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【AS・AT】世界津波の日(番外編)/ In Three Days!

    ジャジャーン! 見てください!! 今年度の世界津波の日高校生サミットにかかる天草でのスタディーツアーで使用する手ぬぐいが、ついに完成しました!

 この手ぬぐいは、サミット参加者の2年生の2人がデザインし、天草市の「紫谷染物店」様にお願いして作っていただいたもので、世界に唯一、オンリーワンのものです。シンプルながらも躍動感のあるデザインに使ったこの青は、イギリス王室の公式カラーでも使われる「ロイヤルブルー」という色なのだそう。紫谷染物店の皆様にはデザインの段階から仕上げまでお力添えをいただきまして、本当にありがとうございました。大事に使わせていただきます!

 いよいよ3日後に迫った22日の天草交流で、この手ぬぐいがお披露目されます。さて、どのように活用されるのか、海外の高校生の反応はいかに…!? 当日の様子は、またブログ記事でご紹介します。是非お楽しみに!

    Ta-da! Look at our ”tenugui," or Japanese hand towel, to be used during the study tour in Amakusa for the High School Students Summit on the World Tsunami Awareness Day! This tenugui was designed by two of the 2nd-year students who will participate in the summit, and then made by a dye shop called "Shikoku Somemonoten” in Amakusa. The blue used for the simple yet dynamic design is called “Royal blue,” which is known as the official color of the British Royal Family. We would like to thank everyone at the Shop for their great assistance from the design stage to the finishing touches. We will use it with great care!

 You are interested in how this tenugui will be used, and how the students from overseas will like it, right? Please visit our blog again in three days and find out!

【AS・AT】世界津波の日(番外編その2)/ Time for Art!

 芸術の秋! 2年生の生徒数名がせっせとコラージュをしています。外国の美しい建物の写真もあれば、神社の写真もあり、美味しそうなウインナーの写真と海鮮丼の写真がコラボ…

 さて、これは何の「作品」なのでしょう?

 実は、彼女たちがにぎやかにアートを楽しんでいるのは、地学室。このグループは津波の日スタディツアーにかかる22日の天草交流で、ドイツの高校生と交流することとなっています。そのため、ドイツで有名なものや、天草から紹介したいものをコラージュし、ウェルカムボード(お客様を歓迎するためのパネル)をせっせと制作していたというわけです。

 3日後の交流会では、ドイツをはじめ、カンボジア、インド、ソロモン諸島、バヌアツの5ヶ国の高校生が天草を訪れます。地学室には他国のウェルカムボード(絶賛制作中)も出番に備えてスタンバイ中です。天気が少し心配ではありますが、世界のあちこちからやってくる若者たちと素敵な交流ができますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 A beautiful autumn day! Several 2nd-year students are working hard on their collages. We can see pictures of beautiful foreign buildings, a shrine, delicious-looking sausages or a picture of a seafood bowl....

Now, what are these “works of art”?

 Actually, it is the Earth Science Lab where they are enjoying themselves. This group is going to exchange with German students on the 22nd, which is an activity planned as part of the World Tsunami Awareness Day Study Tour. They were making a welcome board with a collage of things famous in Germany and things they wanted to introduce from Amakusa.

 Three days later, high school students from Germany, Cambodia, India, Solomon Islands, and Vanuatu will be coming to our school. In the Earth Science Room, welcome boards for the other countries are also being made. We hope that our students can have a wonderful exchange with the young people coming from all over the world.

【科学部】生徒理科研究発表会に向けて

27日に行われる生徒理科研究発表系に向けての準備が佳境を迎えています。

生物部門に出場するホタル班は、担当の先生とのディスカッションを進めていました。

地学部門に出場する化石班は、最後の考察部分について班員同士で意見を出していました。

どちらも議論が進み、内容がまとまったようです。

【ASⅡ・Ⅲ】質疑応答は難しい! / Another Q and A session

 7時間目、第2グラウンドから戻ってきたASⅡ「芝」班は、育てた芝の葉緑素を計測しようとしています。とはいえ、ここにいるのは、測定器を見るのも触るのも初めてのメンバーばかり。さて、正確なデータ計測ができるのでしょうか...! 

 その頃3年生は... もちろん今日も、必死で(?)研究論文に取り組んでいます。ついこの間、あちこちで楽しそうに実験していたような気もしますが、もう論文を書いている姿を見ると、時が過ぎるのは早いものです。さて、あっという間に授業終了10分前になりました。質疑応答の時間です! 各班、先週とは別の3年生を対象に、それぞれの研究について説明し、質問に1つ1つ答えていきます。今日お邪魔したある班は、3年生からの鋭い質問に、班員同士顔を見合わせ、言葉に詰まってしまいました...  

    質疑応答、難しいですよね。でも、実践あるのみ! 今日答えられた質問と答えられなかった質問を整理して、今後につなげていきましょう!

 

葉緑素の測定に初挑戦の「芝」班

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3年生、論文頑張っています!           実践あるのみ! 2年生の質疑応答

 


   In the seventh period, the AS II “Turf” group returned from outside and measured chlorophyll in the turf they grew using a measuring device. However, all the members here have never seen or touched the device before. Now, will they be able to measure the data successfully...?? 

 Meanwhile, the 3rd graders... as usual, they are working hard on their research papers. It seems like just a few weeks ago that they were doing experiments, but time flies and now we see them writing their final papers. 

    Now, the time for the Q&A session has come! Each group explains their research and answers questions one by one to the 3rd-year students. One of the groups we visited today, was at a loss for words as they looked at each other in response to the sharp questions. Q&A sessions are difficult, but we can be better only by practicing again and again! Let's all review the questions we had today, and keep trying hard!

【ASⅡ】外へレッツゴー! / Let's go outside!

 朝夕ずいぶん涼しくなったと思ったら、本日はまた蒸し暑い気候に逆戻りの天草です。

 今日のASⅡでは、最初に来月行われる中間発表会のアナウンス(ASⅡは各班ポスター発表を予定しています)と、発表会が終わってから実施予定の「本評価」の内容について確認をしました。具体的に言うと、本評価の実施日までに進めておかなくてはならない実験等について、ルーブリックを見ながら確認し、各班の現状と照らし合わせるということです。あと1ヶ月ほどの期間で対照実験まで進めておく必要があるという事実を目の当たりにして、「やばい!」という表情で顔を見合わせている生徒もいます。

 さて、活動が始まると、「芝」班は育成中の芝の生育状況の確認と葉の採取に、「ヒガンバナ」班はもちろん実験に用いる彼岸花を取りに、そして「耕作放棄地」班は、雑草の状況を測定しに、それぞれ元気よく飛び出して行きました(すみません、あまりに早かったので追いつかず、今回写真がありません,,, 次回こそ!)。クロームブックや論文とのにらめっこそろそろ、じっくりディスカッションすることももちろん大事ですが、やはり、そろそろ実際にアクションを起こし、データを集めていきたいところです。

 7時間目に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 In ASII today, students were first told about their presentation to be held next month; each group is scheduled to make a poster presentation. Then, they checked what they needed to do before the “main evaluation.”  

   After that three groups went outside for their research:  the “Turf” group went out to check the growth status of growing turf and collect leaves, the “Cluster amaryllis” group went to get some flowers for the experiment, and the “Abandoned Land” group went to measure the weed situation. They all looked excited!

【ASⅠ】探究スキルアップ講座⑪ データ処理②

本日は探究スキルアップ講座の第11回目が実施されました!

本日のテーマは前回に引き続き、「データの処理」について学ぶというものでした。

「表中の特徴を適切な方法で、視覚的にわかりやすく表現する」ことを目標に据えて活動に取り組みました。まずは、表の数値を視覚的にわかりやすく表現するための準備として、表から読み取れる特徴を書き出す作業に取り組みました。この作業を通して、表の数値のどこに着目するのか、その数値をわかりやすく、見る人に捉えさせるためにはどのような工夫を凝らせば良いのかなどについて考えを深めました。その後、ペアで視覚的にわかりやすく表現するための工夫について話し合い、他者の気づきを取り入れ、自らのグラフをよりわかりやすくするためのきっかけとしました。最終的には、演習課題として、与えられた膨大なデータから自らが着目した部分を抜き出し、それを今までの講座で学んだデータの表し方や他者との対話や協働のなかで得た気づきを活かして視覚的にわかりやすい形に表現する作業に取り組みました。データからグラフを作成する作業に悪戦苦闘しながらも、一人一人、データのなかで着目した部分やグラフでの表し方も異なり多種多様な表現を見ることができました!

【ATⅡ】2回目の「ワクワク」は... / How did the “Exchange Time” go?

 同じ教室内で、提言書(3年生)と研究計画書(2年生)にそれぞれ取り組む光景もなんだか見慣れてきた今日この頃のATです。心なしか2,3年生の心の距離も近づいているような...?(だったらいいなぁ!)

 2、3年生の活動風景をカメラに収めるべく、ある教室にお邪魔したところ、ややっ! 窓の外に怪しい人影が!! ...よくよく話を聞いてみると、「外来種」の植物の研究を始めたばかりの、2年生たちでした。まずは、校内の外来種の植物を調査・記録しているとのことです。2年生の多くの班は教室内で研究計画を立てている一方、既に調査やアンケート、実験の準備などにとりかかっている班もあります。(これは11月の「中間発表会」も期待できそうですね!)

 さて、今日も授業最後の10分間で「ワクワク交流タイム」を実施しました。先週とは違う班・違うメンバーが2年生の各班を訪問します。正直なところ、話がはずんでいる班もあれば、両者とも恥ずかしそうに下を向きがちな班もあるようです。これから上級学校に進んだり就職したりする3年生にとって、自分の班以外の人や学年が違う人と意見交換するのは、今後につながる大事な経験となるに違いありません。この交流の機会は、今後も不定期で設ける予定となっています。2年生の研究が進むにつれ、さらに活発な意見交換ができることでしょう。先輩方、頼りにしています!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


    We have become accustomed to seeing third-year and second-year students working on their proposals and research plans, respectively, in the same classroom.

 At one such classroom, while taking some photos of them, we see a ”suspicious figure” outside the window! ... Well, it turned out to be a group of second-year students who had just started research on “invasive species,” and they were walking outside for their research.  Surprisingly, while many 2nd graders are still planning their research, some have already started to conduct surveys, questionnaires, and prepare for experiments.  

 Today, we had another “Exciting Exchange Time” in the last 10 minutes of the class. Different groups and different members from last week visit each of the 2nd grade groups. To be honest, some of the groups seemed to have a good time talking with each other, while others tended to look down in embarrassment. Exchanging opinions with people from a different group or a different grade will be an important experience for 3rd-year students who will be going to a college or finding a job in the near future. We plan to continue to provide this opportunity for exchange, and as the 2nd-year students' research progresses, we expect to see an even more active exchange of ideas. We are counting on you, 3rd graders!

【ATⅠ】調査を始める班が増えてきました

本時のATⅠの様子を見ると、アンケートを作成する班やウニの殻を割って肥料づくりに励む班など、研究計画を組み立てて実験や調査に動き出している班が見られました。

また、3年生に質問する2年生の姿も見られ、異学年交流もうまく行っているようです。

11月19日の中間発表会での報告が今から楽しみです。

【科学部】AABEでの英語発表

科学部ホタル班が松山市で行われたAABE(第29回アジア生物教育協議会隔年会議)にて発表しました。

英語による発表でしたが、昨年度から重ねた経験を生かして、しっかりした発表を行いました。

他県の高校のホタル研究班とも交流ができ、有意義な発表会となりました。

初めて参加した1年生部員も発表に参加したり、英語の質疑応答に触れることで貴重な経験をできたようです。

この経験を次に生かすことを期待します。

 

【ASⅡ・Ⅲ】質疑応答、始めました♪ / Question and answer session

 本日のASⅡでは、授業の冒頭に今回から始める「質疑応答」についての説明がありました。質問形式(オープンクエスチョン?クローズドクエスチョン?)に応じて簡潔に答える(=まず結論を述べ、必要に応じて補足する)こと、想定外の質問で答えられない場合にはどうするか、など、具体例を用いて質疑応答の流れを押さえました。

 その後は、各班の活動場所に分かれての研究活動です。天気にも恵まれ、屋外で活動したり、実験を始める班も少しずつ増えてきました。急に秋めいてきて、天草のあちこちで彼岸花が見頃を迎えています。ということで、今日はASⅡの「ヒガンバナ班の実験におじゃましてみました。2人のメンバーはヒガンバナの持つ毒性を除草に活用するという研究をしているのですが、今日は特に強い毒を持つ球根の部分をつぶしてリコリンが含まれる液を抽出しようとしています。聞いてみると、抽出液は取れたものの、思ったより球根の粘度が高かったので少し苦戦したとのこと。次回は水をもう少し加えつつ抽出を試みるそうです。

 7時間目から活動を始めた3年生はというと、時にディスカッションをしつつ、クロームブックとにらめっこ。論文作成を頑張っています。いよいよ締め切りが今月末に迫ってきて、みんな必死な様子です。研究の総まとめとなる論文、良いものができるといいですね!

 授業の最後に、いよいよ「質疑応答」の時間がやってきました。今回は2年生が2分間で研究内容を説明し、その後の3分間で3年生からの質問に答えます。最後に、その場で答えられた質問とその回答をワークシートに書き込みます。答えられなかった質問には、それに対する回答を後日調べて記録することで、今後の研究につなげることができます。初日の今日は、どの班も少し緊張した面持ちながら、一生懸命説明や質疑応答を頑張っていました。継続は力なり! 来週も引き続き、研究&質疑応答を頑張っていきましょう♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Autumn has come and flowers called Cluster amaryllis are at their best here and there in Amakusa. In ASⅡ, a group called ”Cluster amaryllis” has been  working on utilizing the toxicity of the flower for weed control, and today they are trying to extract a liquid containing lycorine by crushing a particularly poisonous bulb. They told us that they struggled a bit in extracting liquid because the viscosity of the bulb was higher than they expected. Next time, they will try to extract while adding a little more water.

 The third-year students, who began their activities in the seventh period, were all writing papers with their chromebooks. The deadline is coming up at the end of this month, and everyone is working really hard. We hope they can produce a good paper that summarizes their research!

 At the end of class, the second-year students began a new “question and answer” activity. This time, they will have two minutes to explain their research, followed by three minutes to answer questions from the third graders. At the end of the session, they write down the questions and their answers on a worksheet. For questions that were not answered, the answers to them will be researched and written down later for future research. Today, the first day, all the groups looked a little nervous, but tried their best to explain and answer questions. Question and answer sessions are not so easy, but never give up, great things take time!

【ATⅠ】継続研究も進んでいます

 ATⅠでは、3年生の継続研究に取り組む班も出てきています!

 先週、いい匂いにつられ調理室に行ってみると、ATⅠの生徒の姿が!!何を試作しているのか聞いてみると継続研究を行っている班でした。先輩の研究を深化させるべく、早速試作を行っていたのです。

 そして今週。先週の試作品はどうだったか気になり教室を覗いてみると、先週の結果を基に、検証を行っていました。まだまだ研究は始まったばかり。今後どのように研究が進んでいくのか、今から楽しみです。

 多岐にわたるテーマを設定できるのがASやATの強みの一つではありますが、今回紹介したように、今までの先輩の研究に惹かれ、後を継ぐ形で研究テーマを設定できるのも本校の探究活動の魅力の一つです☆

 

【ATⅠ】ワクワク交流会で研究を前進!

本日のATⅠでは、2年生が3年生から研究のアドバイスをもらう「ワクワク交流会」が実施されました。

自分たちで話し合いながら研究計画書の作成を進めていた2年生でしたが、「何回実験すればいいのか」「〇〇を検証するにはどんな実験をすればいいのか」など、多くのことを決めなければなりません。

そんな時、心強いのは昨年ATⅠを経験した3年生です。自らの経験を元に、「もっと地域課題と絡めるとより良くなるのではないか」「私達はこんな機材を使って測定したよ」など2年生にアドバイスしてくれていました。

この取り組みを通して、2年生は新たな視点で自らの研究を考え、研究を進展させてくれることでしょう。「ワクワク交流会」は交流する班を組み替えて来週も実施します。

【ASⅠ】探究スキルアップ講座⑩ データ処理①

本日は探究スキルアップ講座の第10回目が実施されました!

本日のテーマは「データの処理」について学ぶというものでした。

「スプレッドシートを活用したデータの処理について学びを深める」ことを目標に据えて活動に取り組みました。まずはスプレッドシートにまとめられた数値データから必要な情報を読み取って、数式を用いて数値データを明らかにしたいことに沿った形で集計するための方法を学びました。自らが明らかにしたいことをまとめるにはどのような数式をどの場所に適用すれば良いかなどはじめは戸惑っていた生徒も自然と自ら数値データの処理ができた生徒がまだできていない生徒に処理の仕方について教え合う姿が見られるなど、協働して物事に向き合うことができていたように感じました。

その後は、数式を用いて処理した数値データをもとにグラフを作成し、そのグラフから読み取れることの分析を行いました。どの数値をグラフとして表すのかや、表す際に適切と考えられるグラフの種類等について各自がしっかりと考えながらグラフの作成及び分析を実施することができていたのではないでしょうか。今後、探究活動を進めるうえで様々な数値データが収集されることになるかと思います。データをどのように処理してどのように見せていくのかは自らの研究を発信していくうえで非常に重要な要素となってきます。今回の学びを活かして数値データを適切に処理できるようにしていきましょう!

【ATⅡ】わくわく交流タイム!/ "Exciting Exchange" time!

 これからしばらくの期間、3年生は「提言書」、2年生は「研究計画書」の作成に取り組むことになります。授業中の様子を観察してみると、2・3年生はどちらもドキュメントを作成しているのですが、3年生には活発にディスカッションしながら活動をしている班が多い一方、2年生には静かに活動している班が多い印象です。さて、異学年交流が進むことで、この状態に変化が出てくるのでしょうか?

 さて、授業の終わりごろ、満を持して(?)始まった「わくわく交流タイム」。ある班では、最初に軽く自己紹介と研究内容について説明をした後、2年生の研究について話を聞いています。「研究テーマ決まった?」「今、計画書どこまで進んでる?」「どうやって調査するの?」さすが、聞き上手な3年生、うまく2年生の言葉を引き出しながら交流会をリードします。「私たちは市役所の人にもらったデータを研究で使ったよ。これは発表で使ったスライドなんだけど…」と、ARP研究成果最終発表会で使った資料を見せながら上手に説明をしているようです。

 少し時間があるので、隣の班も覗いてみましょう。こちらでは、商品開発に取り組んできた3年生が熱く語っています。「…やっぱりね、どうやって数値で見せられるかが本当に大事。何回かデータを取って比較したり、自分の研究以外でも同じような研究があれば、そこから使えるデータがないか探してみたり。数値がないと、説得力に欠けるって絶対突っ込まれるから、まずは使えるデータをしっかり集められるように…」なるほど! ポスター作成時などに担当者から「数値データは?」と繰り返し「突っ込まれた」実体験が、ここで活かせましたね!

 そんなこんなで無事(?)終了した、第1回の「ワクワク交流タイム」。最初は恥ずかしそうにしていた生徒たちも、交流の後半には自然と笑顔になり、中には時間が足りなくなった班もあったようです。かわいい後輩のために、3年生のみなさん、来週もよろしくお願いします!

 

 ↓ 班の前方にいる2名が3年生、班でまとまって話を聞いているのが2年生です。実りある交流会になりました!

 


   

 

 

 

 

 

 

 

    In ATⅡand Ⅲ, 3rd-year students will be working on their “Proposals” and 2-year students on their “Research Plans. In the last ten minutes of the class today, we had the “Exciting Exchange” time. During this 10 minutes' of time, two students of the 3rd grade are visiting a 2nd graders' group, and they will listen to the 2nd graders and answer their questions on their research. 

    Well, let's have a close look at one of the groups. After introducing themselves and explaining what they have done, the 3rd-year students are listening to the second-year students talk about their research. "Have you decided on your research theme?" "How far along are you with your research plan?" "How are you going to do your research?" -  The third-year students are excellent listeners, and they lead the meeting by eliciting the second-year students' words. The 3rd-year students continue, "We used the data we got from the city hall for our research. This is the slide that we used in our presentation...” - They are explaining while showing the materials they used in the final presentation of the ARP research results, which is so easy to understand!

 Now, let's take a peek at another group. Here, the 3rd-year students, who have been working on product development, are speaking passionately: “...I think it's really important to be able to show the results in numerical form. You should take data several times and compare them. Also, you may find some data you can use in similar research. If you don't have enough data to support your hypothesis, you will be criticized for not being persuasive enough, so I recommend you try to gather ALL the data you can...” - Wow! He is surely making use of his experience this time, and it would be a great help for the 2nd graders!

 So, this is what happened during our first “Exciting Exchange” in AT class. The students, who were shy at first, naturally started smiling in the latter half of the period, and some of the groups even ran out of time. Thank you so much, 3rd-graders, and please help the younger students next week again!

【AS・AT】「世界津波の日」高校生サミットに向けて 

 本日のお昼休み、会議室では「津波の日」サミットメンバー13名が集まり、熊本城ホールでの本番に向け、プレゼンテーション発表の練習を行いました。今日の練習では、英語科の先生方やALTの先生方の協力を得て、班で用意した発表原稿(全部英語です!)を直したり、発音の確認をしたりしました。

 天草高校からこのサミットに参加する3班は、それぞれ「災害時における夜間の避難」「火災避難のためのハザードマップ」「貝殻を利用したカイロの開発」に関する研究をしており、それぞれ英語でのプレゼンテーションを予定しています。10月23日, 24日に行われるサミットでは、世界50カ国の高校生とともに災害の脅威と対策を学び、世界各国の「きずな」を深めます。

 いよいよサミット本番が近づき、どの生徒もいつにも増して真剣な表情で活動を行っていました。天草高校からサミットに参加する13名にとって、これほど大規模なイベントでオール・イングリッシュで活動するというのは、初めての経験です。緊張して言葉につまることもあるかもしれませんが、コミュニケーションではまず、伝えようとする気持ちが大事です。まずは、練習あるのみ! みんな、がんばって! 

【ASⅠ】探究スキルアップ講座⑨ データ収集④

本日は探究スキルアップ講座の第9回目が実施されました!

本日のテーマは「社会科学分野のデータ収集(インタビュー)」について学ぶというものでした。

「社会科学分野のデータ収集法(インタビュー)を習得する」ことを目標に据えて、まずはじめに、インタビューの実施についての説明が行われました。そのなかで、前回のスキルアップ講座で学んだアンケートとの違いについて生徒に考察してもらいました。そのなかで、インタビューはアンケートと比較して対面で実施される調査のため、大規模な調査は難しいが、対話による詳細な調査が可能というような特徴や違いを把握することができました。またオープンな質問ではなく、自分の研究テーマや明らかにしたいことなどを踏まえて、「焦点化」した質問を作ることの重要性を理解しました。

その後、講義で学んだインタビューの留意点を踏まえた上で、「学力をより高めるための方策をさぐるため」のインタビューを実施するという仮定のもと、インタビューの項目を各自で考え、ペアでお互いにインタビューを実施する取り組みを行いました。そのなかで投げかける質問の順序や、相手の反応や回答内容に応じて、質問内容を調整することの重要性について生徒は学びを深めていたようでした。

【ATⅡ】討論会を終えて...

 本日のATⅡは、先週の討論会でのディスカッションを受けての各班でのブレインストーミングから始まりました。3年生は今後、自分たちのこれまでの研究の成果を地域に対する提案である「提言書」にまとめていきます。提言書には、研究で分かったことだけではなく、先行研究や他機関の研究や調査から得られたデータからの数値的根拠や、地域で実施可能と思われる施策、期待される効果までしっかりと考えて書く必要があります。提言書の1次提出締切は10月27日。担当の先生ともしっかりディスカッションを重ね、これまでの研究の総まとめができるといいですね。

 さて、来週・再来週のATⅡでは、「わくわく交流タイム」を実施します。これは、シャイな(人もいる)2・3年生が授業でもっと自然に話す機会が増えるように!という、ATⅡ担当者のたくらみ、もとい、優しさから計画されたものです。具体的に言うと、授業の最後の10分間でATⅠの各班に3年生が2人ずつ入り、研究計画書を作り始めたばかりの2年生のお悩み相談を受けるというものです。これまでの経験を活かして、2年生の今後の研究につながる助言をしてくれるものと期待しています。

 優しく面倒見の良い3年生のみなさん、2年生をリードしてしっかり交流をしてきてください。期待していますよ!

 


     

 

 

 

 

 

 

 

   (※カメラを向けると、パソコンに向かって集中モードに入った(演技をした)り、カメラ目線でポーズをとってくれたりする3年生の生徒たち。サービス精神旺盛です!)

 

 Today's ATII began with a brainstorming session for each group after last week's discussion meeting. The third-year students will compile the results of their research into a “proposal” for Amakusa city. The proposals must include not only what they have learned from their research, but also numerical evidence based on data obtained from previous research and studies and surveys conducted by other organizations, as well as measures that could be implemented in the region and their expected effects. The group leaders were trying their best to lead the discussion on what kind of recommendations they wanted to make. The deadline for the submission of proposals is October 27. We hope that everyone will come up with a proposal that will make the most of the research they have done so far.

 Now, in ATII next week and the week after that, we will hold “Exciting Exchange Time”. This was planned to encourage some of the shy students to know each other in class. During the last 10 minutes of class, two 3rd-year students from each group will come over to consult with the 2nd graders who have just begun to write their research plans. We expect that the 3rd graders can offer useful advice that will help the 2nd-year students in improving their research.

 To the kind and caring 3rd year students, please lead the 2nd year students in class. We are counting on you!

【ATⅠ】研究計画書の作成へ

本日のATⅠから、研究計画書を作り始めました。

背景や目的、仮説や研究方法を記載していきます。

今回の計画書には担当者から受けた助言やそれを受けて変更を加えた点を記入する項目が設定されており、研究がどのように進んだのかも読み取ることができます。

これまでよりも詳細な計画をメンバーと話し合う様子が多く見られました。

作成した研究計画書は11月12日の中間発表会の発表資料となります。誰が見ても理解できるように具体的かつ分かりやすく表現しましょう。

【ASⅡ】第2グラウンドへ出動! / Research under the beautiful autumn sky!

 本日のASⅡは、2・3学期に行われる外部発表会に関する説明から始まりました。テーマを決め、研究計画を立ててはいるものの、まだ実験を行っていない班も多く、発表会までにどこまで研究を進める必要があるのか、発表会で何をどのように発表するのかがまだ具体的にイメージできない生徒も多いようです。

 しかし、十分なデータが揃い、仮説の検証が終わらなければ研究発表ができないというわけではありません。まだあまり研究が進んでいない今の段階だからこそ、発表会を単に発表の機会ととらえるのではなく、他校の研究から学んだり、外部の専門家に意見をもらったりして、自分たちの研究を発展させていく手段にする、というのも有効な活用法の1つとなるはずです。多くの班の積極的な参加を期待しています。

 さて、秋晴れの今日、水はけ(芝)班は、本校第2グラウンドで活動を行いました。この班は、夏芝の上に冬芝を植え、年中枯れない芝を育てる方法についての実験を行っています。現在は、夏芝の育成中で、10月に冬芝を種類や植えるタイミングを変えて種まきして観察するそうです。今回は、冬芝を植える前の夏芝ができるだけ同じように育つようにメンテナンスを行っていました。

 読書の秋、スポーツの秋、そして研究の秋! ASⅡの様々な研究が今後どう発展していくのか、楽しみです!!

     Today's class began with an explanation about the external presentations contests to be held in the 2nd and 3rd semesters. Although everyone in AS II has decided on a theme and made a research plan, there are many groups that have not yet conducted experiments. So, it is natural that many students are still wondering how far they need to advance their research before the presentation and what and how they will present it at the presentation. 

     However, it is not true that they cannot present their research until they have enough data and have finished verifying their hypotheses. Making presentations could also be a means to improve their research by learning from others and receiving opinions from experts. We hope many will make use of those opportunities!

 Today, the "Turf” group went outside for their research. They have been conducting an experiment on how to plant winter turf on top of summer turf, and grow turf that does not die all year round. This time, they were maintaining the summer turf before planting the winter turf.

 Autumn is the season for reading, sports, and research! We look forward to seeing how students' various research projects will develop in the future!

【SSH】職員研修を行いました

 本日の職員研修では、まず、九州・沖縄地区SSH担当者交流会での講演および先日行われた中間評価ヒアリングを受けて、今後の課題研究や科学技術人材育成の方向性についての説明をSSH研究主任が行いました。

 その後、A〜Eの「5つの力」から各自が選択したグループに分かれ、協議を行いました。この5つの力とは、天草高校で育成を目指す天高版科学技術人材に必要な資質・能力を表しており、それぞれの項目は以下の通りです。

A:問いを立てる力

B:情報を収集する力

C:情報を分析する力

D:対話する力

E:創造する力

 
(※この「5つの力」の詳細をご覧になりたい方は、本校ホームページ内 A天草サイエンス(AS)ルーブリック(R6,04改訂).pdf をご参照ください)

 
 5つのグループのうち、英語科、数学科、地歴公民科、芸術科の先生方が参加した「D:対話する力」のグループでは、まず、それぞれの授業で実践している「対話する」活動について共有しました。(少しご説明すると、この「D:対話する力」には「協働する」「伝える」「質問する」「英語を活用する」という4つの探究場面が設定されています)一例として英語科のディベートや、芸術科(音楽)の、曲を聴いてイメージするものを伝えあう活動の実践などが紹介され、活動をスムーズに行うための工夫や、教科連携の方向性についてグループ内で協議しました。各教科での実践を振り返り、今後のより効果的な授業内の活動について考える貴重な機会となりました。

 授業中の活動を通して様々な発見をしたり、学んだ事柄を自分の言葉で表現したり、クラスメイトと協働して考えを深めていったりする天高生の姿は、とても生き生きとしており、そして頼もしく感じられます。このように、生徒たちが授業内外での学びを通して自ら問いを見い出し、探究する力をつけていけるよう、私たち職員も学び続け、探究型授業の実践と工夫を重ねていきたいと思っています。

【ATⅠ】異学年交流進んでいます

9/24のATⅠです。

授業冒頭は全員、学習センターに集まり、担当の小玉先生より台湾研修と「津波の日」の交流会に参加する生徒の募集がありました。

台湾研修では、研究発表を行い現地の高校生と意見交流をしたり、〜したりすることができます。お金では買うことができない貴重な経験ができると思います。

「津波の日」では、天草に訪れた海外の高校生とともに天草太鼓などの天草独自の文化にも触れながら交流することができます。

ぜひ積極的に参加をしてみてください。


その後は、各教室に戻り、B1の仮評価を行ったあと、研究計画書の作成を行いました。

先輩の継続研究を考える班では、先輩に直接話を聞きに行くなど異学年の交流も行われています。

 

3年生に質問する2年生

3年生に質問する2年生

【科学部】ゲンジボタルのDNA分析実習2

ホタル班の4名が崇城大学でDNA分析実習の2回目を行いました。

本日は校内で上手くいかなかった点を長濱先生に相談し、その工程を実際に大学で行いました。

大学では上手くいったので、天高でも上手くいきそうです。

長濱先生と研究室の皆さん、大変お世話になりました。

【科学部】スフェノセラムスの壁調査

ASⅢ化石班の研究は、科学部化石班に引き継がれました。

※ASⅢ化石班は先日神戸で行われたSSH生徒研究発表会で「ポスター発表賞」を受賞しました!

本日は科学部化石班の1,2年生4名が、引継ぎ後初の調査を行いました。

調査の様子を見ていると、何やら新しい調査も行っているようです。

先輩たちの研究を引き継ぎつつ、研究を深化させようとしていました。

今後の発展に期待です!

調査後は白亜紀資料館に展示してあるスフェノセラムスを観察し、理解を深めていました。

 

【ASⅡ、ATⅡ】より良いプレゼンテーションに向けて / Better slides, better presentations!

 本日昼休み、クロームブックを手に会議室に1人、また1人と生徒たちが集まってきました。10月に行われる「世界津波の日」高校生サミットin熊本に参加予定の2年生です。今日は提出予定のスライドを英語科の先生方とALTの先生方に見ていただこうと、急いでお弁当を食べて集合したとのこと。さすが、自らサミットへの参加を希望しただけあり、みんなやる気に満ちています!

 生徒たちは、それぞれ自分たちが班で作ったスライドを見せながら、先生方のアドバイスを受けます。「これはどういう意味?」「ここにイラストがあると伝わりやすそう!」「グラフのタイトルをもっと分かりやすくするのはどう?」言葉足らずな部分や、反対に説明が複雑すぎる箇所など、指摘を受けて1つ1つ修正を加える生徒たち。班で意見を出し合い、協力しながら、スライドを改善していきます。各班、ずいぶんチームワークも良くなってきましたね。

 聞く人のことを考えてスライドを工夫することが、きっとより良い発表につながります。大変なこともあるけれどいつも前向きに頑張る、笑顔の素敵な生徒の姿に、ALTの先生方からも"Great work!" "Amazing!"と、お褒めの言葉をいただいていました。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  During lunchtime, students gathered in the conference room with their chromebooks in hand. They are the students participating in the “World Tsunami Awareness Day” High School Summit in October. They came here to have their English teachers and ALTs look over the slides they were going to submit. As you can see in the photos, they were all so motivated!

 The students showed their slides and received advice from the teachers. "What does this mean?" “Why not have an illustration here?" "Could you make the titles of the graphs easier to understand? The students made corrections one by one. They shared shared their opinions in groups and worked together to improve the slides. Great teamwork, everybody!

 Thinking about the audience and devising slides will surely lead to better presentations. Keep it up and you can have a wonderful time on the big day!

【ASⅡ】「防災マップ」製作中!

 9月になり少し涼しくなったと思いきや、また真夏に戻ったかのような暑さの天草です。

 さて、今日の放課後、「世界津波の日」高校生サミットに参加予定の「防災マップ」班の2名は、クロームブックを持って学校の正門に集合していました。この班は、全ての人々がより安全な避難を行うために、二次被害で起こる火災に着目した防災マップを作っています。前回の調査では学校の北と東の方角を探索した生徒たち。今日は、本校の津波避難経路ともなっている、南のコースを歩いてみるそうです。

 事前にチェックした経路を確認しながら、要所要所で記録を残しつつ、ゴールの緑山公園までの坂を上っていきます。二人がチェックしているのは、火災発生や延焼の要因となるもの(都市ガスや燃えやすいものなど)、消火に役立てられるもの(防火水槽など)です。暑い中、少しずつ歩みを進める生徒たち。防災マップの製作には、このような地道な調査が必要なのですね。できあがり、楽しみにしています!

【ATⅠ】「発熱した!」 / A Fever!

 終礼も終わり、職員室でほっと一息ついた私(SSH研究部員)のもとにかかってきた一本の内線電話。受話器を取ると、開口一番、聞こえてきた言葉は「先生、発熱しました!」 発熱? インフルエンザ? 意味が分かるまでに3秒かかりましたが、結論から言うと、発熱したのは生徒ではなく、なんと「貝殻」でした。

 この貝殻(ちなみにシジミです)、もちろん、「世界津波の日」高校生サミットに参加予定の2年生「貝殻班」のもの。話を聞くと、先日の実験(失敗)を受け、今日もあきらめずに地学室で実験をしたものの、今日も発熱せず。がっかりしつつも、片付けをしていたところ、貝殻を入れた容器がほんのり温かいような... そう! 「貝殻+水」が反応して発熱するまでには、時間が必要だったのです!!

 「発熱」に大盛り上がりの地学室では、貝殻班の3人が赤外線サーモグラフィカメラを使って発熱の様子と温度を記録しています。温度は31℃から32℃、33℃、1秒に1度くらいの速度でどんどん上昇しています。ついに40℃を越えました! さて、何℃までいけるのでしょうか?

 「失敗は成功の母」ー誰もが知っていることわざですが、今日の実験に成功して大喜びする生徒たちを見て、こちらまで嬉しくなった出来事でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  After the closing assembly, when I (a teacher) was having a cup of tea in the teachers’ room, there was a sudden phone call, saying “We have a fever!”  - Who’s got a fever? Flu? It took me a while to figure out what it meant, but as it turned out, it was not a student who had a fever, but a “shell.

 The shells belonged to the “shell group” which will participate in the “World Tsunami Day” high school students' summit in Oct. The students told me that, after their failed experiment the other day, they had another try today, but again no heat had been generated. Disappointed, they were cleaning up when they noticed that the container in which they had placed the shells seemed to be slightly warm... Yes! It took some time for the “shells + water” to react and generate heat!

 In the Earth Science Lab, three members of the group were excitedly recording the heat generation and temperature using an infrared thermography camera. The temperature was rising rapidly from 31°, 32°, and 33°C, at a rate of about one degree per second. Finally, the temperature exceeded 40°C! Now, how high can it go?

 ”Failure is the mother of success” - everyone knows this proverb, but seeing the students overjoyed by the success of today's experiment was an event that made us happy as well.

【ATⅠ】テーマが決まる班も出てきました

2学期2回目のATⅠが行われました。

授業冒頭からATⅡと混ざり、研究活動を行いました。


早速テーマが決まりつつある班も出てきています。天草の特産品を使ったアイスクリームを開発する班や廃棄される貝殻を使って肥料を作ろうとする班、観光客の増加を目的に観光マップを提案する班など多様です。


ATⅡの先輩に実験のアドバイスをもらいに行く姿も見られ、互いに良い刺激となっているようです。今後の進展に期待です。

【ATⅡ】 討論会に向けて... / Getting ready for the "AT Debate"

 本日のATⅡは、次回行う討論会に向けて、これまでの研究をまとめるなどの準備を行いました。討論会とは、提案書の作成に先だって行う、意見交換の場です。それぞれの班が他班の生徒に自分の班の研究内容と、研究成果をどのように地域に提案するかについて発表します。発表を聞く班は発表に対して分かりづらいところを指摘したり、質問をしたり、提案の内容について助言したりすることができます。生徒たちがこの討論会を経験することで、より良い提案書作成ができるのではないかと期待しています。

 さて、本日の活動では、3年生には来週の討論会の流れとそれまでにすべきこと、研究テーマ決めのための話し合いをしている2年生には、テーマ設定の際のポイントの確認やAmataka Scholorの活用の仕方のアドバイスがあった後、それぞれ活動に入っていました。

 1学期末に「異学年交流」が始まって、今日で3回目のAT。少しずつ一緒の教室での活動が当たり前になりつつも、教室によってはどことなくよそよそしい雰囲気も感じられる2,3年生です...。でも、研究はやっぱり一人ではできません。自分だけでなく、班のメンバー、他の班の人たち、他学年の生徒との話し合いや教え合いを経て、きっと研究の質も向上していくはずです! ATでは今後、2、3年生のシャイなみなさんのために、授業中の「ワクワク交流タイム(仮)」も設けようと思っています。これを機にぜひ、仲良くなってください!

 


  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  In today’s AT, the third-year students prepared for the ”debate” to be held at the next AT. It will be an opportunity to exchange opinions prior to the preparation of proposals. Each group makes a presentation to the other students about their research and how they will propose the results of their research to the community. Groups listening to the presentations can point out areas that are difficult to understand, ask questions, and offer advice. We expect that the experience of this debate will lead to better proposals.

 This is the third AT since the “Cross-Grade Exchange” program started at the end of the first semester. While it is becoming natural for the students from the different grades to stay in the same classroom, we teachers know that it takes a little more longer for some students to get used to this new environment. However, the quality of research will surely improve through discussions and mutual learning among students in other grades! In the future, we are planning to have time for “socializing” during AT class. We hope you will get to know each other and make your research even better!

【科学部】One Teamプロジェクト事業 ドローン実技講習会

 本日、科学部9名の生徒が有明町の「岳(がく)ドローンスクール」で行われた、合同実技講習会に参加しました。

 これは熊本県立高校One Teamプロジェクト事業として行われている活動の1つで、ドローンに対する理解とその操縦技術を高めることで、課題研究及び授業・実習等における探究的な学びの充実を図ることを目的に実施されているものです。今回の講習会には、本校のほかに倉岳校、拓心高校、天草工業高校が参加し、天草の高校生が交流を深める場ともなりました。

 講習会では、インストラクターの先生からの説明とデモンストレーションの後、早速、教室でドローンを飛ばす「実技講習」に入りました。ドローン初体験の生徒ばかりで、最初は思う方向に動かせなかったり、壁にぶつかって何度もプロペラが外れてしまったりもしましたが、だんだんとコントロールも上達し、見事、設置してある30センチほどの輪をくぐることができたときは、歓声があがっていました。

 天草高校にもドローンがあり、ASなどの課題研究や科学部の研究で活用してきました。講習会で操縦技術を習得したことで、今後の研究の幅も広がるかもしれませんね。

【科学部】「お菓子の家」の運命やいかに!?

 文化祭で披露する「科学劇」に向けて科学部が7月末に作った「お菓子の家」。食物被服部と見紛うばかりの出来映え(自画自賛!?)の、この家がその後どうなったか、みなさん知っていますか?

 実は、この家、長い、ながーい間、地学室の冷凍庫に眠っていたのです。というのも、この美味しそうな家はそもそも「お菓子の家の日光や雨風への耐久性を検証するために」作ったものだったのです。が、その後、なかなか実験に適した天候&タイミングが訪れず(科学部数名は夏休みの宿題にも追われ...笑)、冷蔵庫の中でスタンバイしていたこの家がやっと!! 今日デビューの日を迎えたというのです。良かった良かった...!

  本日、多くの部員は校外でドローンの講習会(※この後の別記事でご報告します)に参加したのですが、出発前に体育館の渡り廊下にこのお菓子の家をセッティングしていました。およそ3時間後の帰校時に、どうなっているかを確認しにきたのですが... 渡り廊下に足を踏み入れるやいなや、3人の「うわーっ!」という悲鳴に近い声が聞こえてきたのです...!

 お菓子の家に何が起こっていたのか? 何でこんなことに!?

気になる人は、是非、再来週の文化祭で「科学劇」をご覧ください!

【ATⅠ】 貝殻班の実験 / Perfect Day for Experiments

 土曜日、地学室に何か気配がする...! と覗いてみると、そこにいたのは、ATⅠ「貝殻」班の2名でした。

 この「貝殻」班の2年生は、10月下旬に行われる「世界津波の日」高校生サミットに参加予定の3班のうちの1つで、貝殻を使って熱を発生させる研究をしています。夏休みは思うように研究が進んでいない様子で少し心配していたのですが、ちゃーんと、地道に頑張っていたのですね。さすがです!

 今日、彼女たちが何をするかというと、天草の特産品でカラフルな色が目を引く「緋扇貝(ヒオウギ貝)」を粉砕したものを、地学室にある電気炉で焼くのだそうです。それも、1,000度という高温で! 初めて「電気炉」なるものを見ましたが、意外とコンパクト&ちょっとレトロな色使いのかわいい仕様。これがそんなに熱くなるんでしょうか?想像もつきません。

 さて、緋扇貝を焼いている間に、実験に入ります。実は、焼いた貝に水を加えてどれくらい発熱するかを実験するのは、今回が初めて。(ちなみに、今日使う貝は「シジミ」だそうです)実験道具の選定に始まり、水と貝殻の割合はどうするのか、水を加える方法はどうするのか... 科学部の宮﨑先生ともディスカッションをしながら、最適な実験方法を考えていく生徒たち。そして、いよいよ水を加えます! すると...???

 この実験結果はこれからスライドにまとめ、10月のサミットで発表予定となっています(もちろん英語!)。まだまだやることが沢山ですが、持ち前のガッツと笑顔で頑張ってくれることでしょう。貝殻班、ファイトです!  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Today we’ll introduce you to the “Seashell” group!  They are one of the groups which are going to join the High School Students Summit on “World Tsunami Awareness Day” 2024 in Kumamoto. Today, they are baking the crushed shells as preparation for their experiments. With the tiny electric furnace in the Earth Science room, can we heat it to 1,000 degrees Celsius? 

 While baking, they get to the experiment. Actually, this is their very first time to experiment how much heat is generated by adding water to baked shellfish. Starting with the selection of tools for the experiment, what proportion of water and shells to use, how to add water.... The students discussed with their teacher and came up with the best way to conduct the experiment. Now they are finally adding some water - what would be happening?

 The results of this experiment will be presented in English at the summit in October. There is still a lot of work to be done, but we are sure that the students can make it!

【ASⅡ・ATⅠ】「津波の日」高校生サミット に向けて / Getting Ready for Summit on "World Tsunami Awareness Day"

 10月23日から24日にかけて熊本城ホールで行われる「世界津波の日」2024高校生サミットin熊本。本校からも2年生有志13名の参加が決まっています。これは、世界各国の多くの高校生が参加し、自然災害の脅威や対策を学び、議論するとともに、交流を通じてお互いのきずなを深めるサミットで、11月5日の「世界津波の日」に合わせて、毎年この時期に行われています。今回の参加予定者は、海外の高校生250名と日本の高校生250名。使用言語はもちろん、英語です。

 本校からの参加生徒は、3班に分かれて防災、減災、復興に関連する研究を行っており、それぞれの研究についてプレゼンテーション発表をすることになっています。サミット当日は発表に加え、世界の高校生の発表を聴いてディスカッションを行う活動もあります。

 今日の放課後、地学室に集まった生徒たちは、それぞれの研究やスライドの進捗を確認し、これからすべきことを確認したりしていました。写真は、3班のうちの1つ、「貝殻」班です。この班では、貝殻を化学反応で発熱させ、冬の災害時に暖を取る方法を考えています。今日は、実験に向けて、夏休みに準備した貝殻を粉砕していました。貝を見せてもらうと、アサリに牡蠣、アワビ、ヒオウギ貝など、天草らしい様々な貝がバラエティー豊かに揃っています。それぞれをミルで粉砕した後(すごい音&歯医者さんみたい?な匂いがします)、高温で焼くという作業もあるそうです。どうか実験がうまくいきますように!

 授業等と並行しながらサミットへの準備をするのは大変ですが、何といっても、世界中の高校生と英語で語り合えるまたとない機会です。みんなで助け合ってしっかり準備をすることで、本番のサミットでは大きな学びが得られるはず。みんな、がんばって!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 The “World Tsunami Day” 2024 High School Student Summit in Kumamoto will be held on October 23-24, and 13 second-year students from our school will be participating. High school students from around the world will participate in this summit to learn and discuss threats and countermeasures against natural hazards, as well as to deepen mutual bonds through exchange. This summit is held every year, and this year, 250 high school students from overseas and 250 from Japan are scheduled to participate. Of course, English will be the language of instruction.

 The participating students from our school are working on research related to disaster prevention, disaster risk reduction, and creative reconstruction, and will give presentations on their research. On the day of the summit, in addition to the presentations, there will be activities to listen to others and have discussions on the three themes mentioned before.

 After school today, the students gathered in the Earth Science Room to review the progress of their research and slides, and to confirm what they need to do for the summit. The photo shows one of the three groups, the “Shells” group. This group is working on a way to keep warm in the event of a winter disaster by generating heat from shells through a chemical reaction. Today, they were preparing for the experiment by crushing the shells they prepared during the summer vacation. Later, these shells are going to be burned at high temperatures. We wish them success in their experiments!

 It is hard work to prepare for the summit while also having classes and other activities. However, this will be a very special opportunity for every participant to meet and talk with high school students from various countries using English. We hope that everyone will help each other in preparation and do their best so that they can enjoy themselves in the summit!

【ASⅡ・Ⅲ】久しぶりに集結! / After a long summer...

 木曜日はASの日♪ 久しぶりに理科棟に大集合したASⅡ・Ⅲの生徒たちです。さて、ASクラスの3年生はこれから2年間の研究のまとめとして論文作成に入ります。(この論文は、「日本学生科学賞」にも応募予定です。入賞目指して頑張って!) 論文といっても、これまで書いたことのある小論文とは桁違い、なんと、5,000字という文量です...! これは、計画的に進めることはもちろん、書く内容にもちょっと工夫が必要そうですね。生徒たちは、論文作成手順やポイントについてSSH主任の宮﨑先生から説明を受けた後、それぞれの班で話し合いながら、早速論文の構想を練っていました。

 2年生はというと、担当の松原先生と2学期の活動予定を確認した後、8月に神戸国際展示場で行われた生徒研究発表会に参加した3年生のポスター発表と報告を聞きました。さすが、天高初の「ポスター発表賞」を受賞した化石班! これまでの研究の様子や成果がしっかり伝わる、堂々とした発表に2年生は聞き入っていました。

 質疑応答の後(科学部が勇気をもって手を挙げてくれました!)、化石班は発表会で学んだことや後輩へのアドバイスをスライドを使って発表してくれました。例えば、質疑応答で質問の意味がはっきり分からなかった場合にはどうすべきか、研究内容を伝えるためにどのような工夫をすべきか、といった、2年生がこれからの研究や発表で必ず必要とするポイントについて、ロールプレイを交えつつ、分かりやすく伝えてくれました。2年間、一生懸命研究に打ち込んだからこその今日の助言、きっと、後輩たちがこれからの研究で活かしてくれることでしょう。

  ARP最終探究成果発表会が終わり、ASクラスの主軸は2年生となりました。夏休みもサイエンスアカデミーや関西研修、SSHシンガポール海外海外研修と様々な経験を重ね、一回り大きくなった2年生ASクラスの生徒たち。これから各班で協力しながらそれぞれの研究を進めていきます。今後の活動にも是非ご期待ください!

 
 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  It’s Thursday again! AS II and III students gathered in the science building for the first time in a while. Now, the third graders will begin writing their thesis as a summary of their two-year research. The thesis paper is a whopping 5,000 words, a far cry from the essays they have written in the past...! Right after receiving an explanation on the procedure and key points for writing the paper, the students began working on their papers while discussing in their groups.

 What are the second-year students doing today? Today they had a chance to learn from the third-graders, who received the “Poster Presentation Award” in the Student Research Presentation held at the Kobe International Exhibition Hall in August. The third-year “Fossil group” first gave a poster presentation, then gave a slide presentation on what they had learned for younger students. For example, they taught what to do in the  Q&A session, or shared some of the tips to make good posters.  

  The second-year students have learned a lot through the Science Academy, SSH Kansai Study Tour, and SSH Singapore Overseas Study Program during the summer vacation. From now on, each group will work together to advance their own research in ASⅡ. We hope everyone will enjoy themselves in their future research!

【ATⅡ】2学期スタート! / Long time no see!

 2学期の授業初日、さっそく7限目はATⅡです。まず、ATⅡ担当の中村先生からmeetで2学期の活動の説明があり、生徒たちはそれぞれの活動場所へ。2年生との同じ教室での活動にも少し慣れてきた感じもします(写真では、教室前方に3年生が、後方に2年生が座っています)。

 同じ教室でありますが、基本的に普段の活動は同じ活動をするわけではありません。3年生は2学期、研究のまとめと提言書の作成に入ります。研究班を編制したばかりの2年生は、これから班での研究の方向性を決めていくことになります。このように、内容は違っても同じ教室内で活動を行うことにより、2年生が上級生の活動を見る機会となり、それぞれの班での班長や班員の動き、班でのディスカッションの様子などを自分たちの活動に活かしていってほしいと思っています(3年生、責任重大ですよ!)。

 さて、3年生は本日、早速の「仮評価」を行いました。今回行ったのはE1(提案を創造する)、E2(地域を創造する)の2項目です。この仮評価、「評価」という名前こそついていますが、この段階で満点を取ることが目的ではありません。そうではなく、班でこれまでの研究活動を振り返り、自分たちが達成できていることとできていないこと、これからすべきことを確認し、班でこれからの動きを話し合うことで研究の質を高めていくことを意図しています。さすが3年生、仮評価シートが配布されると、班長がリーダーシップをとり、班員も積極的に意見を出しながら、これまでの研究を振り返っています。担当の先生とも評価項目を確認したりしながら、各班、しっかりディスカッションをして、仮評価が無事終了しました。どの班も、11月の本評価までにやるべきことが明確になった様子です!

 再来週には、提言書作成の準備の1つともなる「討論会」も予定しています。限られた時間ではありますが、今週、来週で自分たちの研究を地域への提言に落とし込むためのアイデアをどんどん出していってほしいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    In today’s AT, after listening to Mr. Nakamura, the teacher in charge of ATII, 3rd-year students went into their classrooms, which they shared with 2nd graders. Although the students from different grades are in the same classroom, they do not usually engage in the same activities. 3rd graders will begin writing their proposals to their city. 2nd-year students, who have just formed their research groups, will be deciding on their research themes. By conducting activities in the same classroom, the 2nd-year students will have an opportunity to observe the activities of the upperclassmen, and we hope that they will make use of the activities of the group leaders and members in their respective groups and the discussions in their groups in their own activities (3rd-year students, you have a lot of responsibility!). ).

   Now, our 3rd-year students had their first “Tentative evaluation” today. This time, we conducted two items, E1 (Creating Proposals) and E2 (Creating Community). Although this activity is called “evaluation,” the purpose is not to obtain a perfect score at this stage. Rather, they are expected to improve the quality of the research by having the groups look back on their past research activities, confirm what they have achieved and what they have not, and what they should do in the future, and discuss their future activities as a group. Once the evaluation sheets were distributed, the group leaders took the leadership and the group members actively expressed their opinions as they reflected on their research to date. Each group had a thorough discussion with their teacher to confirm the evaluation items, and the tentative evaluation was successfully completed. All groups seemed to have a clear idea of what they would need to do before the final evaluation in November. Keep up your great work, everyone!

【ATⅠ】2学期スタート

9月3日(火)に2学期のATⅠがスタートしました。

この日は担当の佐藤先生から2・3学期のスケジュールが説明された後、3年生との合同の教室へ移動し、研究班のメンバーが再集結しました。班編制が行われて2回目の授業となりますが、夏休みの課題として行った先行研究調査の成果を持ち寄り、テーマ設定を進めています。

3年生との交流により継続研究を進めるのもよいですし、担当者と協議しながらオリジナリティのあるテーマを設定するのもよいでしょう。今年度はどのような研究テーマが生まれ、どのような成果が生まれるのか楽しみです。

【科学部・ASⅡ】地域のこども会への出張科学講座

地域の子ども会から依頼があり、子供会のイベントで科学実験講座を行いました。

本年度の新しい取り組みです。

ダイラタンシーの実験と、手作り顕微鏡の作成を子供たちと一緒に行いました。

今後も依頼を受け、地域の子どもたちの為に科学の面白さを伝えたいと思います。

出張依頼をご希望の方は、本校(0969-23-5533)まで御連絡(担当:宮崎)下さい。

 

【ASⅡ】シンガポール研修 帰国日 / Singapore Study Tour Day 5 [The Last Day]

 スンガイ・ブローの動植物に別れを告げ、私たちは帰路につきました。シンガポールの玄関口、シンガポール・チャンギ国際空港は世界中の空港利用者からの投票による「世界の空港トップ10」でアジア1位、世界2位に選ばれている空港です。入国日は通過しただけでしたが、何と言っても今日は出発便まで待ち時間が何時間もあり、これを利用しない手はありません! 二手に分かれて夕食をとった後(カレーor牛丼でした)、みんな揃って空港内の「ジュエル・チャンギ」に向かいます。ここはアート、建築、自然が1つの建造物に集約された構造になっており、熱帯植物や2,000本を超える樹木が囲む高さ40メートルの滝はかなりの存在感です。「緑の都市」として知られるシンガポールの環境保護に対する姿勢を空港内でも感じることができました。滝をライトアップして行われる光と音のショーを見た後は、滝を間近で見ることができるスカイ・トレインにも乗ってみました。これは、ターミナル間の移動に使われている、数分おきに運行されている列車です。空港使用料に含まれているといえばそれまでですが、ジュエルチャンギの散策やショー、スカイトレインの利用も全て無料になっています。他にも、この空港には巨大滑り台やアスレチック、映画館やプールまであるとのこと、是非いつの日か行ってみたいものです!

 さて、福岡行きのフライトが近づいてくる頃には、みんなかなり眠そうです。それもそのはず、日本時間では午前2時20分です… 何とか飛行機に乗り込み、暗くなるとみんなあっという間に眠りについたようです。福岡空港に着くと、みんな慣れた樣子で入国審査を済ませ、天草に向かいます。飛行機が少し遅れたこともあり、台風接近もあり、色々と心配していましたが、新幹線からバスに乗り換え、予定の13時頃には無事天草高校に帰ってくることができました。

 学校到着後、校長先生より、「研修の学びを今後につなげていって欲しい」とのお言葉をいただき、それぞれの帰路につきました。きっと、シンガポールでの貴重な経験や研修での学び、様々な発見など、各家庭で思い出話は尽きないのではないかと思います。天草高校としては初めての実施となった今回のSSHシンガポール海外研修。研修内容の決定や移動手段の確保、事前の学習会や物心両面でのサポートなど、国内外で多くの方にご支援をいただき、無事全日程を終えることができました。これから、研修での学びを生徒自身が今後に活かしていくことはもちろん、研修成果を授業内外で波及させ、探究活動を学校全体で更に充実させていきたいと思います。この度の天草高校SSHシンガポール海外研修に際し、ご支援いただいた皆様にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 We bid farewell to Sungai Buloh and headed home. Singapore Changi International Airport, the gateway to Singapore, is ranked first in Asia and second in the world in the “Top 10 Airports in the World.” After splitting up for dinner, we all headed to “Jewel Changi” together. The structure combines art, architecture, and nature in one structure, and the 40-meter-high indoor waterfall surrounded by tropical plants and over 2,000 trees is quite a sight.  

    By the time our flight to Fukuoka was approaching, everyone was getting quite sleepy. It was 2:20 a.m. Japan time... We managed to board the plane, and when it got dark, everyone fell asleep in no time. The plane was a little delayed and there was a typhoon approaching, so we were worried about many things, but we were able to return to Amakusa High School safely at around 1:00 p.m. as scheduled.

 Thanks to the support of many people in Japan and abroad, we were able to successfully complete the entire program. We hope that the students themselves will make use of what they have learned during the training, and we will also spread the results of the training both inside and outside the classroom to further enhance the exploration activities of the school as a whole. We would like to express our sincere gratitude to everyone who supported us on this tour.

【ASⅡ】シンガポール研修 4日目(その3)/ Singapore Study Tour Day 4 [Vol. 3]

 SSHシンガポール研修の最後を飾るのは、スンガイ・ブロー湿地保護区での実習です。シンガポール政府観光局のウェブサイトによると、この87ヘクタールに広がる観光保護区は、1989年に政府から自然公園の指定を受け、国際的にもその重要性が認められている場所です。オーストラリアに向かう多くの渡り鳥の中継地点になっており、マングローブが生い茂る公園内にはミズオオトカゲやテッポウウオなど、多くの多様な生物が生息しています。

 にぎやかな鳥とセミの声に迎えられて中に入ります。保護区というだけあって、観察のための通路や小さな小屋、コースの案内板や生物の説明など、きれいに整備されています。観察中も工事の方が通路の補修をされており、休憩所の自動販売機では水と一緒にレインコートや虫除けを販売しているなど、環境保護と同時に市民の環境教育に力を入れているという印象を持ちました(ちなみに、入場料は無料です!)。

 保護区に入るとすぐに私たちを迎えてくれたのは、一匹のカワウソ! 仲間を探しているのか、辺りをキョロキョロ見回しながら、通路を私たちの方に走ってきました。驚かさないよう、じっと見守ります。その後観察を続けると、木にくっついている一見貝のような「望遠鏡カタツムリ」、まだ赤ちゃんサイズの「ミズオオトカゲ」、サヨリにも似ている「ブッフォンズリバーガーフィッシュ」、絵本から抜け出してきたような可愛い「オオバコリス」など、様々な生物に出会えます。(若干水位が高く、ワニとの出会いは果たせませんでした…残念!)渡り鳥の季節には少し早いとのことですが、小さめの渡り鳥の集団が羽を休めている姿も見ることができました。

 今日は雨が降ったり止んだり、たまに青空も見えるという、とてもシンガポールらしい天気の一日でしたが、それでも屋外での活動のときは必ず雨が止んでくれました。無事全ての研修を終え、スーツケースに思い出をいっぱい詰めて、これからチャンギ国際空港に向かいます。

 The final part of our study tour is a field trip to the Sungai Buloh Wetlands Reserve. According to the Singapore Tourism Board website, this 87-hectare tourist reserve was designated a Nature Park by the government in 1989 and is internationally recognized for its importance. It is a stopover for many migratory birds on their way to Australia, and the mangrove-lined park is home to a wide variety of species, including the water monitor and the tanager.

  We were first welcomed by the sound of lively birds and cicadas. As a protected area, the park is well maintained with pathways for observation, small huts, information boards on the trails, and explanations of the creatures. While we were observing, some construction workers were repairing the pathways, and vending machines at the rest area were selling raincoats and insect repellents along with water, giving us the impression that the park is making efforts to protect the environment as well as educate citizens about the environment. Above all, the admission fee is free!

 As we walked further, suddenly came a lone otter! It came running down the aisle toward us, looking around as if he were looking for a mate. We watched him closely so as not to startle him. We continued our observation and came across a variety of creatures, including a “Telescope snail” that looked like a shell attached to a tree, a baby-sized “Water monitor,” and a “Buffon's river garfish” that looked like a Japanese anchovy, or "Plantain squirrel" that was as cute as a stuffed animal! Although it was a little early in the season for migratory birds, we also saw a small group of migratory birds resting their wings. It was a pity that we couldn't meet the crocodile as the water level was slightly high, still, we had a very valuable learning opportunity there.
 It rained on and off today, with occasional blue skies, but luckily, it always stopped raining during outdoor activities. Now we're heading for Changi International Airport.

【ASⅡ】シンガポール研修 4日目(その2)/ Singapore Study Tour Day 4 [Vol. 2]

 NTU研修2日目の午後は佐藤先生の研究室で使われている「マダガスカルゴキブリ」を使って神経系の反応についてや解剖学に関する研修を受講しました。佐藤先生は「昆虫サイボーグ」を使った災害救助の研究をされているのですが、その「昆虫」は、マダガスカルの森に生息する7センチ前後の大きなゴキブリです。このゴキブリの神経に刺激を与え、どのような動きをするのかをみんなで観察しました。みんな解剖を間近で見るのは初めてで、日本のものとはかなり見た目が違う虫とはいえ、ゴキブリはゴキブリということもあったのか、最初はやや遠巻きに観察していた生徒もいましたが、後半はずいぶん慣れた樣子で神経を的確に刺激していました。何事も経験と慣れですね。

 最後は、機械学習に関する研修です。ここでは、「昆虫サイボーグ」に使われているカメラで撮影した画像をどのように処理・活用するのかを学びます。機械学習の仕組みの学習に始まり、画像処理のプロセスや、撮影する画像に人間が含まれているかをどのように判断するかなど、実践的に学ぶことができました。昆虫でも運べるくらい小さい(→解像度が高くない)カメラでどのように人と物体を認識・判断するのかを、とても分かりやすく教えていただきました。今後、研究でこの技術を活用していく予定の「AI信号機」班には、特に大きな学びの機会となったのではないでしょうか。

 この2日間の充実した研修プログラムで、生徒たちは他では学べないような実践的な内容を学び、様々な実習を経験することができました。難しい内容もありましたが、分かりやすく丁寧に教えていただくことで多くの学びを得ることができ、今後の研究や卒業後についても考える機会となりました。佐藤教授をはじめ、温かく私たちを迎えてくださった研究室のスタッフの方々や学生のみなさん、このような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

 In the afternoon, we attended a training course on anatomy and the response of the nervous system using “Madagascar cockroaches” used in Prof. Sato's laboratory. This insect, which is essential to his research, is a large cockroach of about 7 cm that lives in the forests of Madagascar. We stimulated the nerves of this cockroach and observed together how it moves. It was the first time for all the students to see a dissection up close, and although the cockroach looks quite different from Japanese cockroaches, some students looked scared and observed it from a distance at first. In the latter half, however, they got used to it and were stimulating the nerves precisely. 
 The last part of the training was on machine learning. The students were able to learn how to process and utilize images taken by the camera used in “Bilological machine” through practical training, starting with learning the mechanism of machine learning, the process of image processing, and how to determine whether or not a human being is included in the image to be taken. The students were able to learn how to recognize and judge people and objects with a camera so small that even an insect could carry it, along with the actual process. This must have been a particularly great learning opportunity for the “AI Traffic Light” group, which plans to utilize this technology in its research in the future.
 During this two-day, fulfilling training program, students were able to experience a variety of hands-on training that they would not have learned otherwise. Although some of the content was difficult, they were able to learn a lot from the easy-to-understand and detailed instruction, and it gave them an opportunity to think about their future research and after graduation. We would like to express our sincere appreciation to Professor Sato, the laboratory staff, and all the students.

【ASⅡ】シンガポール研修 4日目(その1)/ Singapore Study Tour Day 4 [Vol. 1]

 南洋理工大学(NTU)での研修も2日目に入りました。昨日の反省を踏まえて、朝から研究室のみなさんに英語で話しかけようとする生徒が増えてきました。また、講義や実習時にも自分から手を挙げたり、英語で質問を頑張ってみたりと、英語を活用しよう!この研修で何かを得て帰ろう! という意欲が少しずつ表に見えはじめたように思います。 

 さて、今日の研修はモーションキャプチャー・システムに関するものから始まりました。これは人やものの動きをデジタル化する技術で、映画やゲームなどに広く使われています。生徒たちは「マーカー」と呼ばれる印がついたヘルメットと手袋をつけて自由に動き、その動きがコンピュータ上でどのよに再現されるかを確認しました。後半はVRカメラを装着して仮想世界で動いてみる体験もあり、生徒たちにとって、自ら体を動かして学ぶ充実した体験ができました。

 お昼前には、学生さんに、NTUの象徴とも言われる特徴的な建物The Hive(日本語で「蜂の巣)という意味)、昨年できたばかりだというアジア最大級の木造建築「ガイヤ」、雲南庭園と呼ばれ、観光客にも人気の中国式の庭園など、南洋理工大学を代表する様々な場所を案内していただきました。建物の構造や植えられている植物などに生徒たちは興味津々です。東京ドーム43個分とも言われる広大な敷地を一部分ですが巡ることができ、学生さんたちの普段の姿も見ることができて、とても貴重な体験でした。

     We are now on the second day of training at Nanyang Technological University (NTU). More and more students have been trying harder in speaking English. We can see their attitude and action have been changing day by day. 

 Today's training began with a session on motion capture systems. This is a technology that digitizes the movements of people and objects, and is widely used in movies and games. The students put on helmets and gloves with markers and moved freely to see how their movements were reproduced on the computer. Later on, they also had the opportunity to try on a VR camera and move around in a virtual world, providing a fulfilling experience for them to learn something new.

 Before lunch, the students were guided around the various representative sites, including "The Hive," a distinctive building that is said to be the symbol of NTU; "Gaia," one of the largest wooden buildings in Asia, which was completed just last year; and a Chinese-style garden called the "Yunnan Garden," which is popular among tourists. The students were given a tour of the building's structure, plantings, and plants. They were very interested in the structure of the buildings and the plants planted here and there in the campus. It was a very valuable experience for us to be able to visit a part of the vast site, which is said to be 43 times the size of Tokyo Dome, and to see the NTU students in their daily lives.

【ASⅡ】シンガポール研修 3日目(その2)/ Singapore Study Tour Day 3 [Vol. 2]

 お昼は学食でマクドナルドを食べた生徒たち。昼からは、ASの研究内容に関するプレゼンテーションを行います。なんと、プレゼンテーションの会場は、佐藤先生が予約していただいた講堂。写真で見ていただけるように、大きなスクリーンが3つもある立派な講堂です。こんなスケールの大きい場所でのプレゼン、緊張しない人などいるのでしょうか…!

 さて、いよいよプレゼンです。今日のトップバッターは「AI信号機」班。AI信号機の仕組みや従来の信号機との違い、AI信号機の抱える課題とその解決法の提案などを3人で協力して一生懸命発表しました(もちろん英語です!)。2番目は「海水準」班。珪藻と花粉を使った海水面の上昇予測と、それを利用したハザードマップについて発表しました。最後は「彼岸花」班。彼岸花に含まれる毒を耕作放棄地の除草に活用する方法についての発表です。さて、発表を終えて、3班全てに言えることは…「まだまだ」。うーん、やっぱり英語での発表は難しいものですね。練習をしてはいたものの、いざ英語で発表となると緊張のあまり、言葉につまってしまいます。特に質疑応答に関しては、どうして良いか分からずに固まってしまう場面が多く見られました。また、スライドに関しても、分かりやすくするための工夫が足りないという指摘を受けました。反面、研究の題材が面白いと褒めていただいたり、今後の研究についてとても参考になる助言もいただきました。

 プレゼンの後には、実際の大学の研究施設を巡って、研究紹介や実習が行われました。最初に「めっき」に関する研究紹介が行われました。研究紹介では、研究室の学生が全て作り上げた研究機器(企業が作った研究機器に全く引けを取りません!)の紹介の後、実際にメッキ加工を施したものを紹介してもらいました。加工品は、一部のみ加工されていたり、とても細かいものに加工が為されたいたりと、大学の研究力の高さを感じることが出来ました。電子顕微鏡の実習では、実際に虫の一部を電子顕微鏡で観察しました。普段何気なく見ている虫の体がとても精密な構造をしていることをはっきり確認することが出来ました。生徒たちは、ハイレベルな大学での研究に驚きつつ、興味関心を高めていました。

 夜のミーティングでは、今日の反省と明日挑戦したいことについて各自が意見と決意を述べました。うまくいかなかった部分も多い今日の研修でしたが、自分の課題や準備しておくべきだったこと、また、英語でのプレゼンテーションを効果的に行うために英語力を伸ばすことはもちろん、どんなことを準備すべきだったかに気づけたことは、生徒たちの意識を変え、それが今後の行動につながってくると思います。まずは明日、研修でどれだけ積極的に英語を使えるか、また、研修内容を踏まえてどのような事前準備ができるかです。気がつけばシンガポール滞在も残りわずか。思い残すことがないように、一人ひとり、ベストを尽くしてがんばりましょう!

 The first group to present today was the “AI Traffic Signal” group, who worked hard together to present the mechanism of AI Traffic Signals, the differences between AI Traffic Signals and ordinary Traffic Signals, and the challenges faced by AI Traffic Signals and their proposed solutions (in English, of course!). The second was the “Sea Level” group, which had a presentation on the prediction of sea level rise using diatoms and pollen, and making a hazard map based on the prediction. The last group, the “Cluster Amaryllis” group, presented how to utilize the poison contained in the flowers called Cluster Amaryllis, for weeding abandoned farmlands. Do you want to know how the presentations were? Well, although they had practiced, when it came time to present, they got nervous and confused. Especially in the Q&A session, some groups had difficulty in understanding the questions, and there were many occasions when they froze. It was also pointed out that the presentation slides lacked creativity in making them easy to understand. On the other hand, they were praised for their interesting subject of our research and received some very helpful advice for their future research.

 At the meeting afterwards, students reflected on today's results and expressed their opinions and determination on what they would like to try harder tomorrow. Although there were many aspects of today's activities that did not go well, they realized some important things; what they should have done beforehand, or what they should do to improve their English skills to make their presentations more effective. There is only one day left of our stay in Singapore. Let's each of us do our best so that we will not have any regrets!

【ASⅡ】シンガポール研修 3日目(その1)/ Singapore Study Tour Day 3 [Vol. 1]

 南洋理工大学(NTU)での研修に向けて朝からパリッと制服姿の生徒たちは、心なしか緊張している樣子ですが、しっかり朝食をとると、大学へ向けて出発しました。ホテルから大学までは少し距離がありますが、最寄りのPioneer駅までは予想したほどの混雑もなく、無事に到着しました。駅からはバスで大学に向かうのですが、既に駅の時点で周りはNTUの学生と思われる若者で溢れています。そして、バスの車内は、人、人、人…! 短い乗車時間ではありましたが、3万人以上の学生数を誇るNTUの規模の大きさを改めて感じた出来事でした。

 機械航空学科の佐藤裕崇教授にお世話になる今回の研修ですが、生徒たちが先生にお会いするのは3月に本校で行ったSSH特別講演会以来です。研修は先生の研究内容を含むショートトークで始まります。先生がなぜ「昆虫サイボーグ」の研究をされているのか、どのような仕組みなのか、また、他大学との研究との違いはどのようなものか、この研究をいつ、どのように活かしていきたいと思っているのか。はじめは緊張のあまり表情も硬かった生徒たちですが、先生の飾らないお人柄と、生徒たちにも分かりやすくかみくだいて説明してくださる優しさに触れ、少しずつですが発言ができるようになってきました。その後は、研究や講義で使用されている大学の施設や研究室などの施設のツアーをしていただきました。現地の学生が勉強している姿を間近で見ることもでき、生徒にとって大学生活を肌で感じる機会となりました。また、NTUの整った施設や初めて見る機器などに驚きと発見の連続だったようです。研究室の学生さんたちにもとても丁寧に接していただき、英語に苦戦しながらもなんとか午後からの実験の準備を終えた生徒たちでした。

【ASⅡ】シンガポール研修 2日目(その2)/ Singapore Study Tour Day 2 [Vol. 2]

 さて、午後の研修ではチャンギ空港の近くにある離島「ウビン島」へ向かいます。今日の移動では、シンガポールで初めてのバス乗車に挑戦! ここで私たちが活用したのはシンガポールで販売されている「ツーリストパス」、つまり、公共機関が乗り放題になる旅行者向けのパスです。このパスを機械にタッチし、乗車。早速、2階に向かいます。そう、シンガポールの路線バスは2階建てバスが多いのです(ざっと見たところ半分以上!?)。2階からの眺めを楽しみつつ、ウビン島行きのフェリーターミナルに向かいます。終点のチャンギ・ヴィレッジから船に乗り、わずか10分ほどでウビン島へ! さぁ、いよいよ離島上陸です!

 シンガポール政府のウェブサイトによると、ウビン島は面積およそ10平方キロメートルで、過ぎ去った時代の素朴な美しさが残っている場所だということです。この島には池や湿地、海岸林、かつて稼働していた花崗岩の採掘場など様々な見どころのあるこの島には、ヤシの木やマングローブが生い茂り、トンボや蝶、魚類や鳥類、小動物など多種多様な生き物が暮らしています。

 ウビン島に到着した私たちはまずシンガポール最後の村のひとつであるカンポンで昼食を取り、それから様々な動植物を観察しながら、お目当ての湿地を目指します。南国らしいカラフルな花や見たこともないような実がなっている木々などを見ながら歩くこと、約3㎞、心地よい汗をかきながら、無事目的地に到着しました。残念ながら、一番期待していたトカゲには逃げられてしまってじっくりと姿を見ることはかないませんでしたが、日本とは鳴き方の違うセミやユニークな形状の魚、聴いたことのないような鳴き声の鳥、それに猿の群れまで観察することができました。観察後は、日本で観察した白嶽湿地との土の違いや植生の違い、観察した生物などについてディスカッションを行い、ウビン島の生態系について考えを深めることができました。

 2日目の日程は夕食後のプレゼン練習で終了となり、いよいよ明日、南洋理工大学での研修が始まります。英語での発表や質疑応答がしっかりできるのか、全工程英語で行われる研修で積極的に質問できるのか、期待と不安が入り混じった表情をしている6名の生徒たちです。またとないこの研修の機会を最大限活かせるよう、私たちスタッフも精一杯サポートしていきたいと思います。

 In the afternoon, we are visiting Plau Ubin, a remote island near Changi Airport. For today's trip, we tried riding a bus for the first time in Singapore! We used the “Singapore Tourist Pass,” a pass for that allows unlimited rides on public transportation. All you need is touch this pass to the machine and board the bus. We immediately headed for the second floor. Yes, many buses in Singapore are double-decker buses (more than half of them, at a glance!). Enjoying the view from the second floor, we headed for the ferry terminal to Pulau Ubin. From the terminal at Changi Village, it is only a 10-minute boat ride to Pulau Ubin! Now, it is time to land on the remote island!
 According to the Singapore government website, Plau Ubin is approximately 10 square kilometers in area and retains the rustic beauty of a bygone era. The island, with its ponds, wetlands, coastal forests, and once-operating granite mines, is home to palm trees, mangroves, dragonflies, butterflies, fish, birds, small animals, and a wide variety of other creatures.
 Upon arrival there, we first had lunch in Kampong, one of the last villages in Singapore, and then headed for the wetlands, observing a wide variety of flora and fauna. We walked about 3 km, looking at colorful tropical flowers and trees with fruits that we had never seen before, and arrived at our destination. It was quite a good exercise! Unfortunately, the lizard we found eescaped quickly so we were unable to get a good look at it, but we observed cicadas with a different sound than in Japan, uniquely shaped fish, birds with a sound unlike anything we had ever heard, and even groups of monkeys. After the observation, we had a discussion about the differences in soil and vegetation from the Shiratake wetlands we observed in Japan, as well as the organisms we observed, and were able to deepen our understanding of the ecosystem of Ubin Island.
 The second day's schedule ended with a presentation practice after dinner, and the training at Nanyang Technological University will finally begin tomorrow. Our six students are looking both hopeful and anxious, wondering whether they will be able to give their presentations and answer questions in English. We will do our best to support them so that they can make the most of this unique training opportunity.

【ASⅡ】シンガポール研修 2日目(その1)

 シンガポール研修2日目は、バイキング形式の朝食で始まりました。食パンやコーヒーの他に、ピーナッツのお粥やシンガポールのソウルフードとも言われるカヤトーストに使われるカヤジャム(砂糖、卵、ココナッツミルク、パンダンリーフから作られたジャム)など、日本ではなかなかお目にかからないようなユニークなメニューもありました。

 さて、今日の午前中はHSBC(香港上海銀行)の堀江様の講義です。この講義に向けて生徒たちはHSBCの事業内容や脱炭素の取組について調べてきましたが、それ以外にも、これまでの日本や海外でのご経験、シンガポールと日本の違い、国や人々の考え方についてなど、多くのことをお話しいただきました。生徒ひとり一人の意見を引き出しながらディスカッション形式で進められた講義はとても中身が濃く、あっという間の2時間でした。(終了後は講義会場から徒歩3分のマーライオンも見ることができました!)

 余談ですが、この講義では国際交流の支援などを行っている「クレアシンガポール事務所」の会議室をお借りしました。クレアのオフィスがあるこのRuffle's Placeというエリアは、シンガポールの中心業務地区なのだそうです。駅を出ると立ち並ぶビル群に迎えられ、感嘆の声をあげるや否や、一斉に写真を撮り出す生徒たち。さらに、クレアが入っている近代的な高層ビルのセキュリティや近代的な設備(エレベーターも段違いの性能。30階まであっという間です!)に、自然豊かな天草からやってきた私たちは、ひたすら驚くやら圧倒されるやらでした。

 今回の講義をサポートいただいたクレアの黒岩様と山口様はそれぞれ宮﨑県庁と熊本県庁からの派遣とのこと、講師の堀江様(天草のご出身です)をはじめ、みなさま九州のご出身で、様々な経験を経て現在このようにシンガポールで活躍されています。この素敵なご縁を通して、生徒たちにとって海外で学ぶことや働くことが身近に感じられ、自分たちの持つ可能性に気づく機会になったと思います。ご協力いただいたみなさまのご支援と温かいお心遣いに感謝します。本当にありがとうございました。

 午後からは高層ビルが立ち並ぶ環境とは180度異なる、昔ながらの自然が残る離島「ウビン島」を訪問します。さて、どんな研修になるのでしょうか?

 

 The second day in Singapore started with a buffet breakfast. In addition to bread and coffee, there were some unique dishes such as peanut porridge and kaya jam (jam made from sugar, eggs, coconut milk, and pandan leaves) used for kaya toast, which is considered one of Singapore's soul foods.

     In the morning, we had a lecture was given by Mr. Horie of HSBC (Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited). In preparation for this lecture, the students had been researching HSBC's business and decarbonization initiatives, but he also talked about his past experiences in Japan and overseas, the differences between Singapore and Japan, and the way of thinking of the country and its people. The lecture, which was conducted in a discussion style, was very fulfilling, and the two hours went by very quickly.  As you can see one of the photos above, we also had a chance to see the Merlion, which was only a 3-minute walk from the lecture hall!

 By the way, for today's lecture, we borrowed the conference room of Clare Singapore Office.  Clare is an organization which provides support for international exchanges (We have a Clare in Kumamoto too!) The office is located in the area called Ruffle's Place is the central business district of Singapore. As soon as the students exited the station Ruffles Place, they were so amazed by a row of buildings, and they started to take pictures at once. We were all astonished and overwhelmed by the security and modern facilities of the modern high-rise building where Clare is located.

 We didn't know that the three active people who helped us, Mr. Kuroiwa and Mr. Yamaguchi of Clare, and the lecturer, Mr. Horie (from Amakusa), are all from Kyushu. Through this wonderful opportunity, the students should have become familiar with the idea of studying and working abroad and realized their own potential. We would like to thank everyone for their support - thank you very much!

 In the afternoon, we are saying goodbye to these high buidings in Ruffle's place and visiting “Ubin Island,” a remote island where nature remains as it did in the past. If you are interested, please stay tuned!

 

【ASⅡ】シンガポール研修 1日目(その3)/ Singapore Study Tour [Vol. 3]

 お腹もいっぱいになったところで、7時からは、プレゼン練習&ミーティングの時間です。まず、英語での発表練習と質疑応答を行いました。今回の研修に参加しているのは、海水準の変動を反映したハザードマップの開発を目指している「海水準班」とAI信号機の日本での実用化に向けての研究を行っている「AI信号機班」、彼岸花に含まれる毒素を活用して耕作放棄地の雑草の成長阻害を図る「彼岸花班」の3班に所属する生徒たちです。発表は正直いってまだまだつたない部分も多いものの、それぞれ原稿をしっかり覚えていたり、聴衆の注意を引く工夫を考えたりと、分かりやすい発表に向けた工夫が見られました。プレゼンを聴く班も、頑張って英語で質問したり、アドバイスをしたりとお互い協力しあって頑張っていました。明後日の発表まで、更に工夫を重ねていきましょう!

 さて、明日からいよいよ本格的に研修が始まります。明日の午前中はHSBC(香港上海銀行)で勤務されている方に講話をいただき、午後からはウビン島での生態系調査の予定です。日本での事前学習を最大限活かして、ここでしか経験できない学びを得てくれることと期待しています!

 

 After dinner, students had a presentation practice & meeting. First, they practiced their presentations in English and had a Q&A session. The students participating in this training program belong to three groups: the Sea Level Group, which aims to develop hazard maps reflecting sea level fluctuations; the AI Traffic Signal Group, which is researching the practical application of AI traffic signals in Japan; and the Cluster Amaryllis Group, which aims to inhibit weed growth on abandoned farmland by utilizing toxins contained in the flower. Although their presentations still need lots of improving, we could see each group tried hard to make their presentations easy to understand by memorizing their scripts or thinking of ways to attract the audience's attention. The students listening to the other groups also worked hard, asking questions and giving them advice in English. Well, we know it's not easy to have presentations in English, but you can continue to work hard to make it better until the last minute. We are sure you can do it!

 Tomorrow morning, we will have a lecture by a person who works at HSBC (Hongkong and Shanghai Banking Corporation), and in the afternoon, we will conduct an ecological survey on the island of Ubin. We expect that the students will make the most of their prior learning in Japan, and learn things that they can only experience here!

【ASⅡ】シンガポール研修 1日目(その2)/ Singapore Study Tour [Vol. 2]

 事前準備の甲斐もあったのか、拍子抜けするほどスムーズな入国審査を終え、いよいよ空港からシンガポール市内に出発です。荷物を受け取ると、ガイドのアレックスさんが私達を笑顔で迎えてくれました。今回の研修では、ホテルまでシンガポールの地下鉄「MRT」を利用します。乗り換えもありましたが、アレックスさんの細やかな声掛けのおかげでホテルまであっという間でした。

 今日は移動日のため、どこかを見学したり実習に参加したりということはないのですが、生徒たちは多くの気づきを得たようです。チャンギ国際空港では、Wi-Fiの使い易さや、空港中に漂う花のようないい香り、まるで公園にいるかのような緑と水の癒やしスポットなど、ここは外国なのだと実感するポイントがいくつもあります。また、地下鉄でも発見がありました。日本の電車や地下鉄の路線とはまた違って、地下鉄のドアを出た正面に次に乗る列車がやってくるという、シンガポールのMRTの乗り換えのし易さには感激でした。それに、飲料水確保のために駅直結のショッピングモールに立ち寄ったことも、学びにつながりました。海外でありながら日本の某チェーン店(ドーナツや焼肉、フライドチキンなどなど…)が幾つも入っているかと思えば、エスカレーターを降りた先にロッククライミングができる場所があったり、スポーツ店でクレジットカードしか使えなかったりと、予想もしなかった発見や経験がたくさんありました。

 さて、夕食はホテル内のレストランです。ほっとする味の卵スープに、育ち盛りに嬉しいチャーハンやビーフン、中華風の野菜の炒めものなど、美味しくいただきました。食後はミーティング&プレゼン練習が待っています。みんな、がんばって!

 After a deceptively smooth immigration process which made us so releaved, we finally departed from the airport for the city of Singapore. Outside the baggage area, our tour guide, Alex, welcomed us with a warm smile. We used Singapore's MRT subway system during the tour There were some transfers, but thanks to Alex's attentive assistance, it didn't take long to get to the hotel.
 Although we did not have any classses or workshops today, the students seemed to have experienced and learned a lot. At Changi International Airport, we were surprised at its good smell (where did it come from?), and found using the Wi-Fi was so easy, or enjoyed a soothing green and water spots that made us feel as if we were in a park.They also made a discovery on the subway. Unlike the train and subway lines in Japan, the MRT in Singapore is so easy to change trains as the next train arrives just outside the door. No need to walk at all! Another learning experience was a stop at a shopping mall connected to the station. There were several Japanese chain stores (doughnuts, yakiniku, fried chicken, etc...), a big rock climbing facility at the end of the escalator, a sports store that only accepts credit cards, etc. They were all new to our students.
 Dinner was served at a restaurant in the hotel. We enjoyed a delicious meal of egg soup, fried rice and rice noodles, and stir-fried Chinese-style vegetables. After dinner, meeting & presentation practice awaits. Good luck, everyone!

【ASⅡ】シンガポール研修 1日目(その1)/ Singapore Study Tour [Vol. 1]

 いよいよ、SSHシンガポール海外研修の出発日となりました。参加生徒6名は夜明け前に学校に集合(温かく送り出してくださった保護者の皆様に感謝です!)、色々と乗り継ぐこと約3時間半、無事、福岡空港国際線に到着しました。夏休みということでやや混雑気味の福岡空港ですが、今年5月に導入された自動手荷物預け機がいい仕事をしていて、とてもスムーズなチェックインでした。

 ちょっぴり緊張した出国審査も無事終わり、あっという間に搭乗口へ。今回利用するのは、昨年度の「世界の航空会社ランキング」で1位を獲得したシンガポール航空です。耳を済ますと日本語以外の言語もちらほら聞こえてきて、いよいよ外国へ行くんだ!と期待が高まります。

 シンガポールまでの搭乗時間は5時間と少し。備え付けのテレビでは定番のものから新しいものまで映画も見放題で、この分だとあっという間に着いてしまいそうです。映画には英語で字幕もつけることができ、入国前に耳慣らしもできそうですね! 当たり前かもしれませんが、外国の航空会社ということで、機内食やドリンクの注文もすべて英語。大丈夫かな?と生徒たちの樣子をうかがってみましたが、日頃の英語の勉強の成果か!?それぞれしっかりお目当ての食事をゲットしたようです。ちなみに、今日の機内食は「牛丼orシーフードパスタ」。キンキンに冷えたざるそばまで付いています。食事後はハーゲンダッツのアイスクリームまで出ました。早起きと移動の疲れも、少し取れた気がします。次の記事は、シンガポールからお送りしますね!

   It's a departure day! The six students gathered at the school before dawn, looking excited.  After taking a bus, a bullet train, and underground, we arrived at Fukuoka Airport for our international flight - it is alreay a long way from Amakusa! The airport was a bit crowded, but the automatic baggage check-in machine, which was introduced in May this year, did a great job and made our check-in very smooth.

 We passed the passport control without any problem, and we were on our way to the boarding gate in no time at all. We will be flying with Singapore Airlines, which won first place in the “World Airline Ranking” last year. On the plane, we could hear languages other than Japanese here and there, and we were feeling we were going abroad finally.

 The flight to Singapore takes a little over 5 hours. The TV set on the plane is equipped with so many movies you can watch, both new and old favorites. The movies can be subtitled in English, so it's good for our students who need to familiarize themselves with the language before entering the country! Needless to say, all in-flight meals and drink orders are in English, but against our worries, each of the student succeded in getting the meal they wanted.  Today's meal was either "Beef bowl (gyudon)" or "Seafood pasta." It even came with a bowl of cold Zaru soba (buckwheat noodles), which was acutally very tasty. After the meal, Haagen-Dazs ice cream was served. Hurray! It relieved our fatigue of waking up early and traveling.

    More articles from Singapore shortly!

【科学部】天草ブルーカーボンニュートラル協議会での活動

科学部が今年度から参加しているブルーカーボンニュートラル協議会の活動に参加しました。

本日は本渡中学校沖の海洋でアマモ調査を実施しました。

調査では天草市、天草漁協、漁業者の方々と協力し、漁船から採泥と採水を実施しました。

調査地点は天草市の情報提供を元に天草高校科学部と市や漁協、漁業者の方々で協議して選定しました。

採取した泥と水は科学部員が分析を行います。

今後は分析結果を天草市、天草漁協、漁業者の方々と共有し、アマモ場を造成する地点を検討します。

これからもSSH校の科学部として、研究成果による科学的な根拠に基づいた地域貢献を実践していきます。

【ASⅡ】白嶽湿地での実習 後半 〜SSH海外研修に向けて〜

 白嶽湿地での実習、講話の後はいよいよ公園内の探索です。スタッフの皆様にご案内いただきながら、白嶽湿地での生態系の観察を行います。今回は送迎にご協力いただいた保護者の方々にもご参加いただき、とてもアットホームな観察会となりました。生徒たちはSSH主任の宮﨑先生と、どのような点に着目して観察を行うべきかについてディスカッションを交えながら公園内を探索し、生徒同士で知識を共有しながら、それぞれ記録を残していました。約1時間かけて、公園内に生息するシダ植物をはじめとした様々な植物や、イモリや小魚などの生物が住む小川、いのししの通った跡やきれいな水の流れる滝など、様々な場所をじっくり観察することができました。

 今回の実習に際して快くご協力いただいた上天草市役所の川嵜様をはじめとするスタッフの皆様、温かいサポートをいただいた保護者の皆様、ありがとうございました。ここで学んだ観察のポイントを活かしてシンガポールの湿地で天草との生態系の比較を行い、環境保護活動についての考察につなげていきたいと思います。

【ASⅡ】白嶽湿地での実習 前半 〜SSH海外研修に向けて〜

 いよいよ今週土曜に2年ASクラスの生徒6名がSSHシンガポール海外研修に出発します。シンガポールでは、アジア随一の工科大学として名高い南洋理工大学での研修に加えて、現地の湿地2箇所で環境保護や生態系についての学習を行うことになっています。その事前準備として、本日、雲仙天草国立公園内の白嶽湿地にて実習を行いました。

 まず、実習を始める前に上天草市役所の川嵜様より雲仙天草国立公園の維持・管理に関してご説明をいただきました。この白嶽がある地域は保護区の中でも2番目に規制が厳しい特別地域にあたり、木を1本切るのにも環境省の許可が必要というほど、生態系の維持管理が徹底されているそうです。また、この公園を管理されている堀様と山本様にも、この公園内に生息している日本一小さなトンボであるハッチョウトンボやモウセンゴケについて等、また、遊歩道の草刈りなどを含めた施設や公園の管理についてお話しいただきました。講話を通して、生徒たちはこの湿地やその生態系の希少さだけでなく、多くの方々の熱意や専門的なスキル、日々の地道な作業等によってこの地域の唯一無二の自然環境が維持されていることを学ぶことができました。後半に続きます。