活動の記録

カテゴリ:建築科

【建築科】【DXP】未来を拓く建設DX教育の実践

 水俣高校建築科では、従来の建築知識に加え、デジタル技術(DX)を核とした建設エンジニア育成に注力しています。劇的に進化する建設業界において、卒業後すぐに最先端の現場で活躍できる力を高校段階から習得できる点が、本学科の強みです。

2年生が習得する「3次元設計」と「ICT技術」
 先日、建築2年生対象に、職員によるDX(デジタルトランスフォーメーション)授業を実施し、昨年度の基礎学習を土台に専門性の深化を図りました。ICT建機を動かす「3次元設計データ」の理解 現場の効率化・省人化を実現するICT建機(情報通信技術を活用した建設機械)は、3次元設計データを活用することで、正確かつ無駄のない作業を実現します。生徒は、このデータが工事の省力化・省人化の鍵であることを理解し、デジタル設計図面を作成するための基本(線形要素を用いたデータ作成要領など)を学びました。さらに、地形解析の基礎となる「三次元座標」と「TINデータ」 建設・測量において不可欠な、現場の地形を正確にデジタル化する技術を学びました。
・三次元座標:現場データを平面座標に変換し、設計に活用する基礎技術。
・TIN(不規則三角形網)データ:地形の起伏をデジタル空間で正確に表現する、測量・設計分野のプロフェッショナルが用いるデータ構造。
生徒たちは、これらの知識を携え、来週予定されている株式会社KAWATSU様および技術顧問である条谷様(建設系YouTuber「ジョウ所長」)による外部講師招聘授業に臨みます。プロフェッショナルから最先端の建設技術を直接学ぶことで、学習意欲を高め、具体的なキャリアビジョンを形成します。

求めるのは「未来を築くエンジニア」
 水俣高校建築科は、「デジタル技術」と「建築知識」を融合させ、安全で豊かな街づくりに貢献できる「未来の建設エンジニア」を育成しています。ドローン測量や3次元設計といった最先端技術を高校のうちから体験できる環境は、生徒の将来の可能性を大きく広げます。「社会で求められる専門技術を身につけたい」中学生の皆様、ぜひ本学科でDX時代を牽引する一歩を踏み出してください。

 11月12日(水)18:30から本校で開催される保護者のための水俣高校ガイダンスへご参加ください。

保護者のための水俣高校ガイダンス

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【建築科】和紅茶用上がり台、精度を追求し組み立てへ

 前回の作業に引き続き、「テッラマードレ・ジャパン 2025 in 水俣」を彩る和紅茶用上がり台の製作は、次の重要な段階へと進みました。木材の切断・表面加工を終え、いよいよ組み立て作業が本格化しています。

精度を極める組み立て作業
 「大工技能士」の資格を持つ建築2年生たちは、提供企業様と大会への熱い想いを胸に、直角を強く意識しながら加工を進め、組み立てに取り掛かっています。特にこの上がり台の組み立てにおいては、精度が極めて重要となります。その理由として、この上がり台の座面には、八代の農家さんより提供いただいたイグサを使用し、地元の畳店がこの上がりに専用の畳を製作してはめ込む予定だからです。わずかな寸法の狂いが畳の納まりに影響し、美しい仕上がりを損なってしまいます。生徒たちは、畳の肌触りやぬくもりを最大限に感じてもらい、イベントに貢献したいという思いから、プロの技術者としての誇りを持って、一つ一つの接合部の直角と寸法を厳しくチェックしながら、慎重に作業を進めています。

地元連携で実現する「おもてなし」の心
 この上がり台は、地元企業様からの木材や合板の提供、八代のイグサ、地元の畳店による製作という、地域全体の力が集結して生まれる「おもてなしの心」の結晶です。生徒たちは、完成品が和紅茶を楽しむ方々に安心感と心地よさを提供できるよう、責任をもって、丁寧に作業を進めています。

 水俣の豊かな自然と再生への強い想いが詰まった「テッラマードレ・ジャパン 2025 in 水俣」の成功に向け、上がり台は順調にその姿を現し始めています。完成まで、引き続き情熱を注いでいきます。

 ぜひ、11月12日(水)18:30から本校で開催される保護者のための水俣高校ガイダンスへご参加ください。

保護者のためのガイダンス

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【建築科】1年生未来の匠を育む! 伝統の「ほぞ穴加工」に挑む、熱き修練

 水俣高校建築科では、日本の建築を支える伝統的な「大工の技」を本格的に学びます。今回ご紹介するのは、建築科1年生による「ほぞ穴加工」の実習。これは、二つの木材を隙間なく、そして強固に繋ぎ合わせるための、まさに"大工の魂"が宿る重要な技術です。

伝統を受け継ぐ、本物の技術との出会い
 初めて手にするのは、古来より受け継がれてきた職人の道具「のみ」。生徒たちはまず、先生によるデモンストレーションに真剣に集中します。道具の正しい使い方、安全で効率的な作業手順はもちろん、一本の木に向き合う大工としての基本姿勢まで、熱心に学びを深めます。

ぎこちない一歩から、確かな自信へ
 初めての「のみ」加工は、誰もが最初は緊張し、金づちを叩く音も控えめです。しかし、そこは建築科。生徒たちは、先生のきめ細やかな指導と、隣で真剣に技術と向き合う仲間の姿から刺激を受け、作業のリズムは徐々に軽快に、そして確かな力強さを増していきます。木くずが舞う実習場に響く、リズミカルな金づちの音。それは、単に木を削る  音ではありません。それは、彼らがひたむきに精度を追求し、己の技術と向き合う「修練」の証。その真摯な姿は、まさに伝統の職人芸を習得せんとする「求道者」そのものです。

単なる技術ではない、「大工の魂」を宿す
 建築科では、この実習を通じて、生徒たちは単なる知識や技術以上の「ものづくりへの情熱」や「大工の魂」を宿し始めています。手を動かし、木と対話することで、生徒らは日本の建築文化の奥深さを体感し、未来の建築家としての道を、力強く、そして誇りをもって歩み始めているのです。
 水俣高校建築科は、あなたの「ものづくりへの夢」を、確かな技術と情熱で未来へと繋ぎます。 ぜひ、私たちと一緒に、次世代の建築を担う匠を目指しませんか。

 ぜひ、11月12日(水)18:30から本校で開催される保護者のための水俣高校ガイダンスへご参加ください。

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【建築科】【WCP】水俣高校で、本物のプロと挑む「神社復興プロジェクト」

 社会で即戦力となる技術を高校生のうちに水俣高校建築科では、教室での座学だけにとどまらず、「Wood Connect Project(WCP)」として、実践的かつ社会貢献性の高いプロジェクトに挑んでいます。現在、3年生が取り組んでいるのは「塩釜神社復興プロジェクト」における、御本尊を祀る観音開きの建具製作です。この特別な学びを支えているのが、ものづくりマイスターの皆様。日本の伝統建築技術を知り尽くした「本物のプロフェッショナル」による直接指導が、生徒たちの技能を飛躍的に高めています。
 マイスターの「神業」を間近で学び、大きく成長!
 先日行われた第三回目の技術指導では、いよいよ建具の最終工程である「組み上げ」に挑みました。生徒たちは、マイスターの方々が繰り出す卓越した技術を目の当たりにし、驚きつつも、その「神業」を吸収しようと真剣そのもの。はじめは緊張していた生徒たちも、回を重ねるごとにマイスターと打ち解け、今では積極的に質問や会話を交わしています。このプロの現場に近い環境で、技術を習得するだけでなく、社会人としてのコミュニケーション能力や積極性も同時に身につけているのです。

 「世界に一つだけ」の建具が形になる感動
 丁寧に加工してきた「ほぞ」と「ほぞ穴」を組み上げる瞬間は、まさに感動的です。寸分の狂いもなく直角に組み上がった建具は、生徒たちが自ら設計した世界に一つだけのデザイン。この建具には、技術指導への感謝、そして塩釜神社復興に携わる方々の強い想いが込められています。

 水俣高校建築科では、このような貴重な社会貢献プロジェクトを通じて、座学では決して得られない確かな技術力、深い達成感、そして社会で通用する自信を生徒たちに提供しています。「将来、ものづくりに関わりたい」「手に職をつけたい」と願う中学生の皆さんへ。水俣高校建築科で、本物の技術を学び、地域社会に貢献する誇り高き建築人を目指しませんか。

 ぜひ、11月12日(水)18:30から本校で開催される保護者のための水俣高校ガイダンスへご参加ください。

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【建築科】2年生が「テッラマードレ・ジャパン 2025 in 水俣」を彩る和紅茶用上がり台の製作を開始

 来る令和7年11月1日(土)・2日(日)に開催される、食と農を通じて持続可能な未来を考える世界的な祭典「テッラマードレ・ジャパン 2025 in 水俣」を彩る重要なアイテムの製作が、水俣高校建築科2年生の手によりスタートしました。

 特に2日(日)にエコパーク水俣で開催されるスローフードマーケットと同時開催の「九州和紅茶サミット in みなまた」において、水俣名産の香り高い和紅茶を提供するための「上がり台」を、建築2年生が主催者からの依頼を受け、心を込めて製作しています。

 製作に使用する木材と合板は、大会の成功と地域への貢献を願う地元企業様から全てご提供いただきました。生徒たちは、この温かい期待と想いを真摯に受け止め、未来へ繋ぐ「ものづくり」として、本日より本格的に製作に取り組んでいます。専用の機械で正確に切断・加工された木材は、「超仕上げ鉋盤(かんなばん)」により表面が鏡のように滑らかに美しく仕上げられます。これは、提供された地元木材の持つぬくもりと木目を最大限に活かすための丁寧な作業です。さらに、のこぎりや鑿(のみ)といった手道具を駆使し、熟練の技で加工を進めています。

全員が「大工技能士」の確かな技術者集団

 製作に携わる建築2年生は、なんと全員が若くして「大工技能士」の資格を持つ、確かな技術者集団です。生徒らはプロの技術者としての自覚を持ち、正確性、迅速性、そして安全を徹底しながら、提供企業の想いと大会成功への熱意を胸に、一つ一つの工程を責任もって進めています。

 水俣の豊かな自然と再生への強い想いが詰まった「テッラマードレ・ジャパン 2025 in 水俣」。生徒たちが製作するこの上がり台は、地元高校生と企業、そして食文化が一体となった「おもてなしの心」を形にするものです。和紅茶を楽しむ際、生徒たちの技と想いが詰まったこの上がり台にもぜひご注目ください。大会の成功に向け、最後まで情熱を注ぎ完成させます。

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【建築科】資格と実力で未来を拓く! 1年生が培う「社会で生きる力」

 本校建築科では、将来社会で活躍するための「確かな専門技術と、それを支える人間力」を徹底して育てています。

 確かな実力を証明する「資格」への挑戦

 現在、建築科1年生は、専門分野の基礎となる「トレース技能検定」の実技対策に夏から熱心に取り組んでいます。週末の検定本番を目前に、生徒たちは真剣そのもの。正確で迅速、そして丁寧に描く技術を追求し、製図用具を自在に操るプロの基礎技能を身につけています。苦手な課題にも自ら挑む高い意識は、将来の専門職としての自覚の表れです。この検定合格をゴールとするのではなく、社会で通用する「揺るぎない実力」を育成する貴重な機会と捉えています。

専門教育が育む「将来に役立つ3つの力」

 この資格対策を通じて、生徒たちが大きく伸ばしているのは、製図技術だけではありません。それは、将来、どのような分野に進むにしても必ず必要となる「生きる力」です。

難解な図面を読み解く「読解力」:複雑な情報を正確に把握し、論理的に理解する力。

長時間集中し続ける「集中力」:目標達成のために粘り強く取り組み続ける精神力と習慣。

図面を見る人の立場になる「想像力」:他者の視点を理解し、質の高い仕事を提供する意識。

 これらは、建築家にとって不可欠であると同時に、社会人として求められる「課題解決能力」の土台となります。一本一本の線に「命」を吹き込むように取り組む姿勢は、単なる技術習得を超え、仕事への真摯な向き合い方を学んでいる証です。

経験こそ、未来を支える力

 水俣高校建築科での経験は、机上の知識に留まらない「経験こそ力」という揺るぎない自信となります。今後さらに専門性を増す製図課題も、この基礎力があれば必ずや乗り越えていくでしょう。

 ぜひ、11月12日(水)18:30から本校で開催される保護者のための水俣高校ガイダンスへご参加ください。

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【建築科】【WCP】プロの技術を体感!塩釜神社復興プロジェクトで「本もの」に触れる

 水俣高校の建築科では、ただ設計図を描いたり、教科書で勉強するだけじゃない、未来の建築を担うプロの技術を学ぶことができます。
 現在、建築科では「ものづくりマイスター」の指導のもと、塩釜神社の建具(たてぐ)を製作する貴重なプロジェクトに挑戦中です。
・「本もの」を知るからこそ機械のすごさがわかる
 本日行われた第2回目の実技指導は、なんと学校を飛び出し、マイスターの工場(こうば)で実施されました。
生徒たちは、伝統工法である組子(くみこ)の加工を先に手作業で体験済です。手作業で木材を寸分の狂いもなく組むことが、どれだけ難しくて、どれだけ集中力のいる作業かを知っていたからこそ、工場で初めて建具製作専用の機械を目の当たりにしたとき、「すげえ!」「なるほど!」と驚きの声が上がりました。これは、単に機械がすごいという感動じゃなく、手加工の難しさを知っているからこそ、プロの技術と機械の正確さ、効率の良さを心から理解した瞬間です。
・本気の技術が自分を成長させる
 マイスターの迷いのない手際と、技術の核心を突く分かりやすい説明は、生徒たちの学びへの集中力をグッと高めました。建築科の先生たちも見たことのない専門機械がありと、学校では味わえない本気の現場での学びは、みんなの技術と意識を大きくグレードアップさせています。
 現在、生徒たちは神社の復興に関わる人たちの強い想いを背負い、「最高にいいものをつくろう」という責任感と意気込みを持って作業に奮闘しています。水俣高校建築科で学ぶことは、技術だけじゃありません。「プロの仕事の進め方」「本ものの現場の空気感」「社会の役に立つものづくりの責任感」これら全てを実践的に学ぶことができます。

 「将来、自分の手で何かを生み出したい」「一生ものの技術を身につけたい」と思っている人は、水俣高校建築科で、未来の自分の可能性を広げてみませんか?

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【建築科】2年生が挑む、プロの現場体験

 「家を建てる」って、どういうことだろう? 実際に自分の目で見て、手を動かしてみたいと思いませんか?2年生が、今、その疑問の答えを探るべくインターンシップに全力で取り組んでいます。
・若きプロフェッショナルから直接学ぶ
 今回、特に注目したいのは、住宅の木造新築工事現場で奮闘している生徒です。この現場を任されているのは、なんと水俣高校建築科のOG(卒業生)
・憧れの先輩は「現場監督」
 彼女はまだ若くして一級建築施工管理技士補の資格を持ち、工事全体を一人で仕切るプロフェッショナルです。そんなかっこいい先輩のもとで、生徒は仕事の楽しさも難しさも肌で感じながら、優しく、そして実践的に指導を受けています。
・ 挑戦!プロの技「貫(ぬき)の釘打ち」
 現場では、先輩だけでなく大工さんからも直接指導を受け、建物の構造を支える「貫(ぬき)」と呼ばれる部材の釘打ちにも挑戦しました。
・ 資格が光る!真剣な挑戦に「合格点」
 大工技能士の資格を持つ生徒は、大工さんのアドバイスをすぐに実践。プロには敵わなくとも、丁寧さと安全を意識した作業で、大工さんから「合格点」をもらうことができました。学んだことが、現場で活かせることを証明した瞬間です。
・地元のプロとのつながりも
 さらに、この現場の電気工事担当にも、本校電気科のOBが。担当職員との嬉しい再会もあり、水俣高校の卒業生が地元の建設業界を支えていることを改めて実感しました。
~君も「つくる」喜びを水俣高校建築科で~
 今回のインターンシップは、生徒たちにとって、将来の仕事の楽しさややりがい、そして大変さをリアルに知る貴重な機会となりました。
「設計」や「ものづくり」に興味がある君へ。
水俣高校建築科で、資格を取得し、プロの技術を身につけ、未来のまちを「つくる」一歩を踏み出しませんか?
              水俣高校建築科で、あなたの夢をカタチにしよう!

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【建築科】未来の職人へ 待望の木工実習スタート!

 将来、「ものづくり」に携わりたい、自分の手で何かを形にしたいと考えているなら、水俣高校建築科でその第一歩を踏み出しませんか?
建築科1年生は今日から、待ちに待った木工実習をスタートさせました。この実習は、建物づくりの基礎となる職人の技を体で学ぶ、非常に重要なカリキュラムです。

・職人の基本、墨付けに挑戦
最初の課題は「墨付け」。これは、木材を加工するための印をつける工程で、建築の正確さを左右する重要な作業です。生徒一人ひとりに配られた角材と、職人の必須アイテムである「さしがね」や「墨つぼ」を使います。
最初は、さしがねの表と裏の使い分けに戸惑ったり、角材を一周しても始点と終点の線がうまくつながらなかったり…と、予想通り手こずる場面も。しかし、そこは未来の建築家たち。集中して練習を重ねるうちに、みるみるうちにコツを掴み、誤差のない正確な線が引けるようになりました。
・のこぎりを使いこなす!
墨付けの次は、いよいよ「のこぎり」の体験です。先生が手本を見せると、そのスピードと寸分の狂いもない精度に、生徒からは驚きの拍手が起こりました。代表生徒が挑戦した後、全員がのこぎり挽きに何度も挑戦。最初はぎこちなくても、クラスメイトの良いところを観察し、真似ることで上達のスピードが加速します。まるで修行のような真剣さで取り組む生徒たちは、体と頭をフル回転させて、いい汗をかいています。
・大工技能士を目指そう
水俣高校建築科では、このように実践的な学びを通して、将来大工技能士をはじめとする立派な技術者を目指します。単なる勉強だけでは得られない、「自分の手で未来を創る」という確かな手応えと、仲間と一緒に技術を高め合う楽しさが、ここにはあります。「建築」に少しでも興味があるなら、ぜひ一度、水俣高校建築科の学習の様子を見に来てください。未来の技術者として、一緒にスタートを切りましょう!

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【建築科】建物のカタチが見えてきた!1年生軸組模型製作

 建築科1年生による軸組模型製作もいよいよ大詰めです!前回までの軸組(骨組み)に続き、4回目の実習では建物の輪郭を形作る壁の立ち上げと、建物の傘となる小屋組み(屋根の骨組み)の製作に取り掛かりました。

・緊張の壁の立ち上げ!「直角」へのこだわり

 模型製作において、柱が直角に立っているかどうかは、建物の安定性と美しさの命です。生徒たちは、これまでに組んだ骨組みに対し、壁の部材を垂直になるように慎重に接着・固定していきました。図面を見ながら作業するだけでなく、「しっかり目で見ること」を意識し、少しの傾きも見逃さないよう、班員同士で確認し合いました。この丁寧な作業が、本物の建物を建てる時と同じくらい大切であることを肌で感じています。

・模型のクライマックス!小屋組みの製作

 壁が立ち上がると、いよいよ建物の屋根を支える小屋組みの製作です。

小屋組みは、複雑な形の部材を正確に組み合わせていく必要があり、難易度が上がります。座学で学んだ母屋(もや)や棟木(むなぎ)、垂木(たるき)といった部材の配置を、立体的に再確認しながら慎重に作業を進めました。

「ここはどう組むんだ?」「この角度で合ってるかな?」といった声が飛び交う中で、お互いに教え合い、助け合うチームワークが光りました。難しい作業ですが、パーツが組み上がり、屋根の形が見えてくると、生徒たちの顔には達成感が溢れていました。

・完成まであとわずか!協力してゴールへ

 製作開始から約1ヶ月、模型は残すところ仕上げの段階です。

一つ一つの作業が学びであり、全員で協力して取り組むことで、建築への理解が深まっています。最後の工程まで気を抜かず、班員一丸となって、正確で美しい軸組模型を完成させることを目標に頑張ります!

 次回の完成報告をお楽しみに!

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