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学校ブログ

【学校行事】 「日ノ岡山登山」

 2月3日(金)に中学部と高等部の3年生で日ノ岡山へ登山に行きました。熊日新聞にも掲載されたように、日ノ岡山登山は稲田小学校の伝統行事でした。「日ノ岡山を守る会」のみなさんに紹介していただき、いつか登ってみたいと生徒たちと話していました。3月にはこの稲田校舎を巣立っていく卒業生の最後の校外学習にふさわしいと考え、中高合同で登ることになりました。

 当日は高等部から順に出発しました。体力のある高等部の先輩について行こうと一生懸命歩く中学生。時折ペースを落として後輩を待つ高校生。微笑ましい光景が多々見られました。

 中学生は、日岳五社神宮の参道、木や枝、鳥の声など、全てのものが新鮮だったようで、気付きを口々に伝え、賑やかな道中となりました。坂道が続くと少し疲れも見られましたが、お互いに声を掛け合い、目標としていた地点まで全員登ることができました。「登山は最高ですね。また登ってみたい。」と、余暇の拡がりも感じられ、嬉しく思います。帰り道は、味千ラーメンでのランチタイム。どの子もスープを最後の1滴まで飲み干し、「人生最高のラーメンの味」「卒業後にはここで同窓会をしよう」等、わくわくする感想が聞かれました。

 高校生は、中学生よりも更に上の地点まで登りました。登山道は樹木が生い茂り、石や段差もあり、足下に注意しながらの登山となりました。友だち同士「ここ注意してね。」と声を掛け合いながら、中腹まで登ることができました。日頃経験することの少ない登山でしたが、卒業前に実現でき、高校生にとっても良い思い出作りとなったようでした。

 登山の様子を見かけられた地域の方々からもたくさん励ましの声をお寄せいただきました。この地域ならではの活動ができたこと、地域の皆様のあたたかさに感謝いたします。ありがとうございました。

【中学部】道徳「山鹿市の文化」

 1月16~17日の2日間をかけて、山鹿灯籠を中心に山鹿市の文化について学びました。「特別の教科 道徳」での学習ということで、「どんな思いをもって、伝統工芸品を作ったり、祭を運営したりしているのか」ということを考えました。

17日には山鹿灯籠振興会より3名の灯籠師さんに御来校いただき、山鹿灯籠の技法を使ってドライフラワーベースを制作しました。制作体験後には、質問にも答えていただき、山鹿灯籠という文化をより詳しく学ぶことができました。生徒たちは2日間の学習を通して、それぞれが伝統を引き継ぐことへの「思い」を受けとったようです。

 

 灯籠師の皆様、本当にありがとうございました。

【高等部】保健体育科「医薬品の適正な使用方法について(薬物乱用防止教室)」

 1月17日に学校薬剤師の狩野壮太郎先生に、医薬品の使用方法について高等部生徒に向けて講話をしていただきました。

 はじめに、人は自然治癒力を持っていて、自然治癒力でも体調が治らない場合にお薬の力を借りて体調を回復させていることや、自然治癒力を上げるためには、健全な食生活、適度な運動、適度な休養の3つのバランスが必要であることをお話しされました。

 医薬品については、「決められた量、決められた回数、決められた飲み方」を守り水で服用する理由について、実験結果を用いてわかりやすくお話しがありました。また、「薬を飲むときの7つの約束」を守ること、ルールを守る服用の仕方が大切であるとお話しがありました。

 生徒達の感想を紹介します。

・薬物は、覚醒剤などが危ない物だと思っていたけれど、私たちが普段飲んでいるお薬も飲み過ぎると薬物乱用につながるのだとわかりました。

・薬を飲んでいるとき、病院から処方された薬を最後まで飲みきらずに放置していたことがよくあったので、今回の話を聞いて、今後体調を崩したときは、最後まで飲みきろうと思いました。薬物は、自分が知っている以上に身近なものだったので、詳しく知ることができて良かったです。

・薬物を知らない人や身近な人に誘われてもきっぱり断りたいです。

いじめ防止に関する取組 2学期の取組と3学期、次年度の志向 ~いじめのない、安全・安心で優しい教育環境づくりをみんなで~①

9月

○第2回いじめ防止対策会議

 1学期のいじめ防止に関する生徒指導、人権教育、スクールカウンセラーの活用、養護教諭のかかわりについて成果と課題を共通理解しました。また、各学部の気になる児童生徒の状況や学部で検討して実施した対応、現在の様子について確認しました。

 2学期のいじめ防止の取組として、心のサイン発見チェックリスト(家庭用)の活用、第1回人権教育職員研修、第2回いじめ防止職員研修(各学部の事例研修)を行い、家庭と連携したいじめの早期発見・未然防止と教職員の人権意識を高め、各学部の気になる児童生徒への支援や指導の方法等についてみんなで考えていくことを確認しました。

 外部専門員である山鹿市子ども相談員の先生からは、「支援や活動は1回したら終わりではなく、継続していくことが重要」「学校の取組を保護者に日常的に伝えていくことが大事」「子どもが示す行動には必ず理由や背景があると思いながら関わっていく」等の助言をいただきました。

 

○第1回人権教育全体研修(職員研修)

 今年度の人権教育目標や重点目標、各学部の人権教育目標について共通理解をしました。全職員がそれぞれの実践している人権教育について4~5人の少人数で班分けをして話し合いました。各学部の職員がそれぞれの班に入るようにしたことで、学部や学級を越えて、児童生徒のことを知り、一緒に考える機会となりました。

 

10、11月 

〇心と体の振り返りシート(新型コロナウイルス感染症関係)

 新型コロナウイルス感染症に関連して、心配なこと、不安、悩みなどについて熊本県教育委員会作成のアンケート調査を実施し、結果の分析を行いました。新型コロナウイルス感染症に関連しての不安があると答えた児童生徒については、担任が丁寧な聞き取りを行い、対応について学部主事、生徒指導主事等と話し合いました。サポートが必要な児童生徒が、養護教諭や担任等の支援を受けられているか確認し、調査結果や対応をいじめ防止対策委員で情報共有をしています。

 

○スクールカウンセラー(SC)の活用

 担任等の日常の観察による気付きや、アンケート調査の結果分析、子どものサイン発見チェックリスト等による相談、児童生徒や保護者のSC活用の申出等により、1学期、2学期合わせて23件の活用がありました。児童生徒の友人関係や体調等の悩み、保護者の子育て等の悩みに寄り添うカウンセリングや、担任等が効果的な支援ができるよう助言をいただいています。今後も積極的に活用していきます。

 

12月

〇第2回いじめ防止職員研修

 はじめに、「いじめ防止対策推進法第2条いじめの定義」、熊本県教育委員会の「いじめ防止等リーフレット」、「情報集約担当者研修資料」を活用した担任等と情報集約担当者の初期対応チェックリストについて再確認しました。いじめの疑いがある相談を受けた際等の全職員が行うべきこと、情報集約担当者が行うべきことを共通理解しました。また、第2回いじめ防止対策会議で情報共有を行った各学部の気になる児童生徒に関する事例を基に、実態把握を基にした適切な対応、指導の方法等について、4~5人の班に分かれて考えました。各班で出された意見を共有し、対応や指導に生かしています。

 

○人権集会

 児童生徒会役員が司会進行を行い、各学部の日頃の人権教育の取組を児童生徒が発表しました。はじめに校長先生から、心配なことや困ったこと、いろんな悩みを一人で抱え込まず、相談をしてくださいと話がありました。小中学部は、特別の教科道徳を中心とした人権学習を日々の指導につなげた取組、高等部は北朝鮮当局による拉致問題をテーマにした人権学習の様子や授業の感想を発表しました。また、熊本県人権啓発キャラクター「コッコロ」と、コッコロ隊によるステージイベントをしていただきました。テーマソング「コッコロのうた」をみんなで歌って踊り、心がぽかぽかあたたまりました。

いじめ防止に関する取組は「学校からのお知らせ」にも掲載しています。←クリックして是非お読みください。

いじめ防止に関する取組 2学期の取組と3学期、次年度の志向 ~いじめのない、安全・安心で優しい教育環境づくりをみんなで~②

○心のアンケート~楽しい学校生活をおくるために~

 熊本県教育委員会作成の「心のアンケート」を実施し、一人一人の児童生徒の結果の分析を行いました。「いじめられたことがあるか」「いじめを見たり聞いたりしたことがあるか」という質問に対しては、全員が「ない」と回答しています。一方で、「学校でいやだと思うことがあるか」という質問に対して具体的に嫌だと思うことについて回答している生徒もいました。全員が先生に相談したいと書かれていたことから、担任や養護教諭が丁寧な聴き取りを行う等の対応を行い、いじめ防止対策委員で情報共有等を行いました。アンケート調査で発信があったサインを真摯に受け止めながら、日常的な観察を徹底するとともに、児童生徒がサインを出せる関係づくりや保護者との連携、相談窓口の周知をしていきたいと思います。

 

○第2回人権教育職員研修

 旧満州来民開拓団遺族会会長を講師に迎え、「『来民開拓団の真相』に学ぶ」をテーマに講演をしていただきました。特に印象に残ったのは、「部落差別をはじめ、あらゆる差別は、差別する側の問題である。差別は、あくまで差別する側の問題である。決して、差別される側の問題ではない。差別を対象者の問題ではなく、自分の問題としてとらえさせるためには、『差別する側』の問題として学習を展開する必要がある。『なぜ差別されるのか』ではなく、『人はなぜ差別するのか』という位置から、教育の中身を創造しなければならない。」という言葉です。講演を聴いた後に全職員で意見交換を行い、感じたことや考えたことを伝え合いました。

 

〇長期休業中の生徒指導及び自殺防止の取組

 児童生徒の自殺は学校の長期休業明けの時期に増加する傾向があることを踏まえ、以下の取組を行いました。

①子どものサイン発見チェックリスト(家庭用)の活用を長期休業の前後に行うことにより、家庭と連携して子どもの変化に気付けるようにする。

②「冬休みのくらし(小中)」「冬休みのすごし方(高)」でSOSの窓口として、学校と「24時間子供SOSダイヤル」等の相談窓口一覧の記載し周知することで、子どもや保護者が活用できるようにする。

③「冬休みのすごし方(高)」でいじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」の活用について記載することで、必要なときに活用できるようにする。(高等部)

 冬季休業中も、必要に応じて家庭訪問や電話連絡を行いました。

 

○3学期、次年度の志向

 3学期は、2月に第3回いじめ防止対策会議、3月に第3回人権教育全体研修を予定しています。第3回いじめ防止対策会議では、今年度の取組と次年度の志向、学校いじめ防止基本方針の説明、各学部の気になる児童生徒の情報共有をします。また、第3回人権教育全体研修では、全職員で今年度の人権教育実践について話し合いをします。

 本校のいじめの認知件数は現時点では0件です。今後もいじめの防止に最大限力を注ぎ、いじめ0を続けられるように、児童生徒、保護者の皆様と信頼関係を築き、いじめ防止の取組を一緒に行っていきたいと考えています。

いじめ防止に関する取組は「学校からのお知らせ」にも掲載しています。←クリックして是非お読みください。