日誌

カテゴリ:生物部

【部活動/生物部】熊本県高等学校生徒理科研究発表会

10月29日(日)に、1年生3名が、熊本県高等学校生徒理科研究発表会 サイエンスコンテスト2017生物部門で、発表をしました。
 当日体調不良のため、1名が欠席しました。しかし、慌てず欠席者担当の原稿を3名で考え発表しました。日頃から、皆で一緒に活動や、発表練習をしていた成果が出たのだと思います。以下3名の感想です。
初めての発表会だったので、とても緊張しましたが、なんとか成功することができました。質問にはしっかり答えられなかったので、今年の経験を生かして、発表できるように頑張ろうと思いました。

最初は緊張してたけど、後からは緊張が解け、自分なりにやり遂げたと思った。

初めての発表だった。発表は事なきを得た。来年はもっと更に、しっかりとした発表をしたい。

第7回つまようじタワー耐震コンテスト高校生大会に出場しました

9月23日(土)崇城大学主催の「第7回つまようじタワー耐震コンテスト高校生大会」に1年生2名が出場しました。
 夏休み前から取組み、つまようじタワーを出品しました。棄権、失格の学校もある中、無事に参加出来ました。
「今年初めてだったけど、良い体験となった。出来たらまた来年もやってみたい。」「つまようじタワーを作ってみて、想像していたのと違ったので、来年参加する時は、一つ一つ丁寧に、しっかり計画して作りたいと思いました。」とは二人の感想です。
最後まで粘り強く取り組みました。後日、崇城大学のホームページに、作品が紹介される予定です。

【生物部】8月1日(火)サイエンスインターハイ@SOJOに参加しました。


正式名称は「第8RENS企画 公開セミナー&サイエンスインターハイ@SOJO」です。731日(日)崇城大学に九州内の28校約800人の高校生が集まり、102件のポスター発表がありました。ポスター発表の良いところは、自分の興味あるポスターの説明を聞き、研究した生徒にどんどん質問が出来ることです。大分県立日田高校の羽ばたきロボットが、本校の生徒は気に入ったようです。来年度の発表を目標に、本校生徒も研究を始めます。

【生物部】体験入学で日光写真カメラ作りのアシスタントを務めました。

25日は、1日体験入学でした。暑い中、中学生、保護者の皆様ありがとうございました。
生物部は、理科体験授業でのお土産用カメラ作りを担当し、当日は2名が中学生の体験を補助しました。
2名の感想は、「皆意外と作れていた。」「失敗したのもあるけど、成功したのもあって、ほっとしました。」1年前までは、中学生だった二人ですが、どんどん中学生の中に入って、アドバイスをしていました。お疲れ様でした。

【生物部】御船町恐竜博物館 特別展に行ってきました

 生物部5名、職員3名で、特別展「新発見恐竜時代の支配者 進化するモンタナの恐竜たち」の特別授業を受けました。
 「トリケラトプスは2種類で、その特徴は、、、。」などと初めて知った事も多かったです。生徒の感想は次の通りです。「骨の大きさに驚いた。」「とても勉強になりました。是非(特別展に)行ってください。」「年代の古い順に展示してあるので、それを考えながら見るのも面白かったです。」など。
 多くの来場者がいて、トリケラトプスのレプリカに乗って記念撮影出来たり、お土産もたくさんありました。冬にもう一度行こうと相談しています。

【生物部】第2回 科学カフェ(仮)を実施しました

530日(火)科学カフェ(仮)と称して、誰でも参加できる不定期活動を実施しました。

今回のテーマは、水溶液の化学反応

 

紅茶にレモンを入れると、色が変わります。

いろんなジュースを準備し、混ぜて色の変化や味を楽しみました。

やはり、定番ですが、紅茶にレモンの色が分かりやすく、緑茶にレモンは、色も味も今ひとつのようでした。

 

一番盛り上がったのは、クエン酸と炭酸と水で、炭酸水。これに甘みがあれば立派な炭酸ジュースですが、酸味と苦味だけの炭酸水は、美味しくなかったです。

こんなこともあろうかと、持ってきていて良かったです。蜂蜜入りは、美味でした。

味覚などは、生物科の得意分野ですので、別の機会に部員と学習したいと思います。

 

部員以外に1年生5名、教育実習の先生も来てくださいました。ありがとうございます。

 

今回、校内掲示板でお知らせした時間より早く始めてしまい、参加できない人がいました。

この反省を生かして、次はきちんと時間を決めて、その通りに実施しようと、話し合っていました。

 

次回の科学カフェ(仮)も、計画中です。

【生物部】科学カフェ(仮)実施しました

4月17日(月)部編成の時に、科学カフェ(仮)と称して、誰でも参加できる不定期活動を実施しました。

 今回のテーマは、バター作り。

生クリームからバターを作る。

蓋が密封できる容器に、動物性生クリームを20mLほど入れて、ひたすら振ります。

30分ほどで、美味しいバターのできあがり。

参加者、1年生が5名と見学者3名。

作ったバターをクラッカーにつけて、食べました。

 

紅茶を入れて、皆でしばし歓談。

 

5名はそのまま、生物部に入部しました。

 

次回の科学カフェ(仮)は、部員が何をするか、計画中です。

そば打ちに挑戦しました

 少し前、生物部の畑で育てていたソバを収穫しました。
 収穫後、ソバの種だけをかき集める作業をしたのですが、残念ながら少ししか回収することができませんでした。




 しかし、せっかくソバを作ったのだから、そば粉にして、そば打ちをして食べる!という作業はしたいと考えておりました。
 石うすはさすがにないので、物理のH先生からお借りしたコーヒーミルを使って、種をひいていきます。




 そして最後に、粉だけふるいにかけると・・・、




 (少し写真が分かりにくいですが、)明らかに少ない・・・。手の平くらいの量しかそば粉を手に入れることができませんでした。
 しかし、これで諦めるつもりはありません。以前、カボチャの調理でお世話になった、料理大好き化学のM先生監修のもと、そば打ちをしていきます。




 そば粉、小麦粉、水を混ぜてよく練っていきます。途中、明らかに粉が足りず、どんどん小麦を足していくことに。
 二八蕎麦(そば粉:小麦粉=8:2)というのはよく聞きますが、それどころか八二・・・いや九一・・・、多分、最終的にはそば粉の量は全体の5%以下になっていました。




 めん棒で伸ばし、包丁で切っていきます。




 無事にゆで上がりました!お味の方は・・・?




 完全にそばではなく、うどんの味しかしませんでしたが、なかなか美味しかったです。コシがあって、さぬきうどんのような食感でした。

 結局、そば粉の量が少なすぎて、全くそばを食べたようには思えませんでしたが、しかし、あのうどんにしか思えないものの中には、生物部が育ててきたソバの成分がしっかり入っているのです。

ホンドキツネの全身骨格標本が完成!

 今年、生物部では4月からずっと、文化祭で展示することを目標として、ホンドキツネの全身骨格標本作製を行ってきました。

 水死体で発見されたキツネを解体することから始まり、鍋で煮込んだりポリデントに漬けたりしながら肉を取り除き、アセトン(有機溶媒)を使って油抜きをし、オキシドールで漂白し、そして、ドリルで穴を開けながら針金を通して骨格を組み立てるという作業を続けてきたのです。

 そんなホンドキツネの骨格標本が、文化祭1週間前の本日、ついに完成しました!



 写真で見ると分からないかも知れませんが、キツネだけあってかなり大きな標本になります。
 生物部では過去にも、ウシガエルやモグラ、リス、イタチなどの全身骨格標本を作製してきましたが、言うまでもなく最大級のものとなりました。

 製作期間約6ヶ月のこの大作は、11月2日(土)の龍鳳祭でお披露目します。楽しみにしていてください!

※「生物部 出会った生き物」のホンドキツネを更新しました

石焼き芋にしてみました

先日、生物部の畑で育てているサツマイモをすべて収穫しました。
大小様々な形のサツマイモが無事収穫できましたが、今日はその内、小さめの手頃なイモを使って、石焼き芋をつくってみました。

 

鍋に石を敷き詰め、火にかけます。これだけで、手軽に石焼き芋がつくれます。




イモを入れてから約40分、中までしっかり火が通り、無事に石焼き芋が完成しました!
早速イモを割ってみると・・・、




当たり前ですが、まさに石焼き芋です!食べてみると、甘味が凝縮してすごく美味しかったです。
サツマイモの食べ方は数あれど、石焼き芋が最も美味しく食べる方法だという話に異論がある人は少ないと思います(顧問の個人的見解です)。

さて、収穫したサツマイモはまだまだ残っています。
残りのイモは、皆さんにも食べていただけるよう、11月2日(土)の龍鳳祭のとき、生物部の展示ブースで試食コーナーを設けたいと考えています。

生物部が育てたサツマイモの味を、是非味わいに来ていただきたいと思います。

第64回 熊本県高等学校生徒理科研究発表会(生物部門)

 10月20日(日)、崇城大学にて生徒理科研究発表会がありました。本校生物部は今年も生物部門で発表を行いました。


 本校の研究テーマは「里山における動物による排水管の利用」でした。
 発表要旨はこちらをご覧ください。
H25_生徒理科研究発表会_御船高校_要旨.pdf

 昨年に引き続き、御船高校近くにある辺田見山を舞台とするセンサーカメラを利用した研究でした。約10ヶ月に渡る調査でしたが、結果のまとめ、考察、発表準備、練習など、生徒達は頑張って取り組んでくれました。

 結果は「優秀賞」をいただきました。この発表内容については、11月2日(土)の龍鳳祭でも展示したいと思います。

 今年の生物部門は、17点の発表が行われる長丁場でしたが、生徒達は自分達の発表だけでなく、他校の研究発表もよく聴いていたと思います。この経験を活かして、来年はもっと素晴らしい研究発表ができるよう頑張って欲しいです。







サツマイモを試食

生物部の畑ではサツマイモを育てています。
秋も深まり、そろそろ収穫に時期が迫ってきているだろうということで、今日試しに1つだけ掘ってみました。



少し小振りな気もしますが、なかなか立派なイモができていました!

本当はこの後、1週間ほど置いておくことで甘味が増すのですが、今回は「お試し」ということで、早速調理して食べてみました。



適当な大きさに切って、砂糖をからめながら油で炒めます。



大学芋の完成です!
生物部のみんなで美味しくいただきました。

今回は試しに掘っただけですが、本格的な収穫は10月後半、文化祭の前を予定してます。
文化祭では、立派に育った生物部のサツマイモを披露したいものです。

夏休み校外活動 in 天草

 夏休みを利用して、生物部は天草方面に行ってきました。
 朝から学校を出発し、まず最初は三角西港に到着。


三角西港

 ここはスナメリ(小型のクジラの仲間)が観察できる有名なスポットです。
 遠くで泳ぐスナメリが見えないかと双眼鏡で探しましたが、時間帯等の問題なのか、残念ながらスナメリを観察することはできませんでした。

 その後、三角西港からすぐの1号橋を渡って天草に上陸。大矢野島をこえて天草上島の姫戸方面に向かいました。目的は姫戸にある権現山の鍾乳洞です。
 ここは初心者にも優しい構造の洞窟になっており、中ではコウモリなど洞窟性生物が観察できます。


権現山鍾乳洞

 初めて鍾乳洞に入るという生徒も多く、夏場でもひんやりと涼しい洞窟内や、休んでいるコウモリなどに一喜一憂していました。中でライトを消すと、すべての光がなくなって完全な暗闇に包まれるという状況も体験し、貴重な時間になったと思います。

 鍾乳洞から出た後は、同じく姫戸にある白嶽森林公園内の白嶽湿地に行きました。ここは天草でも有名な湿地帯で、「日本一小さなトンボ」であるハッチョウトンボをはじめ、多種多様な生物を観察することができます。


白嶽湿地

 有名なハッチョウトンボは見つけることができませんでしたが、キイトトンボなどのトンボ類、ヤマアカガエル、アカハライモリ、ニホントカゲ、ニホンカナヘビなどの両生類・爬虫類を中心に、多くの生物を観察することができました。

 最後に、松島の永浦干潟に寄りました。


永浦干潟

 ここはハクセンシオマネキの生息地として非常に有名です。ちょうど干潮の時間帯だったこともあり、たくさんのハクセンシオマネキを観察することができました。


ハクセンシオマネキ

 近付くとすぐに泥の穴の中に隠れてしまいますが、ちょっと待っていると出てきて、大きなハサミを降りはじめます。

 朝からいくつもの場所をまわって、学校に戻ってくる頃には生徒も(先生も)ぐったり疲れていましたが、天気も良く、普段の活動ではできない体験ができたのではないかと思います。


※「生物部 出会った生き物」にハクセンシオマネキを追加しました

カボチャを試食

 ただいま生物部の畑では、サツマイモ、カボチャ、ソバを育てています。
 その内、カボチャがいい感じに育ってきたようなので、試しにちょっとだけ収穫しました。



 時間帯もちょうどお腹の空いてくるお昼頃ということで、収穫したカボチャを調理して食べることにしました。



 薄く切って、天ぷらにします。



 料理大好き化学のM先生の指導の下、衣サクサクの天ぷらが完成。



 試しに収穫したカボチャでしたが、美味しく食べることができました。また、事務室にもお裾分けしたところ、ご好評いただいたようです。

 カボチャはまだまだ実ができているので、次はどんな形で食べようか・・・・・・いや、どのような方法で味覚を用いた収穫物調査をしようか、生物部一同考えているところです。

アカガエルの産卵調査

 今の時期、ため池などにアカガエル(ニホンアカガエル、ヤマアカガエル)が産卵します。
 というわけで、御船高校の近くにあるため池に観察に出かけました。


辺田見にあるため池、落ちないように・・・。

ヤマアカガエルの卵塊です。

しばらく探すとニホンアカガエルの成体を発見。

ヒキガエルもたくさんいました。


 アカガエルは現在、全国的に減少しているカエルです。こうして卵塊を発見することで、改めて御船の自然の豊かさが確認できました。

クロツラヘラサギを見に行きました

 熊本県には冬になると、世界的にも希少なクロツラヘラサギという鳥が渡ってきます。しかし、生徒も顧問も見たことがないというわけで、12月23日、白川河口に探しに行きました。
 希少な鳥なので、なかなか見つからないかと長期戦を覚悟していましたが、意外とあっさり集団を見つけてしまい、その後は冬の水鳥観察会になりました。
 こうやって外に出て、希少な生物を探すのは楽しいですね。


干潟でえさを探していた

特徴的なヘラ状のくちばし

しばらくすると、飛び立っていった

第63回 熊本県高等学校生徒理科研究発表会(生物部門)

 生物部は昨年からずっと、学校近くにある辺田見山でセンサーカメラを使った哺乳類の調査を行ってきたのですが、その研究成果を、10月21日(日)に第一高校で開催された生徒理科研究発表会で発表してきました。

 研究タイトルは「御船町辺田見山における自動撮影装置を用いた哺乳類の生息調査」です。詳しくはこちらの研究の要旨をご覧ください。
H24_生徒理科研究発表会_御船高校_要旨.pdf

 発表に向けて、生徒たちは調査結果をまとめたり、発表用パワーポイントを作ったり、一生懸命準備をしてきました。
 10月に入ってからは、文化祭の準備と並行しての作業となりましたが、毎日遅くまで発表の練習をするなど、気合い十分で挑みました。

 その結果、見事に「生物部会長賞」をいただくことができました。残念ながら上位3校に入ることは叶いませんでしたが、自分達の成果が認められたことで、生徒たちはみんな満足そうな顔をしていました。

 また、他の学校の発表も聞くことができ、これからの生物部にとって良い刺激になったと思います。


 
 
 

荒尾干潟のムツゴロウ

 8月18日、生物部のみんなで荒尾干潟まで行ってきました。目的は、有明海の固有生物としてお馴染みのムツゴロウです。
 炎天下の中、目をこらして干潟を見てみると・・・いました!ムツゴロウです。(小さいトビハゼもいました。)
 生徒達はムツゴロウを探したり、カニを探したり、水鳥を見たり、思い思いに干潟を楽しんでいました。普段なかなか学校周辺から外に出ることがないので、とても貴重な機会となりました。

 
 

くまもとの外来生物 高校生シンポジウム

 6月15日(金)~8月31日(金)の期間、松橋収蔵庫にて「くまもとの外来生物」という企画展示が行われています。その一環で、7月28日(土)に高校生を対象とした外来生物シンポジウムが開催されました。

 シンポジウムには第二高校、八代高校など、外来生物に関する研究をしている生物部が主に参加しており、御船高校もアライグマ撮影の件で一緒に参加させていただきました。

 外来生物に関する講演、グループ討論などが行われ、外来生物問題について考える良い時間になったと思います。
 他校の生徒との交流もあり、他校の生物部の活動のようすを知ることもできました。また、各校の研究発表もあり、本校生物部も辺田見山の動物調査とアライグマについて発表しました。

 終了後は、普段は見ることのできない松橋収蔵庫のバックヤードを見学させてもらい、貴重な体験ができました。

 グループ討論

 外来生物に関する説明

 アライグマについて発表

アライグマを熊本県内で初確認

 本校の生物部では昨年より御船町の動物相調査(どんな動物が生息しているか?という調査)を行っています。
 その一環として、赤外線センサーカメラによる哺乳類の撮影をしているのですが、3月3日、この生物部のカメラで外来種のアライグマが撮影されました。



2012年3月3日撮影


 アライグマは、元々アメリカに生息する哺乳類なのですが、ペットとして日本に入ってきたものが逃げだし、現在日本各地で野生化しています。日本の生態系に影響を与えることは勿論、農作物被害も深刻で、とても大きな問題になっています。

 九州でも、大分県や福岡県などで定着(その土地で繁殖する)が確認されており、熊本県にもすでに侵入していると考えられていましたが、決定的な確認報告はまだありませんでした。よって、今回生物部が撮影したアライグマは、熊本県内で初確認となります。



2012年3月3日撮影


 これらは連続して撮影された写真です。タヌキに似ていますが、尾のしま模様はアライグマ特有のものです。また、写真のように後ろ足で立ち上がることも特徴の一つです。

 今回の発見が単発的なものなのか、それともすでに県内で完全に定着しているのかは分かりませんが、確認された以上は熊本県としても対策を立てることが出来るでしょうから、決して嬉しい発見ではないものの、早い段階で確認することが出来て良かったと思います。

 生物部では、今後も御船町の動物相調査を続けていくと共に、アライグマの動向にも注意していきたいと考えています。