校長室からの風(メッセージ)
全力応援 ~ 野球部一回戦
全力応援 ~ 高校野球1回戦
先週後半、記録的な豪雨によって広く西日本一帯に甚大な被害が生じました。多数の尊い人命が失われてしまったことは痛恨の極みです。心から哀悼の意を捧げます。
熊本県においても雨が続いたため、第100回全国高等学校野球選手権熊本大会の日程が順延となり、当初7月9日(月)に予定されていた多良木高校の1回戦が11日(水)に変更となりました。最後の夏に挑む多良木高校野球部にとって待ちに待った初戦です。3年生67人のうち野球部員が24人ですから、残り43人の生徒全員と職員で応援に行くことにしました。1回戦から学校あげての全力応援です。
大型バス1台と中型バス1台で午前9時に多良木高校を出発。初戦の会場である山鹿市の球場まで高速道路を利用して2時間15分要しました。到着した私たちを出迎えたのは新聞、テレビ等の多くのメディアの方々でしたが、それ以上に驚いたのは、予想以上に大勢の方が多良木高校の応援に駆け付けてくださったことです。平日、そして球磨郡から遠く離れた県北の山鹿市で行われる1回戦であるにもかかわらず、多良木高校側スタンドは応援で満員状態となりました。保護者、同窓生、旧職員、そして有志の野球部応援隊、さらに直接は多良木高校、球磨郡と関係がなくても、多良木高校の最後の夏を応援したいという高校野球ファンの方がスタンドを埋めてくださり、胸が熱くなりました。
「多良木高校の最後の夏の挑戦」の思いを、多くの人々が共有して下っていることに深く感謝します。閉校の年度にも関わらず、夢に向かって挑戦する高校生の姿勢が共感を呼ぶのだろうと思います。
炎天下の八代工業高校との試合は、天候と同じく熱いものとなりました。応援に後押しされるかのように攻撃する多良木高校。しかし、八代工業高校も反撃し最後まで白熱した好試合でした。結果は10対5で勝ちましたが、試合後、八代工業高校のマネージャーの女子生徒から本校の平野キャプテンに対して折鶴が渡され、八代工業高校の分も勝ち進んでほしいとエールが送られました。
多良木高校野球部の夢への挑戦は続きます。私たちも学校あげて全力応援を続けます。
地域の高齢者の方から野球部に贈られた寄せ書き
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄