校長ブログ

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23/06/12(9) 日記

 日記をつけています。2009年から始めたので、15年目になりました。内容は、その日の出来事(自分のことや社会のこと)、天気、体重、食事の内容、運動量などです。書くきっかけとなったのは1年間の東京勤務が決まったことでした。見知らぬ土地やで職場で色々な経験をするだろうから記録しておこうと思ったのです。(なお、この年の日記の内容はほぼ仕事ができない自分へのいら立ちです。)
 日記を書いてみると、何にもなかったと思った1日にも、実は色々な出来事があったことが分かり、その1日がとても愛おしくなります。記録として残りますから、読み返すことができて、特に楽しかった日は、その思いを何回も味わうことができます。逆につらいことや悩みも文章で書いてみると、スッキリすることがあります。昔の日記を読むと、その時はつらいと思ったり、悩んだりしていたこともきちんと解決していて、きっと今の悩みもこうやって消えていくのかなって、少しだけ安心します。大事な人とケンカしたときの日記を読むと、何でこんなことでケンカしたんだろうと恥ずかしくなり、次はしないようにと心がけます。丁寧に文字を書いている日もあれば、なんて書いているのか分からない日もあります。その時の心の様子が分かって、自分のことながら面白いです。日記をつけることは、今日の自分や過去の自分と対話しながら、明日や未来のことについて考える作業なのかもしれません。

 ※日記帳の色は青→赤→黄のローテンション。信号をイメージしています。(心の信号)
 ※校長ブログ⑥で紹介した紫陽花。梅雨の雨に濡れています。

 

23/06/06(8) 球磨中央高校のこと

 

 6月2日(金)、パークドームで行われた高校総体の開会式に参加しました。午後からは熊本県立劇場で、高校総文祭の作品を鑑賞しました。金曜日から土曜日にかけて試合が行われている会場に行きました。どの会場も高校生の一所懸命さで満ちあふれていて、改めて「日常の大切さ」を感じました。

 さて、最近なかなか学校にいることができていません。「楽しく授業に参加しているかな?」「クラスメートと楽しく過ごしているかな?」「病気・ケガはないかな?」「事故にあっていないかな?」、生徒の皆さんのことが気になります。だから、時間があるときは、球磨中央高校のHPを必ず見ています。日頃の学校生活が次々と更新・掲載されていて、一緒に学校で過ごしている気持ちになれます。
 「五月晴れに若人躍動」(5月2日)、「商品開発で大切なことは」(5月15日)、「フレーバーティー開発中」(5月27日)、「球磨中央高校が団体3位」(6月2日)、「目指したい分野決めて」(6月5日) この5つの「 」は、『人吉新聞』に掲載された球磨中央高校の記事の見出しです。球磨中央高校のことを地域の方に知っていただけることは本当に嬉しいし、生徒の皆さんの活躍は私の誇りです。出張が終わって人吉球磨に帰ってくると心がほっとします。学校で生徒の皆さんと逢うと心が笑顔になります。生徒の皆さんの存在と活躍が、今の私の支えです。「早く学校に帰りたい」、そう思える球磨中央高校。その職員でよかった。

総体開会式 熱戦開始 

         ▲錦町一武の青空

23/06/01(7) 「きょういく」と5月31日の教え子

 いよいよ梅雨入り、学校に行くとき、帰るとき、十分に気を付けてくださいね。大雨にも備えましょう。

 さて、私は読書ノートを作っています。読んだ本や記事などで感動したり、気付かされたりした文章を記録したものです。そのなかにこのような文章がありました。ある講演会での言葉です。
 「矯育」「脅育」「恐育」「狭育」「凶育」、いずれも「きょういく」と読みます。先生方はこうした「きょういく」をしていませんか? そうではなく、「共育」「協育」「驚育」「響育」「鏡育」の「きょういく」を実践してください。」
 自分なりに考えてみました。教師にとっての「正常」とするために、子供を矯正(きょうせい/欠点や悪習などを正常な状態にすること)していませんか? 本当にそれは子供の欠点ですか? 力で脅したり恐れさせたりして子供たちを従わせるような行動をしていませんか? 狭い視野で子供に接し、それが子供の未来にとって凶(=わざわい)になることにはなりませんか? 私たち教員にとって、常に気を付けなければならない「きょういく」です。
私たちは、子供たちと共に、協働・協力しながら、あっと驚いたり、心に響いたりするような活動を行い、そして鏡を見るように一日一日を振り返り、次に生かす。私たち教員にとって、常に意識しなければならない「きょういく」です。

 私は、教師として大した授業をしてきたわけではありませんし、優れた担任でもありませんでした。卒業式のときには、子供たちに、「君たちが卒業し、再会したときに胸を張っていられる人生を送ります。」と約束してきました。5月31日、県庁から出前授業に来られましたが、説明をされた方は、私が初めて3年生を担任したときの教え子です。思わぬ再会でした。当日は出張のため、授業する姿を見ることはできませんでしたが、25日の打ち合わせの時の熱心な説明を聞いて、「本当に成長されたなあ」と、嬉しさが込み上げてきました。
 そして、私も教え子に向き合って話すことができました。教え子との約束、ちょっとは達成できているようです。

 ※写真は、初めて教師として教壇に立った高校がある地域の公園に咲く菖蒲(しょうぶ)です。

 

23/05/26(6) 人吉・球磨の歴史と自然を楽しむ① ~湯前町編~

 校長室から売店に向かってちょっと進んだところに紫陽花(あじさい)が咲いていました。あまりにもその白さが可憐でしたので写真に撮りました。先週、錦町で紫陽花が咲いているのを見かけました。気のせいかもしれませんが、紫陽花に限らず、花が咲く時期が昨年よりも早いような気がします。


 

《以下、写真をクリックするとGoogleマップで場所が示されます!》


 ある晴れた休日、湯前町を散策してきました。ようやく、人吉・球磨を巡る時間ができました。

 湯前駅から219号線に出て水上村方面に向かって歩き、案内板に従って10分ほど坂道を上ると里宮神社に着きました。市房山神社をおがむ場所で、戦国時代に築かれた湯前城跡にあります。勇壮な木彫りの龍が出迎えてくれます。

 神社を後にして歩くこと7~8分、球磨川支流の都川に下町橋(したまちばし)がかかっています。1906年(明治39年)にかけられた石橋で、清らかな都川と木々の緑の間で美しい姿を見せています。

 「くまめぐりふっとパス 猫寺コース」の看板に案内されながら20分ほど歩くと生善院(しょうぜんいん)があります。戦国時代の悲劇的な伝承が伝わっていて、その伝承から猫寺とも呼ばれています。1625年(江戸時代)に人吉藩主の相良長毎(さがら ながつら)が建てました。約20年前の解体・修理で当時の彩色が再現されました。

 球磨川を左に見ながら県道33号線(人吉水上線)を歩き、赤い橋を渡って国道219号線へ。2~3分歩き、郵便局のちょっと先から左に曲がると御太子堂(おだいしどう)があります。1573年~1592年頃に建てられたようで、風情があります。

 天気がよかったのでいっぱい汗をかきました。湯前駅の物産館で買ったいちごがとてもおいしかったです。60分ほどのウォークでしたが、湯前町の歴史と自然に触れることができました。次はどこに行こうかな。                       

【参考文献】

熊本県高等学校地歴公民科研究会日本史部会編「熊本県の歴史散歩」
熊本日日新聞社「熊本の石橋313」

23/05/24(5) 球磨中央高校生を精一杯応援します。

 本日5月24日、「令和5年度 熊本県高等学校総合体育大会・総合文化祭・各種商業系競技大会 選手推戴式」が行われました。そこでの「激励の言葉」を校長ブログに掲載します。

【激励の言葉】
 この3年間、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「○○大会が中止になりました、延期になりました」という話を、ずっと聞いてきましたが、ようやく、総体・総文、各種商業系競技大会が、以前に近い形で開催されることとなりました。しかし、コロナもまだまだ油断できませんし、最近ではインフルエンザの集団感染が発生しました。十分な対策を行い、本番では力をしっかりと発揮してください。
 さて、コロナ禍で学んだこと、それは当たり前の毎日は本当に大切なものであり、その当たり前を守るためには、一人一人が、自分だけでなく、ほかの人のことを思いやりながら生きていかなければならないということでした。総体・総文、競技大会が当たり前にできるその裏には、皆さんのために最善を尽くし、努力されている多くの関係者の方がいらっしゃいます。そうした方々に対する感謝の気持ちを絶対に忘れないでください。
 また、これまで一所懸命に指導されてきた先生方や指導者の方の思い、いつも応援してくださる保護者の方の思い、困難をともにした仲間への思いを大切にしてください。
 私は、球磨中央高校生の一所懸命さが大好きです。「準備をしないということは、失敗の準備をしているのと同じ。」(ジョン・ウッデン)、本番に向けて、自分の力を十分に発揮できるよう、残された日々を大切に過ごしてください。自分を支えてくださるすべての人への感謝の気持ちを忘れず、礼を尽くしてください。球磨中央高校生としての品位ある立ち居振る舞いが各会場で見られることと確信しています。私はみなさんをしっかりと応援します。皆さんの健闘を願い、激励の言葉とします。頑張ってください。

 

23/05/18(4) 校長室の胡蝶蘭(こちょうらん)

 私が本校に着任したときから校長室に飾られている胡蝶蘭。掃除当番の生徒さんが優しく水やりをしてくれるので、今でも美しく、そして可憐な姿を見せています。すがすがしい白色に淡いピンクの花びらを見ると、心がおだやかになります。この胡蝶蘭は、私が昨年度まで勤務していた学校の校長先生が贈ってくださったものです。4月3日に初めて校長室に入った時、この胡蝶蘭が出迎えてくれました。その校長先生はものすごい読書家で、知性にあふれ、3月には生徒の知的好奇心を引き出すような特別授業をされました。とても温かく優しい先生で、常に笑顔を絶やさず、職員や生徒は安心して学校生活を送ることができました。とにかく生徒のことが大好きで、生徒の活躍を何よりも楽しみにされていました。

 この胡蝶蘭には1枚のカードが添えられていました。そこには「明るく温かな学園を作ってください」と書かれていました。私の教師としての信念は「生徒に対しては一人の人間として対等に接し、大切に育てる」こと、「明るく温かな、そして生徒が安心して楽しく過ごせる学校をつくる」ことです。校長先生の言葉で、なぜ、自分がそのような信念を持つようになったのかをあらためて考え、令和5年度の学校目標を

「命を大切にする心と人権尊重の精神を涵養(かんよう=育てる)する教育活動の推進~明るく、あたたかな学校づくり」

としました。私は本校生の笑顔と一所懸命さが好きです。「生徒の幸せのために全力を尽くしなさい」、尊敬する校長先生の言葉を胡蝶蘭が伝えてくれている気がしています。

23/05/15(3) 校歌のこと

 体育大会が終わり、早くも2週間が過ぎました。新型コロナウイルス感染症もインフルエンザと同じ5類感染症となり、学校も少しずつですが、以前の状況に戻りつつあります。昼休みには元気な生徒たちの声が聞こえるようになりました。5月15日(月)、掃除5分前に校歌のメロディが流れるのですが、それに合わせて、校歌を歌っていた生徒がいて、とてもうれしい気持ちになりました。「さ緑の ひろ野を越えて吹きわたる 風のすがしさ」ではじまる本校校歌、この出だしは、まさに今の季節の美しさを表しています。さ緑とは若草や若葉のみどり色のこと。みどりに囲まれたこの地に吹く風は本当に心地よいです。2番の出だしは「めぐりゆく 水に影おき かけわたす 虹のさやけき」。さやけきとは、清々しいこと。雨上がりの美しい情景が描かれています。校訓「誠実」・「進取」・「友愛」も校歌の中に見え、「世界の友と一緒に切磋琢磨してほしい」、「雄大な白髪岳と球磨川のもとで学び鍛えてほしい」という、球磨中央高校生に対する期待であふれています。本校の校歌は本当に素晴らしい。私は、生徒の皆さん全員と一緒になって、大きな声で、この校歌を歌いたいです。中間考査が近づいてきました。勉強に疲れたら、気分転換に校歌を歌ってみたらいかがでしょうか。
 学校のあちらこちらに、ニワゼキショウやシロツメグサなどの小さな花が咲いています。とてもかわいく、そして一所懸命に咲いています。ちょっと腰をおろして、花の姿を見ると心が安らぎますよ。

 

23/05/02(2) すてきな体育大会をありがとうございました!

 本日5月2日(火)球磨中央高校の体育大会を開催しました。4月30日(日)は残念ながら雨で、本日となりましたが、絶好の体育大会日和。平日の早い時間にも関わらず、多数の皆様にご観覧いただきました。ありがとうございました。また、短期間で体育大会の準備にあたった、生徒会をはじめとするすべての方々に感謝します。雨によってグラウンドコンディションが悪化しましたが、一所懸命グラウンドの回復に努めていただいた先生方もいらっしゃいます。本当にありがとうございます。


 さて、プログラムは、個人で自分の記録に挑戦する徒競走(100m・50m)、クラスメートと団結して臨むクラス対抗の台風の目・長縄跳び・リレー、そして2、3年生による素敵なダンス。真剣に走る姿が、みんなと一緒になって競技に取り組む姿が、きれきれのダンスを披露した姿が、本当にまぶしかった! 何よりもうれしかったのは、友達を一所懸命に応援してくれたこと、最後まで協力して後片付けを行ったこと。午前中だけの大会でしたが、思い出に残る時間となりました。球磨中央高の生徒は本当に素敵で最高です!

23/04/26 初ブログをお届けします。

 ここ数日、肌寒い日が続いています。寒暖差による体調不良“春バテ”があるそうです。ぜひ健康にはご注意ください。

 さて、校長室から庭を眺めると美しい藤の花が咲いています。授業中に教室をのぞくと、楽しく真剣に授業を受けている生徒の姿が見られます。生徒は笑顔であいさつをしてくれます。一所懸命に掃除をしてくれます。本校に赴任して1か月、生徒たちとの出会いに感謝しています。

 今私は、各学科の責任者の先生から、地域未来探究科、商業科、情報処理科について教えてもらっています。探究活動をとおしてプレゼンテーション力や情報分析力を身に付け、自分の夢を実現する地域未来探求科。高度な資格取得を目指すとともに、商品やサービスの開発で地域に貢献する商業科。高度な情報技術を学び、日本の未来のデジタル社会の中心となる人材を育てる情報処理科。私自身、本校での学びにわくわくしています。球磨中央高校の魅力や生徒の素晴らしさをこれから少しずつ発信していこうと思います。