校長室からの風(メッセージ)

ありがとう野球部

ありがとう、野球部

~ 地域に元気を発信した野球部 ~

 「野球部の活躍に元気をもらいました。」と多くの感謝の言葉を地元の多良木町をはじめ地域の方々から戴きました。夏の高校野球選手権大会県予選において、多良木高校野球部は30年振りの準決勝進出を果たしました。ベスト4に残った公立高校は多良木高校のみという快挙でしたが、一戦ごとに地元の方々の熱烈な応援が高まり、まるで学校と多良木町、そして最後は球磨郡が一体となっているような勢いを感じました。

 初戦から多良木町が応援のバスを出されたこともあり、多良木高校の応援席は老若男女、様々な人々で埋まり、他校の応援スタンドとは異なる雰囲気がありました。地域に愛されているという点では、絶対に他校に負けない野球部です。監督の齊藤健二郎先生は、高校野球監督通算35年、御年66歳の名将であり、長年にわたって多良木高校教諭、校長、そして町社会教育指導員として地元に貢献されています。また、自営業の傍ら、無報酬で技術指導をしてくださる馬場コーチと尾方コーチは、いずれも本校野球部のOBです。そして部員は、多良木町をはじめ球磨郡の中学校出身者で占められています。生徒たちを子どもの時から知っている高齢者の方々が、酷暑の中、わざわざ藤崎台球場まで足を運ばれました。生徒たちを小、中学校で教え育てられた学校関係者も応援に来られ、その成長に目を細められました。

 地域の小規模な公立高校の野球部であっても、甲子園出場を目指して懸命に努力する姿が、多くの人々の共感を得たのだと思います。準決勝で敗れた後、熱心に応援いただいた地元の方が「感動しました。多良木高校は地域の宝です。」とおっしゃいました。

 これからも、多良木高校は地域と共に進んで行きたいと思います。