授業実践(探究/ICT)

【数学Ⅲ】研究授業を実施しました

6月17日(火)3限目に数学科大嶽先生の研究授業が行われました。

3年生の理系生徒が対象で、内容は数学Ⅲ微分法の応用で「関数の近似値」の学習でした。

 

熊本第二高校のスーパーティーチャーである友田先生を始め、多くの先生方の参観のもと授業が始まり、大嶽先生も生徒たちも少し緊張していました。

 

まず、y=eの x=0 における接線 y=x+1 は x=0 の近辺( x=0.1)では y=ex と同じような値をとることを確認しました。

しかし、x=0.5 ぐらい 0 から離れると、y=ex と y=x+1 には差が出てしまいます。

y=x+1 に変わって、もっと精度の高い y=ex の近似式を探し出すことが今回のミッションです。

 

難題に試行錯誤しながら取り組んでいます。

 

大嶽先生は、少しずつヒントを与えながら導いてくれます。

 

 

生徒の頑張りは、大嶽先生の指導を熱くします。

 

熱心に解き進める生徒が多数。互いに教え合いながら進めています。

 

1次近似式からスタートし、2次近似式、3次近似式、・・・と進み、最後はn次近似式までたどり着きました。

終盤には、「このnを無限大に飛ばしたくなるよねぇ」と、高度な発言も出ていました。

 

最後は、グラフを視覚的に確認。1次、2次、3次、・・・と増えていくとグラフが近づいていきます。

また、2次近似式を作り出す際に用いた第2次導関数でグラフの凹凸が調べられることの意味も分かり、生徒たちは「なるほど~」という言葉が聞こえてきそうな表情をしていました。

 

授業が終わり、4限目は友田先生と本校の数学科の先生で授業の振り返りを行いました。

友田先生からは授業の講評を頂き、今後に向けてのアドバイスも頂きました。

大嶽先生は、熱心に質問し、授業の改善に意欲的でした。

 

6月16日~20日公開授業週間に合わせて実施された今回の研究授業は、生徒たちにも、大嶽先生にも、参観した他の先生方にも多くの学びが得られるものとなりました。

この期間中には他にもいくつかの教科で研究授業を予定しています。研究授業でない授業も参観可能です。