校長室からの風(メッセージ)
自助・共助(互助)・公助 ~ 火災避難訓練
自助、共助(互助)、公助
~ 火災避難訓練 ~
球磨盆地を取り囲む山々の中でもひときわ高い市房山(1721m)が初冠雪。古くから信仰の山であり、頂上付近に冠雪した姿はより神々しく映ります。冬本番です。寒くなると火が恋しくなります。本校でも空調暖房に加え、事務室や家庭科職員室では灯油ストーブを出しています。しかし、空気が乾燥して火災の危険性も高まる時期でもあるため、毎年12月上旬に火災避難訓練を行っています。
本年度の火災避難訓練を12月11日(月)の4時間目に実施しました。理科の実験中、化学室で火災発生の想定での訓練です。火災は恐ろしいものです。高温の炎、有毒ガスを含む煙に私たちは対処できません。日頃厳しい訓練を積まれ、そして火災に対応した装備を身に付けたプロの消防士に消火を任せるしかないのです。私たちができることは、先ず「逃げる事」、避難です。そして通報です。これが自らを助ける「自助」です。しかし、まだ小火(ぼや)程度で、自分の安全を確保したうえで、初期消火ができる場合もあります。
全校生の避難が完了した後、上球磨消防署の消防士の方のご指導で消火器を使っての初期消火の訓練を行いました。さらにその後、本校の体育科の上原教諭、中山教諭、富﨑教諭の三人が消火栓操法を実演しました。三人の教諭は多良木高校の職員消防チームとして、11月に上球磨消防署で開催された屋内消火栓操法大会に出場しました。この大会には役場や学校、そして介護施設等の事業所など15チームが参加しました。このように現場の人たちで協力し合い初期消火に努めることが「共助(互助)」と言えるでしょう。三人の教諭のきびきびとした消火栓操法の動きに生徒たちは注目していました。
火災や災害の際、消防署や役場など公的な救援である「公助」を待つだけではなく、その前にどれだけ「自助」、「共助(互助)」ができるのかが重要だと思います。防災避難訓練、火災避難訓練と学校行事が続きましたが、生徒たちには、この「自助」、「共助(互助)」の意識を高めてほしいというのが一番の狙いです。
消火栓操法を実演する体育科の三人の教諭
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄