授業実践(探究/ICT)

授業実践(探究/ICT)

「2年文系 生物基礎」鶏頭の解剖

10月初旬、2年生文系は生物基礎の授業で「鶏頭の解剖」を実施しました。

ペアで役割を分担し、鶏頭の水煮の解剖及び観察を行いました。

ニワトリとヒトの脳の構造を比較し、それぞれの脳で発達している部位が異なりました。その後、各脳の働きを確認し、脳の発達の程度と生活していた環境の関連を推測しました。

解剖前は怖がっている生徒が多いように思いましたが、丁寧に解剖し、きれいに脳を取り出すことができました。スケッチは複数の方向から観察し、脳周辺の特徴を捉えようとしていました。(今回は続きがありますので、そちらもご覧ください。)

実は今回の実験には、本校ALTのAndrew(アンドリュー)先生にも参加していただきました。

先生は授業中に生徒と交流され、生徒は英語を活用しながら教科書より詳しい内容に触れることができました。

アンドリュー先生の大学でのご専門は、脳に関連されると聞いていたので、もう少し詳しいお話を伺うためにいくつかの質問に回答していただきました。

Q1:What is your field of study?
A1:I studied neuroscience and computer science in college.
Q2:Did you take biology in high school?
A2:Yes! I took introductory biology (1年生) and advanced biology (3年生).
Q3:If so, what was the most memorable lesson for you?
A3:My most memorable lesson was learning about genetics using fruit flies (Drosophila melanogaster). We cared for and breeded fruit flies with different traits to learn how genes could be passed down. Afterward, we presented our findings. I felt like a professional scientist.
Q4:What kind of experiments or observations did you do in biology class?
A4:We used microscopes to view bacteria / swabs of our inside cheek, and stained them with Methylene blue to look at nuclei.We also used raw potato slices and used them in H2O2 to observe acidic reactions and in saltwater to observe how much water they absorbed.My favorite lab was using gel electrophoresis to separate DNA fragments.

日本の高校や大学で学ぶ内容と共通点が多いように思いました。ぜひ皆さんも読んでみて高校の生物の授業を振り返ってみてください。

HTH(サンディエゴ)研修報告③

HTHの研修も最終日を迎えました。

最終日の午前中はPBLについて幾つかの講義を受けました。

講義では、正しい批判の方法をビデオや講師の実践例から学びました。

授業では生徒を指名して意見を聞きますが、想定外の意見である場合は対応できていない現状があります。

この講義により、意見をつないで生徒たちの資質能力を引き上げる手法を学びました。

次に生徒の意見に対するフィードバックについても学びました。

ここでは「Kind, Specific, & Helpful( 親切に、具体的に、そして役に立つように)」が重要だと学びました。

どんな意見であっても効果的にアドバイスすることで、生徒の脂質能力を高めることができると感じました。

 

午後からは、自身のPBLを英語でプレゼンしました。
事前研修での協議内容に、現地研修で学んだことを加えて考えたPBLを発表しました。

英語による発表でもあり困難な部分もありましたが、何とかやり遂げました。

普段、生徒たちに英語プレゼンをさせていますが、自分でやってみることで様々なことに気づきました。

今後の指導に活かしていきたいです。

また、先生方のフィードバックも参考になりました。

この後、HTHの大学院生の発表を聞いて、自身の発表との比較から学びを深めました。
最後に、研修のまとめを行い、帰国して天草高校で行う内容を話し合って終了しました。

本研修を通じて、HTHの教育に感心するとともに、日本の教育機関にも取り入れるべき部分があると感じました。

今後は本校に本研修の学びを取り入れ、天高をより良い学校にできるようにしていきたいと考えます。
続報をご期待ください。

HTH(サンディエゴ)研修報告②

HTH研修2日目の報告です。
本日の研修は、併設された大学院の施設で行われました。


本日はまずはHTHの原則や身につけさせる資質能力について学びました。
HTHの指導と設計を方向づける原則として、以下の4つが挙げられます。
Equity(公平性)・Personalization(個別化)
Authentic Work(本物の学び・作品)・Collaborative Design(協働的なデザイン)

また、HTHが最終目標としている、生徒が身につけるDeeper Learningのコンピテンシーとして、以下の6つが挙げられます。
中核となる教科内容の習得・批判的思考と問題解決
協働・効果的なコミュニケーション
自律的な学習・学びに向かうマインドセット

その後、上記の「Deeper Learning」と「PBL」を、視覚的に表現するアートフル・リフレクションを行いました。
以下の写真がSSH研究主任が作成したものです


※何を表現しているかわかりますか?
作成後は、周囲に作成の意図を報告し合いました。

その後、以下に示したPBLの3つの支柱について学びました。
1 プロジェクト・ローンチ(Project Launch
2 コミュニティ・パートナー(Community Partners)
3 エキシビション(Exhibition)
上で報告したアートフル・リフレクションは、上記の①〜③を体感するものでした。

次にDeeper Learningのカレイドスコープ(下図参照)について学びました。

このカレイドスコープについて、研修者全員で疑問点を挙げ、話し合いました。

午後の研修では、実際にプロジェクトを設計している講師がプロジェクトの全体像を講義してくれました。
紹介されたプロジェクト「On Our Tables」の概要
テーマ: フードシステム(食の仕組み)を探究し、食べ物がどこから来て、私たちにどのような影響を与えるのかについて理解を深める。
制作物: 友人や家族と食事をするときに食卓に並ぶようなプロダクトを、学校の工房(木工)で制作する。

講義の中で、プロジェクトに「自分らしさ」を加えること、プロジェクトの中で制作と発表のサイクルを複数回実施することなどが紹介されました。また、成果発表の方法も多彩で参考になりました。
これらの考えは、SSHの探究活動を設計する際にも活用できそうでした。

2日目も学びの深い研修となりました。

HTH(サンディエゴ)研修報告①

探究型授業の実践とは異なりますが、探究型授業の構築の為の研修について報告します。
9月の14〜19日の日程で、SSH研究主任がサンディエゴにあるHTH(High Tech Highの略称)での研修に参加しています。

1日目の本日はHTHに加えて、併設されている中学校(HTM:High Tech Middle)と小学校(Elementary school)も見学しました。

HTHなどでは、プロジェクト学習が盛んに行われています。
プロジェクト学習では、与えられた課題に対して生徒が何かしらの成果物(学んだことや感じたことを表現する物)を作成します。

特徴的だったのは、すべての教科でPBL(Project Based Learning)に取り組んでいることです。
すべての教科で取り組んでいるので、成果物の中には理科に関係するものの多くありました。

校舎や教室には、以下の写真に示すように多くの成果物が所狭しと展示してありました。

さらに、これらの展示や授業内容の紹介は全て小中高の生徒たちが行ってくれました。

午後からは、Biology(生物学)の授業を見学しました。
授業内容は、半年間かけて解明する大きな問いに関しての基本的な内容の学習でした。

ここでもPBLが行われており、観察した内容をノートにまとめ、最後にディスカッションをして学びを深めていました。
教員の指導場面(話す時間)は極力短くして、生徒の活動多くの時間が割かれていました。

生徒たちは生き生きと活動している姿が印象的でした。

「3年生物」遺伝子を扱う技術の活用

6月18日(木)4限目、3年6組教室にて生物の研究授業を行いました。

テーマ:「遺伝子を扱う技術は活用するべきか?」について次の時間にディベートをするために情報収集を行いました。

前半:生物の教員が医療で導入された遺伝子を扱う技術を紹介

中盤:地理の教員が農業で導入された遺伝子を扱う技術を紹介

後半:生徒自身が上記以外の例を調べ、まとめる

これを受けて、19日(金)の授業では3つの立場に分かれてマイクロディベートを行いました。

審判、賛成派:遺伝子を扱う技術を活用するべきだ、反対派:遺伝子を扱う技術を活用するべきではない

審判は「論理性」「説得力」の2つの視点からジャッジを下しました。

まずは、調べたことを整理し、自身の主張をまとめました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に賛成派、反対派がそれぞれ1分間主張を述べます。反論するために相手の話をよく聞いていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お互いに主張の根拠を資料集や研究機関の論文などから引用しました。

データを引用して主張する人が圧倒する場面がありました。

これを受け、反論を準備し、お互いに反論を1分ずつ述べます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

必要に応じてグラフをタブレットで提示しながら、自身の意見を補強しました。

最後に審判がジャッジを下し、講評を述べました。

これを3回繰り返し、それぞれの立場を経験し、人の良いところを取り入れながら伝える力が向上したようです。

「3年理系生物」にて光合成色素の分離について学習しました

3年理系生物の授業で、ペーパークロマトグラフィーを用いた光合成色素の分離実験を行いました。

普段食卓にも並ぶホウレンソウを乾燥させてすりつぶし、ホウレンソウがもつ光合成色素の種類を考察します。

すりつぶした汁は緑色なのに、ろ紙に吸い上がってくるものをみると、数種類の色素が混ざっていたことが分かります。

この結果から、ホウレンソウに含まれる光合成色素を考察していきます。

いろんな野菜や植物でも試してみると面白そうですね。

 

 

 

【総合理科:生物分野】生物の共通性

4月22日(水)2時間目、1-2教室で総合理科B(生物分野)の授業が実施されました。

今回はグループ別に活動する機会を設けられました。次のような展開でした。

①知っている生物の名称を付箋に書き、広用紙に貼る。

②付箋を生徒が考えるグループに分類する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③他のグループの広用紙を見て回る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④広用紙に貼った全ての生物に共通する特徴を見出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これらの活動では、本校が育成を目指す天高版科学技術人材に必要な探究場面の1つ「D1.協働する」が多く見られました。今後の”他科目の授業”や”AS:天草サイエンス”にも繋げて欲しいです。

 授業の最後には、本時の授業で挙げられた「生物の共通性」を、これから総合理科B(生物分野)で1つずつ学ぶこと確認されました。授業での学びがどんどん繋げられそうです。

【数科学探究Ⅱ】理想の缶詰の形は?

7/16(水)の2限目の数科学探究Ⅱは、「理想の缶詰の形」というテーマの授業でした。

前回の授業で、円柱の容積が一定のとき、表面積が最も小さくなるのはどんなときか?という問題を数学的に考察しました。

数学Ⅲで学ぶ「微分法」を用いることで、横から見たときに正方形に見える形のときだと分かります。

そこで、今回の授業では、実際に缶詰を計測し、理想形からどれだけズレているかを計算してみました。

すると、数学的には無駄の多いデザインであるものがほとんどでした!

授業の最後には、何故無駄の多い形のものを使っているのか考察しました。

「大きく感じる」「食べやすい」「美味しくみえる」「並べやすい」等、様々な意見が上がりました。

  

 

【数学Ⅲ】研究授業を実施しました

6月17日(火)3限目に数学科大嶽先生の研究授業が行われました。

3年生の理系生徒が対象で、内容は数学Ⅲ微分法の応用で「関数の近似値」の学習でした。

 

熊本第二高校のスーパーティーチャーである友田先生を始め、多くの先生方の参観のもと授業が始まり、大嶽先生も生徒たちも少し緊張していました。

 

まず、y=ex の x=0 における接線 y=x+1 は x=0 の近辺( x=0.1)では y=ex と同じような値をとることを確認しました。

しかし、x=0.5 ぐらい 0 から離れると、y=ex と y=x+1 には差が出てしまいます。

y=x+1 に変わって、もっと精度の高い y=ex の近似式を探し出すことが今回のミッションです。

 

難題に試行錯誤しながら取り組んでいます。

 

大嶽先生は、少しずつヒントを与えながら導いてくれます。

 

 

生徒の頑張りは、大嶽先生の指導を熱くします。

 

熱心に解き進める生徒が多数。互いに教え合いながら進めています。

 

1次近似式からスタートし、2次近似式、3次近似式、・・・と進み、最後はn次近似式までたどり着きました。

終盤には、「このnを無限大に飛ばしたくなるよねぇ」と、高度な発言も出ていました。

 

最後は、グラフを視覚的に確認。1次、2次、3次、・・・と増えていくとグラフが近づいていきます。

また、2次近似式を作り出す際に用いた第2次導関数でグラフの凹凸が調べられることの意味も分かり、生徒たちは「なるほど~」という言葉が聞こえてきそうな表情をしていました。

 

授業が終わり、4限目は友田先生と本校の数学科の先生で授業の振り返りを行いました。

友田先生からは授業の講評を頂き、今後に向けてのアドバイスも頂きました。

大嶽先生は、熱心に質問し、授業の改善に意欲的でした。

 

6月16日~20日の公開授業週間に合わせて実施された今回の研究授業は、生徒たちにも、大嶽先生にも、参観した他の先生方にも多くの学びが得られるものとなりました。

この期間中には他にもいくつかの教科で研究授業を予定しています。研究授業でない授業も参観可能です。

「数科学探究Ⅱ」発表会を実施しました(3年AS・理1)

 本日の2時間目、学校設定科目である「数科学探究Ⅱ」レポートの発表会が行われました。これは、数学に関連することで自分が探究したいトピックをそれぞれ設定し、自分で調べたり実験・検証したりした結果をレポートにまとめ、それを小グループで発表するというものです。生徒たちは4名前後の小グループに分かれ、交代でそれぞれの探究内容を発表し、相互評価を行いました。

 授業前の休み時間にはやや緊張していた生徒もいましたが、始まってみるとアットホームな雰囲気で発表が進み、笑顔もよく見られました。発表者はジェスチャーなども交えながら分かりやすく説明する工夫をしており、質疑応答の時間には活発に質問も出ていました。3年間の探究活動で培ってきたプレゼンテーション力が、ここでも活かせていますね!


 下記は、本日発表されたレポートのタイトルの一部です。


 ・黄金比はなぜ芸術や自然に多く使われ存在しているのか

 ・ネットを越えたい! バレーボールのサーブの速度と角度

 ・グリコじゃんけんの最適戦略

 ・ドーナツのひみつ

 ・エントロピーと消費者行動

 ・石取りゲームの必勝法


 他にもユニークで面白そうなものがたくさんあり、全部の発表を聞いてみたい気持ちになりました。この1時間の発表会を通して、それぞれの生徒が日常生活や自分の興味関心に基づいて意欲的に探究活動に取り組んでいることが伺え、また、発表する側も聞く側も楽しそうに活動している姿が印象的でした。