2015年7月の記事一覧
歓迎!中学生の「体験入学」
皆さん、おはようございます。
今日は、多良木高校「体験入学」に参加していただき、まことにありがとうございます。心から歓迎いたします。引率の先生方、保護者の方々にも深く感謝申し上げます。
中学生の皆さんに、多良木高校のことをより知って欲しいという思いで、生徒会はじめ生徒たちが中心となって、この「体験入学」を準備してきました。そして、今日の運営も生徒が主体となって行います。授業、部活動、そして学校生活全般について体験を通して、皆さんが理解してくれることを願っています。
多良木高校野球部は、夏の甲子園高校野球県予選大会でベスト4まで進みました。選手達はこの球磨人吉地域の中学校出身です。地元多良木町はじめ球磨郡全体から熱い応援をいただきました。これも、地元の高校ならではのことだと思います。皆さん、地元の高校の良さを改めて考えて欲しいと思います。
多良木高校では、校訓の筆頭に平和という言葉を掲げ、平和な学校生活を送っています。そしてキャッチフレーズが、「志高くキラリ輝く多高生 夢・汗・涙 感動体験」です。全校生徒約200人の高等学校としては小規模校ですが、全校生徒がチーム多良木としてまとまり、動きます。先週、野球部の応援に3回、バスを借りあげ全校で熊本市藤崎台球場へ行きました。選手と一体となって応援し、共に感動を味わう事ができました。
もっと多良木高校のことを語りたいのですが、今日は皆さんに多良木高校の豊かな施設設備、ゆとりのある校地、そして面白く優しい先輩達に実際に触れてもらうことが目的ですから、この辺で私の挨拶を切り上げたいと思います。
きょうの体験入学が、皆さんにとって感動体験となる事を願って挨拶といたします。
ありがとう野球部
ありがとう、野球部
~ 地域に元気を発信した野球部 ~
「野球部の活躍に元気をもらいました。」と多くの感謝の言葉を地元の多良木町をはじめ地域の方々から戴きました。夏の高校野球選手権大会県予選において、多良木高校野球部は30年振りの準決勝進出を果たしました。ベスト4に残った公立高校は多良木高校のみという快挙でしたが、一戦ごとに地元の方々の熱烈な応援が高まり、まるで学校と多良木町、そして最後は球磨郡が一体となっているような勢いを感じました。
初戦から多良木町が応援のバスを出されたこともあり、多良木高校の応援席は老若男女、様々な人々で埋まり、他校の応援スタンドとは異なる雰囲気がありました。地域に愛されているという点では、絶対に他校に負けない野球部です。監督の齊藤健二郎先生は、高校野球監督通算35年、御年66歳の名将であり、長年にわたって多良木高校教諭、校長、そして町社会教育指導員として地元に貢献されています。また、自営業の傍ら、無報酬で技術指導をしてくださる馬場コーチと尾方コーチは、いずれも本校野球部のOBです。そして部員は、多良木町をはじめ球磨郡の中学校出身者で占められています。生徒たちを子どもの時から知っている高齢者の方々が、酷暑の中、わざわざ藤崎台球場まで足を運ばれました。生徒たちを小、中学校で教え育てられた学校関係者も応援に来られ、その成長に目を細められました。
地域の小規模な公立高校の野球部であっても、甲子園出場を目指して懸命に努力する姿が、多くの人々の共感を得たのだと思います。準決勝で敗れた後、熱心に応援いただいた地元の方が「感動しました。多良木高校は地域の宝です。」とおっしゃいました。
これからも、多良木高校は地域と共に進んで行きたいと思います。
夢に挑んだ野球部
夢に挑んだ野球部
~ 夏の選手権30年ぶりのベスト4進出~
大人は、昨日と今日そして明日と大きな変化はありませんが、伸び盛りの高校生は違います。雨が降った後の若竹のようにぐんぐん成長を見せることがあります。この夏の多良木高校野球部の勢いがまさにそうでした。昨秋の新チーム結成以来、結果は出ていなかったのですが、強豪校相手に互角の戦いをしていたので、選手諸君には「君たちは力を持っている。自信を内に秘めて甲子園を目指して欲しい」と夏の大会前に励ましました。いざ大会が始まると、選手達は躍動して快進撃を見せました。
1回戦 矢部高校 0 - 8(7回コールド)
2回戦 開新高校 0 - 6
3回戦 熊本工業 2 - 3
準々決勝 東海大星翔 1 - 11(5回コールド)
準決勝 九州学院 6 - 3 敗戦
特に、伝統校の熊本工業校戦は、先制されながら追いつき、9回表に2年生の岩本君のホームランで逆転勝利するという劇的な展開にスタンドは沸きました。学校では、2回戦を体育館にて全校生徒でテレビ観戦、そして3回戦からは希望する生徒を募りバスで藤崎台球場まで応援に行き、7月23日(木)の準決勝は夏季休業中にもかかわらずほぼ全校生が参加することになり中型バス6台で応援に向かいました。地元の多良木町では初戦から希望の町民の方々を募ってマイクロバスでの応援を続けられ、勝ち進むにつれ参加する町民の方々が増え、町と学校が一体となって野球部を応援する光景が見られました。
夏の高校野球選手権大会での準決勝進出(ベスト4)は実に30年振りの快挙でした。30年前の昭和60年の多良木高校野球部を率いておられたのも今の監督の齊藤健二郎先生です。当時36歳の保健体育の教諭でした。当時のチームの主力で捕手を務めたのが、現在コーチをしていただいている尾方さんです。
人吉球磨地区からの初の甲子園出場の夢は準決勝で断たれましたが、伸び伸びと自分たちの力を発揮する生徒達を目の当たりにして、高校生の潜在能力の大きさ、可能性の豊かさを改めて教えられた夏でした。
(準決勝の応援スタンド風景)
ALTのチャールズ先生を送る
Greeting of thanks for Mr Charls.
Thanks for all of your works at this Taragi High School.
You taught students English hard and politely.
Students loved your English lesson.
You are very interested in Japanese culture, and you are very good at speaking Japanese.
We are lonely because you will return to your country, but we never forget working with you for two years.
We hope you will remember Taragi High School forever.
You are still young , and you have a great potential.
We look forward to the future of your success.
thank you so much.
ごくろうさま旧講堂(旧多良木高校校舎最後の遺構)
ごくろうさま旧講堂
~ 多良木高校旧校舎最後の遺構 ~
「講堂」と言うと、若い世代はどんな建物か理解できない場合が多い。講堂と体育館は違う。講堂は、学校において式典(入学式、卒業式、始業式、終業式等)や講演、集会をおこなうための建物で、戦前の学校には必ず設置されていた。現在の多良木高校には体育館は2棟あるが講堂はない。しかし、旧多良木高校には講堂があった。しかも、その建物が今も残っている。
旧多良木高校の校地は、現在の多良木高校から東におよそ500mの多良木町上迫田(かみさこだ)の地にあり、昭和43年(1968年)に今の新校舎へ移転となった。旧校地は多良木町に移管されて町民広場となったが、その北西の一角に旧講堂の建物だけが残り、主に町民集会場として活用されてきた。
この旧講堂は、多良木実科高等女学校の創立二十年記念校舎増改築に伴い、昭和16年に完成したものである。講堂は、96坪(約317.4平方メートル)の面積があり、「木の香も新しい大講堂」で来賓、保護者、生徒合わせて1100人が出席して盛大な落成式典が行われた(『多良木高校五十年史』)。
旧講堂の思い出がある同窓生の方は多いと聞く。中には、卒業後に町民集会場となっていた旧講堂で結婚披露宴を行った方もいらっしゃるそうだ。旧講堂は、多良木高校実科高等女学校以来の歴史を持つ、旧多良木高校校舎の最後の遺構である。補修を重ね、近年まで剣道や空手の練習場等に使われてきたが、老朽化が進み、耐震性の問題もあり、多良木町として建物の解体を決められた。この夏中には解体工事が実施される予定という。
先日、町教育委員会の案内で、同窓会の住吉会長さん達と一緒に旧講堂の内部に入った。竣工以来74年、風雪に堪えてきて建物は傷みが激しく、痛ましさを覚えた。一方、時間がとまっているような不思議な空間であり、戦前の女学生や戦後の高校生の在りし日の姿が浮かんでくる気がした。同窓生の方にとって、記憶の彼方にある女学校時代、高校時代の唯一の遺構が失われることは誠にさびしいことだろう。解体される前に、旧講堂の姿を今の多良木高校生諸君にも見て欲しいと思う。
(旧講堂の前に同窓会長と校長が並んで)
18歳選挙権
18歳選挙権の成立に思う
~ 生徒会役員立候補立会い演説会の開催に当たって ~
生徒会は多良木高校の全校生徒197人全員が会員です。生徒会は、クラスマッチや体育大会、文化祭など大きな行事を企画、運営することも仕事ですが、一方、挨拶運動や昨年度行われた「携帯・スマホの使い方のルール作り」、「いじめを防ぐ・なくす行動指標づくり」など日常生活に係る取り組みも重要だと思います。生徒の皆さん一人一人が工夫すれば、力を合わせれば、もっと充実した楽しい多良木高校が実現できると期待います。
今回の生徒会役員の選挙に、東君、草場君、那須さんの3人が立候補してくれました。進んで役員になろうという3人の志に敬意を表します。
さて、6月17日に国会で公職選挙法が改正され、選挙権年齢が現在の「20歳以上」から「18歳以上」に変わりました。選挙権、あるいは参政権と呼んでもよいのですが、これが拡大するのは1945年(昭和20年)に20歳以上の男女と決まって以来70年ぶりのことです。1年間の周知期間を経て施行となりますので、来年の7月以降に実施される選挙の投票日に18歳以上になっている場合は有権者となります。従って、今の3年生、そして2年生は(誕生日の早い遅いの影響はありますが)、来年度は有権者です。AKB総選挙ではなく、本物の総選挙、即ち衆議院議員選挙、または参議院議員選挙、県知事選挙、あるいは市町村長選挙、市町村議会議員選挙などをとおして社会にかかわることになるのです。
高校3年生で十分な判断ができるのか、早すぎるのではないか、と心配する声も聞かれますが、世界では18歳以上が主流だそうです。皆さん一人一人が、身近な地域のことから国の政治問題まで幅広く社会に関心を持つきっかけになると私は期待しています。
高等学校は、社会に出るための準備期間とも言われます。生徒会役員の選挙に真剣に参加することは、18歳選挙権を有意義に行使することにつながります。立候補者の主張を聴き、皆さん一人一人が、どんな学校であってほしいのか、どんな学校をこれからみんなで創るのかを考える場になることを願い、挨拶とします。
(生徒会役員投票風景)
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄