校長室からの風(メッセージ)

2017年10月の記事一覧

笑顔あふれた文化祭

笑顔あふれた文化祭

 多良木高校文化祭「木綿葉フェスタ」が終わって一週間以上過ぎますが、まだ校内にはその余韻が残っているような気がします。テーマ「笑顔 ~キラリ輝く多高Smile」のとおり、生徒、職員、保護者そして来校された方々の笑顔あふれた文化祭となり、今でも生徒たちの「文化祭楽しかった」との声を耳にします。やはり、その要因は生徒会の生徒たちの頑張りにあったと思います。

 会長をはじめ生徒会の中核を担う執行部は13人です。通常、生徒会執行部は2年生の7月に組織され、翌年の7月の改選まで1年間担当します。しかし、下級生がいない今の生徒会執行部はこのまま来年度の閉校まで続きます。多良木高校の最後の生徒会なのです。来年度、3年生だけになる学校では従来型の文化祭は難しいでしょう。そのため、今年度の文化祭にかける生徒会の思いは熱いものがありました。執行部のメンバーの多くが体育系部活動の中心選手であり、部活動との両立に苦労したようですが、新生徒会が結成された7月から文化祭の企画、準備に取り組んできました。

 文化祭においてマルシェ(フランス語の「市場」)のような活気を創りだしたいと、クラスや保護者のバザーだけでなく、お菓子、アクセサリー、コーヒー等の専門店にお願いに行き、初めて二店舗、ご協力いただきました。企画、交渉とも生徒たちが行いました。また、「時をかけるトンネル」という企画で、ステージ会場の第1体育館入り口に古い学校生活の写真を展示したビニルハウス型トンネルを設けました。これは同窓生の方々に好評でした。そして、何より、ステージ発表の運営、進行に生徒会の生徒たちが全力で当たったため、ご出演いただいたゲストの方々から、「多良木高校生の皆さんは折り目正しい。」、「純真な高校生ですね。」等の賞賛の声をいただき、恐縮するほどでした。

 もちろん反省材料も多々あります。しかし、文化祭の体験をとおし、協同して大きな行事を創っていく喜び、醍醐味を生徒会の生徒たちは味わい、一回り成長できたと思います。多良木高校文化祭にご協力いただいた全ての方に深く感謝いたします。