校長ブログ

11年前の今日、風化させてはいけません!

11年前の3月11日、たしか金曜日だったと記憶しています。県内の多くの中学校で卒業式が行われた午後2時46分、東日本大震災は発生しました。信じられない映像をテレビを通して目の当たりにし、現実とは思えない光景に衝撃を受けたことを鮮明に記憶しています。

死者数15,900人、11年経った現在もなお2,523人が不明で38,000人が避難生活を余儀なくされている未曾有の大災害です。これまでそれぞれ一人ひとりの11年があったかと思いますが、決して風化させてはいけないという思いを今日また新たにしました。

 私は前任校でこの日卒業した中学3年生を高校1年生の学年主任として受け持つことになり、教育のバックボーンはこの災害で失われた多くの命や被災者の痛みに寄り添って自分を見つめ直すことでした。その思いがあればどんな困難にも打ち勝つことができると生徒たちを鼓舞していました。その生徒たちも26,7歳となり時折成長した姿に出会うことがあり、大変うれしく感じることがあります。

熊本でもその5年後に2度にわたる熊本地震を経験していますので、同じ被災地として思いをともに「創造的復興」を成し遂げるべく、しっかり前進していかなければならないと思っています。