日誌

マイ・タイムラインの作成【土木科】

1 日時:令和2年7月15日(水) 13:00~16:00
2 場所:熊本大学工学部 自然科学研究棟2F
3 対象学年:土木科3年 防災マネージメントコース9名
3 題名:マイ・タイムラインの作成
4 講師:熊本大学 くまもと水環境・減災研究センター減災型社会システム部門
     客員教授 北園 芳人 先生
5 講義内容:
 (1)令和2年7月豪雨災害
 (2)マイ・タイムラインとは
 (3)マイ・タイムラインの作成のために
 (4)マイ・タイムライン作成ツール

 

 マイ・タイムラインとは、予測できる災害に対して、自分自身がとる標準的な行動を時系列にまとめたものです。時間的な制約が厳しい洪水等の発生時に、行動のチェックリストとして、また判断のサポートツールとして活用するものです。昨年は、12月に3年生10名が水環境防災センターのマイ・タイムラインの2日間の研修に参加し、作成方法を身につけることができました。その後、本校土木科の1年生に授業を行い、タイムラインを通して1年生に防災意識を向上してもらうことができました。

 今年度は、これまで県庁の危機管理防災課、都市計画課益城町復興計画室を訪問して熊本県の防災体制の理解と震災からの益城町の復興について学んできました。今回は、特に7月4日~5日にかけての人吉市を中心に起こった熊本県南部の豪雨災害が起こり、多くの家屋や人命が失われてしまったことからタイムラインの重要性を改めて感じたところでした。今後、このような自然災害に対して安全で安心な生活を守れるよう堤防や河川管理などのハード面とそれと並行してハザードマップの活用、マイ・タイムラインの作成などのソフト面を学びことは非常に重要だと分かりました。

 最後に、北園先生から「高齢者を中心に空振りでもいいから、避難勧告等が出たときは、避難することが重要である。さらに、避難後、災害が起こらなくても、それを“空振り”と考えず、早期の避難を心掛けることがこれからの課題だ。」という言葉をいただきました。今後、この講義をさらに深化させ、タイムラインの作成の技術を高めたいと考えています。