土木科紹介
土木科では何を学ぶの?(その2)
Q.土木科の実習はどのようなことをするの???
A.土木科では、次のような実習に取り組み土木技術の基礎を身につけます。
①測量実習(測量し、計算し、地図を作る。また、それを応用する)
内容:水準測量(高低差を求める)
角測量・トラバース測量(基準となる点を設置する)
路線測量(道路を設置する)、丁張り(法面となる基準を作る)
②コンクリート実習(コンクリートの材料の性質を理解する)
内容:骨材の密度試験・吸水率試験、骨材のふるい分け試験
スランプ試験(まだ固まらないコンクリートの性質を理解する)
圧縮強度試験(硬化したコンクリートの性質を理解する)
③土質試験(土の性質を理解する)
内容:土の含水比試験・土粒子の密度試験、土の締め固め試験
現場密度試験、一面せん断試験
④パソコン実習(パソコンを活用できるようにする)
内容:ワープロ演習(パソコン利用技術検定合格を目指す)
CAD演習(建築CAD検定合格を目指す)
パワーポイント(プレゼンができるようにする)
⑤ものづくり実習(ものづくりの喜びを知る)
内容:溶接(鉄筋によるフラワースタンド製作)
木工(椅子やテーブルなど木工製品を作る)
土木科では何を学ぶの?(その1)
Q.土木科では何を勉強するの???
A.土木科では、土木技術の基礎を学びます。
土木構造物たとえば道路や橋、ダム、護岸などは
私たちが安全で快適に生活するために欠かせないものです。
これは地元の建設会社の方に協力していただいて実施している現場見学の様子です。
学校で学んだ知識を現場体験学習を通して理解を深めます。
なお、土木科では年に2~4回ほど現場体験学習を実施しています。
また、土木技術者は災害が発生したら復旧工事にあたります。
これは阿蘇大橋復旧工事の様子です。
現場では一日も早い復旧を目指し、
使命に燃えた土木技術者が活躍している様子がうかがえました。
こうした現場の皆さんの姿にあこがれ、
建設会社への就職を希望する生徒が多くなりました。
土木技術者に欠かせない資格は、2級土木施工管理技術士
で、在学中の取得を目指します。
また、こうした工事に欠かせないのが建設機械です。
土木科では2年生で小型車両系建設機械の免許を取得します。
また、締固めローラーや高所作業車の免許も取得することができます。
その2へつづく・・・・・・・
土木科ー小型車両系建設機械特別教育
土木科では2年生で建設機械(バックホー)の特別教育を受講し
免許を取得します。
今年は、3月18日(月)に学科講習
3月19日(火)に実技講習を行いました。
夜中に激しい雨が降ったため、実施できるか不安でしたが、
日頃の行いが良いのでしょうか?
実技講習直前には青空が広がりました。
(グラウンドは水浸しでしたがW)
まずはじめに、乗車前点検について学びます。
機械に異常箇所がないか、目で見て触って確認します。
次に運転操作を学びます。
操作レバーがいくつもあるため
最初こそ戸惑いますが
さすが若者、少しずつ操作に慣れていきます。
実技講習は、朝8時から夕方4時までみっちり行います。
そのため、全員が建設機械の操作に慣れ、
地盤を掘ったり埋めたりする作業がスムーズに
できるようになりました。
卒業後には、取得した免許を生かしてほしいと思います。
なお、土木科では、夏休みに高所作業車か締固めローラーの
特別教育も実施します。
土木科ー建設業協会玉名支部による進路説明会
本校では、昨年度から2年生を対象とした進路説明会を実施しています。
今年は3月15日(金)に
県内外の企業に勤務する本校卒業生が来校し、
教室や体育館にブースを設け、
会社のお話や仕事内容を聞きました。
熊本県建設業協会玉名支部のブースも設けられ、
土木科の生徒が中心になってビデオを見たり
卒業生のお話を熱心に聞いていました。
「ドローンによる3次元測量や
人工衛星を活用した建設機械の自動化などが進み、
建設現場では女性の活躍が目立つようになりました」
「外での仕事だから、暑い寒いはあるが達成感のある仕事」
「ほとんどが建設機械を使ってやるので、泥まみれになったり、スコップで穴を掘ったりなんかしないよ」
「資格を取ると現場を任されて、頑張った分だけ給料が上がるのが建設業だよ」
という卒業生のお話が印象的でした。
2年生にとって進路選択に役立つ有意義な時間になりました。
土木科ー木工作品紹介
土木科では、課題研究という授業で、木工製品を製作しています。
その一例を紹介します。
これはちゃぶ台です。塗装に力を入れ、少し高級に見えるよう工夫しました。応接間にも使用できるのではないでしょうか。
これは多目的棚です。丈夫なのでテレビ台やオーディオラックなどに使用してはいかがでしょうか。これも塗装に力を入れた作品です。
これはテーブルです。厚さ3.5cmある杉板を天板に使用しています。杉の木目や節を生かし、ニス仕上げにしています。
土木科では、木工技術はもちろん、塗装技術も学ぶことができます。
これらは秋の文化祭で格安で販売する予定です。よろしくお願いします。
土木科-課題研究発表会
平成31年1月21日(月)
土木科の3年生による課題研究発表会を実施しました。
課題研究とは、3年生の授業で、生徒が7班(各班4~6人)に別れ、それぞれがテーマと目標を設定し1年間取り組む授業です。そのまとめとして、2年生を対象に発表会を実施します。
今年のテーマは、次の通りです。
1班 フラワースタンドの制作(鉄筋加工、溶接)
2版 玉名中学校駐車場整備(測量と境界線の設置)
3班 コンクリート製品製作
4班 構造模型の制作
5班 知育玩具の製作(木工)
6班 3Dプリンタによる作品制作
7班 竹灯籠の制作、高級家具の製作
発表では、各班、様々な工夫によって苦労や困難を乗り越え、目標を達成できたと報告がありました。私たち教師にとっても参考になる内容でした。
発表態度も堂々としていて、さすが3年生と感じることができた発表会でした。
土木科-進路体験談
平成31年1月16日(水)
土木科の2年生を対象に
土木科3年生による進路体験談を実施しました。
3年生10人が就職先の所在地や会社の規模、仕事内容について説明した後、合格を勝ち取るためにどういう準備をしたか、これからやっておいた方がいいことなどを2年生にアドバイスしました。
3年生のアドバイスを生かして、2年生全員が目標や夢をかなえてほしいと思います。
なお、今年度の進路状況は以下の通りです。
建設系企業11人(県内9人、県外2人、自営を含む)
建設系以外19人(製造、運輸、整備など)
自衛官2人、進学6人(大学、専門学校)
土木科-実習風景(測量実習)
土木科の測量実習について紹介します。
1年生では、測量機器の操作方法を学び、角度や高さを測ったりする技術を身につけます。
2年生では、道路の「カーブ」を設置したり、斜面を削る角度の目安となる「丁張り」を設置したりといった測量技術の応用について学びます。
下の画像は「丁張り」を設置している様子です。
測量機器で高さを求め、計算して斜面の形になるよう材木を組み立てていきます。
斜面が45度になるように「丁張り」を設置しました。
その出来映えは?
土木科-2級土木施工管理技術検定 20人合格!
昨年10月28日(日)に実施された
2級土木施工管理技術検定試験に
土木科の2,3年生が挑戦しました。
1月10日に発表が行われ、
土木科の2年生13人、3年生7人
合計20人が見事合格を手にしました!
過去最高記録です!
※2級土木施工管理技術検定とは
主任技術者(現場責任者)として施工計画(作業の手順や日程など)を作成し、現場における工程管理(どれだけできたかなどを管理)、安全管理(事故防止のための管理)など工事施工に必要な技術上の管理などを行うために必要な国家資格
土木科2年生現場見学
(株)池田建設 様のご協力を得て
土木科の2年生を対象に現場見学会を実施しました。
①平成30年度災害復旧 熊本57号的石地区道路改良工事
近年、建設現場ではICT施工が行われています。
ICT施工とは、簡単に言えば人工衛星を利用し建設機械の位置情報や盛土、切取高さを検出したり、光学測量機器を利用し、ブルドーザやバックホーなどを自動制御する最新のテクノロジーです(難しいかな?)
生徒諸君は、今まで見たことがない巨大な建設機械やICT施工というテクノロジーに驚かされっぱなしでした。
なお、土木科の卒業生で池田建設2年目の田中君が現場の概要説明を行ってくれました。田中君は入社2年目にして現場責任者に抜擢され、参加した生徒は尊敬のまなざしで説明を聞いていました。
②小原上流地区河道掘削工事
この現場では、女性職員が活躍されており、現場を見学した後には土木科2年生の女子生徒7人と女性職員だけの座談会を行いました。
(女性ならではの内容だったらしく詳細についてはわかりません)
見学会の最後には、土木科の卒業生 田中君がドローンを操作し、上空からの記念写真撮影を行いました。
実施後のアンケートでは、65%以上の生徒が建設関係への就職を検討していることが分かりました。特に印象に残ったのは建設機械と先輩の活躍だったという回答が多くみられました。
池田建設の皆様、大変お世話になりました。