

・持続可能な取り組みにするには、如何に無駄を省き、コンパクトなものを目指した方が良い。負荷が高いと続かない。ギブアンドテイクというものがあれば持続できる。本来のカリキュラムもある中で考えていかないといけない。教員の研修については我々は可能。教員免許更新講習でも経験有り。

・うちの会社としては、SPH事業は若い社員教育のプランづくりに活かしている。高校生に教える内容は、そのままうちの若い技術者に教えるものとして活用できる。今回SPH事業に参加させてもらうことにより若手の教育体制を一緒に確立できたと思っている。高校生と一緒に取り組んでいくことによって若い技術者も増えることを期待している。持続可能な取り組みとなる。

・パッケージ化も高校生にどのように落とし込めるかを考えながらやっている。企業との連携強化は自身も感じている。発信することで広まりがあることもパッケージ化していきたい。

・2年目と比べると生徒の目が生き生きとして成長を感じている。一つ提案したいのは、ベンチの置き場所一つにしても「なぜその場所なのか」を考えさせる。町内会でもインテリア科の生徒との取り組みは発信していきたい。

・砂取校区は熱心に防災について取り組んでいる。避難所運営についても実際に動いて体験してみると完成度が高まるのではないか。

・先ほど土木科の生徒のプレゼンを見てレベルが高い質問があったが、それだけ生徒が成長してきていることを実感した。 

・今年の3年生の変容、成長は確かに感じている。外部の技術者の言葉・姿に触れて、生徒たちの感性が磨かれてきたのでは。間違いない流れになっている。産学官連携は成果があると感じているがそれを残していけるようパッケージとしてまとめていきたい。

・個人的な考えとしては、企業との連携や校外連携に関する方法を普及させる要素が強い。SPHを通してこういった研究ができるようになったといったことをまとめていきたい。実習等のそれぞれの項目について指導案等をまとめていく。

・テーマがコミュニティなので、地域に根ざした活動等について地域の人たちと連携してじっくりとやっていく。

路線測量実習【土木科】

期  日  2020年7月20日(月) 4限目~6限目

場  所  熊本工業高校内

対象学年  土木科3年生 コンサルタントコース 校内測量班

協力会社  旭測量設計株式会社

 

今回校内測量班は、旭測量設計株式会社の方に来ていただき、路線測量と縦横断測量を行いました。今回、トータルステーション(TS)は前回までに使っていたこともあり、スムーズに使用することができました。中心杭を打つ際、TSのライトをとプリズムで場所を抑えていきました。

また、路線測量後、縦横断測量を行い、測量後、内業として縦横断図の作成を行いました。

この度は、大変お忙しい中、貴重な体験をありがとうございました。

 

 

 

地上レーザー測量【土木科】

期  日  2020年7月20日(月) 4限目~6限目

場  所  熊本工業高校内

対象学年  土木科3年生 コンサルタントコース UAV班

協力会社  株式会社 水野建設コンサルタント

 

今回は、地上レーザー測量を行いました。建物の側面や樹木は、先日行ったUAV測量では点群データを取得することができませんでしたが、今回の地上レーザー測量では、多くの点群データを収集することができました。

また、今回の地上レーザー測量機器は2,000万円以上の機器であり、1周(360°)計測するのに47秒、1秒間に最大500,000点も高速でデータを収集します。

地上レーザー測量は普段触れることのできない機器であり、高価な機器であるため、生徒達も恐る恐る実習を行っていました。

 

大変お忙しい中、貴重な体験をありがとうございました。

 

 

 

管工事実習【土木科】

期  日  2020年7月16日(木) 3限目~6限目
場  所  熊本工業高校土木科 CAD室・水理室
対象学年  土木科2年生
協力会社  熊本市管工事協同組合

 

 管工事実習を行いました。昨年度に引続き、熊本市管工事協同組合の方々に来ていただきました。講演と実習は下記の通りです。

講演  講師 旭設備工業(株) 永田 様
    題名 管工事について・熊本地震による水道復旧工事について

実習

A班(1号~20号) B班(21号~40号)

GX管φ75粍接続(デモ)

継手チェックシート書き方

配水用ポリエチレン管φ50粍接続(デモ)

EF接続チェックシート書き方

サドル分水栓穿孔(デモ)

漏水修理実演及び体験 デモ(10分)

断水コマによる止水(20分)2ヶ所

補修バンドによる止水(20分)2ヶ所

漏水修理実演及び体験 デモ(10分)

断水コマによる止水(20分)2ヶ所

補修バンドによる止水(20分)2ヶ所

GX管φ75粍接続(デモ)

継手チェックシート書き方

配水用ポリエチレン管φ50粍接続(デモ)

EF接続チェックシート書き方

サドル分水栓穿孔(デモ)

講演では、管工事の仕事をされている方々の話や熊本地震の時、ライフラインである水が断水して、復旧するまで夜通し仕事を行ったことなど動画を交えて講演をしていただきました。

 

実習では、配水管の接続するやり方、漏水修理をするやり方などを学びました。特に漏水修理では、水を浴びながら止水を行いました。実習服はビショビショになり、楽しく実習を終えることができました。

       

お忙しい中、20名以上の技術者に来ていただき、手厚く実習を教えていただきました。本日は、ありがとうございました。

 

熊本市管工事協同組合 http://www.kumakan.com/

 

マイ・タイムラインの作成【土木科】

1 日時:令和2年7月15日(水) 13:00~16:00
2 場所:熊本大学工学部 自然科学研究棟2F
3 対象学年:土木科3年 防災マネージメントコース9名
3 題名:マイ・タイムラインの作成
4 講師:熊本大学 くまもと水環境・減災研究センター減災型社会システム部門
     客員教授 北園 芳人 先生
5 講義内容:
 (1)令和2年7月豪雨災害
 (2)マイ・タイムラインとは
 (3)マイ・タイムラインの作成のために
 (4)マイ・タイムライン作成ツール

 

 マイ・タイムラインとは、予測できる災害に対して、自分自身がとる標準的な行動を時系列にまとめたものです。時間的な制約が厳しい洪水等の発生時に、行動のチェックリストとして、また判断のサポートツールとして活用するものです。昨年は、12月に3年生10名が水環境防災センターのマイ・タイムラインの2日間の研修に参加し、作成方法を身につけることができました。その後、本校土木科の1年生に授業を行い、タイムラインを通して1年生に防災意識を向上してもらうことができました。

 今年度は、これまで県庁の危機管理防災課、都市計画課益城町復興計画室を訪問して熊本県の防災体制の理解と震災からの益城町の復興について学んできました。今回は、特に7月4日~5日にかけての人吉市を中心に起こった熊本県南部の豪雨災害が起こり、多くの家屋や人命が失われてしまったことからタイムラインの重要性を改めて感じたところでした。今後、このような自然災害に対して安全で安心な生活を守れるよう堤防や河川管理などのハード面とそれと並行してハザードマップの活用、マイ・タイムラインの作成などのソフト面を学びことは非常に重要だと分かりました。

 最後に、北園先生から「高齢者を中心に空振りでもいいから、避難勧告等が出たときは、避難することが重要である。さらに、避難後、災害が起こらなくても、それを“空振り”と考えず、早期の避難を心掛けることがこれからの課題だ。」という言葉をいただきました。今後、この講義をさらに深化させ、タイムラインの作成の技術を高めたいと考えています。