校長ブログ

2021年2月の記事一覧

保護者に育てていただいた教員人生です!

本日、早朝から電話がありました。初任地である植木町立鹿南中学校の生徒からです。「親父が昨夜、逝きました。思ったより急でした。」という訃報でした。1週間程前、「親父が入院して弱気になっとるけん、電話ばしてやってください。」という連絡をもらい、電話で話をし、早く元気になって一杯やりましょう。と話をしたばかりでした。

このお父さんは私が新採時代から今日まで30年以上お付き合いをささていただいている保護者です。まだ、学生気分も抜け切らない初任地での教員生活は数々の失敗の連続でしたが、このお父さんを始め、保護者の皆さんに助けられ、どうにか教員生活を送っていました。生徒とのトラブル、行き違いも私の立場、思いを組んで何度となく保護者に取成してもらいました。本当にお世話になり、良き時代だったと思い出されます。

その後もそれぞれの人生の節目など定期的に集まり、当時の思い出話や子どもたちの成長を肴に一献傾けることができたことは「教師冥利に尽きる」と感謝しております。

どのように時代が変わっても保護者と教員がお互いの信頼関係のともに、生徒の教育に当たることが1番大切だと思いながらも、そのことの難しさを痛感する今日この頃です。

あっという間に2月が逃げていきます!

今週は間に祝日がありましたので、特に短く感じた1週間でした。昨日は国公立前期の二次試験があり最後の最後まで粘り強く頑張った3年生が受験に行きました。良い結果が出ることを祈っていますが、この努力は必ず彼らの人生にとって大きな財産になると確信していますし、菊池高校の誇りだと思っています。まさしく校訓「汗と夢」を実践してくれています。

また、本日は1、2年生の進級判定会議、高校入試後期選抜、来年度に向け申請したいと考えているスーパーグローカルハイスクールについての職員会議もありました。どれも重要な内容であり、年度の大詰めを実感しているところです。

明日1日休日を挟んで28日は卒業式準備、3年生の表彰式を行い、3月1日はいよいよ卒業式となります。今回も残念ながら卒業とその保護者、教職員のみの式典となりますが、卒業生を精一杯の祝福の気持で送り出したいと思っています。予想していた通り、2月があっという間に逃げようとしています。

これから執り行われるそれぞれの行事を緊張感を持ってしっかりと実施し、実り多いものにしていきたいと思っています。

ほめてやらねば、人は動かじ!

コロナウイルス感染症の影響で延期になっていた県下高校新人バスケットボール大会が土曜日から開催され、第二高校で実施された女子の大会の応援に行きました。会場に着いて早々、試合を待つ選手たちと会い、いきなり「校長先生、試合に勝ったらほめて下さいね!」という言葉掛けがありました。あまり深くも考えず、「うん、わかった。わかった。勝ったらしっかりほめるけん。」と応えました。

試合展開をおそらく本人たちも予測していたのでしょう。大接戦となりました。相手は5人ぎりぎり、こちらは助っ人選手2人を加えた6人での試合で、両校とも何としてもこの試合で1勝したいという気持が伝わってくる熱戦でした。後半、7点差がついたところで、このままずるずると引き離されるかと思いましたが、追い付き、最終クウォーターで逆転し、47対41で見事勝利を収めました。日頃から練習もままならない少人数での活動ですが、素晴らしい勝利でした。

試合後、「おめでとう!」と声を掛けると、またも「校長先生、しっかりほめて下さいね!」という言葉が。「先生たちにもしっかり頑張ったて言うとくけんね。」と言いましたが、その時、生徒たちはやっぱりほめられたい、自分を認めて欲しいという気持がとても強いのだということを痛感しました。むしろ、ほめられる、認められる機会が少ないのかなあと反省させられました。

今後とも、教育活動のあらゆる場面で、ほめる、認める場面を数多く作らねばと思います。やっぱり生徒たちに対しても「ほめてやらねば、動かじ」だと改めて思いました。

一に健康、二に心、三四がなくて、五に勉強!

本日は学校保健委員会を開催しました。「一に健康、二に心、三四がなくて、五に勉強」は私が小学校の時、集会時などに校長先生がよく言っておられた言葉です。50年近く経った今日でも鮮明に心に残っおり、これまでの教員生活においても私の価値判断の基準になっています。何と言っても健康第一です!

学校保健委員会には学校医の先生方、学校薬剤師の先生、育友会から会長、副会長、担当の委員長にご出席いただきました。本来は12月に開催する予定でしたが、丁度、コロナウイルス感染による臨時休校と重なり本日の開催となりました。養護教諭と特別支援コーディネーターから本校生徒の体と心の健康状況について説明し、生徒保健委員会の委員長が「新型コロナウイルス感染対策」と題して校内での取組状況を詳しく発表してくれました。日頃から本当に良く活動してくれています。

協議の中心は「学校や家庭でできる感染症対策」でしたが、校内での感染を経験した学校として、これからも気を緩めることなく、基本的な感染防止対策をしっかりと講じていきたいと思います。生徒たちが心身ともに健康で明るく元気な活気ある学校にしたいと思っています。

学科魅力化専門委員会で活発なご意見をいただきました!

このブログでも再三掲載しておりますが、昨年7月に地域とともにある学校づくりとの思いから、地域の行政や教育委員会、関係機関・団体、保護者、同窓会の代表からなる学校運営協議会を設立し、「コミュニティ・スクール」としての歩みを始めました。その協議会に3つの専門委員会を設置し、個別の課題にも取組んで来ました。

それぞれの会合において委員の皆さんから貴重なご意見をいただきながら進めていますが、成果として「形」にするのは簡単ではなく、一朝一夕にできるものではないと痛感しています。

本日午前中まで高校入試の後期選抜の志願者受付をしておりましたが、残念ながら志願状況は改善傾向は見られませんでした。もちろん、志願者数ばかりが教育の成果の指標ではなく、いろいろな課題への先生方の熱心な取組が確実な成果として生徒の姿にも表れていると思っています。

本日の会合には県教育委員会からもご出席いただき、本校の果たす使命、存在意義、いわゆる「スクールミッション」を再確認し、そのための本校ならではの「学び」や学科、教育課程の在り方等について活発なご意見やご助言をいただきました。

地域とともにある「コミュニティ・スクール」として、その役割をしっかりと果たすことができる学校にしなければならないと思っています。

人権教育の研修を行いました!

早いもので2月も後半戦、本日は学年末考査の3日目です。生徒たちは午前中で下校しますので、午後から人権教育の研修を行いました。本校では全員の先生方に人権教育に関するレポートを提出してもらい、それを一冊の冊子とし、本日の研修の資料として使用しました。レポート集は先生方のいろいろな思いの詰まったとても中身の濃い内容となっており、私も読ませていただき、先生方の日ごろの生徒に寄り添う姿につながっていると感心しました。

研修は本校に11年勤務し本年度定年退職を迎えられる先生のご自身の経験やこれまでの教職生活への熱い思いなどの発表とその発表やレポートに関する質疑応答がありました。先生方の積極的な発言も見られ、研修としては充実した時間になったと思います。

最後に私も話をする時間をいただきましたので、一人ひとりがお互いにリスペクトし合い、立場や公務分掌、性別、年齢等に関係なく、良かれと思ったことを遠慮なく言える風通しの良い職場にすること、全ての生徒に心からの愛情と情熱を持って接することをお願いしました。

これらのことを忘れなければ、あらゆる困難や逆境も乗り越えることができると思っています。

江頭菊池市長と本校の将来について協議しました!

菊池市の江頭市長は本校のOBであり、高校卒業後、国内のみならず世界を舞台に活躍をされ、その集大成としてふるさち菊池市の市長として精力的に市政運営に活動されています。菊池市内にある高校3校の魅力化についても市を挙げて取組まれており、本校にも多大なご支援をいただいています。そのような地域の期待に何とか応えなければと思っています。

本校が現在、学校運営協議会を設立し取組んでいる学校魅力化についても菊池市の教育長に会長に就任いただいております。菊池市の幼稚園・保育園、小学校、中学校で育った児童・生徒を本校でさらに育み、将来的に地域の発展に貢献できる人材の創造につなげるかということに主眼をおいています。

本日は江頭市長にお忙しい中に時間を取っていただき、約1時間程度の協議をさせていただきました。本校の現在の取組の状況や取り巻く現状、課題等について認識を共有し、目指すべき方向性について意見交換させていただきました。課題は多々ありますが、本校が地域の最高学府としての役割を果たすことができるよう菊池市と連携を密にし取組を進めていくことを確認することができ、これまでにも増して意を強くしました。

今日から高校入試後期選抜出願、学年末考査が始まりました!

本当に月日の流れが早いですね。昨日、各中学校に高校入試前期選抜の合否通知をしたばかりですが、本日から後期選抜の出願の受付が始まりました。また、校内では学年末考査もスタートし、いよいよ年度末も迫って来るなあと実感しています。いろいろな事について出来なかった、成果として表れなかったことへの反省が多く、現状に追われながらも来年度に向けた計画に心して掛からなければならいと考えているところです。

そのような中に本日の菊高ブログに先日行われた商業科検定の合格発表の様子が掲載されていますが、商業科の生徒たちと先生方の検定への頑張りがしっかり成果に繋がっています。本年度の検定が全部終了し、昨年、一昨年との結果との比較等総括をしてもらいましたが、数字のうえでも明らかにその成果が表れており、大変うれしく思っています。校訓である「汗と夢」を体現してくれていると感じています。

このような具体的な成功体験を積み重ねることによって、生徒にも「やればできる」という自信が付き、いろいろなことに積極的にチャレンジする生徒で溢れる活気ある学校になると思っています。

商業科、資格取得に向け検定頑張っています!

本日は商業経済検定が実施されています。その検定に学年末考査前の日曜日にも関わらず、商業科の1年生と2年生の多くの生徒が挑戦しています。今年度に入って本校では資格取得に向けた取組が非常に活発化し、その成果が目に見えて表れています。商業科の生徒が昼休みや放課後を利用して資格取得に向けて一生懸命、生き生きと取組んでいる姿を垣間見、とても嬉しく思っています。

本校は商業科、普通科併設の高校で県下唯一、商業科を2クラス持った学校です。そのような意味からもこの商業科の魅力をもっとアピールする必要があると考えています。先日、このブログに掲載した文部科学省指定の研究発表などと併せて商業科ではとても素晴らしい取組をしています。しかしながら残念にも先に行われた前期選抜における志願状況は非常に厳しいものでした。

生徒と先生方が同じ目標に向かって共に頑張っている姿をもっと地域の中学生や皆さんにもしっかりと伝えていかなければならないと思っています。今このように本校で頑張っている生徒がこれからの菊池地域や社会を支えていく貴重な人材になると確信をしています。

全国各地の先生方に向け研究発表しました!

本校は令和2年度、3年度の文部科学省国立教育政策所指定の商業科教育課程研究指定校になっています。本日、これまでの研究課程を全国各地の先生方に向け、商業科の担当の先生がZoomを使って発表しました。資料についてはこのホームページからもダウンロードできますので、ぜひご参照下さい。

研究主題は「地域の課題解決に向けた教育活動の授業実践に関する指導方法の工夫改善及び評価に関する研究」です。主題設定の理由は『今後さらに予測不能な時代を迎えるにあたって、人としての付加価値の創出が求められる時代となってくる。そのため、与えられた問題ではなく、自分で見出した課題の解決に挑戦することで「自分がやりたいことを見つける」「表現力を磨く」「チームで取組む」など「人としての付加価値を高めた生徒の育成」を目標として研究主題を設定した。この研究の成果が、普通科と商業科の併設校で創立112年を迎えた伝統校であり、地域からも支え続けられている学校であるが、地元の中学生の多くが熊本市内の高校へ進学し、地元に残る中学生が減っている現状にある本校にとって、魅力ある高校として多くの生徒に支持される学校となり、またそれが地域の活性化にも繋がるのではないかと考えている。』(本日の発表から)ということです。

本日は20分程度にまとめて発表を行いましたが、全国の先生方から活発な質問等もいただき、文部科学省の先生からも素晴らしい評価を受け、今後の取組に大きな期待が高まりました。この研究の成果を商業科から学校全体へ広げ、本校活性化、魅力化の起爆剤とし生徒たちの成長に繋げたいと思っています。