建設工学科ブログ
(その4)地域資源とのコラボ推進事業「おこば保育園舗装工事現場実習・くまモンも来ました!」
おこば保育園の園児たちのスケジュール(お昼寝前)に合わせ
舗装の途中でしたが工事を中断し,全員が園庭に集合したところで
サプラ~イズくまモン登場
園児たちは大喜び中学生はびっくり
建設工学科の生徒たちは控えめに大喜び
撮影日:令和3年11月5日
くまモンと園児による完成した舗装の見学をしました
撮影日:令和3年11月5日
くまモンによる歩き初め
撮影日:令和3年11月5日
そして最後は,くまモンとの記念撮影
撮影日:令和3年11月5日
テレビ局4社をはじめ新聞各社も多数訪れ,
来年,味岡建設に入社予定の建設工学科3年生が
囲みインタビュー緊張しましたが,マスクに助けられました。
今回,味岡建設(株)さまの御協力で,無事工事を終えることができました。
アンケートでは,建設業の仕事内容やその役割を理解できたと回答した生徒が
大幅に増加し,進路選択に大いに影響すると思われます。
なお,建設工学科の2年生は12月にも現場見学が予定されています。
味岡建設(株)の皆様,御協力ほんとうにありがとうございました。
おこば保育園の園長先生,こうした機会を与えていただき感謝です。
今回参加したおこば保育園の園児たち,人吉第三中学校の生徒諸君,
そして建設工学科2年生諸君,良い経験,良い思い出になりましたか?
お疲れ様でした
おわり
(その3)地域資源とのコラボ推進事業「おこば保育園舗装工事現場実習・くまモンも来ました!」
これは失敗したところを直している様子
アスファルト混合物をバーナーであぶって温度を上げて,
コンパクタで締固め直します。
建設工学科には女子生徒が7人いますが,
そのうち2人がやたら積極的で,
「あれやってみたいです。これもやってみたいです。先生頼んできて下さい。」
とさんざん顎で使われました(笑)
まぁ楽しく真剣に取り組んでいたので良しとしましょう
なお,バーナーを使った作業は危険なのでこの2人しかしていません。
途中,人吉第三中学校の生徒も作業に加わり,
予定していた区間の舗装を事故なく終えることができました
あれ?くまモンは?
それは(その4)で報告します。
その4に続く
(その2)地域資源とのコラボ推進事業「おこば保育園舗装工事現場実習・くまモンも来ました!」
天候が心配でしたが,
日頃の行いが良かったのか?工事日は快晴
おこば保育園の園長先生のご挨拶のあと
味岡建設(株)の担当者の方から工事の概要説明がありました。
アスファルト舗装は路盤(砂利の層)と舗装(アスファルト混合物の層)から
できています。
まずは路盤づくり
路盤がしっかりしていないと舗装が波打ったりすることがあるので
ローラーを使って真剣に締め固めていきました。
次に舗装作業です。
ダンプトラックで運ばれてきたアスファルト混合物はの温度は170℃
スニーカーや長靴では靴底が溶けてしまうので,
味岡建設(株)の皆さんは特殊な靴を履かれていました。
アスファルト混合物をレーキで均等に敷ならします。
縁石など端っこの部分は小型のコンパクタを使って締め固めていきます。
この作業が最も難しく,
コンパクタを縁石の上にほんの少しだけ乗せて動かさないと
舗装と縁石が同じ高さになりません。
舗装端部を終えたら,全体をローラーで締め固めていきます。
10m間隔くらいで敷ならし,端部の締固め,全体の締固め
という作業を繰り返していきます。
一見,順調なように見えますが,
特に端部の作業で失敗したところを何度もやり直しました。
その3に続く
(その1)地域資源とのコラボ推進事業「おこば保育園舗装工事現場実習・くまモンも来ました!」
2021年11月5日(金)
人吉市の社会福祉法人 明光福祉会 おこば保育園において
味岡建設(株)の皆様による技術指導のもと
建設工学科2年生(27人)と
今年,味岡建設(株)への就職が内定している3年生(1人)を対象に
舗装工事の現場実習を実施しました。
今年5月,おこば保育園の園長さんから
「駐車場へ向かう通路が砂利道で,園児が石を投げて困ってる。
生徒の勉強を兼ねて舗装とかできないものか?」というご相談を受けたことから
このプロジェクトはスタートしました。
玄関に向かう通路
駐車場端に向かう通路は
簡易計測で,幅は約2m,全長約50mでした。
過去,様々な工事実習を実施してきましたが,
これほどの規模を建設工学科単独で工事した経験はありません。
悩んだ末に味岡建設(株)さまにご相談しました。
すると「お力になりましょう」と技術指導を引き受けていただきました。
味岡建設(株)さま
本当にありがとうございました。
2ヶ月にわたる綿密な打合せの末,
工程表を作成していただき,工事日が決定しました。
また,保育園の園児に何かサプライズできないものかということで
くまモンに出動していただくことになりました。
また,人吉第三中学校より
「現場体験といった社会体験学習ができていないから
参加させてもらえないか?」という依頼があり,
中学生も参加することになりました。
その2へ続く
一升瓶スピーカーの寄贈
2月27日(木)に、球磨焼酎メーカーである繊月酒造様に、
建設工学科3年生が課題研究で制作した「一升瓶スピーカー」を寄贈しました。
このスピーカーは、人吉球磨のPRにできないかと生徒たちが考えてつくったものです。
繊月酒造の焼酎「川辺」の瓶の底を切り取ってスピーカーユニットをはめ込み、
地元産のヒノキの土台に取り付けました。
瓶とヒノキに共鳴した音が柔らかく響きます。
このスピーカーは、繊月酒造様の試飲・販売コーナーに設置されます。
人吉球磨を訪れる方々の耳と目を楽しませてくれることと思います。
新天門橋現場見学会
この新天門橋は、天草五橋のひとつとして現在供用中の天門橋(一号橋)の横に建設されている、中路式アーチ橋です。
完成後も引き続き現在供用中のトラス形式の天門橋は使われますので、
景観を損なわないよう十分に検討された橋となっています。
この橋梁は、将来は天草市本渡地区近くまで延びるバイパスの一部となり、
熊本市と天草市中心部を車で90分で結ぶことができます。
【左上の画像】左が供用中の天門橋、中央が新天門橋に続くアプローチ橋、右の法面にはバイパスが建設中です。
【左下の画像】建設現場付近のアップ画像です。
【右下の画像】重機により施工されている様子がわかります。
説明の様子です。
天草広域本部様、施工業者様からの丁寧な説明がありました。
海峡を一跨ぎする橋梁のスケールに圧倒です。
トンネル内も見学させていただきました。
ご協力いただいた天草広域本部様、企業様、ありがとうございました。
建設工学科3年生 陶芸教室
前回は「木」を材料にした花手箱を制作しました。
今回は「土」を材料にした陶芸に挑戦します。
建設工学科で学ぶ土木の由来でもある「土」と「木」の温かみを自分たちの肌で感じながら、
人吉球磨に古(いにしえ)より伝わる伝統工芸を学んでいきます。
人吉クラフトパークより、講師に高場様にお越しいただき、
たたらによる湯呑み制作を体験しました。
◇高場先生によるたたらづくりの説明
◇みんな真剣に聞いています(左)が、時々出るダジャレ入りの説明に和やかな雰囲気になってきました(右)
◇先生から直接丁寧な指導を受けながら楽しく制作が進んでいきます。
◇担任の先生も体験されました。
◇ 完成が近付いています。
今日は成型までしたが、両手で形作られた土の中に、3年間の思いをたくさん詰め込むことができました。
焼きあがりが楽しみです。
高場先生、ありがとうございました。
建設工学科 課題研究発表会
3年生が1年間かけて取り組んだ課題研究の発表会が行われました。
今年度は、
◇人吉城下の街並みのジオラマ作成
◇一升瓶スピーカーの制作
◇オリジナル家具の制作
◇上青井町・下青井町の住民の方々と作るハザードマップ
の4テーマに取り組みました。
どのテーマも、地域に役に立つことを念頭に置き、
1年間かけてじっくりと課題研究に取り組んできました。
各々10分間という短い時間に、研究の成果を分かりやすくまとめ、
プレゼンテーションソフトを用いて2年生に説明していきます。
歌唱を交えて発表する班もあり、多様な表現方法を見出した発表会でした。
来年度は、現2年生がそれぞれ課題研究に取り組んでいきます。
今年度以上の素晴らしい発表を期待したいと思います。
人吉城下の街並みのジオラマ作成 一升瓶スピーカーの制作
オリジナル家具の制作 上青井町・下青井町の住民の方々と作るハザードマップ
建設工学科 就職体験談
3年建設工学科の就職体験談を行いました。
模擬面接の後、3年生から2年生に進路決定までのアドバイスをしました。
担任の先生からは、最近の企業の採用の傾向や、
今年度の3年生がどのように頑張ってきたか説明がありました。
もうすぐ3年生となる2年生からも、たくさんの質問がありました。
(※インフルエンザの流行のため、マスクをかけて実施しました)
今年度の3年生は、12月中には進路を決定することができ、
よく頑張ったのではないかと思います。
今年度は、例年にも増して、建設系の求人が多い年でした。
就職シーズンがひと段落しても、追加で求人がないか、先方から多く問い合わせをもらいました。
2020年に向けて、建設業は盛り上がりを見せています。
建設業は「自分の仕事が後世まで残る」、「人々の安全を守る」業種です。
今後も、一人でも多く建設業につけるように建設工学科で育成していきます。
卒業していく3年生には、大きく活躍してほしいと思います。
【今年度の進路先】
◆就職
◇建設系
多田建設株式会社(東京)
株式会社サムシング(東京)
機動建設工業株式会社(大阪)
昭和建設株式会社(人吉球磨)
◇鉄道系
東京モノレール株式会社(東京)
東鉄工業株式会社(東京)
西武鉄道株式会社(埼玉)
◇製造系
日野自動車株式会社(東京)
三菱ふそうバストラック株式会社(神奈川)
富士重工業株式会社群馬工場(群馬)
株式会社協豊製作所(愛知)
サンコー・エア・セルテック株式会社(愛知)
ビューテック株式会社(大阪)
株式会社ニューロータリー(大阪)
◇電気系
九建架線工事株式会社(福岡)
◆公務員
陸上自衛隊
◆進学
平岡介護福祉専門学校(福岡)
人吉准看護学院(人吉)
壺渓塾(熊本)
T先生のお祝い
生徒は青井阿蘇神社で挙式が終わるのを待っています。
T先生ご夫妻が挙式を終えて出てこられました。お祝いの言葉を述べた後で、記念写真の撮影です。
披露宴では生徒のビデオメッセージが流れ、サプライズゲストとして代表生徒が来てくれました。突然、校歌を歌うことになりましたが、立派に役目を果たし、帰って行きました。
T先生、ご結婚おめでとうございます。良い伴侶と良い生徒に恵まれましたね。
生徒の皆さん、ありがとうございます。T先生にとって忘れられない思い出ができたことでしょう。
建設工学科2年情報技術基礎プレゼンテーション
自由にテーマ設定を行い、限られた時間の中で工夫を凝らした発表をしてくれました。来年度の課題研究に向けて良い勉強になったようです。
1年建設工学科現場見学会および進路説明会
国道3号北バイパス石田橋建設現場と白川改修現場(小蹟橋下流)を見学しました。日頃、大型の工事現場を目にする機会がないので目を輝かせて見学していました。都市計画のあり方や都市における防災の大切さなどを学ぶことができ、とても有意義な時間となりました。
午後は、熊本市総合体育館で行われた進路説明会に参加しました。もうすぐ2年生への進級を控えているので、より具体的な進路を考えるのによい時間になったのではないかと思います。
進路報告会
建設工学科2年生に向けての進路報告会を実施しました。
難関企業に合格した建設工学科3年生3名の生徒に模擬面接と合格するための秘訣などを話してもらいました。私たち教員よりも身近な生徒が努力して、結果を出した上での話ですので、2年生も最後まで聞き入っていた様子でした。報告会終了後、2年生もだいぶ意識が変わっていたように感じられました。是非進路実現に向けて頑張ってもらいたいと思います。
課題研究発表会
建設工学科課題研究発表会を実施しました。取り組んだ内容は木工、模型製作、3DCADを用いた構造物の復元、音響機器の製作、など様々でした。
課題研究発表会が始まりました。
〈研究内容〉
1 Google Sketch Upによる校舎の復元
2 校内環境整備と傘立ての製作
3 俺たちの橋
4 バックロードホーンの製作
5 人吉城の復元~3DCAD~
6 スマホスタンド
採点中です。
プレゼンも大変素晴らしく、生徒にとっては有意義な時間だったようです。発表した3年生の皆さん大変お疲れ様でした。来年2年生は今年以上の結果を期待しています。
小型フォークリフト講習2
今回は建設工学科2年、建築科2年の生徒の講習でした。写真を御覧ください。
小型フォークリフト講習
5日(月)は座学です。(写真の提供ありがとうございます。)
6日(火)は実技です。
上手に運転する生徒もいましたが、アクセルとブレーキを間違えたり、コーンにつっこんだりと恐い運転もありました。(午後は大きな音が何度もしていましたが、大丈夫だったのでしょうか?)
1つ1つの確認作業を忘れずに行い、慎重に運転してください。実際に運搬するものは私物ではなく、材料や製品であることがほとんどです。落下させたり、傷つけたりすれば問題ですよ。(もちろん、フォークリフト本体も壊さないでくださいね。)
平成24年度くまもとICTコンテスト
平成25年2月20日(水)熊本市内の水前寺共済会館において、平成24年度くまもとICTコンテストの表彰式が開催されました。
建設工学科では、人吉市内で頻繁に発生している自転車事故について、土木技術の観点からその原因を究明できないか検討してきました。私たちは、授業で学んだ縦断面図(進行方向に描いた図面)をGoogleSketchUpを使って3次元化し、立体的に道路の構造を分析することにしました。その結果、人的ミスだけでなく道路の構造上の問題によって事故が発生していることを解明することができました。
銅山川の調査(平成24年度まとめ)
平成24年 5月10日(木) 平成24年 5月17日(木) 平成24年 5月31日(木) 平成24年 6月 7日(木) 平成24年 6月14日(木) 平成24年 6月20日(木) 平成24年 7月10日(火) 平成24年 7月12日(木) 平成24年10月30日(火) 平成24年11月 1日(木) 平成24年11月 6日(火) 平成24年11月 8日(木) 平成24年11月15日(木) | 調査開始(踏査) 地図作成のための簡易測量(採掘坑、住居跡などを発見) 水生生物の調査(狭域の水生生物を調査) 岩石の調査(岩石の分類) 岩石の密度試験(含有物の特定) 岩石の科学的分析(含有物の特定) 水生生物の調査(広域にわたる水生生物の調査) 調査結果の整理 パックテスト(Cuイオン、Feイオン検出できず) 縦断測量計画 縦断測量 縦断面図の作成 銅山川水面の測定 |
これまでの調査結果から、我々は次のような仮説を立てた。
仮説1 夏の時期には洪水が発生し、銅を含む岩石が破砕し、銅がむき出しの状態で河床に体積しているのではないか。
仮説2 夏には砂防ダム手前に滞留する水温はかなり高くなるため、このとき銅イオンが溶出しているのではないか。
仮説3 水温が低く、洪水等が起こらないため、冬期には銅イオンが検出されないのではないか。
平成24年11月20日(火) 平成24年12月20日(木) 平成25年 1月 8日(火) 平成25年 1月15日(火) 平成25年 1月17日(木) 平成25年 1月21日(火) | 水槽実験準備 水槽実験開始 水槽実験1(常温、自然・割裂) 水槽実験2(水温40度、自然・割裂) 水槽実験3(常温、緑青がみられる岩石) 水槽実験4(水温40度、緑青がみられる岩石) |
水槽実験から、次のような結果を得た。
実験 | 水槽実験1,2 | 水槽実験3,4 | |
自然の状態 | 割裂の状態 | ||
水道水を入れた直後 | Fe 0 mg/L Cu 0 mg/L | Fe 0.2 mg/L Cu 0~0.2 mg/L | Fe 0 mg/L Cu 0.5~1.0 mg/L |
常温のまま数日間放置 | Fe 0 mg/L Cu 0 mg/L | Fe 0 mg/L Cu 0 mg/L | Fe 0.2 mg/L以下 Cu 2.5 mg/L |
水温40度で数日間放置 | Fe 0~0.2 mg/L Cu 0 mg/L | Fe 0~0.2 mg/L Cu 0~0.5 mg/L | Fe 0.5 mg/L Cu 10.0 mg/L以上 |
以上の結果から、我々が立てた仮説が立証されたと同時に、Cuイオンが原因で銅山川に魚がいないことがわかった。
次年度については、実験に用いた岩石がどのエリアにどの程度分布しているのかを調査し、原因となる岩石を取り除く工法や工事費などを検討していきたいと考えている。
銅山川の調査11 H25.1.15,H25.1.17
①夏には砂防ダム手前に滞留する水温はかなり高くなるため、このとき銅イオンが溶出するのではないか。
②夏には洪水が発生し、銅を含む岩石が破砕し、銅がむき出しの状態で河床に体積しているのではないか。
という我々の仮設が立証できたのではないかと思う。
実験 | 岩石の状態 | |
自然の状態 | 割裂の状態 | |
水道水を入れた直後 | Fe 0 mg/L Cu 0 mg/L | Fe 0.2 mg/L Cu 0~0.2 mg/L |
常温のまま数日間放置 | Fe 0 mg/L Cu 0 mg/L | Fe 0 mg/L Cu 0 mg/L |
水温を上げて数日間放置 ※水温約40度 | Fe 0~0.2 mg/L Cu 0 mg/L | Fe 0~0.2 mg/L Cu 0~0.5 mg/L |
次に、銅を多く含むと思われる岩石を用い、同様の水槽実験を行うことにした。実験に使用した岩石の表面には緑青が見られ、現地ではたくさんではないが容易に発見できる岩石である。水道水を入れた直後のパックテストでは、銅イオンが0.5~1.0mg/L検出された。2日後には、鉄イオンが0.2mg/L、銅イオンが2.5mg/L検出された。様子を観察すると、水槽の水は青色になり、白い浮遊物が多く見られた。化学の先生の相談したところ、銅と二酸化炭素が反応したものが浮遊しているのではないかということであった。現在、水温を上げており、その様子を観察している。
運動公園(テニスコート)の鋼製ベンチ補修
フレームについては再利用できそうだったので、さびを落とし塗装し直した。ただ背もたれ部分が現状のままでは危険なため、丸パイプを加工し溶接して補強した。また、座面部(木製)は朽ち果てていたため、新しいものを製作し取り付けた。
課題研究(週3時間)の時間を利用しての作業であったため、補修には3ヶ月ほどかかった。特にフレームのさびがひどく、これを取り除くのに多くの時間を費やした。その結果、新品同様に仕上がり、12月21日(土)に無事引き渡すことができた。地域の方々に利用していただけたら幸いである。
銅山川の調査10 H24.12.20, H25.1.8
・銅山川の河川水からは銅イオンが検出されなかった。
・銅山川周辺から採取した岩石にお湯をかけたところ銅イオンが検出された。
ということが分かった。そこで、銅山川に魚がいない理由について,我々は次のような仮説を立てた。
①夏には砂防ダム手前に滞留する水温はかなり高くなるため、このとき銅イオンが溶出しているのではないか。
②夏には洪水が発生し、銅を含む岩石が破砕し、銅がむき出しの状態で河床に体積しているのではないか。
③水温が低く、洪水等が起こらないため、冬期には銅イオンが検出されないのではないか。
以上のことを裏付けるため、我々は銅山川周辺から採取した岩石で、低水温(気温)および高水温(40℃)において、採取したままの状態と割裂した状態の岩石からどれくらい銅や鉄イオンが溶出するか水槽実験を開始した。
12月20日には、実験に用いる岩石の採取ならびに水槽の準備を行った。なお、実験は低水温から開始し、水は水道水を使用した。水槽に岩石を入れた直後の銅および鉄イオンを測定したところ、割裂した岩石を入れた水槽から0.2mg/Lの鉄イオンが検出されたが、それ以外は検出されなかった。
次に、冬休み期間放置し、1月8日にパックテストを行ったところ、銅や鉄イオンはどちらからも検出されなかった。この原因については現在調査中である。今後、水温を上げて調査を行っていく予定である。
銅山川の調査9 H24.11.20(火)
水槽実験は、過去に本科で挑戦していた「焼酎粕のリサイクルに関する研究」で使用していた用具を流用します。この日は用具類を徹底して洗浄し、動作確認等を行いました。それと並行して銅山川の岩石で簡単な実験を行いました。以前、報告したように銅山川の岩石には鉄や銅が含まれています。それらを水に浸してパックテストを実施しても、鉄や銅は検出されません。そこで、何気にお湯でもかけてやろうかと思い立ち、100℃の熱湯をかけて放置しました。それをパックテストで調べてみると、なんと5mg/Lの銅が検出されたではないですか。このことにより銅山川に魚がいない原因がつかめたように思えます。そこで、水槽実験についても予定していた内容を変更し、我々が立てた仮説の検証を行っていきたいと思います。
現場見学会 H24.11.14(水)
熊本港では、国土交通省九州地方整備局および熊本県熊本港管理事務所の方々から「熊本港湾、空港整備に係る事業概要」について説明を受けました。その後、熊本港のガントリークレーンや主要設備を見学しました。また熊本駅では、熊本市都市建設局の方から熊本駅周辺地域整備基本計画の概要について説明を受け、熊本駅(新幹線)や熊本タワー、新合同庁舎などを見学しました。今回の見学会では、諸事情により工事現場を直接見学することはできませんでしたが、ものづくりに関わる職業について学ぶことができました。
12月4日(水)から7日(金)までの4日間、インターンシップが実施されます。こうした経験をひとつひとつ積み上げて、2年生の終わりまでには自らが進む進路を選択しなければなりません。なお本年度の3年生は、JR東海や東京メトロ、東急電鉄といった鉄道系企業5名を筆頭に、建設系や製造系の企業に合格を果たしています。この勢いで2年生にも続いてほしいと思います。
銅山川の調査8 H24.11.15(木)
銅山川の調査7 H24.10.30(火)~11.12(火)
10/30(火)銅山川の水にCu(銅イオン)やFe(鉄イオン)が含まれている可能性があったためパックテスト(測定範囲Cu:0.5~10mg/L、Fe0.2~10mg/L)を使い調べてみた。調査は、魚の姿が見られないエリアに限定し、採掘坑前の第二砂防ダム、それより下流の第一砂防ダム、さらにそれよりも下流で唯一そのエリアに居住する老人宅前の3点で行った。それぞれのエリアで3本ずつ、計18本実施したが、銅イオンや鉄イオンは検出されなかった。したがって、魚がいない理由は他にあるということだ。
11/1(木)以前から気になっていたことだが、砂防ダムの影響で銅山川の水が滞留している箇所がある。そこには奇妙な色をした苔が繁殖し、いかにも水質が悪いといった印象である。したがって地形的な要因で魚が住めない環境になっている可能性がでてきた。そこで、次回の調査に向けて、3時間かけてみっちりミーティングを行った。それは、砂防ダムによる銅山川の水面の変化を測定するためである。広範囲な測量になるため、この日は綿密な計画(測量方法、使用機器、順序など)を練った。
11/6(火)銅山川の水位の変化を測量するためには、まず基準点を設ける必要がある。そこで、この日は調査範囲1.3kmにわたって縦断測量(地形の高低差を測量すること)を行い、8箇所の基準点を設けた。今後、各基準点から水面の高さを求めていくことになる。なお、デジタルカメラを持参したが、バッテリーを入れ忘れたため測量風景の画像はない。
11/8(木)前回実施した縦断測量のデータ整理を行い、地形の縦断面図を作成した。ここに、水面を高さを測量し書き込むことになる。
11/12(火)悪天候のため、これまでの調査結果をまとめたり、以前、魚のいないエリアで数匹発見した謎の水生生物をインターネットで調べた。その結果、謎の水生生物はドロムシと呼ばれるものであることが判明した。
2年建設工学科の出し物(球磨工フェスタ)
モザイクアート制作中
画像をソフトに読み込ませ、8色に色を分解してプリントアウトします。A3用紙に100枚近くの枚数になりました。
画材は、絵具、油性ペン、色紙、クレヨン等いろいろ考えられますが、今回は、扱いやすく発色の良い水性顔料ペンを選びました。
色を塗っている様子です。グンと集中力が上がります。
できるだけはみ出さないように、一辺4mmのマス目を丁寧にペンで塗っていきます。
青色、水色、紫色、黄色、赤色と塗り足していきます。
当日に向けてクラス全員で一生懸命描き上げています。
さて、どんなモザイクアートが完成するのでしょうか??
球磨工フェスタでの展示をお楽しみに!!
球磨工フェスタ販売品製作中
1年生:「飾り棚」販売、モザイクアート製作展示
2年生:「本格派キックボーリング」、「レッツゴルフ」
3年生:「カップラーメン&ジュース」販売、「DVDラック」販売
高所作業車特別教育
建設工学科では2日間にわたって高所作業車特別教育を実施しました。受講者は、建設工学科2年生22名、3年生18名、建築科3年生7名の合計47名です。時折雨も降りましたが、無事実技講習を終え、受講者諸君全員がバケットを自在に操るまでに上達していました。
高所作業車は、建設系に限らず鉄道系や電気系の仕事に携わる人には必要な資格です。7年くらい前に、建設工学科の卒業生から「絶対必要な資格です」という話を聞き、講習を始めました。今回講習をしていただいた方からも「熊本市富合にある新幹線車両基地に勤務される人も高所作業車の講習を受講する人が多いんですよ」というお話を聞きました。 建設工学科では、こうした意見を反映し、これからも実社会で役に立つ資格の取得を目指します。
アーク溶接特別教育
22日から23日の午前中には、アーク溶接に必要な知識や安全上に関わる講義を受講し、23日午後から実技指導が行われました。はじめのうちはアーク放電にびびり気味でしたがそれにも少しずつ慣れ、24日の最終日には全員がしっかりと溶接の技術を身に付けたようです。近年、建設工学科では建設会社よりも鉄道系や製造系の企業への就職が多くなっており、この3日間で身に付けた技術は、将来きっと役に立つだろうと思います。
なお、夏休みの最後には、47名の生徒が高所作業車の特別教育を受講します。
銅山川の調査-1学期間を振り返って-
なお、この1学期間を振り返り、調査に携わってきた生徒諸君の感想を紹介します。
T.I(人吉二中出身)
銅山川は、私が知っている川とは少し違っていました。私が知っている川には、石をひっくり返すと大きなクロカワ虫やカワゲラが1つの石に2~3匹はいます。また、大きな魚(ハエ、コイなど)もたくさんいます。銅山川では、どこを探してもクロカワ虫やカワゲラは見つからず、石を3~4回ひっくり返しても、見たこともない水生生物が1匹見つかるか見つからないかぐらいでした。今回の研究を通して、同じ川でもこうも違うものかと思いました。二学期は、さらに深く調べ、その原因を探りたいと思います。
T.T(相良中出身)
一学期の課題研究では、銅山川の地図作成や水生生物の調査を行いました。銅山川の水は透明ですが、水中の石には、緑色をしたカビみたいな苔が張り付いていました。見たことのない苔で、水生生物が全くいませんでした。
私が知っている川は透明で、石も綺麗でひっくりかえすと水生生物が絶対2~3匹はいます。なぜ、銅山川には水生生物がいない場所があるのか未だにわからないことも多いので、今後さらに調査を進めて解明したいと思います。
T.T(相良中出身)
私が今学期の研究を通して川について多くのことを学ぶことができました。川というと魚が多くいて、釣りができるというイメージしか持っていませんでした。しかし、銅山川の採掘坑の下流には魚が全くいませんでした。また、川で遊んでいると様々な生物を目にしますが、銅山川では見たことのない生物を発見しました。何がどうなっているのか分からなくなりました。
夏休みから2学期には、魚がいない川にどのようにすれば魚を呼び戻すことができるのだろうかということをテーマに研究を進めていきたいと思います。
K.F(山江中出身)
銅山川に最初に訪れたとき、川の中に生物が全くいなかったことに驚きました。私は、どんな汚い川でも生物は住んでいるものと思っていたので、何故いないのかを調べたくなりました。
近くに住んでいる方に話を伺うと、「上流のほうに銅の採掘場所があり川に毒が流れてしまい、それが原因で生物がいない」とおっしゃっていました。銅の採掘場所を探し、その上流を調査すると、様々な生物を確認することができました。川が寸断されていても、魚や虫たちが生息していたので、少し感動しました。二学期には、こうした魚や生物がどのように移動してきたかをさらに深く調査したいと思います。
R.Y(相良中出身)
私は、今学期、銅山川について調べました。球磨川など普通の川には上流から下流まで生物がいるのに、銅山川には上流と下流には生物がいますが、中流には水生生物が全くいません。生物がいなかった場所の周辺を調べてみたところ、鉄や銅が石に含まれていることが分かり、このような石を初めて見ました。また、銅の採掘が盛んに行われていた頃の石垣なども残っており、私たちが普段見られない景色も多く驚くことばかりでした。まだ、わからないこともたくさんあるので、二学期の調査で新たな発見をしたいと思います。
第11回高校生ものづくりコンテスト九州大会(大分大会)
建設系測量部門 3位入賞(優良賞)
平成24年7月15日(土)大分市の鶴崎工業高校において、第11回高校生ものづくりコンテスト九州大会が開催されました。7月12日から続く豪雨(九州北部豪雨)のため、前日の14日に開会式が開催される予定でしたが、会場校にたどり着けない高校が多く、開会式や打ち合わせは中止になりました。本校チームも14日の朝5時半に出発し、10時頃に到着する予定でしたが、すべての交通網が寸断され、大分市内に到着したのが夜の8時となりました。何はともあれ、無事にたどり着けて良かったです。
当日は、昨日までの豪雨は何だったのかと思えるほどの快晴で、若干の日程変更はあったものの、ほぼ予定通りにコンテストが開催されました。熊本県代表の建設工学科2年の橋口君(人吉二中出身、測量担当)、建設工学科3年の上原君(人吉二中出身、記録・計算担当)、白石君(人吉二中出身、計算担当)の3名は、適度な緊張感を保ちつつ、順調に測量作業と計算書作成を終えることができました。
九州各県を勝ち上がった代表校同士の戦いとあって、レベルの高さを痛感しました。また、県大会同様に誤差がゼロであれば優勝できるだろうと思っていました。審査の結果、本校の誤差は1mm。惜しくも最優秀賞は逃しましたが、堂々の3位入賞を果たしました。 本当によく頑張ったと思います。来年こそ、県大会、九州大会を勝ち進み、全国大会優勝を目指したいと思います。
審査結果
最優秀賞 大分県立佐伯鶴岡高等学校 誤差0mm
優秀賞 長崎県立大村工業高等学校 誤差1mm
優良賞 熊本県立球磨工業高等学校 誤差1mm
銅山川の調査6 H24.7.10(火),12(木)
まずは、近年整備された「あさぎり山荘」周辺。このあたりの石は、鉄分を含む赤い石が散乱している。石をはぐと、ごくまれに1mm程度の見たこともない水生生物を発見したが数は少ない。また、川底の石はヌルヌルとしていて、とても滑りやすい。なお、「あさぎり山荘」の横から銅山川に流れ込む小川があり、そこには沢ガニやアブラメの姿を確認することができた。また、川底の石はヌルヌルしていなかった。
「あさぎり山荘」から約200m下流に堰を発見し調査を行った。堰には、魚道もなく、魚は遡上できないと思われた。水生生物はヒルとカエルでここも数が少ない。川はきれいだった。さらに川を下り、八幡宮横の銅山川を調査。その途中で一本の支流と合流している。川底の石はヌルヌルとはしていないが、水生生物はヒルぐらいで、相変わらず数は少なかった。フルーティーロードを横切り、500mほど下ったところを調査したところでやっと魚の姿を確認することができた。その途中にはもう一本支流と合流しているようだ。川に降りることはできなかったため水生生物の確認はできなかったが、2本の支流との合流により、水質が変化したのではないかと考えられる。
12日には、これまでの調査結果を地図上に記録したり、文献を整理するなどして成果をまとめた。この夏休みを利用して、水質の調査を行っていきたいと思う。
銅山川の調査5 H24.6.14(木),20(水)
一般的な土に含まれる土粒子の密度はρs=2.65~2.70g/cm3であり、人吉球磨地域に多く見られるシラスでもρs=2.38g/cm3である。これらと比較しても銅山川周辺で採取してきた岩石を構成する粒子の密度は明らかに大きいことが分かる。
そこで、岩石に含まれる成分を色などから鉄や銅であると推定し、化学の先生の協力を得て岩石に含まれる成分を調べた。その結果、すべての岩石に鉄が含まれていることが判明した。さらに、せん断破壊する岩石は石灰岩であることもわかった(塩酸につけると二酸化炭素を発生)。なお、今回密度試験を行わなかったが、緑青ではないかと推定していた岩石について調べてみたところ、鉄と銅の両方が含まれていることも分かった。このことからも、銅の採掘、精錬の過程で大量に発生したカス(鉄を含む)が銅山川の採掘坑周辺(溶鉱炉があった周辺)に多く取り残され堆積しているということがわかった。
密度測定の様子
化学分析の結果
一番上の写真にある3つの石すべてを塩酸で処理し、ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウムを加えたところ、青色に変化したので鉄(III)イオンが確認された。密度2.823g/cm3の白っぽい石に含まれる鉄は微量であり、塩酸処理の際、二酸化炭素が発生したことから石灰岩(密度2.5~2.7g/cm3)と考えられる。
黄銅鉱(CuFeS2)を、コークス、石灰石、ケイ砂と共に溶鉱炉に入れて強熱すると次の反応が起こる。
4CuFeS2 + 9O2 → 2Cu2S + 2Fe2O3 + 6SO2
2Fe2O3 + C + 4SiO2 → 4FeSiO3 + CO2
SiO2 + CaCO3 → CaSiO3 + CO2
さらに、転炉内で次の反応が起こり、不純物を1%ほど含む粗銅ができる。
2Cu2S + 3O2 → 2Cu2O + 2SO2
2Cu2O → 4Cu + O2
今回分析した密度の大きい石2種類は、鉄を多く含んでいることなどから、銅の製錬の際に生成する銅スラグ(密度3.6g/cm3以上)と考えられる。
第9回熊本県高校生ものづくりコンテスト
建設系測量部門 金賞受賞(九州大会出場へ)
平成24年6月17日(日)熊本県立玉名工業高等学校を会場に、第9回熊本県高校生ものづくりコンテストが開催されました。
今年も環境調査サークルのメンバー5人で準備を進めてきました。選手は建設工学科3年生の白石佑樹君(人吉二中出身、計算担当)、同じく上原瞭君(人吉二中出身、計算・記録担当)、建設工学科2年生の橋口竜也君(人吉二中出身、測量担当)です。今年はとことん「精度を追求」し勝利することを目標としてきました。
大会前日の午後には打ち合わせ会がありましたが、豪雨のために鉄道をはじめ高速道路や国道が通行止めとなり、本校チームが玉名に到着したのが午後6時となってしまい、打ち合わせに参加できなかったのはもちろん会場の下見すらできませんでした。疲れもピークに達し、チームは厳しい状況でした。
大会は、外業(測量競技)と内業(計算書作成)のふたつの競技が行われ、各項目ごとに得点を重ね100点満点で勝敗を決定します。昨日の疲れが残ったままの3人でしたが、練習通りに競技に臨むことができました。そしていよいよ審査結果の発表です。年々、競技レベルが上がっているため、出場チームの差はほとんどなく、本年度の大会では98点の学校が3校ありました。同点の場合には、精度によって審査が行われます。我がチームの誤差は、なんとゼロ。残りの2校は1mmだったため、球磨工業高校建設工学科チームが金賞受賞となりました。
7月15日(日)には、大分県の鶴崎工業高校で九州大会が開催されるため、熊本県の代表として出場してきます。もちろん九州大会でも「精度を追求」して勝利したいと考えています。応援よろしくお願いします。
銅山川の調査4 H24.6.7(木)
まもなく梅雨入りである。天候に恵まれた日は現地で調査を行うが、雨天時にはこうした土の分析を行い、内部に含まれるものが何か追求していきたいと思う。
生徒の感想 T.T(山江中出身)
今日は、銅山川に特徴のある石を採取しに行きました。様々な石がありました。見た目より重い石は見たことも触ったこともなかったので、とても驚きました。学校に持ち帰って詳しく調べたいと思います。
銅山川の調査3 H24.5.31(木)
銅山川の下流から第一砂防ダム、第二砂防ダム、第三砂防ダムが設置してあり、我々はこれを基準に概ね三つの区域に分けることにした。なお、前回発見した採掘坑は第二砂防ダム付近にある。
第二砂防ダムより上流を調査したところ、タニシや川ムカデの幼虫、カワゲラ、ドグラ、沢ガニを発見し、極めて清流であることを示す水生生物を確認することができた。また、カエルやヤゴも確認できた。それに対し、第二砂防ダムから採掘坑を経て約50m下流にコンクリート製の堰が設けてあるが、そこから下流には水生生物を全く確認することはできず、唯一カエルを一匹発見しただけだった。川底には人吉球磨の川では見られない苔がびっしりと繁殖し、泡を放出している。長靴で歩くと、つるつるしていてとても歩きにくい。また、その周辺から下流にかけて川底には赤い石が多く転がっていた。
我々が採掘坑近くの第二砂防ダムを調べているときに、砂防ダムの右岸に新たな採掘坑を発見することができた。さらに、その対岸には排水溝のような坑も発見した。おそらく第二砂防ダム周辺を採掘場としていたのだろう。その周辺には朽ち果ててはいるが、よく観察するとコンクリート製の護岸跡や用水路跡のようなものまで発見することができた。さらに、もう一カ所、採掘坑ではないかというものを発見したが、今後の調査で明らかにしていきたい。
あちらこちらを調査するうちに、鉄分を含んでいると思われる石、軽石のように発泡したもろい石、掘り返したシラスが堆積したような土などを発見した。今後、こうしたものを学校に持ち帰り、比重等を測定し正体を突き止めたいと考えている。
生徒の感想 T.T(相良中出身)
今日は、水生生物を調べましたが、第二砂防ダムより上流は,自分がよく知る川でした。しかし、それよりも下流では、川が苔で覆われていて、とても汚く感じました。これからさらに頑張って調査して、その原因を探していきたいと思いました。
銅山川の調査2 H24.5.17(木)
まずは、銅山川の下流から精錬所や採掘場所があったと思われる箇所を踏査し、大まかな配置を把握していった。途中、砂防ダムが3カ所有るが、3カ所目の砂防付近で採掘坑跡を発見した。採掘坑は現在はコンクリートで覆われているが、下部にある小さな坑から冷たい空気が吹き出している。コックリートの向こう側には確かに坑道があることが確認できた。さらに上流にさかのぼると、石垣や井戸跡をを発見し、銅山で働く人々がここで生活していたのではないかと推察された。
石垣があるあたりから、今後の調査を行うために必要な簡易地図を作成するための測量を行った。現在、測量結果をもとに簡易地図を作成している。近日中には公開したいと思う。
生徒の感想 T.I(人吉二中出身)
今日は、先週に引き続き、銅山川に行ってきました。銅山川には、特定の箇所には生物(魚や水生生物)が見あたらず、坑道跡より上流には魚や水生生物がいました。なぜ、下流には生物がいないのか詳しく調査してみたいと思います。
銅山川の調査1 H24.5.10(木)
今回は、「今後どのような調査を行うか」、「どういった道具が必要か」を知るために現地に赴いた。
調査メンバー紹介および感想
R.Y(相良中出身)
今日初めて銅山川に行きました。地元の方に話を聞き、前より興味がわきました。これから、水中に何があるのか調べていきたいです。
T.T(相良中出身)
今回初めて銅山川に行ってみて、自分が知っている川には魚や虫などがいるけど、銅山川は生物がいなくてびっくりしました。これからの課題研究で、なぜ生物がいないのか知るために詳しく調べたいと思いました。
K.F(山江中出身)
銅山川にいってみて、魚がいなくて川の状態がひどかったので、調べるのは大変だと思いました。これから魚が住める環境になるのかなど調べていきたいです。
T.T(山江中出身)
銅山川に行ってみて、まず思ったことが、松の木が小さかったりしたことにビックリしました。川が赤茶色で魚が1匹もいないのにビックリしました。今後は、川をもっと知りたいです。
T.I(人吉二中出身)
今回、銅山川に行って来ました。その川は生物が住んでいなく、なんでその川は生物が住んでいないか知りたくなりました。なのでもっと詳しく銅山川を調べたいと思いました。
Blue Earth Project 交流勉強会
各班に分かれて、それぞれのテーマについて身の回りの問題点と解決策を出し合い、それを広用紙にまとめ、班ごとに発表しました。途中、親睦を深めるために椅子取りゲームをしたり、好きなタレントやニックネームを教えあったり、アイデアがまとまらないときには女子大生がサポートにあたってくれたりと、終始和やかな雰囲気で会は進みました。
はじめは緊張気味の建設工学科の3年生諸君でしたが、次第に打ち解けあい、最後には日頃人前で発表する機会が少ないため良い経験になったという声も聞かれました。
Google SketchUp(3次元CAD)
今後、建設工学科の授業にGoogle SketchUpを取り入れ、様々な土木構造物のパース製作に挑戦させたいと思います。
特別教育 小型車両系建設機械
建設工学科の2年生20人、3年生24人の合計44人が受講しました。本来ならば、土を掘り起こしたり埋め戻したりといった練習もするのですが、当日はあいにくの雨模様で(時折、豪雨も…)、重機の基本操作の練習のみとなりました。ほとんどの生徒諸君が8月初旬に実施したフォークリフトの特別教育を受講していたため、前回よりも余裕を持って臨んでいたようでした。
こうして得た資格は、将来きっと役に立つでしょう。建設工学科では、実社会で役立つ建設機械(溶接も含む)の資格だけでも4つも取得できるようなプログラムを組んでいます。
特別教育 小型フォークリフト
第8回熊本県高校生ものづくりコンテスト
測量部門大会結果 金賞 玉名工業高校 銀賞 球磨工業高校
第8回ひとよし春風マラソン
フラワースタンド製作、寄贈
グラウンド階段整備
ところで、階段を全て鉄筋コンクリートで製作するには手間と費用がかかりすぎます。そこで、階段の両端部20cmは鉄筋コンクリートで、その間に既製のコンクリートブロックを挟むことで手間とコストを抑えることにしました。コンクリートパネルで型枠を製作し、両端にあたる部分に鉄筋、型枠を組みます。ここにコンクリートを打ち込みます。型枠を取り外し、この両端の段差に合わせて土を成型します。この上にコンクリートブロック並べ、階段表面と目地をモルタルで仕上げます。これによって高さ2.2m、幅1.6mの階段の完成です。
野球部の保護者には、大いに活用していただきたいと思います。
球磨工フェスタ
ゴルフ場は、3時間かけて小石取りをした後、地面を締め固めました。カップには、コーヒーやミルクの空き缶を利用し、以前駐車場を整備したときの木ぐいを再利用して害鳥防止ネットで区切り9コースを作りました。各ホールPAR3として、スコアを競いましたが、建設工学科の3年生と職員がベストスコアの24を記録し、会場を盛り上げてくれました。
午前中はぐずついた天気でしたが、一般開放前までには雨も上がり、絶好のフェスタ日和となりました。
野球部バス駐車場工事2
9月21日より本校体育大会の練習が始まりましたが、体育大会当日までに舗装を終えてほしいとの校長先生の要望により、何らかの理由で練習に加われない生徒および手の空いた職員総出で、9月22日、コンクリートの打設を行いました。使用したコンクリートは1.75m3でした。
体育大会練習中の9月24日、生徒諸君と手の空いた職員が残り半分の掘削作業にあたりました。ツルハシやスコップによる掘削作業のため、舗装面を18cmの深さに掘るのに3時間ほどかかりました。大変な作業であったため、写真を撮るのも忘れて作業に取り組みました。体育大会の練習が本格的に始まったため、これ以上の工事は無理と判断し、体育大会後に舗装工事をすることにしました。
体育大会も終えた10月5日、実習の時間を利用して掘削面にクラッシャラン(砕石、10cm厚)を敷均し、転圧しました。そこに、鉄網を設置し、コンクリートを打設しました。使用したコンクリートは1.5m3 (厚さ8cm)でした。
また、駐車場の横には、以前、グラウンド改修工事をした際の残土が無造作に積んであったため、コンクリート実習(コンクリート曲げ強度試験)で使用したコンクリート片を利用して整備しました。これで野球部バス駐車場は完成です。
コンクリートを打設すると、すべてが見えなくなります。しかし、工事に携わった生徒諸君、本校職員は達成感に満ちあふれていました。これは、工事に携わった人間にしかわからないものです。自分が作ったものが長い年月利用されると思うとワクワクします。しかし、疲れました。
野球部バス駐車場工事1
8月17日現在までの工事の進捗状況は、舗装面の半分について地面の掘削(16~20cm)、砕石(厚さ約8cm、1.5m3)の敷均しおよび締固め、鉄筋の配筋が終了しました。9月21日から体育大会の練習が始まりますが、その日の午前中にコンクリートを打設する予定です。体育大会終了後には残りの半分の工事に着手します。引き続き、工事の状況をホームページで報告します。
アーク溶接特別教育
会 場:学科講習…建設工学科実習棟(設計実習室)
実技講習…建設工学科実習棟(施工実習室)
平成22年8月23日(月)から25日(水)の3日間、建設工学科においてアーク溶接特別教育が実施されました。23日と24日の午前中までは、アーク溶接に係る安全教育や技能に関する学科講習、24日の午後から25日にかけて、アーク溶接の実技講習が行われました。初めのうちはおっかなびっくりでアークを飛ばすことにも苦労していましたが、練習を重ねるにつれ技量は上達し、全員が正しい技能を身に付けることができました。
建設工学科では、外部機関の協力のもと、パワーショベルや高所作業車、フォークリフトといった建設機械をはじめアーク溶接といった特別教育を格安の料金で実施しています。こうした資格を、卒業までに4つは取得し、実社会で生かしてほしいと考えています。
建設機械特別教育(高所作業車)
会 場:学科講習…建設工学科実習棟(設計室)
実技講習…西側駐車場
受 講 者:建設工学科2年生17名、3年生23名、合計40名
実施機関:キャタピラー九州(株)
内 容:安全講習および高所作業車の操作に係る学科講習、学科試験
高所作業車の操作(アウトリガーの操作、バケット外部および内部からの操作)
実技試験
今回は、実施機関を変えての実施となりました。前回までは、実技講習では安全確認とバケットに乗車しての操作だけだったものが、今回は、アウトリガーの操作、外部からのバケット操作、乗車してからの操作があり、生徒ひとりひとりが十分に高所作業車に触れることができたと思います。当日明け方に雨が降り、グラウンドのコンディションが悪いため、急遽駐車場での開催となりましたが、校舎を利用しての実技講習となり、グラウンドで実施するよりも比較物がある分、バケットが高く感じました。なお、8月末には、アーク溶接(20名受講)の講習会を実施することになっています。
フラワースタンド製作、寄贈
2月5日(金)に商工会議所で行われる実行委員会で寄贈式が執り行われました。3年生2名が代表として参加し、人吉市長へ寄贈しました。市長からは、日頃の工業生の活躍を褒め称えていただき、感謝の言葉を頂くことができました。ひとよし春風マラソン大会当日には、菜の花を植えたプランタを乗せたフラワースタンドが開閉会式場並びにゴールゲートに展示され、イベントに花を添えました。(写真は、生徒が人吉市長にフラワースタンドを手渡すところ。)
本校グラウンド多目的施設基礎工事
同窓会から創立記念事業の一環として寄付をいただき、本校グラウンドに授業や部活動中の生徒を突然の雨や熱中症等から守るための施設をつくることになり、基礎工事を建設工学科が担当しました。
施設の基礎は、長さ:500cm、幅:50cm、高さ:65cmの直方体が2箇所となり、工事は2ヶ月半にも及び、使用したコンクリートはのべ4000リットルになりました。これほどのコンクリートを使用したのは建設工学科始まって以来のことであり、このとき、グランド改修工事のためミキサー車が近くまで寄せられず、人力で運ぶこともありました。
基礎完成後、建築科によって上部構造が組み立てられ、基礎部のほとんどは土の中に埋め戻されました。建設工学科の生徒の苦労は、二度と誰の目にも触れることはありませんが、せめてホームページで、建設工学科の生徒達の頑張りを見てください。
基礎工事の記録
・床堀(とこぼり)
地盤を計画面より掘り下げ、平らに仕上げます。(写真左:床堀後)
・砕石敷き込み(さいせきしきこみ)
基礎内部に砕石を敷き込み、基礎が沈まないように、十分にプレート(右の写真の機械)などで押し固めることを何度も繰り返し行い、基礎に必要な地耐力を出します。(写真右:プレートでの押し固め)
・捨てコンクリート打設(すてこんくりーとだせつ)
砕石の上に生コンクリートを流し込み、平らに仕上げます。このコンクリートは、強度を出すことより、型枠や鉄筋の設置を容易にすることを目的としているため、捨てコンクリートや捨てコンと呼ばれます。(写真左:ミキサー車登場、写真右:コンクリートを平に仕上げる)
・配筋(はいきん)
鉄筋コンクリート工事において設計図通りに鉄筋を配置することを配筋と言います。
・型枠組み(かたわくぐみ)
所定の形にコンクリートを打ち込むのに用いる、木材や金属で組んだ仮設の枠を、型枠と言います。
・コンクリート打設(こんくりーとだせつ)
型枠にコンクリートを流し込み、平らに仕上げます。打設とは、建設現場でコンクリートを流し込むことです。(写真左上:配筋、型枠組みを終え、コンクリートを流し込んでいます、写真右上:金ゴテでの仕上げです、写真下:完成した基礎は土の中、今この姿を見ることはできません)
第7回熊本県高校生ものづくりコンテスト
コンテストを終えて
今年度から、晴天時は昨年通りの競技内容だったが、雨天時には製図競技が加わり、課題が2つとなったため練習も大変だった。また、昨年度、わずかなミスで優勝を逃したため、それぞれの役割に集中するために作戦を変更して臨んだ。
競技開始ぎりぎりまで雨が降り、晴天時、雨天時のどちらの競技が行われるかわからない中、開会式が行われた。グラウンドは水浸しで最悪のコンディションながら、晴天時の競技が行われることが決定した。
練習の成果を発揮し、測量作業は誤差1mmと、昨年度を上回る好成果をあげることができた。しかし、計算書作成において、出場チーム6チームすべてが何らかのミスを犯し、計算書の得点はどのチームも低い点数となった。本校チームも昨年と同様な箇所でミスを犯し、審議の末、下のような順位となった。誤差は、全チーム中トップレベルであったが、計算書作成において昨年と同じようなミスを犯し、優勝を逃したことは、悔やみきれない。来年こそ頂点を目指し、九州大会、全国大会に挑戦したいと考えている。