校長ブログ

2022年3月の記事一覧

本年度最後の日に嬉しいメールを頂きました!

いよいよ本年度最後の1日となり、慌ただしい思いの中で嬉しいメールを頂きました。去る3月29日(火)に県営八代野球場で開催された「150回九州地区高等学校野球熊本大会」3回戦、八代高校対本校の試合を観戦しておられた方からのメールです。送り主は鹿児島県在住の方で高校野球が好きで九州各県の試合や甲子園球場にも出かけられるとのことで、熊本県は28日から一般観戦が許されたので八代までこられたとのことです。

送信のきっかけは試合中にキャプテンで投手をしていた森山くんの取った行動に感銘を受けたからだそうです。メール文には「八代の打者に死球を与えました。直後に彼は打者に丁寧に帽子を取り謝りました。ここまではならよく見るシーンですが、スリーアウトとなり、両校攻防入れ替わりの際、森山投手はベンチに帰らず、三遊間にいる死球を受けた走者のところに歩み寄り、帽子を取り、丁寧にお辞儀しました。そこで交わされた会話の内容は聞こえませんでしたが、私には『大丈夫?すみませんでした』とか『大丈夫です』と聞こえました。森山投手から若人のエネルギーと周りを慮る気持ちに接することができ、素晴らしい一日でした。」と書かれており、さらに少人数で頑張っている本校野球部の姿に「高校野球の原点」を感じたとも記されていました。

本年度最後の日にこのような嬉しいメールに触れることができ、野球部を始め菊池高校の来年度に向けた大きな弾みになったと感じています。本年度1年、本当にお世話なりました。ありがとうございました。来年度も菊池高校をよろしくお願い致します。

お世話になった11名の先生方を送り出しました。

今日は本年度の定期異動により転退任される先生方の退任式を実施しました。既に24日(木)の終業式時に3人の先生方の退任式を行っており、本日は11名の先生方をお送りしました。特に、今回は30数年の永きに渡り本校に育友会の事務局員としてお勤めいただいた先生もご勇退されることとなり、長い先生は30数年、短い先生で1年となりました。ご勤務の長さは長短ありますが、本校への貢献度は皆さん大きなものがあり、改めて感謝の気持ちを表させていただきました。

式には1・2年生の在校生と先日卒業した卒業生が数多く参加してくれ、先生方をお送りするのに相応しい雰囲気の退任式となりました。嬉しかったことに多くの先生方がこの菊池高校が確実に素晴らしい学校になっているということを口々に言っていただきました。その話の通り、先生方のお別れの心のこもった話に耳を傾ける生徒たちの姿がとても立派で感動的な式となりました。

転出して行かれる14名の先生方にとって菊池高校での勤務の経験や生徒や保護者の皆さん、先生方との出会いがこれからの人生にとって貴重な財産となれば幸いだと思っています。

「早稲田大学・大隈塾U−18in阿蘇」を見学してきました!

今日は本校の商業科の地域課題解決学習などでお世話になっている一般社団法人みらいず設計Lab..が主催するセミナー『あなたの「やりたい」が見つかる!早稲田大学・大隈塾U−18in阿蘇』が小国高校で開催されました。このセミナーはジャーナリストの田原総一朗さんが塾頭を務め、次世代のグローバルなリーダー養成を目指す早稲田大学の大隈塾に所属している学生やOB、10名程度が企画運営されました。

小国高校と阿蘇中央高校の1年生が参加し、自分の将来を考えるうえで、「何がしたいかわからない」「自分が何にむいているのかわからない」「やりたいけど無理かな・・・・」などの「わからない」や「不安」という壁を乗り越えるために年齢の近い大学生が親身になって一人一人の悩みや性格、夢や希望などを聞きながら人生の目標を考える手助をけするワークショップでした。

第一部では熊本出身でファクトリエ代表の前田敏夫さんの講話がありました。前田さんは月の半分以上は地方のアパレル工場やものづくりの現場に訪問しておられ、日本が世界に誇る工場やものづくり、メイドインジャパンを大切にした活動をされています。「誰でも輝ける場所が必ずある」「人生は必ず良い方向に進んでいる」というとても前向きに頑張る気にさせられるパワーをもらうました。

前田さんの話や大学生の明るく元気に高校生を導く姿に触れ、今日、改めて「明日からの新しい目標」「一歩踏み出す勇気」の大切さを感じることができました。

今後の学習にSDGsの視点を導入したいと思っています!

今年最初の職員会議で今後の本校の教育方針として学習に「SDGs」と「探究活動」の視点を導入していきたいという話をしました。その理由として菊池市が昨年5月に「SDGs未来都市」に選定され、人口減少や少子高齢化の著しい進行により社会や経済のあらゆる面への深刻な影響が想定される中、持続可能な社会の実現に向けた取組を推進しているからです。また、地元の小・中学校もEDS(持続可能な開発のための教育)に取り組んでおり、地域に根ざした高校を目指している本校も積極的に取り入れる必要性を感じたからです。

「探究活動」については来年度からの普通科の学科改編において柱となる活動です。そのような中、本日、菊池市教育長の音光寺以章先生を講師として研修を行いました。先生は菊池南中学校の校長時代にESDの取組により令和2年度「地域学校協働活動」推進に係る文部科学大臣表彰を受賞されています。その豊富な実践をもとに先生方への実習も交え、大変わかりやすく懇切丁寧にお話いただき、先生方にとって非常に有意義な研修の機会となりました。

今後、「探究活動」と併せEDSの取組を通して菊池高校生として身に付けさせたい能力と態度を明確にし、具体的な生徒の姿として表すことがでいるよう取り組んでいきたいと思っています。

11年前の今日、風化させてはいけません!

11年前の3月11日、たしか金曜日だったと記憶しています。県内の多くの中学校で卒業式が行われた午後2時46分、東日本大震災は発生しました。信じられない映像をテレビを通して目の当たりにし、現実とは思えない光景に衝撃を受けたことを鮮明に記憶しています。

死者数15,900人、11年経った現在もなお2,523人が不明で38,000人が避難生活を余儀なくされている未曾有の大災害です。これまでそれぞれ一人ひとりの11年があったかと思いますが、決して風化させてはいけないという思いを今日また新たにしました。

 私は前任校でこの日卒業した中学3年生を高校1年生の学年主任として受け持つことになり、教育のバックボーンはこの災害で失われた多くの命や被災者の痛みに寄り添って自分を見つめ直すことでした。その思いがあればどんな困難にも打ち勝つことができると生徒たちを鼓舞していました。その生徒たちも26,7歳となり時折成長した姿に出会うことがあり、大変うれしく感じることがあります。

熊本でもその5年後に2度にわたる熊本地震を経験していますので、同じ被災地として思いをともに「創造的復興」を成し遂げるべく、しっかり前進していかなければならないと思っています。

欠席者の卒業証書授与式を行いました!

残念ながら先の卒業式に出席できなかっった生徒が2名いました。その中の1名の卒業証書授与式を本日、校長室で執り行いました。本人とお母さん、3年生の関係の先生方の立会のもと温か味のあるアットホームな授与式でした。3年生の先生方が制作した思い出のDVDに始まり、卒業証書の授与、式辞、本人からの話、校歌、閉式という至ってシンプルな次第でしたが、式辞の最中も本人とお母さんがともに涙される姿を目の当たりにし、3月1日の卒業式とはまた違った感動を覚えました。

本人からのあいさつでも涙で言葉に詰まりながら、これから社会に出ていく決意をしっかりと話してくれました。式後は親子での記念写真や先生方との記念写真など和やかに時が流れ、本番の卒業式には残念ながら参加できませんでしたが、思い出に残る1日になったと思います。

本校の先生方は生徒一人ひとりのことを大切に思い、いろいろなことにとても丁寧に優しく対応してくれます。本日もこのような式を企画してもらい本当に良かったとうれしく感じました。

 

野球部のPRが「YouTube」にアップされています!

テレビ番組の「アメトーク」に高校野球大好き芸人として出演しておられる「いけだてつや」さんが本校野球部のPRをYouTubeにアップしてくれています。これまで4回にわたりアップされています。私も野球部の保護者さんから情報を得て見ましたけれど物凄いPR効果だとありがたく思いました。

池田さんは3年生(先日の卒業生)のお別れ試合を見学に来られており、その時にご挨拶、お話をさせていただきました。必由館の野球部のOBでちょうど帰熊されており、渡辺監督を訪ねて来られたとのことでした。部員たちは池田さんのことはテレビで知っていたようで訪問を喜んでおり、サインをもらったり、記念写真を取ったりしていました。

野球部はこれまでの長い伝統の中で、恵まれた練習環境や後援会、OB会、保護者会などの素晴らしいバックアップ体制があります。現在部員10名と部員不足の状況ですが、少数精鋭で日々頑張り、来週からの練習試合再開、春の大会に備えています。

このYouTubeがもう少し早くアップされ生徒募集に活かすことができればと少々残念に思いましたが、菊池高校で頑張ろうという新入部員の加入も予定されていますので、これまで以上の活躍を期待しています。

あっという間の1週間でした!

今週は月曜日が3年生の表彰式と卒業式の予行、火曜日は3月1日で卒業式、厳かな素晴らしい式で140名の卒業生を無事送り出しました。水曜日は生徒たちを家庭学習とし2月24日(木)と25日(金)に行われた高校入試後期(一般)選抜の採点業務を行いました。昨日は1,2年生の進級判定会議、本日は高校入試の合格判定会議を午後から実施し、あっという間の1週間が終わろうとしています。

気がつけば今日は3月4日、今年も既に2ヶ月が経過し本年度も残すところ1ヶ月足らずの状況となりました。本当に月日の経つのが早くて、いろいろな事が追いつて行っていないような気がしますが、時間は止まってくれません。本県は「まん延防止等重点措置」も3連休明けの21日(月)まで延長され、引き続き感染防止対策のための制限の中で教育活動を行わなければなりません。いつになったらなんの障壁もなく思い切った教育活動ができるのかともどかしい思いです。

この年度末、年度始めは生徒たちにとっては新学年に向けて、前向きに集中して物事に取組むことができる時期です。このような状況でも機を逸さず、大きく成長するようしっかりとサポートしていきたいと思います。

 

140名の卒業生に幸多からんことを願います!

暖かさは増してきたものの、小雨降りしきる卒業式となりましたが、非常に厳かで落ち着いた素晴らしい式でした。

私は式辞で高校生活の3分の2がコロナ禍での生活を余儀なくされ、できなかったことも数多く不完全燃焼な高校生活ではなかったかと危惧しているが、この期間だったからこそ感じることができた「当たり前が当たり前ではないこと」「ありがたさ」「感謝の気持ち」など多くのことがあったのではないか。

このような時期を経験して来たからこそ、昨年11月に出前ゼミで来校いただいた蒲島知事の演題「逆境にこそ夢がある」努力すれば夢は叶うと言いたいところだが、北京オリンピックにおけるフィギュアスケート羽生結弦選手の「努力って報われないなって思いました」「努力と結果の意味や価値について、考えさせられる、これからの人生にとっても、大切な時間となりました」という言葉を引用し、目標に向かって一生懸命努力できる人の素晴らしさ、努力することの価値、努力に無駄はなく、これからの人生においてなりふり構わず、一心不乱に夢や目標に向かって努力する経験をして欲しい、そうすれば必ずや素晴らしい人生を送ることができると話ました。

何か少しでも卒業生の心に響く言葉があったなら幸いです。140名の卒業生が先行き不透明で変化が激しい社会をしっかりと生き抜き、幸多からんことを願っています。