校長室からの風(メッセージ)

校長室からの風(メッセージ)

言葉の力 ~ 書道部のパフォーマンス

言葉の力 
~ 
多良木町農林商工祭での書道部のパフォーマンス ~
  

 「とても緊張しました。」と言いながらも、ステージを降りてきた書道部員の表情は充実感に満たされていました。11月19日(土)、多良木町総合グラウンドにて、多良木町農林商工祭が始まりました。午前中は強い雨が断続的に振り、雷も鳴る状況でしたが、次第に雨も小降りとなり、本校の書道部のステージ発表の時には雨も上がり、薄日が時折射すところまで回復していました。

 初めに、友情出演の吹奏楽部の浅田君がトランペット独奏でオープニングを飾り、「上を向いて歩こう」(歌:坂本九)の曲に合わせ、立板に張り付けた紙に、五人の書道部員(荒木さん、橋口さん、権藤君、小笹さん、高田さん)がそれぞれ気持ちを込め大筆で墨書していきました。

  辛い事があっても  空を見上げ笑ってみよう

  下を向いても 後ずさりしても

  何も進まない

  前を向き 一歩ずつ

  踏み出そう

                 多高書道部


 司会者のインタビュニーに対し、「今年は熊本地震があり、多良木高校にとっても悲しい事もありましたが、前向きに歩いて行こうという思いを込めて書きました。」と部員が答えました。その思いは痛いほど伝わり、応援に駆け付けていた保護者、職員の中には涙ぐむ人もいました。

 ステージの催事はダンスと歌のプログラムが続く中、高校生の若さあふれる力強い墨書メッセージは観衆の方々の気持ちを引き付けたのです。可視化された言葉の力を感じました。