校長室からの風(メッセージ)

校長室からの風(メッセージ)

生徒合唱「いつまでも」

 

 「思い出している     川に映った夕日

  あふれる水の      音とやさしい風

  思い出している     グラウンドに咲いた花

  どこまでも延びる    緑と山の陰

  忘れたくない      涙でもう何も見えない

  もどかしい       何もできない

  だから伝えたい     それでも変わらない ふるさとの広い空を

  どんなに離れていても  いつも想ってます」

  (原詞:タイチジャングル) 

 歌「いつまでも」は、熊本地震復興支援ソングとして、シンガーソングライターのタイチジャングルさんが創られました。故郷への思いが込められた美しいバラードのこの曲に本校の音楽教師が惹かれ、多良木高校最終年度の生徒合唱曲に選びました。歌詞の一部を多良木高校に合わせてアレンジすることをタイチジャングルさんからご諒解を得て、昨年12月に開催した最後の文化祭において生徒・職員の全員で合唱しました。そして、来る3月2日の閉校式においても、生徒が合唱します。

 タイチジャングルさんの原詞も、山々に囲まれた人吉盆地、そして球磨川と豊かな自然と温かい風土に育まれてきた多良木高校の情景を彷彿させる世界です。抒情的な旋律の中に、故郷へ寄せる瑞々しい心性が表現されています。熊本地震からの一日も早い復興を願って創られたこの歌には、固有の場所を超えた普遍性があるように思います。

 2月に入って二日登校日があり、生徒は体育館のステージで「いつまでも」の合唱練習をしました。まだまだの出来ですが、練習の歌声を聴いているだけで胸が熱くなりました。3月2日(土)の多良木高校閉校式において、この「いつまでも」の生徒合唱と全員による校歌斉唱がクライマックスとなるでしょう。

                  「いつまでも」の合唱練習風景