日誌

アスファルト舗装実習【土木科】

令和2年SPHアスファルト舗装実習

1 期日
 2020年10月13日(火) 終日

2 場所
 熊本工業高等学校
   ①正門前歩道
   ②体育倉庫前

3 対象学年
 土木科1・2年生(89名)

4 協力
 (一社)熊本県道路舗装協会

5 目的
 土木科ではインフラ復旧に貢献できる技術者の育成を目指して研究を進めているが、今回、校内のアスファルト舗装実習を(一社)熊本県道路舗装協会の御協力により実施しました。内容は、機械施工、維持修繕工法、カラー舗装、仮復旧体験です。
 道路舗装は、災害時のライフラインの復旧の中でも、救急車両を通し、支援物資を運搬するためにも非常に重要なものです。今回の実際のアスファルト舗装実習を体験することによって、その技術・知識を深め、舗装技術を通して地域に貢献できる技術者を目指して実施します。 

6 日程
  9:00~ 9:30 開会
  9:45~12:00 実地研修(グラウンド前・正門入口)
 12:00~13:00 昼食
 13:00~15:30 実施研修
 16:00       閉会

 7 内容
  維持修繕工法
  2年生:オーバーレイ工法
  1年生:カラー塗装・段差擦り付け補修

8 実習風景

 動画:         

実習を前に説明を受ける1年生

カラー塗装前に歩道の掃除中

歩道との境界にはマスキング

カラー舗装の体験

塗装の前と後

段差の擦り付け補修

重機と手作業でアスファルトを敷く

境界面は転圧機で滑らかに

バックホウの操縦体験

 

完成した道路で記念撮影!

 

9 アンケート結果

Q1.道路舗装の工事に関して、興味関心がありますか?

Q2.自分の将来の職業に対して意識をしている

Q3.将来、災害に対応できるエンジニアとして活躍していくことに興味・関心がある

 

10 感想(抜粋)

・今までアスファルト舗装の仕事のイメージは「暑そう」とか「きつそう」というマイナスなイメージでしたが、今回の実習で、「人の役に立つことができる仕事」というイメージに変わることができました。また、カラー塗装された道を見ると、見栄えが良く、通る人も気分が良くなり、作った人も達成感があり、道路舗装はやりがいのある仕事だと思いました。

 ・カラー塗装では、塗っていく高さを上げると面積が広く薄くなり、低く下げると面積は狭く濃くなるので、塗料を最小限かつ作業効率を上げるために丁度良い高さで均等に塗る必要があることが分かりました。それに、アスファルトのひび割れの部分は特に塗り残しが起こりやすい安いことも分かりました。SPHは今年で終わってしまうが、このような貴重な経験ができる実習が来年も続いていってほしいと思いました。

 ・舗装体験では、まだ扱ったことのない重機があり、特にタンパを使った締固めはとても難しく、思うように動かすことができずにいました。自分は不器用なので、カラー塗装の作業も難しくて向いていないと感じましたが、このような経験ができたからこそ、次にどのようにすればよいかが分かるし、自分にどんな仕事が向いているのかというイメージもできました。自分ができないからやらないというのは通じないので、自分ができなくてもやれるように頑張りたいと思いました。

 ・舗装作業は想像していたよりも暑く、アスファルトを扱うときは火傷しないように心掛けました。また、ローラーなどの重機を運転するときは死角に十分気を付けて操作しなければいけないことを教わりました。塗装体験では、道路にどのようにして塗装がしてあるのかをとても詳しく教えてもらいました。担当者の方がとても上手に塗装をしていたので、簡単だと思って挑戦しました、意外と難しかったです。実習服は汚れましたが、だんだんと出来ていくことに楽しさや達成感がありました。

 ・カラー塗装体験をするまでは、塗装は簡単なものだと思っていました。でも、実際にやってみると、液体はすぐになくなるからすぐに入れないといけないし、ムラが出来ないように2回も塗装しないといけないのが結構大変でした。これからも自分の想像とは違うものにたくさん遭遇すると思うので、できる限り体験していきたいです。

・今回の体験で色々な重機に乗ることができ、とても楽しかったです。プロの仕事を間近で見て話を聞くことができ、驚くことがたくさんありました。いつか自分もあんな仕事をできるように高校3年間の勉強を頑張ろうと思いました。