日誌

夏休み校外活動 in 天草

 夏休みを利用して、生物部は天草方面に行ってきました。
 朝から学校を出発し、まず最初は三角西港に到着。


三角西港

 ここはスナメリ(小型のクジラの仲間)が観察できる有名なスポットです。
 遠くで泳ぐスナメリが見えないかと双眼鏡で探しましたが、時間帯等の問題なのか、残念ながらスナメリを観察することはできませんでした。

 その後、三角西港からすぐの1号橋を渡って天草に上陸。大矢野島をこえて天草上島の姫戸方面に向かいました。目的は姫戸にある権現山の鍾乳洞です。
 ここは初心者にも優しい構造の洞窟になっており、中ではコウモリなど洞窟性生物が観察できます。


権現山鍾乳洞

 初めて鍾乳洞に入るという生徒も多く、夏場でもひんやりと涼しい洞窟内や、休んでいるコウモリなどに一喜一憂していました。中でライトを消すと、すべての光がなくなって完全な暗闇に包まれるという状況も体験し、貴重な時間になったと思います。

 鍾乳洞から出た後は、同じく姫戸にある白嶽森林公園内の白嶽湿地に行きました。ここは天草でも有名な湿地帯で、「日本一小さなトンボ」であるハッチョウトンボをはじめ、多種多様な生物を観察することができます。


白嶽湿地

 有名なハッチョウトンボは見つけることができませんでしたが、キイトトンボなどのトンボ類、ヤマアカガエル、アカハライモリ、ニホントカゲ、ニホンカナヘビなどの両生類・爬虫類を中心に、多くの生物を観察することができました。

 最後に、松島の永浦干潟に寄りました。


永浦干潟

 ここはハクセンシオマネキの生息地として非常に有名です。ちょうど干潮の時間帯だったこともあり、たくさんのハクセンシオマネキを観察することができました。


ハクセンシオマネキ

 近付くとすぐに泥の穴の中に隠れてしまいますが、ちょっと待っていると出てきて、大きなハサミを降りはじめます。

 朝からいくつもの場所をまわって、学校に戻ってくる頃には生徒も(先生も)ぐったり疲れていましたが、天気も良く、普段の活動ではできない体験ができたのではないかと思います。


※「生物部 出会った生き物」にハクセンシオマネキを追加しました