校長ブログ

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保護者に育てていただいた教員人生です!

本日、早朝から電話がありました。初任地である植木町立鹿南中学校の生徒からです。「親父が昨夜、逝きました。思ったより急でした。」という訃報でした。1週間程前、「親父が入院して弱気になっとるけん、電話ばしてやってください。」という連絡をもらい、電話で話をし、早く元気になって一杯やりましょう。と話をしたばかりでした。

このお父さんは私が新採時代から今日まで30年以上お付き合いをささていただいている保護者です。まだ、学生気分も抜け切らない初任地での教員生活は数々の失敗の連続でしたが、このお父さんを始め、保護者の皆さんに助けられ、どうにか教員生活を送っていました。生徒とのトラブル、行き違いも私の立場、思いを組んで何度となく保護者に取成してもらいました。本当にお世話になり、良き時代だったと思い出されます。

その後もそれぞれの人生の節目など定期的に集まり、当時の思い出話や子どもたちの成長を肴に一献傾けることができたことは「教師冥利に尽きる」と感謝しております。

どのように時代が変わっても保護者と教員がお互いの信頼関係のともに、生徒の教育に当たることが1番大切だと思いながらも、そのことの難しさを痛感する今日この頃です。

あっという間に2月が逃げていきます!

今週は間に祝日がありましたので、特に短く感じた1週間でした。昨日は国公立前期の二次試験があり最後の最後まで粘り強く頑張った3年生が受験に行きました。良い結果が出ることを祈っていますが、この努力は必ず彼らの人生にとって大きな財産になると確信していますし、菊池高校の誇りだと思っています。まさしく校訓「汗と夢」を実践してくれています。

また、本日は1、2年生の進級判定会議、高校入試後期選抜、来年度に向け申請したいと考えているスーパーグローカルハイスクールについての職員会議もありました。どれも重要な内容であり、年度の大詰めを実感しているところです。

明日1日休日を挟んで28日は卒業式準備、3年生の表彰式を行い、3月1日はいよいよ卒業式となります。今回も残念ながら卒業とその保護者、教職員のみの式典となりますが、卒業生を精一杯の祝福の気持で送り出したいと思っています。予想していた通り、2月があっという間に逃げようとしています。

これから執り行われるそれぞれの行事を緊張感を持ってしっかりと実施し、実り多いものにしていきたいと思っています。

ほめてやらねば、人は動かじ!

コロナウイルス感染症の影響で延期になっていた県下高校新人バスケットボール大会が土曜日から開催され、第二高校で実施された女子の大会の応援に行きました。会場に着いて早々、試合を待つ選手たちと会い、いきなり「校長先生、試合に勝ったらほめて下さいね!」という言葉掛けがありました。あまり深くも考えず、「うん、わかった。わかった。勝ったらしっかりほめるけん。」と応えました。

試合展開をおそらく本人たちも予測していたのでしょう。大接戦となりました。相手は5人ぎりぎり、こちらは助っ人選手2人を加えた6人での試合で、両校とも何としてもこの試合で1勝したいという気持が伝わってくる熱戦でした。後半、7点差がついたところで、このままずるずると引き離されるかと思いましたが、追い付き、最終クウォーターで逆転し、47対41で見事勝利を収めました。日頃から練習もままならない少人数での活動ですが、素晴らしい勝利でした。

試合後、「おめでとう!」と声を掛けると、またも「校長先生、しっかりほめて下さいね!」という言葉が。「先生たちにもしっかり頑張ったて言うとくけんね。」と言いましたが、その時、生徒たちはやっぱりほめられたい、自分を認めて欲しいという気持がとても強いのだということを痛感しました。むしろ、ほめられる、認められる機会が少ないのかなあと反省させられました。

今後とも、教育活動のあらゆる場面で、ほめる、認める場面を数多く作らねばと思います。やっぱり生徒たちに対しても「ほめてやらねば、動かじ」だと改めて思いました。

一に健康、二に心、三四がなくて、五に勉強!

本日は学校保健委員会を開催しました。「一に健康、二に心、三四がなくて、五に勉強」は私が小学校の時、集会時などに校長先生がよく言っておられた言葉です。50年近く経った今日でも鮮明に心に残っおり、これまでの教員生活においても私の価値判断の基準になっています。何と言っても健康第一です!

学校保健委員会には学校医の先生方、学校薬剤師の先生、育友会から会長、副会長、担当の委員長にご出席いただきました。本来は12月に開催する予定でしたが、丁度、コロナウイルス感染による臨時休校と重なり本日の開催となりました。養護教諭と特別支援コーディネーターから本校生徒の体と心の健康状況について説明し、生徒保健委員会の委員長が「新型コロナウイルス感染対策」と題して校内での取組状況を詳しく発表してくれました。日頃から本当に良く活動してくれています。

協議の中心は「学校や家庭でできる感染症対策」でしたが、校内での感染を経験した学校として、これからも気を緩めることなく、基本的な感染防止対策をしっかりと講じていきたいと思います。生徒たちが心身ともに健康で明るく元気な活気ある学校にしたいと思っています。

学科魅力化専門委員会で活発なご意見をいただきました!

このブログでも再三掲載しておりますが、昨年7月に地域とともにある学校づくりとの思いから、地域の行政や教育委員会、関係機関・団体、保護者、同窓会の代表からなる学校運営協議会を設立し、「コミュニティ・スクール」としての歩みを始めました。その協議会に3つの専門委員会を設置し、個別の課題にも取組んで来ました。

それぞれの会合において委員の皆さんから貴重なご意見をいただきながら進めていますが、成果として「形」にするのは簡単ではなく、一朝一夕にできるものではないと痛感しています。

本日午前中まで高校入試の後期選抜の志願者受付をしておりましたが、残念ながら志願状況は改善傾向は見られませんでした。もちろん、志願者数ばかりが教育の成果の指標ではなく、いろいろな課題への先生方の熱心な取組が確実な成果として生徒の姿にも表れていると思っています。

本日の会合には県教育委員会からもご出席いただき、本校の果たす使命、存在意義、いわゆる「スクールミッション」を再確認し、そのための本校ならではの「学び」や学科、教育課程の在り方等について活発なご意見やご助言をいただきました。

地域とともにある「コミュニティ・スクール」として、その役割をしっかりと果たすことができる学校にしなければならないと思っています。

人権教育の研修を行いました!

早いもので2月も後半戦、本日は学年末考査の3日目です。生徒たちは午前中で下校しますので、午後から人権教育の研修を行いました。本校では全員の先生方に人権教育に関するレポートを提出してもらい、それを一冊の冊子とし、本日の研修の資料として使用しました。レポート集は先生方のいろいろな思いの詰まったとても中身の濃い内容となっており、私も読ませていただき、先生方の日ごろの生徒に寄り添う姿につながっていると感心しました。

研修は本校に11年勤務し本年度定年退職を迎えられる先生のご自身の経験やこれまでの教職生活への熱い思いなどの発表とその発表やレポートに関する質疑応答がありました。先生方の積極的な発言も見られ、研修としては充実した時間になったと思います。

最後に私も話をする時間をいただきましたので、一人ひとりがお互いにリスペクトし合い、立場や公務分掌、性別、年齢等に関係なく、良かれと思ったことを遠慮なく言える風通しの良い職場にすること、全ての生徒に心からの愛情と情熱を持って接することをお願いしました。

これらのことを忘れなければ、あらゆる困難や逆境も乗り越えることができると思っています。

江頭菊池市長と本校の将来について協議しました!

菊池市の江頭市長は本校のOBであり、高校卒業後、国内のみならず世界を舞台に活躍をされ、その集大成としてふるさち菊池市の市長として精力的に市政運営に活動されています。菊池市内にある高校3校の魅力化についても市を挙げて取組まれており、本校にも多大なご支援をいただいています。そのような地域の期待に何とか応えなければと思っています。

本校が現在、学校運営協議会を設立し取組んでいる学校魅力化についても菊池市の教育長に会長に就任いただいております。菊池市の幼稚園・保育園、小学校、中学校で育った児童・生徒を本校でさらに育み、将来的に地域の発展に貢献できる人材の創造につなげるかということに主眼をおいています。

本日は江頭市長にお忙しい中に時間を取っていただき、約1時間程度の協議をさせていただきました。本校の現在の取組の状況や取り巻く現状、課題等について認識を共有し、目指すべき方向性について意見交換させていただきました。課題は多々ありますが、本校が地域の最高学府としての役割を果たすことができるよう菊池市と連携を密にし取組を進めていくことを確認することができ、これまでにも増して意を強くしました。

今日から高校入試後期選抜出願、学年末考査が始まりました!

本当に月日の流れが早いですね。昨日、各中学校に高校入試前期選抜の合否通知をしたばかりですが、本日から後期選抜の出願の受付が始まりました。また、校内では学年末考査もスタートし、いよいよ年度末も迫って来るなあと実感しています。いろいろな事について出来なかった、成果として表れなかったことへの反省が多く、現状に追われながらも来年度に向けた計画に心して掛からなければならいと考えているところです。

そのような中に本日の菊高ブログに先日行われた商業科検定の合格発表の様子が掲載されていますが、商業科の生徒たちと先生方の検定への頑張りがしっかり成果に繋がっています。本年度の検定が全部終了し、昨年、一昨年との結果との比較等総括をしてもらいましたが、数字のうえでも明らかにその成果が表れており、大変うれしく思っています。校訓である「汗と夢」を体現してくれていると感じています。

このような具体的な成功体験を積み重ねることによって、生徒にも「やればできる」という自信が付き、いろいろなことに積極的にチャレンジする生徒で溢れる活気ある学校になると思っています。

商業科、資格取得に向け検定頑張っています!

本日は商業経済検定が実施されています。その検定に学年末考査前の日曜日にも関わらず、商業科の1年生と2年生の多くの生徒が挑戦しています。今年度に入って本校では資格取得に向けた取組が非常に活発化し、その成果が目に見えて表れています。商業科の生徒が昼休みや放課後を利用して資格取得に向けて一生懸命、生き生きと取組んでいる姿を垣間見、とても嬉しく思っています。

本校は商業科、普通科併設の高校で県下唯一、商業科を2クラス持った学校です。そのような意味からもこの商業科の魅力をもっとアピールする必要があると考えています。先日、このブログに掲載した文部科学省指定の研究発表などと併せて商業科ではとても素晴らしい取組をしています。しかしながら残念にも先に行われた前期選抜における志願状況は非常に厳しいものでした。

生徒と先生方が同じ目標に向かって共に頑張っている姿をもっと地域の中学生や皆さんにもしっかりと伝えていかなければならないと思っています。今このように本校で頑張っている生徒がこれからの菊池地域や社会を支えていく貴重な人材になると確信をしています。

全国各地の先生方に向け研究発表しました!

本校は令和2年度、3年度の文部科学省国立教育政策所指定の商業科教育課程研究指定校になっています。本日、これまでの研究課程を全国各地の先生方に向け、商業科の担当の先生がZoomを使って発表しました。資料についてはこのホームページからもダウンロードできますので、ぜひご参照下さい。

研究主題は「地域の課題解決に向けた教育活動の授業実践に関する指導方法の工夫改善及び評価に関する研究」です。主題設定の理由は『今後さらに予測不能な時代を迎えるにあたって、人としての付加価値の創出が求められる時代となってくる。そのため、与えられた問題ではなく、自分で見出した課題の解決に挑戦することで「自分がやりたいことを見つける」「表現力を磨く」「チームで取組む」など「人としての付加価値を高めた生徒の育成」を目標として研究主題を設定した。この研究の成果が、普通科と商業科の併設校で創立112年を迎えた伝統校であり、地域からも支え続けられている学校であるが、地元の中学生の多くが熊本市内の高校へ進学し、地元に残る中学生が減っている現状にある本校にとって、魅力ある高校として多くの生徒に支持される学校となり、またそれが地域の活性化にも繋がるのではないかと考えている。』(本日の発表から)ということです。

本日は20分程度にまとめて発表を行いましたが、全国の先生方から活発な質問等もいただき、文部科学省の先生からも素晴らしい評価を受け、今後の取組に大きな期待が高まりました。この研究の成果を商業科から学校全体へ広げ、本校活性化、魅力化の起爆剤とし生徒たちの成長に繋げたいと思っています。

とても参考になる提言がなされていました!

先日、「地方都市における県立学校定員割れの要因分析」と題し、菊池高校を研究事例として書かれた論文を発見し、それを書かれた方が菊池市の職員さんで熊本大学に研修に行かれていた時に書かれたものであることがわかったということをこのブログでも紹介しましたが、昨日、その職員さんが来校されその論文について経緯等、いろいろと話を聞かせていただきました。

その方は平成26年度と27年度の2年間、熊本大学で研修されたそうです。既にその当時からこのようなことに着目され論文をかかれたのかと思いました。話をしていると何とその方は私が初任地である当時、植木町立の鹿南中学校で同勤させていただいた先生の息子さんでした。話をしているといろいろな共通の知り合いがおり、人のつながりとは不思議なものだと改めて感じました。すると、その論文には続きがあり、政策提言「郷土を創る人づくり~菊池市高校魅力化構想~」という形でまとめられた第2弾がありました。

その内容はまさしく本校が現在、学校運営協議会の学科魅力化専門委員会で協議している内容と合致し、参考となる内容が詰まっていました。これからも情報提供いただくことを約束して面会を終了しましたが、非常に意義深い時間でした。来週は江頭市長との時間もいただいています。地域とともに学校を魅力化していきたいと思います!

前期選抜が無事終了しました!

本日は前期選抜が実施され、商業科に予定に39人が受検し、この時期ですので寒くはありましたが、心配していた雨も降らず特別な混乱等もなく無事検査を終了することができました。検査は作文と集団面接を実施しました。検査室とは別に受検生の体調不良の症状による3つの別室とコロナウイルス感染症関連の別室の計4部屋の別室を準備しましたが、どの別室も使用することはありませんでした。受検生も緊張感の中にも希望に満ちた面持で試験に臨み、前途洋々とした高校生活に思いを馳せているのではないかと思いました。

早朝から先生方も責任感を持ってそれぞれの持ち場で任務に当たり、本日予定していた業務を滞りなく終えることができました。明日もまた集計作業などの業務が続きますがミスが許されない重要な業務ですので、しっかり気を引き締めて最後まで任務に当たりたいと思っています。

今日から2月、今月も学年末考査、国公立大学の前期試験、卒業式の準備等、本日の前期入試と併せて重要な行事が控えています。今年は3日が立春ということですが、まだまだ寒い日が続くと思いますので、寒さに負けず乗り切っていきたいと思っています。

文字通り1月は「行く」でした!

「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」という言葉がありますが、まさしく1月があっと言う間に行ってしまおうとしています。ついこの前まで「あけまして・・・」というようなあいさつをしていたように思うのですが、本日が1月最後の登校日となってしまいました。2月1日には前期選抜が実施され、本日は午前中の短縮授業とし、全職員で細心の注意を払いながら準備に当たっているところです。

前期選抜は商業科において実施されます。40人の募集に対し39人の受検という厳しい状況ではありましたが、このこれから菊池高校で頑張ろうと受検してくれる受検生にきちんとした選抜検査を実施し、4月に新入生として迎え入れ、その可能性を3年間で最大限に伸ばすことが我々教職員に課せられた使命だと思っています。

3年生も家庭学習に入り、朝からの登校の様子が少々さみしくなったと感じていた中に前期選抜の準備を迎え、本当に月日がどんどん流れて行くことを実感しています。本校に赴任してあっと言う間に10ケ月経ち、何をしてきたのかと自問する日々です。

今後も卒業式、後期選抜と重要な行事が続きます。月日に逃げられ、去られる前に、一日一日を大切にしていきたいと思っています。

卒業式でも大きな影響を受けます!

木曜日は週1回、主任主事が集まる運営委員会が開催される日です。1時間目に実施しましたが、本日は3月1日に挙行する卒業式について総務部から提案がありました。やはりここでもコロナ禍の影響を大きく受けることになります。卒業式と言えば3年間本校で勉学や部活動、その他いろいろな活動を通してしっかり成長し、次のステージに飛立つ卒業生をみんなで祝う重要な式典です。本来なら多くのご来賓、保護者、在校生、教職員が見守る中で盛大に送り出したいところですが、卒業生、その保護者、教職員のみの卒業式、歌なども自粛であっさりした卒業式となりそうで、何とも言えない気持ちです。そのような中でも心温まる卒業生にとって思い出に残る卒業式ができないかと議論したところです。

どのような状況でも少しでも何かできないか、ということを考えることがとても大切なことだと思っています。この1年間、コロナ禍だから通常では考えもしなかったことを考え、やらなかったことができたことがあったのではないかと思います。卒業式に限らず、「ピンチをチャンスに変える」発想でコロナ禍だから逆に思い出に残った、プラスになったというような状況にしなければならないと考えています。

本日は卒業式と併せて、卒業認定、前期入試等年度末の重要な職員会議も行われます。最後の最後まで全職員で一致協力してこのコロナ禍を乗り切って行きたいと思っています。

恒例のハーフマラソン大会も中止としました!

本日は年間の行事計画では「ハーフマラソン大会」の予定でした。本校のマラソン大会は学校から市内の龍門にある班蛇口湖の竜門ダムを折り返す18.5kmを走るアップダウンの多い過酷な大会です。何と男女の分け隔てもなく同じコース・距離を走る大会です。完走後には育友会から振舞われる豚汁が待っているという高校生活の良いか悪いかは個人差があると思いますが、思い出に残る大切な学校行事です。

残念ながらその「ハーフマラソン大会」も中止としました。まず大きな要因として12月に本校で発生したコロナウイルス感染による10日間の臨時休校で体育の時間における練習が十分にできなかったこと。次に現在、全国また県独自に緊急事態宣言が出されていること。これらの状況を鑑みると、コースを変更し距離を縮めるなどして実施も検討しましたが、中止の判断をしました。

生徒たちは体育の時間に本当に一生懸命走っており、大会で力を試したかったと思っている生徒も多いのではないかと思っています。また、地域の方々も菊池高校生が走る姿を見ることを楽しみにしておられる方々も多いと聞いています。このようにこの1年間、コロナに翻弄され生徒の楽しみ、目標を奪われ残念でなりません。

これからもこのようなことは覚悟しなければならいと思いますが、コロナに負けず、しっかりと前進していきたいと思っています!

 

本校の課題の要因分析に関する論文の出処を知り、びっくり!

先日、県教育委員会の高校魅力化推進室を訪ねた時に、このような論文があることをご存知でしたかと渡されたのが、「地方都市における県立高校定員割れの要因分析」という熊本大学政策創造研究教育センター園田賢太郎政策研究員が書かれた論文でした。

この論文は2016年9月に発表されたもので菊池高校を事例に定員割れが起きている公立高校において県教育委員会や地方自治体等がその解決策を探るための知見を提案することを目的として書かれていました。書かれてある内容は本校の魅力化を推進するうえで非常に参考になる内容も多く、論文を書かれた園田さんと直接話がしたいと思い熊本大学に電話しましたが、所在不明でした。そこで、インターネットで検索したところ、何と園田さんが菊池市役所の現職の職員さんということが判明し、びっくりしました。

早速連絡を取りこの論文についもっとて詳しいお話を聞かせていただくことを約束をしました。話によると当時、園田さんは菊池市役所から熊本大学に研修で出向しておられ、菊池市の行政課題として菊池高校の現状を鑑み、このようなテーマで論文を書かれたとのことでした。当時から菊池市としては危機感を感じ、課題として意識しておられたことが伺えます。先日、このブログにも掲載した通り、現在、菊池市とは課題解決に向け連携を深め取組んでいます。

このように本校の課題を論文にまでまとめられた方が身近な所にもおられ、いろいろな方々の英知を結集し、魅力溢れる菊池高校を作り上げなければならないと思っています。

菊池高校生、文武両面で頑張っています!

早いもので令和3年も4週目となりました。この土日にも菊池高校生は文武両面で頑張ってくれました。まずは大学入学共通テスト、このコロナ禍にこれまでの大学入試センター試験に代わりスタートしたテストに本校から28人の生徒が挑みました。体調不良や欠席等もなく全員が無事予定通り受験を終えることができました。どの生徒も緊張感、充実感に満ちた素晴らしい表情で試験に臨んでいました。本日の自己採点、三者面談等を経て志望校を決定し、前期試験、後期試験に向けて最後の最後まで諦めず、粘り強く頑張って欲しいと思います。

また、剣道とサッカーの新人戦も行われました。まず、剣道ですがもともと菊池は剣道処ということもあり、本校の剣道部は非常に伝統があります。顧問の前田先生も本校剣道部のOBであり、高校時代の指導者は私も個人的にお世話になったお父様の前田泰良先生です。伝統復活を期して日々稽古に励んでいます。見事シード校の鎮西高校に勝利する場面を目の当たりにし、とても感動しました。惜しくも準々決勝で敗退しましたが、十分ベスト4を狙える力はあると確信しました。

同じく、サッカー部も千原台高校と対戦しました。サッカー部はこの4月からサッカーを専門とする保健体育科の内古閑先生が赴任し、少ない部員ながら一生懸命練習に励んでいます。日々の練習に臨む姿勢や先生と生徒の向き合い方などを見ると菊池高校の活性化にも繋がる大きな可能性を感じます。試合前日、内古閑先生が「部員は私の宝物です。」と熱く話してくれた姿が印象的でした。残念ながら1対4で負けましたが、最後まで諦めずに頑張る姿には感動しました。

このように、本校には文武両面において頑張っている生徒がたくさんいます。文化部の活動や資格試験等への挑戦も含めこのような輪を全校生徒に広げ、活気に満ちた学校にしたいと思います。

 

学校魅力化、今年の最大のテーマです!

「学校魅力化」このテーマについては、このブログでも再三取組状況等について触れてきましたが、本校にとって今年の最大のテーマではないかと思っています。菊池市においても地域の課題として市内にある3つの高校の魅力化推進に取組んでいただいています。

そのような中、菊池市と菊池市教育委員会の関係者が来校され、協議する機会を作っていただきました。その中で、学校魅力化については菊池市教育委員会のもと小学校、中学校で行われている地域ならではの教育を高校でさらに充実、伸長できるような受け皿と菊池高校がなることを目指し、その教育内容等については今後連携を深めながらしっかり協議していくことを確認しました。

小中学校と高校、地域がしっかり連携し、高校までは地域で児童生徒を育み、地域に愛着を持った社会人として地域の発展に貢献できる人材を育成していかなければならないと考えています。昨年は菊池市内の中学を卒業した生徒のうち14%弱が本校に進学してくれました。高校までは地域で生徒を育成するという意味からもこの割合を上げなければなりません。

そのためにも地元自治体としっかりと連携・協働し、持続可能な魅力ある学校づくりを行いたいと思っています。

 

大学入学共通テスト激励会がありました!

いよいよ明後日の1月16日(土)と17日(日)に「令和3年度大学入学共通テスト」が実施されます。本校からも特進コースの28人がテストに臨み、その激励会がありました。この中には既に進路も決定し、3年間特進コースで勉学に励んできた証として共通テストに臨む生徒もいます。受験は自分自身の進路目標実現や将来の夢への一歩として個人が挑むものではありますが、3年間共に学んできた者同志が「団体戦」として臨むという意味合いも含んでいます。意義あることだと思います。

この共通テストに全てを賭けて臨んできた生徒の年末年始も返上しての頑張りには頭の下がる思いでした。このような生徒の姿を校長として大変誇りに思います。最後の最後までやれるだけのことは全てやったという境地で本番を迎えて欲しいと思います。

また、このコロナ禍で例年とは勝手が違ったことも多々あったのではないかと思います。特に12月には校内でコロナウイルス感染が発生し10日間の臨時休校を余儀なくされました。本当に申し訳なく思っています。しかし、そのような中にも学校に登校し頑張っていた姿が目に浮かびます。

激励会でもみんな良い表情をしているなあと感じました。あとは体調管理に十分留意し、本番で持てる力を精一杯発揮してくれることを祈るばかりです。

特別な日、1月8日、無事、3学期がスタートしました!

厳しい冷え込みの中、積雪による臨時休校の不安も持ちながら、本日6時に最終判断しようと朝を迎えました。心配された積雪もなく、無事3学期の始業式を迎えることができました。朝から多くの先生方が正門で生徒たちを迎え、新年のあいさつや朝のあいさつの声がこだまし、学校の日常が戻って来たということを実感することができました。本当に不思議なもので、生徒たちの元気な声を聞くといろいろな不安やもやもやが一気に吹き飛びます。

残念ながら、体育館に一堂に会しての始業式はできず、校内放送で行いましたが、何となくこれが新しい生活様式として定着しつつあるような気もします。私が菊池高校に着任して全校生徒での始業式、終業式を行ったのは1学期の始業式だけです。

学年の締め括り、新年度への準備の学期として非常に重要なこの3学期が菊池高校の生徒、教職員、関係者全てにとって充実した学期となることを願っています。

また、個人的な事ですが、私にとって今日、1月8日は特別な日です。昨年の今日、熊本県ハンドボール協会の島田俊郎会長がご逝去されました。12月15日に女子世界選手権大会が大成功裏に終了し、12月26日に77歳の喜寿を迎えられたばかりの急逝でした。

島田会長なくして女子世界選手権大会の誘致、成功はなく、身近で仕事を一緒させていただき、本当にお世話になりました。今日私があるのも島田会長のお陰であると言っても過言ではありません。会長の御恩に報いるためにも、菊池高校の校長としては勿論、いろいろな事に全力で頑張らなければならないと思っています。